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名無し野電車区:
鉄道ピクトリアル鉄道年鑑2008年版 39頁
もともと209系は10〜15年使えばいいという「価格半分、寿命半減、重量半減」というコンセプトで開発した車でした。
でも現在の地球環境を考え、省資源を思うとやはり10年で車両を廃止するなんてもったいなくて現実的ではないという
考えに変わっていきました。ドア上部など外と同じような環境にさらされている部分について、209系については
雨風対策をしていなかったのでドア故障が多かったということがありました。後々そうした部品を交換していって
対処しましたが、E231系になってからはそうした部分は外と同じような発想で設計をし直しました。元々の設計思想が
違っているのです。
鉄道ピクトリアル鉄道年鑑2008年版 40頁
今はレーザー溶接に取り組んでいます。従来のステンレス車両はスポット溶接が主体ですのでスポットの圧痕という
へこみができます。外観上好ましいものではないと感じる方も多いので、レーザー溶接にするべく取り組んでいます。
近い将来の車はレーザー溶接でいきたいと思っています。
41頁
今造っている京浜東北線のE233系の場合、今年になってからA故障は1件もありません。電車区での手直しもなく非常に
安定した電車です。
42頁
(E233系は)システムを二重系にしたことにより車両故障が大きく減り、完成度が高い車だと思います。しかし、209系から
ですが、一部はメンテしにくい車という認識です。
(E217系は)本当ならば廃車して新車を新津で造りたいのですが、残念ながら機器を更新しています。車体はステンレス
なので錆びたり腐ったりせず10年でダメになることはありません。E233系は故障が断然少ないですからもっと量産して
故障のない安定した輸送をしたいというのが願いです。