仮設校舎、暑すぎる2学期 室温40度近い教室も
残暑が続く県内。被災地では仮設校舎で初めての夏を迎えた4市町12校の小中学生が、
暑さ対策に苦慮しながら懸命に学業に励む。エアコンのある釜石市の施設に対し、
他の自治体では室温が40度近くになる教室も。各校は扇風機の使用や
軽装で涼を取る工夫を凝らすが、予想外の室温上昇に体調を崩す子どももおり、
エアコンの導入を急ぐなどして環境改善を図る方針だ。
大槌町小鎚の仮設校舎に入る4小学校(大槌、大槌北、赤浜、安渡=児童計438人)と
大槌中(生徒267人)。エアコンはなく、日によっては教室の室温が40度近くになる日もある。
2学期開始以降、暑さによる体調不良などで保健室を訪れたのは4小学校で約70人。
大槌中は約60人。同町教委は、猛暑が予想される31日の授業を午前で打ち切る「異例」の決定。
伊藤正治教育長は「早急にエアコンの導入を進めたい」と対策を急ぐ。
岩泉町小本の小本小(児童67人)と小本中(生徒51人)は
暑さで体調不良を訴えた児童生徒はいないが、小本中の女子生徒(3年)は
「勉強しているだけで汗が流れる。震災後に浜から山に移り、暑い」と漏らす。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120830_4 【写真=暑さをしのぐため、半袖の運動着姿で授業を受ける赤崎中の2年生=大船渡市赤崎町】
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2012/m08/d30/kyoshitsu0830.JPG (2012/08/30)