【さようなら】東北新幹線スレ83【Maxやまびこ】

このエントリーをはてなブックマークに追加
165名無し野電車区
IAEA:日本の「原発ゼロ政策」、理解得られず

 【ウィーン樋口直樹】「30年代の原発稼働ゼロ」を打ち出した日本の新エネルギー戦略に、国際原子力機関(IAEA)の加盟国から「情報不足で分かりにくい」と指摘する声が相次いでいる。
日本はIAEA総会で新戦略を説明したが、直後の閣議決定で見直しの可能性を強く打ち出すなど迷走。原発の売り込み先に不透明感を与えるなど、21日までの総会では十分な理解を得られなかった。

 「日本の決定(新戦略)にコメントするのは時期尚早。状況は極めて不透明だ」。バルト諸国のリトアニア代表として総会に出席した外交官は、毎日新聞にこう答えた
。リトアニアには東京電力福島第1原発事故後初めて、日本メーカーの原発が輸出されることになっている。

 日本が原発の輸出を目指すフィンランドも「まずは日本の国民が答えを出してから、国際社会に説明してほしい。私たちには(新戦略を)判断できるだけの情報はない」と話す。
日本の原発輸出が決まっているベトナムの代表団は「多忙」を理由に取材に応じなかった。

 一方、原発政策の転換がただちに日本の民間企業による原発輸出に重大な影響を与えるとの見解は聞かれなかった。「政府と企業の役割は別」(リトアニア)、
「国内外の市場にどんな戦略で臨むのかは企業側の判断にかかっている」(フィンランド)といった見解だ。日本が原発技術の輸出を目指す中東のヨルダンやトルコも同様に答えた。

 日本の説明不足は日程上やむを得ない部分もあった。新戦略が決まったのは14日。総会開幕(17日)の3日前だった。
初日に政府演説を行った山根隆治副外相は、会場の国連ビルに2時間しか滞在せず、他国とは全く接触しないまま帰国。関係国との協議は原子力関連の実務家を中心に水面下で行われた。

 IAEA加盟国を最も戸惑わせたのは、総会期間中の19日に行われた日本政府の閣議決定だ。新戦略の「検証と見直し」を強調し、「原発ゼロ」に言及しなかったため、新戦略の重要性が低下。加盟国に先行きの不透明感を与えた。

 日本の脱原発方針には産業界だけでなく、核燃料サイクルの継続によるプルトニウムの蓄積を懸念する米国なども反対。新戦略の後退につながったとの見方が有力だ。


http://mainichi.jp/select/news/20120923k0000m030024000c.html