>>137 >>138 事情の異なるよその事例では何の証明にもならないぞ。
まして君が例に上げているのはいずれも官鉄と運営形態と異なる電鉄指向の路線だ。
官鉄や軍が国有路線との競合を問題視したのは全国規模の幹線鉄道網、
特に物資輸送への悪影響を危惧したため。地域内鉄道としての私鉄建設には
むしろ積極的だったし、電鉄、軌道が官鉄に並行することについては
一般鉄道ほど問題にしていない。
それに横須賀線は横須賀軍港を対象とした路線で、
湘南電鉄は横須賀市街やその先の三浦半島各地を対象とする路線。
直接競合する性格のものではない。
日光線も電鉄的路線で東武には珍しく貨物輸送の比重が小さかった。
他の地域での手法を取るなら日光軌道を傘下に収め
貨物輸送をごっそり横取りしている所だが、敢えてそれをしなかったのは、
線形の問題に加え官鉄との摩擦を避けるためだったのかも知れない。
一方東上線のスキームは他の両毛方面東武線と同様であり、
直接八高線北部区間と競合することに加え、
高崎線を脅かす危険も高い。東武本線で煮え湯を飲まされた
官鉄は相当な脅威を感じていただろう。