東海道新幹線「N700系」車内Wi-Fi、5月末より一部帯域制限
東海道新幹線の「N700系」で提供されている公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスにおいて、一部コンテンツの利用に対し、5月31日から帯域制限が導入される。
帯域制御の背景として、「スマートフォンなどの急激な普及にともない、サービス開始当初と比べ、時間帯によっては繋がりにくい状況が発生している」とされており、対
応機器が以前より格段に増えたことが要因とされている。帯域制御により、より多くのユーザーがWebブラウジング、メールなどが利用できるようにする、
とのことで、5月31日から帯域制御が適用される。
NTT BPでは、新幹線での公衆無線LANサービスは、ケーブルに穴を開けて、漏れ出る電波で通信するLCX(漏洩同軸ケーブル)で実現しており、
もともと最大2Mbpsという限られた通信速度のところへ、スマートフォンの普及もあって、サービス開始以来、うなぎ登りにトラフィックが増えていると説明。
ユーザーからは使いにくいという意見が寄せられているとのことで、特に動画視聴は帯域を占有してしまい、
Webブラウジングなどを利用したい他のユーザーの通信が滞ることになっていた。そこで今回は、YouTubeやニコニコ動画といった動画サービス、
あるいはWindows Updateのようなファイルダウンロードが対象となった。ただし遮断ではなく、通信速度が遅くなる形になるとのこと。
Webブラウジングなど、対象外のアプリやサービスはこれまで通りとなる。
駅の待合室にあるWi-Fiスポットは特に速度制限はないとのことで、大容量のコンテンツを新幹線で楽しみたい場合などは、乗車前にダウンロードできる。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120507_531064.html?ref=twrank