ttp://mainichi.jp/select/today/news/m20100416k0000m040138000c.html <JR北海道>特急展望室を廃止 衝突事故受け
4月16日2時35分配信 毎日新聞
JR北海道は安全性を優先し、特急4車種5列車の先頭車両に設置されている展望スペースを
立ち入り禁止にすることを決めた。今年1月に北海道深川市のJR函館線踏切で起きた
特急列車とトラックの衝突事故を受けたもので、早ければ5月にも実施する。
展望スペースは運転手の目線を体感できることから、鉄道ファンや親子連れなどに人気があり、
残念がる声も聞こえてきそうだ。
展望スペースのある特急列車は、道内を走る261系(スーパーとかち、スーパー宗谷)
▽281系(スーパー北斗)▽283系(スーパー北斗、スーパーとかち、スーパーおおぞら)のほか、
函館−八戸間を走る789系の一部(スーパー白鳥)。
それぞれの先頭車両前部は2階建てで、2階部分が運転台。1階部分が
約2.7平方メートルの展望スペースとなっており、乗客が自由に立ち入りすることができる。
また、先頭部分の車窓(縦約60センチ、横約40センチ)から見える風景は人気がある。
深川市の踏切事故では、トラックと衝突した特急列車「スーパーカムイ」の先頭車両前部が大破し、
運転士が重傷を負うなど計45人が負傷した。展望スペースのある列車なら、
重傷を負う可能性が高いと判断。「人気の場所だが、安全面を優先した」(同社広報部)とし、
立ち入り禁止にすることにした。スペースの出入り口に柵などを設置する予定だ。
JR各社によると、展望スペースのある特急列車はJR九州管内で2列車が運行しているが、
JR九州広報室は「立ち入り禁止にする理由がない」と話している。