==有望二つ目(協会&芸協限定) 2席目==

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993重要無名文化財
この期に及んで平等がいいとかヌカす「ゆとり客」は放っておいて、
まー今回抜擢された三人も、また先を越された二つ目も、
温かく見守っていくことにしましょう。ずっと後になって、
やっぱりあの三人を選んで良かったと言われるのもよし、
逆に抜かれた者の中から一人ふたり、発奮して化けるのも楽しみ。

ただ、何はともあれ昇進する者が出て活気づくのはいいこと。
発表後、一之輔なんかを取り巻くファン(?)の空気も若干変わったように感じる。
華やかに祝いたいような、でも気を入れ直してる(らしく見える)本人に影響されて、
静かに見守りたい…そんなどっちつかずの雰囲気。そういう観客の一時的変化が、
共演する他の二つ目の高座にも伝わってくれば、切磋琢磨というのが言葉だけでなく、
従前以上に現実のものとして日々の口演で繰り広げられることになる。

また、抜かされた者にとっては、まさしく「平時」が「非常時」になったわけだから、
そこをどれだけ巻き返そうとするのか、伸びるのか伸びないのか、嫌でも注目される。
考えてみれば、今年から来年にかけてのつくし、小駒、天どんたちの高座は、
昇進組以上に見応えがあるといっても過言ではないだろう。いやほんと。