317 :
田中:
信之、君のやっていることは間違っている。
真の平等とは形式ばったものじゃない。
譲り合いの中から生まれるものなんだ。
僕たち男は女性が迷惑行為の被害者になっていることを知っているから女性専用車輌に協力しているんだ。
君たちが女性専用車輌を否定することは理念を理解し積極的に賛成しているほとんどの男たちをも愚弄しているのである。
もっと空気を読んでライトな感覚で女性専用車輌に協力した方がいいと思うんだ。
信之よ、皆本当に君のことを心配している。
お袋さんと親父さんだって君に反社会行為をさせるために大学にやったわけじゃないだろう。
信之、差別ネットワークなんて馬鹿な団体はもうやめるんだ。
大丈夫、今は人生80年と言われる時代、僕たちの人生もまだまだ長いさ。やり直せる。
今日は少し僕も熱くなりすぎてしまったな。
信之と違って僕は今でも学生の頃の青臭さが抜けていないようだ(笑)。
じゃあな、信之。君が変わるのを僕たちは待っている。機会があればまた四谷で旨い酒を飲もう。
旧友 田中より