南相馬、来年一部で稲作再開へ 試験田、基準下回る
福島県南相馬市は福島第1原発事故で見合わせたコメの作付けを来年に一部再開する方向で検討を始めた。作付けは3年ぶり。
旧警戒区域を含む市内130カ所の田で試験栽培したコメから検出された放射性セシウムの値が国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回ったことを受けた。
12月中旬までに作付け範囲を確定させたいとしている。
再開は最終的に農業者らでつくる市地域農業再生協議会で決定する。水田除染や用水確保などが条件となり、限定的な再開になるとみられる。
試験栽培ではセシウムを吸着するゼオライトやセシウムの稲への移行を抑える塩化カリウムを土に混ぜ込む低減措置を取った。
同市の2010年産米の作付面積は4840ヘクタールで収量は2万5900トン。
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/11/20121115t63017.htm