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682駿府人 ◆NRCreGf1I7tk
日教組の主張通りへの一歩に 免許更新制廃止

9月13日0時54分配信 産経新聞
 民主党の輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長兼代表代行が廃止に向けた
法改正案を提出する考えを示した「教員免許更新制」。教育問題に詳しい八木秀次
・高崎経済大教授は、「廃止は日教組の主張そのままだ。今後、安倍内閣が手がけた
教育再生をゼロベースに戻し、日教組の主張通りの政策に転換する第一歩と考え
ていいのではないか」と懸念を示す。

 同制度は当初、不適格教員の排除が目的の一つとされた。「不適格」には指導力
不足に加え、組合や政治活動で度重なる処分を受けた教員も含まれる見通しだった。

 しかし、検討の過程で「悪い者はダメという“性悪説”から、大学で最新の知識技能を
学んで指導力を向上させようという“性善説”に変わった」と文部科学省幹部は説明する。

 その結果、同省は今年4月の導入に当たり、「不適格教員の排除が目的ではない」と表明。
だが、放課後の指導などで多忙な教員が30時間を割いて「最新の知識技能」を大学で受講
することに、「意味があるのか」との批判が、日教組系ではない教員からも起きた。
座学をこなせば大半が合格する認定試験にも疑問が呈されていた。

 八木教授も「安倍内閣の退陣で、制度設計が未完成のまま実施された」と不備を指摘する。

 同制度の廃止は教育界で支持される公算が大きい。しかし、「不適格教員の排除」が、
現場の課題であることに変わりはない。

 民主党は政策集で、教員の指導力向上のため、教員免許取得に必要な大学の4年制養成課程を、
大学院2年も含む6年制に延長することを表明している。

 しかし、現在、教育現場にいる不適格教員に、日教組に支持される民主党がどれだけメスを入れること
ができるのか。八木教授は「民主党と日教組が一体の関係では、改善を期待できない」と話している。