>>284 2011.02.18付読売新聞朝刊33面より
=鉄の掲示板= 2011.02.18 〜高野山へ急勾配駆け上る〜
南海電鉄の「2300系」は、世界遺産・高野山に近い山岳路線を走る。高野線橋本-極楽橋間での各停として
運用され、最大50パーミル(1000m走って50mの高低差)もある急勾配を駆け上る。
ズームカーと呼ばれた南海伝統の性能を踏襲する最新型で2005年にデビューした。ズームカーは、広角から
望遠まで対応するズームレンズにたとえ、平野部から山間部まで幅広く走行できるという意味がある。
カーブがきつい山岳路線に合わせ、車両の長さは17.7mと短いが、観光利用を想定し、通路を挟んで1列と2列の
ゆったりしたクロスシートを採用。窓ガラスも大型化した。4編成(各2両)あり、サクラやコスモスなど花のデザイン
を車体にあしらっている。
(次回は25日に掲載予定)