4号機燃料の点検開始 東電「目視で損傷なし」 福島第1原発 2012/8/27 20:28
東京電力福島第1原発の廃炉計画を検討する政府・東電中長期対策会議は27日、4号機燃料プールから
7月中旬に取り出した未使用燃料2体の損傷や腐食の程度を調べる点検を同日から始めたと明らかにした。
29日までの予定。
東電によると、2体は敷地内の共用プールで保管している。
27日は1体のカバーを取り外して洗浄した上で目視点検した結果、大きな変形や損傷は確認されなかった。
1〜4号機の燃料プールで保管されている燃料取り出しに向けた作業の一環。
未使用燃料は、使用済み燃料に比べて腐食が早く進むとされ、今回の未使用燃料で問題が見つからなければ、
各号機のプールに保管されている使用済み燃料でも腐食はないと考えられるという。
対策会議は、汚染水の処理で放射性セシウム以外の放射性物質も取り除くことができる新たな処理装置
「多核種除去設備(ALPS)」について、3系統のうち1系統の設置工事が終了したと明らかにした。
現在は通水試験中で、9月上旬から実際に汚染水を使って試験するという。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG27045_X20C12A8CR8000/?dg=1