【鉄道】京阪・中之島線、不況に泣く…開業1年、利用伸び悩み [09/10/16] [ビジネスnews+]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1255766555/ 京阪電気鉄道の「中之島線」(天満橋―中之島、3キロ)が、19日で開業から1年を迎える。
新たな人の流れも生みつつあるが、不況でビジネス客らの利用が伸び悩み、乗客数は目標の8万人に対し、3万人にとどまる。
乗客の増加と地域の活性化に向けて、終点の中之島駅から大阪市の第3セクタービル、WTCへの延伸や
他線との接続などの将来構想も期待されている。
午後6時過ぎ、中之島線渡辺橋駅付近。ビジネスマンらが梅田方面に向かってどんどん歩いていく。
男性会社員(26)は「会社が厳しく、梅田までの交通費を出してくれない。便利だとは思うが……」と漏らす。
主因は、ビジネス客の低迷だ。定期券利用者の比率は、京阪全線の50%に対し、中之島線に限ると30〜40%。
JRや阪急、阪神の駅がある梅田から、地下鉄を経て中之島線に乗り継ぐ通勤客らが少ない。
京阪電鉄も「社員の通勤費を抑えたい沿線企業が多いのでは」と分析する。
一方で活気も生まれている。中之島駅と地下で直結するリーガロイヤルホテルは、レストランの利用が減る中、
ランチだけの客足は増えた。中之島駅から徒歩3分の34階建てマンションは、9月の完成時点で3億円超の
「億ション」を含む343室の9割が売れた。いずれも駅からの近さが評価された。
一層の活性化に向けて期待されるのは、中之島線を他線につなぎ、中之島駅での行き止まりを解消する構想だ。
一つは、新大阪と関西国際空港を30分台で結ぶ「なにわ筋線」を、中之島駅で連絡させる案だ。
中之島線をJR大阪環状線などの西九条駅を経て新桜島まで西伸する構想もある。
京阪の佐藤茂雄・最高経営責任者は「桜島まで延伸するか、WTCまでとするかは情勢を踏まえて検討したい」
と戦略を描く。