初日に炉心溶融の可能性指摘 福島原発事故、対策本部の議事概要公開
政府は9日、東京電力福島第1原発事故の対応に当たった原子力災害対策本部の議事概要を公開。
事故が発生した昨年3月11日夜に開かれた第1回会議で、
既に炉心溶融(メルトダウン)に至る可能性があると指摘されていたことが判明した。
当時は議事を記録していなかったが、経済産業省原子力安全・保安院や他の省庁の
出席者らが残していたメモや大臣用発言要領を集め、出席者に内容を確認してもらい、作成した。
第1回会議は11日午後7時3分から22分まで、官邸4階で開催。
菅直人前首相が原子力緊急事態を宣言した。
発言者は不明だが「冷却用の緊急ディーゼル発電機を動かす必要があるが、
津波で動かない。電池で動く冷却(装置)だけ動いている。これで8時間は持つ」
「8時間を超えて炉心の温度が上がるようなことになると、メルトダウンに至る可能性もあり」と記載されていた。
また陸路、空路でディーゼル発電機の代わりになるものを輸送中としている。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201203090124.html