8000ベクレル超の県内廃棄物処分場、候補地に矢板市塩田 市長「きちんとお断りした」
環境省の横光克彦副大臣は3日、福田富一知事と県庁で会談し、東京電力福島第1原発事故に伴い県内で発生した、
放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8千ベクレル超の汚泥など「指定廃棄物」の最終処分場候補地に、同県矢板市の国有林野を選んだと伝えた。
最終処分場の具体的な候補地の提示は初めて。
知事は「地元の理解が不可欠だ。丁寧な説明をお願いしたい」と強調、横光氏は「理解を深めるよう努める」と応じた。同市の遠藤忠市長も同日、
同市役所で横光副大臣と会談。会談後に記者会見し「市民感情として到底受け入れられない。きちんとお断りした」と述べた。
候補地は、矢板市塩田大石久保の国有林野。環境省の工程表では今年10月ごろから半年かけて周辺住民を対象に説明会を開催。
2013年4月から用地取得などを進め、14年夏ごろから指定廃棄物の搬入を始める。
環境省の処分場安全指針では、廃棄物埋め立て中でも周辺への追加被ばく線量が年間1ミリシーベルトを下回ることを確認するとしている。
指定廃棄物は岩手から千葉、東京までの9都県で発生、各都県内で発生分を処理する。最終処分場設置は栃木のほか、
宮城、茨城、千葉の3県が地元の理解などを条件に同意しており、環境省は9月末までに各県で候補地を選定する方針だ。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120903/867091 原子力発電所の地震対策
http://www.fepc.or.jp/faq/__icsFiles/afieldfile/2011/04/01/5_21.jpg