222 :
名無し歌人:
216番の情景を歌にしてみました
1 浜松向かう赤電車 遠鉄浜松町中の 駅を過ぎると左に曲がり行く 目的地前でおあずけか
2 信号所では待ち合わせ 横に進むもままならぬ 名残惜しむか赤電車 そろそろ解放してほしい
3 馬込の川に突き当たり 樹の香漂うただなかで 進行方向変わるゆえ ここもすぐには発車せず
4 駅へと向かうよ今度こそ 古びたビルの一階へ 滑りこむのはいいけれど 目の前道路がまたうざい
5 歩いて5分のこの距離を 電車で7分何したい そこから乗り換えまた5分 もういいかげんにしてほしい
6 駅前ごちゃごちゃ整地して 浜松駅も建て直し 錆行く浜松見る歴史 空き地と廃墟の増えるのを
7 赤電線路も引き直し まっすぐ通すよ川の上 高架にしたのはいいけれど 今度は右に逸れてゆく
8 浜松誇る鍛治町の おおきなデパート並立す そちらに曲げたはいいけれど デパートどっちも潰れてる
9 ガス爆発で吹き飛んだ 廃墟の広がる駅過ぎて 次に停まるもこの眺め 開いた口がふさがらぬ
10 アクトを建てて客呼ぶと 勇んでほじくる基礎工事 お呼びでないのに出てくるよ 艦砲射撃の不発弾
11 音楽の街にふさわしく パイプオルガン据え付けて まだ一回も弾かぬのに スプリンクラーで水浸し
12 新浜松の2番線 ニートの電車が停まってる ここでも設備の無駄遣い もはや誰も気に留めず
13 年に一度の楽しみは 駅前サンバカーニバル 裸の女が尻振るを 一日眺める目の保養