原発事故の後、初めて福島県の果物が海外で販売されました。
輸出先はタイ。福島の農業復興に向け、大きな一歩となりました。
タイのデパートで販売されたのは、福島県が収穫量で全国第2位を誇るモモ。
原発事故の後、多くの国が福島の食品の輸入を規制していますが、
タイは放射性物質の検査証明書があれば輸出ができるため、実現しました。
モモの値段は1個260バーツ。およそ660円と高級品ですが、富裕層を中心に売れていきます。
Q.こんにちは、モモいかがですか?
「試食できるよ」
Q.どうですか?
「甘いね!」
「(Q.原発事故の影響は気になる?)放射能のこと?心配してない。もう大丈夫って聞きましたから」(モモを買った人)
お客からは「店に並んでいるものは検査をしているから安心」と、日本の商品を信頼する声が目立ちました。
モモを買った人の自宅を訪ねてみると、そこは大豪邸。
最初は、モモを皮がついたまま食べていましたが、皮をむいて食べてもらうと・・・
「甘くなった、甘くなった」
「グッド、グッド。こっちの方がおいしい」
用意された900個のモモは、期間中に完売。
タイへの次回の輸出も決まり、福島の農業にとって大きな一歩になりました。
http://www.mbs.jp/news/jnn_5138120_zen.shtml