東日本大震災で発生した岩手県宮古地区のがれきの受け入れを表明している
大阪府と大阪市は13日、来年2月の本格処理スタートに向け、今月24日以降、
約100トンを試験焼却する工程を市民向け説明会で明らかにした。
試験焼却はがれきの搬送や焼却、埋立ての安全性を確認するのが目的。
対象は国が定める一般食品の安全基準と同じ「放射性セシウム濃度が
1キロ当たり100ベクレル以下」の可燃物としている。
可燃物は密閉式コンテナに詰めた上で、今月16〜18日に
岩手県宮古港から海上輸送し、21〜23日に大阪市此花区沖の
人工島「夢洲」で荷揚げする。24日以降、トラックで市ごみ処理施設「舞洲工場」へ
運搬し焼却、焼却灰は最終処分場となる夢洲の「市北港処分地」で埋却する予定。
各工程で施設敷地境界の放射性セシウムの空間放射線量などを測定する。
安全性が確認されれば、平成25年度末までに約3万6千トンを処理する予定。
震災がれきの受け入れは昨年秋の大阪ダブル選で、橋下徹市長と松井一郎知事が
公約に掲げ、独自の安全基準を設けるなど本格処理に向けて準備を進めてきた。
2012.11.13 20:34
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121113/osk12111320500010-n1.htm