【浜松】東海道線静岡口スレ69【熱海】

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6名無し歌人
 鉄道唱歌 東海道線静岡支社
1 汽笛一声熱海駅 我行く電車に乗り換える ここまで編成15両 ここからたったの3両だ
2 座席を確保したくても ロングシートしかないよ おまけにトイレもついてない 客を乗せる気無いんだろ
3 窓の下には来宮だ 単線で行くしょぼい駅 こっちは天下の東海道 それでも相手がうらめしい
4 闇を切り裂くトンネルの 中が微妙に曲がってる 地震でずれたその力 もうすぐ次もやってくる
5 16年の月日かけ 無数に埋まる人柱 異常な出水どこまでも 丹那盆地の水涸らす
6 まだまだ終わらぬトンネルの 車窓に広がる壁の路 横向き座る乗り心地 早くも降りたくなる気分
7 トンネル終わると函南だ 下車して開放されたいが 駅は山の中にある 降りてもどうにもならないよ
8 丹名の山を駆け下りて 向かうは三島の楽寿園 巨大な森の只中に 噛み付き猿が捕らわるる
9 日本一の清流と 名前を聞きし柿田川 車がびゅんびゅん走ってる 国一の側に見つけたり
10 秘境100選言うけれど アクセス抜群住宅地 長さは歩いて15分 何を根拠に選んだか
11 三島大社も街中も 水路が巡る水の町 富士の恵みの湧水で 伊豆の都と栄えたる
12 駿河湾へと進みたる 右手に見える富士山の 前をがっちりガードして 愛鷹山が見せ惜しみ
13 宝永火口を隠したる 愛鷹裾野を駆け下りて いつしか寄り添う鉄路あり これそ昔の大動脈
14 沼津港で合わさりて アジの干物の似合う街 松の木並ぶ海岸美 牧水愛する故郷かな
15 伊豆の山々月淡く 灯りにむせぶ湯の煙 この街流れる狩野川の 水上の地に思い馳せ
16 入り江の向こうで呼んでいる 内浦西浦大瀬崎 風光明媚なこの場所で 眺める富士山最高と
17 片浜駅に続きたる 沼津の街の賑わいし 愛鷹山が横にずれ 姿を現す富士の山
18 浮島沼の在りし地の 跡を電車が進み行く まだまだ近づく富士の山 向かいの窓の大展望
19 白砂青松途切れしは 掘り込み港の田子の裏 打ち出で見れば真白にぞ 雪の降りける高嶺かな
20 富士の高嶺に降る雪と 京都先斗町に降る雪は 雪に変わりが大有りだ 溶けて流れず沸き出でる
7名無し歌人:2012/10/14(日) 13:24:41.41 ID:9FLinh820
21 湧水集めて流れ込む 潤井の川の恵みにて 綺麗なはずのこの港 真黒によどみヘドラ出た
22 黒い煙を吐き出だし 製紙工場林立の 臭くてたまらぬこの場所は 真夏も窓を閉め切った
23 かつての思い出いまいづこ 水も空気も改善し ドアが開いても匂わない 匂うは己の股間かな
24 ここから北へと伸び行くは 製紙輸送で賑わいし 岳南鉄道ここにあり 行き交う貨物の夢の跡
25 間近に迫る富士の嶺 さらに近くて仰ぎ見ん 赤い電車に乗り換えて 向かうは吉原繁華街
26 工場地帯の中を行き シャッター並ぶ吉原の 町の様子と似合いたる 人影まばらなこの電車
27 街中抜けて顔を出す さらに近くの富士の山 僕らにだって夢はある 天まで揚げるぜ熱気球
28 比奈の駅に広がりし 岳南鉄道支えたる 貨物ヤードのその眺め もはや役割ここに閉じ
29 通勤需要も薄くなり 残るは学生ばかりなり とことん細る先行きで いつまで持つかこの鉄路
30 新幹線を潜り抜け 留置電車のその横に 終わる線路の儚さよ 引込み線も夢の跡
31 吉原駅に立ち返り 工場並ぶその中を 富士駅向かいしこの電車 ロングシートの313
32 昔は配線付け替えて 団臨通した大石寺 そんな聖地も今は無く 遺産で立派な身延線
33 めっきり減ったコンテナの 作業のヤードも持て余す 駅前広がる廃墟ビル シャッター並ぶよこの駅も
34 富士のお山のお姿も この駅境に遠ざかる 富士川渡りし鉄橋は 明治生まれのレンガ積み
35 鳥の羽音におどろきし 平家のはなしは昔にて 今は汽車ゆく富士川と 歌われし頃の面影か
36 河原をピンクに埋め尽くす 駿河の海の桜海老 目の前広がる工場は 軽金属の精錬か
37 東京中部の電気代 あまりに高くて払えない 目の前の山を掘り抜いて 自分で作るよ電力も
38 山と海との狭間にて 蒲原由比の漁師町 山の斜面を埋め尽くす みかんとびわがおいしそう
39 ここから続く崖の路 隣を走る国一と 東名高速波かぶり 何かがあるたび止まってる
40 ここは天下の隘路にて 上から被さる破砕帯 サッタの峠を過ぎる路 新東名の頼もしや
8名無し歌人:2012/10/14(日) 13:25:12.95 ID:9FLinh820
41 山の隙間が広がりて 風情がありし昔日の 面影忍びし坐漁荘 今では市街に飲み込まれ
42 清水の港が手狭にて 巨大な埠頭が立ち並ぶ 興津の町の海岸は 漁師の息吹もいつの日か
43 お寺の境内横切って 通り過ぎたる廃駅は 海水浴の袖師なり もはや今では泳げない
44 東海道の要衝に かつて根を張る一家あり 清水みなとの隆盛の 礎築きし次郎長か
45 時は流れて今の世は 清水の一家はまるこちゃん どこにも無いよ緊張感 地域の描写が見事なり
46 かつてはここから出ていたよ 三保の松原向かいたる 列車に乗ってみたかった だけど本数少なすぎ
47 朝の9時の清水駅 すでに出ている終列車 何の役にも立たないよ 国鉄経営バカヤロー
48 広い構内思い出の 中に消え行く世の流れ 人の流れの多さだけ 昔の時代と変わらずや
49 三保の松原出てみれば 海と山とのその向こう 富士山聳えしその眺め 駿河の国の誉れかな