住田町でワタミ・渡邉会長が講演−被災地で「夢実現」の秘訣語る
住田の「農林会館」(住田町川向)で8月29日、「ワタミグループ」(東京都大田区)創業者で、
ワタミ会長・渡邉美樹さんの講演会が行われた。会場には気仙地区から約130人が参加し、
夢をかなえるための秘訣(ひけつ)に耳を傾けた。
震災直後から被災地支援の活動を始め、昨年6月から陸前高田市参与に就任した渡邉さんは、
11月から同市で全6回の経営勉強会を開くなど精力的に支援活動を行ってきた。同じ気仙地区
である住田町とも交流を深め、同町からの依頼で今回の講演会が実現した。
テーマは「夢を抱き、夢をかなえる」。1984(昭和59)年に会社を設立した渡邉さんが起業を決意
した経緯や、夢を持ち、その夢を実現していくことの大切さを訴えた。自身はもちろん、他人の幸せ
につながる夢を持つことや夢に日付を入れるなどの「夢をかなえるための6つのステップ」について話し、
聴講者はメモを取りながら聞いていた。
大船渡から来たという30代の男性は「気仙地域で夢を語ってくれる人は少ない。今日はとても
刺激になった」と話す。
渡邉さんは「経営勉強会に参加していたメンバーが10人ほど顔を出してくれ、元気そうな顔を見る
ことができた。彼らが勉強会で学んだことをきっかけに店を再開させたり、起業したりしていてくれた
ことがうれしい。今日の講演会をきっかけに夢を持ち、追いかけ続けることの大切さに気付いてほしい」と話した。
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