JR九州の唐池恒二社長は11日、2011年3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開業後、熊本県内を走る鹿児島線に関し
廃止する特急の代わりになる快速列車を運行する考えがないことを明らかにした。
福岡市の本社で熊本日日新聞社のインタビューに答えた。
現在は荒尾駅以北の福岡都市圏で快速を走らせ、荒尾以南の鹿児島線では各駅停車の普通列車を運行している。
特急が廃止になると、熊本から玉名などへの移動手段が各駅停車だけとなるが、唐池社長は博多−熊本などの快速について
「普通に考えると、ない」と話した。新幹線の都市間輸送と、在来線の都市圏輸送の分担を明確化させるためとみられる。
新幹線のダイヤでは、熊本駅停車は1時間に上下各4本で、うち1本が新大阪直通の「さくら」になると明言。拠点都市以外の
新玉名や筑後船小屋などにも少なくとも1時間に1本が停車。熊本−博多には、所要時間35分の最速列車を走らせるため
途中停車しない列車を設ける方針も打ち出した。
割引後の運賃は「最も判断が大事なところ。12月ぎりぎりまで考える」とし、高速バス運賃、関西地域と九州の航空運賃を
比較しながら、有利な設定を探る考え。
JR熊本駅の新幹線高架下に計画されている県産品市場は「場所が駅から離れており、アクセスが悪い。内容は検討中で
固まっていない。開業と同時にオープンさせるか悩ましい」と述べ、開業に間に合わない可能性も示唆した。
▽ソース:くまにちコム (2010/03/12)
http://kumanichi.com/news/local/main/20100312002.shtml