http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20131106_3 岩泉線廃止、地元容認の方向 押角トンネル県道に
JR東日本が廃止方針を示している岩泉線(茂市―岩泉間、38・4キロ)について、
「廃線が避けられない場合、並行する国道340号押角(おしかど)峠の道路改良を行うため鉄道の押角トンネル(2987メートル)を利用する」とした県の方針に対し、
地元の宮古市と岩泉町は今月中にも受け入れる方向で最終調整を進めている。
関係者によると、5日の岩泉町議会議員全員協議会で伊達勝身町長は「苦渋の決断をしなくてはならない」と説明した。
押角トンネルの道路利用を選択すれば鉄路復旧はなくなる。廃線は確定的となった。
岩泉町は同日、非公開の同協議会を開き道路改良案を説明。関係者によると伊達町長は「(協議を引き延ばしても)町民に得るものはない」と理解を求めた。
町議からは着工時期や費用の具体的説明を求める声が上がったが、大きな異論はなく、県の方針を容認する形となった。
町は沿線住民の交通環境改善を図ることを第一に挙げている。
宮古市でも、先月開いた沿線地区の住民説明会や市議会議員全員協議会で早期の道路改良を求める声が大勢だった。
脱線事故から3年3カ月が経過し、地元では道路整備が確約されるならば「廃線もやむなし」との見方が広がっている。