コマルの大阪市営地下鉄 43号線

このエントリーをはてなブックマークに追加
664名無し野電車区
>>579-580>>582>>605>>607

dat落ちした車両スレや>>559-562などで既出だが、おさらいしておく。

平成10年に10系車体リニューアル工事を開始するにあたって、運用上で予備車不足が懸念され
21-18号車を増備したが、工事完了時にこの増備した1列車分が余剰となる為、
10-04号車だけ対象外とし他号車へのリニューアルが一巡すれば即廃車にする段取りである。

車体リニューアルとチョッパ装置一部更新の併施で車齢35年程度への延命を目指したが、
新20系制御装置との部品共通化がメーカーによる供給完了などで早期に頓挫し
チョッパ装置の改修だけは紆余曲折した為、編成毎に仕様が定められない状態が続き
遂に10-17・18号車施工時点ではチョッパは全くの手つかずとなってしまった。
さらにこの後、2つの大きな転機が訪れることになる。
665名無し野電車区:2010/10/09(土) 14:13:29 ID:mAk70MaQ0
1つ目は平成16年から始まった、近鉄登美ヶ丘延伸に伴う4号線車両への高速化改造開始で
こちらを急ぐ関係から10系リニューアルが2年間中断となってしまったことだ。
ただし20系VVVF更新(IGBT化)の判断を受けて、10系も今後VVVF化する方針となった。
リニューアル開始時にVVVF化も検討されたが、GTOからIGBTへの移行期だったことや
費用対効果の関係などで見送られた経緯がある。

前述のようにチョッパ装置の一部更新を行ったリニューアル車もあり、
中断期間にVVVF化を含めた10系延命に対する考え方の整理がされた。
これまで経年順にリニューアルを進めており、今後施工する車両は比較的若いので、
それらのVVVF化で捻出されたチョッパ装置は良い状態であることが期待されたからだ。
制御システムの違いが生じると想定寿命に差が出る為、対象選定では車体の違いに注目され
10-16以前がアルミ骨組車体、-17以降などが20系同様のアルミ型材車ということから
次のように再編する結論が出されている。

VVVF化した10系は「10A系」と呼称する。
10-19〜26は車体リニューアルと同時にVVVF・OEC-3ブレーキ化し、車齢40年程度へ延命
10-17・18はリニューアル施工済だがVVVF・OEC-3化を別途実施し、車齢40年程度へ延命

10-05〜16はリニューアル施工済だが、上記のVVVF化で捻出されたチョッパ関連の機器を
流用するなどして改めて新仕様でチョッパ一部更新を再度一巡させ、各編成を極力統一する。
しかし新20系との共通化は当然放棄し、既に共通化を図った号車数編成のみ仕様差が残る。
車齢35年程度へ延命

10-04は当初の方針通りリニューアルせず、他号車への工事完了後に廃車
666名無し野電車区:2010/10/09(土) 14:14:42 ID:mAk70MaQ0
2つ目は今から約10年後を目処にした1号線への可動式ホーム柵導入が決定した為、
その対応を巡って10系など在来車の処遇が再び検討されたことだ。
ATO・TASC運転においてブレーキのOEC-4化が必須で、可動式ホーム柵供用開始時期までに
10-05〜16が寿命を迎える為、以下のように1号線車両を再編する方針となった。

30000系(31-01〜13)を新造し、10系(10-04〜16)置き換え

21系(21-01〜18)中間更新・車体リフレッシュ・可動式ホーム柵対応改造

10A系(10-17〜26)可動式ホーム柵対応改造

ただし10-04号車は10A系化・リニューアル改造完了にあわせて廃車とし、その捻出源は
本来21-18号車だったのだが、10A系・21系改造で再び予備車不足となる為に方針が変わり、
10-04が廃車となる時期に先行試作を兼ねて31-01を投入し、今後に備えることとなっている。
よって名目上31-01は10-04の置換用とされた。
そこから数年遅れて31-02以降の新造による10-05以降の廃車が進められていく予定だ。

10A系では回生ブレーキの性能向上や新20系との共通化などを主眼にOEC-3化しているが、
前述のように21系を含め改めてOEC-4化する為、捻出された機器の活用が検討されている。