【新鳥栖】長崎新幹線って必要か?【2両目】

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172名無し野電車区
■新幹線長崎ルート、費用対効果を過大評価 国交省
2011年04月28日 佐賀新聞 

国交省が九州新幹線長崎ルートの費用対効果を計算する際、開発中のフリーゲージトレイン(FGT)の
走行速度を、開発目標以上の速度設定で試算していたことが分かった。新大阪までの新幹線区間は
開発速度270キロを300キロに、線路幅が狭い武雄温泉−諫早間は開発速度130キロを200キロに
過大設定していた。時間短縮の「効果」を水増しし、費用対効果全体を膨らませた形。
同省は費用「1」に対する効果を「1・5」と発表していたが、評価の信用性が問われそうだ。

同省施設課は新幹線区間の設定理由について「FGTは山陽新幹線への乗り入れを目指している。
そのためには300キロの速度が必要で、その前提で計算した」と釈明。在来線と同じ狭い線路幅で
整備する長崎ルート区間(武雄温泉−諫早間)は「法律に基づく暫定整備計画の速度設定に準じて
200キロにした」としている。

しかし、FGTの開発目標は新幹線区間が270キロで、開発担当の同省技術開発室は「将来的な
可能性は分からないが、今の段階で300キロ出すのは難しい」とし、武雄温泉−諫早間も開発目標
130キロ以上の速度で走行する性能試験はしていない。

同省施設課は「開発目標などと比較し、実態に合わない部分はある」と認めた上で、「開発目標通りに
新幹線区間270キロ、在来線130キロでも試算したが、費用対効果は『1』を上回っている」と説明。ただ、
具体的な数値は「非公式のため、公表できない」としている。

>>173へ続く
173名無し野電車区:2011/04/30(土) 13:03:29.88 ID:1z7ZGKs10
>>172の続き

FGTではなく、スーパー特急方式での費用対効果は「1・1」と公表しているが、その際も武雄温泉−諫早間は
暫定整備計画に基づき200キロの設定で計算。現在、在来線を走っている特急の最高速度は160キロで、
200キロで走行できる車両はない。施設課は「160キロ走行でも試算しているが、『1』以上だった」としている。

公共事業の費用対効果は「1」を下回れば事業効果が低いと評価される。需用予測などを過大予測しているなどの
批判もあり、政権交代を受け、見直し作業を行っていた。長崎ルートは2004年の計算で、FGTが「1・8」、
スーパー特急が「1・1」の評価だった。

  ◇   ◇   ◇

国交省がFGTの開発目標を上回る走行速度で費用対効果を試算したことに対し、佐賀県は「県として計画を
正しく地域に伝える責任がある。今後はできるだけ詳細な情報を提供してほしい」と国に要望した。

国が4月に費用対効果を見直した際、県の担当者は国交省内で説明を受けたが、速度の話は出なかったという。
27日午前、同省に電話で確認した県新幹線活用・整備推進課の村山仁志課長は「安全性が担保されない限り、
やみくもにスピードを求めるつもりはない。時速270キロでも本州に乗り入れできるように配慮してほしい」と話した。

長崎ルート整備に慎重論を唱え続けている杵島郡江北町の田中源一町長は「費用対効果の根拠は我々には
分からなかった。ほかの数字も怪しいと思わざるを得ない」と困惑。震災後の復興が急がれる状況も踏まえ、
「前提が崩れた以上は中止もしくは凍結すべき」と語気を強めた。

着工後に就任した鹿島市の樋口久俊市長は「国から正式な連絡はなかった。市としては長崎ルートより、
在来線の利活用の問題が大きい」と話した。

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1886389.article.html
174名無し野電車区:2011/04/30(土) 13:04:17.58 ID:1z7ZGKs10
■フリーゲージトレイン スーパー特急より遅く 長崎ルート 国交省再計算 時短効果なし
効果なし
西日本新聞 2011年4月29日

九州新幹線西九州(長崎)ルートに導入を目指すフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)について、
国土交通省が開発目標速度に沿って時間短縮効果や費用対効果を再計算したところ、
長崎−新大阪、長崎−博多ともスーパー特急方式より所要時間が長くなることが28日分かった。
国交省はこれまで、FGTは乗り換え不要で時短効果が大きいと説明してきたが、その主張が崩れた。
FGT開発への疑問が高まりそうだ。
 
国交省は見直した費用対効果を4月1日に公表した際、開発目標速度270キロのFGTが
時速300キロで山陽新幹線に乗り入れ、新大阪まで走る想定で便益を膨らませていた。
西日本新聞の指摘を受け、山陽新幹線区間は時速270キロ、新線建設中の武雄温泉−諫早と
在来線は時速130キロの開発目標を前提に運行した場合の効果を再計算した。
 
その結果、レール幅が異なる新幹線区間と在来線区間の軌間変換に必要な3分を加えた
FGTの所要時間は長崎−博多1時間33分、長崎−新大阪4時間13分となった。
ともに現行より15分短縮となるものの、4月1日に「1・5」と公表した費用対効果は「1・3」に下がった。
 
一方、スーパー特急方式は、新線区間を時速160キロ、他の在来線区間を時速130キロと想定すると
長崎−博多が1時間30分になりFGTより3分短くなった。博多駅での乗り換え時間7分を足した
長崎−新大阪は4時間8分で、こちらも5分早くなった。費用対効果は「1・1」のままだった。
 
国交省は、FGTの方が費用対効果が高い理由を「列車の乗り換えがないのは、
30分の時間短縮に見合う効果があるから」と説明。しかし、FGTの山陽新幹線乗り入れが
実現しなければ博多駅で乗り換えが必要になり、費用対効果がスーパー特急の「1・1」を
下回る可能性もある。
 
大畠章宏国交相は同日の記者会見で、1日に公表した費用対効果が過大だったことを認めたものの
「再計算した1・3は妥当な数字」と事業継続に問題ないとの認識を示した。

http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/word/6161/8137
175名無し野電車区:2011/04/30(土) 13:05:33.65 ID:kawM0usJ0
■FGT・長崎ルート「必要性は」 費用対効果の新試算
佐賀新聞 2011年4月29日

国交省が28日に明らかにした九州新幹線長崎ルートの「実態に即した形」の費用対効果の試算には、
フリーゲージトレイン(FGT)の新大阪への直通本数など、まだ不透明な要素も多い。
さらに厳密な試算が求められるが、事業を推進してきた佐賀県も新たな説明を迫られる形になった。

実態に即した今回の試算で、長崎ルートの実像がより見えてきた。だが、新大阪への
FGT直接乗り入れは1日30本(15往復)で試算。鹿児島ルートの直通運転の実績を基にしているが、
速度が遅く、車両も重いFGTを同一視していいのか疑問は残る。

さらに、FGTは新大阪まで乗り換えの必要がなく、乗客需用が増加すると予測している。
しかし、博多で「のぞみ」に乗り換えるスーパー特急の方が時間短縮効果は高く、
「遅いFGT」の利用が増えるとは考えにくい。

同省施設課は、新大阪までのFGT直通本数を減らした場合の費用対効果について
「評価が低くなるのは当然だが、現段階では鹿児島ルートの実績以外に試算する根拠がない」と
否定的な考えを示す。時短効果の低さも「FGTは現在の開発目標速度であり、
今後、向上も期待できる」とするが、FGT開発は在来線のカーブ区間の走行性能確保が難航、
高速化を求める環境にはないのが現状だ。

佐賀県はこれまで、新大阪への直接乗り入れのメリットを強調し、FGTによる長崎ルート整備の
必要性を訴えてきた。同ルートの総事業費は今回の試算で2900億円に増え、
県の負担額も増加分を単純計算した場合、200億円を超える。県には今回の試算を踏まえ、
「なぜFGTなのか」「なぜ長崎ルートが必要なのか」について県民の理解を得る丁寧な説明が求められる。

>>176へ続く
176名無し野電車区:2011/04/30(土) 13:06:08.23 ID:kawM0usJ0
>>175の続き


 ◇「1を超えることが大事」 JR九州・唐池社長

JR九州の唐池恒二社長は28日、国交省が九州新幹線長崎ルートの費用対効果を
過大評価していた問題で「費用対効果は『1』を超えることが大事」と妥当性を主張した。

福岡市の本社で会見した唐池社長は今回の試算について「私どもは全く関わっていない」とし、
フリーゲージトレイン(FGT)の開発目標以上の速度設定には「誤解を招くような前提は
いかがなものか」と感想を述べた。

試算は山陽新幹線に乗り入れる長崎−新大阪間の直通運転を1日30本(15往復)としている。
全線開業した鹿児島ルートの直通運転が1日30本で運行を開始しており、
長崎ルートでの実現性は「分からない。JR西日本などと調整が進まないと本数は言えない」と語った。

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1887255.article.html
177名無し野電車区:2011/04/30(土) 13:07:49.93 ID:kawM0usJ0
■新幹線長崎ルートの時短効果 26分→12分に縮小
2011年04月29日 佐賀新聞

 ◇費用対効果を過大評価していた国交省

国交省が九州新幹線長崎ルートの費用対効果を過大評価していた問題で、
フリーゲージトレイン(FGT)の開発実態を踏まえて試算した結果、
博多−長崎間の所用時間は1時間33分で、時間短縮効果は、
これまで同省が説明してきた26分より大幅に減少し、わずか12分の
時短効果しかないことが分かった。スーパー特急方式の時短効果は15分で、
FGTを上回っており、今後、FGT導入の是非が問題となりそうだ。

同省によると、FGTの開発目標速度は新幹線区間が270キロ、線路幅が
在来線と同じ長崎ルート(武雄温泉−諫早間)が130キロ。この速度で試算すると、
長崎−博多間の所用時間は1時間33分、長崎−新大阪間は4時間13分となった。
同省が2004年に新幹線区間300キロ、長崎ルート200キロで試算した所用時間は、
それぞれ1時間19分、3時間41分で、今回の試算で時間短縮効果は大幅に減少した。

スーパー特急方式の試算では、武雄温泉−諫早間を現在、在来線を走っている特急の
最速160キロで計算。長崎−博多間はFGTより3分早い1時間30分、博多で「のぞみ」に
乗り換えた場合の長崎−新大阪間は、FGTより5分早い4時間8分だった。

ただ、費用対効果の試算では、FGTが「1・3」だったのに対し、スーパー特急は「1・1」だった。
時短効果が低いFGTの評価がスーパー特急よりも高い理由について、同省施設課は「FGTは、
乗り換えに伴う心理的なストレス低減や需用増の効果を数値化し、便益に加算した結果」と説明している。

長崎ルートの今後の整備方針に関し、大畠章宏国交相は28日の閣議後会見で
「(費用対効果は実態に即した今回の試算でも)1・3で妥当な数値。
これまでの考え方は変わらない」と、今後もFGT導入を目指す姿勢を強調した。

古川康佐賀県知事は「現在の技術開発状況ではこの試算値かもしれないが、
しっかり開発を進め、200キロ以上の約束を果たしてほしい」と話した。 >>178へ続く
178名無し野電車区:2011/04/30(土) 13:08:17.90 ID:kawM0usJ0
>>177の続き

 ◇フリーゲージトレイン(FGT)とスーパー特急方式 

FGTは車輪幅を変え、在来線と新幹線区間を走行できる車両。長崎ルートでは
長崎−新大阪間の直通運転が可能。スーパー特急方式は長崎−博多間の運行で、
整備中の武雄温泉−諫早間は新線区間、その他は在来線を走行する。

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1887247.article.html