静岡ロングシート王国とその野望

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414名無し歌人
今日は童貞爺が静岡地区に快速列車が運転された日のことを話してあげるのね
想い起こせば40年ほど前のことだったのね
熱海発浜松行きの快速列車が165系で新設されたのね
で 家族でそれに乗ったのね
で 駅を飛ばして快調に走るもんだから うちの親が恐くなって
車掌を捕まえて 快速料金を払おうとしたのね
車掌が乗車券だけで乗れることを説明するのにたいへんだったのね
横見ると 隣のボックスシートに座ってたおばちゃんも財布を取り出してたのね
そうしてるうちに 運転士がやらかしたのね
停車すべき駅をしっかり通過したのね
慌てて 次の駅で停車したんだけど 通過した駅で下車予定だったおっさんが
車掌捕まえて おいおい 次の駅までの往復運賃はどうなるんだ お前が払うんかい!
と言い出してたのね 車掌が いえいえ運賃はかかりませんっていうことを
説明してたけど もう 涙目だったのね
普通列車に比べて早く浜松に着くもんだから
終点間際でもう一度車掌が回ってきたときに 祖母が こんないい汽車に料金無しで
乗せてもらって申し訳ない とか言い出して 持ってた果物を 皆で食べてくだされ
っと渡そうとしてたのね
横見ると さっきとは別のおばちゃんが かばんから菓子箱引っ張り出してたのね
車掌が本気でかわいそうに見えてきたのね
そんなこんなで 静岡に難しい列車を走らせたらいかんということに
気がついたお偉いさんが 快速列車の運転を取りやめにしたのね
それ以来 静岡県の東海道線は 各駅停車ばっかりになったのね