成田スカイアクセス(成田新高速/京成成田空港線) 28

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京成の成田新路線開業、鉄道固定費、1割増(日経新聞)

京成電鉄が今年7月に開業した新路線「成田スカイアクセス」の路線使用料が、年間で55億円規模になることが分かった。
使用料は京成の鉄道事業にかかる固定費(単体ベース)を約1割押し上げる計算。京成は開業から2年目以降、新路線で
120億円前後の収入を確保し、固定費の増加分を吸収したい考えだ。

成田スカイアクセスは東京・日暮里と成田空港を最短36分で結ぶ新路線。路線の保有者は成田高速鉄道アクセス(千葉
県船橋市)などの第三セクターだ。開発規模が大きいため、京成は路線を借り入れて車両を運行する「上下分離方式」を
採用。負債増加による金利や償却の負担がかからないメリットはあるが、路線使用料の支払いが続く難点がある。

京成の2011年3月期の連結売上高は2487億円と前期比3%増だが、営業利益は189億円と15%減る見通し。成田ス
カイアクセスで増収となる半面、初年度の開業費用や路線使用料(初年度は日割り計算で40億円前後)がかかるためだ。
今後、開業費用の減少や沿線の不動産開発などを進め、13年3月期には営業利益で230億円以上を計画している。