【みずほ】九州新幹線U061【さくら・つばめ】

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192名無し野電車区
総局長発 勝手に沿線ミシュラン

鉄道の街 キャンデーにほお緩め【佐賀】
2011年01月18日
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渡辺 松雄
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  新鳥栖駅がある佐賀県鳥栖市は、鉄道の街だ。在来線の鳥栖駅は鹿児島線と長崎線の分岐点。私が生まれ育った街でもある。小学校の同級生の半数近くはお父さんが国鉄マンだったと覚えている。
  
  鳥栖駅から歩いて5分。「アイスキャンデー屋」を名乗る「八起(やおき)」も、戦前は鳥栖機関区の構内でうどんやチャンポンを出す食堂だった。戦後すぐに今の場所に移り、キャンデー専業になった。
  売り上げの8割を占めるのが「小豆」味と「ミルク」味。いずれも100円。専用の型で手作りし、割りばしが斜めに刺さった独特のスタイルをしている。
  マグロ用の零下40度の冷凍庫から取り出すと、歯が立たないほど硬い。冬場のアイスなんて、と笑うことなかれ。
  以前から、オフシーズンには小豆と砂糖という材料が共通するぜんざいを出してきたが、あるじの日山軍記さん(69)によると「お客さんのリクエストが多くて」。10年ほど前から、一年を通じて扱っている。
  通信販売もしている。鳥栖出身者を中心に百本、二百本単位で注文が舞い込み、発泡スチロールの容器に詰めて送る。「懐かしか」「いっちょん(全然)変わらんね」の声を聞くとうれしい。
  
  鳥栖駅に戻る。1889(明治22)年の開業。1番ホームに、屋根の支柱は1896(明治29)年にドイツで製造されたレールと解説する看板がある。
  今となっては、なぜレールを使ったのかさえ分からない。三つの世紀をまたいだ物珍しさに、「鉄ちゃん」たちの見学が絶えないという。
(佐賀総局長)