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名無し野電車区:
東京はこの半世紀で大躍進を遂げた。今や世界に誇る東京である。
そして、その東京を陰で支えたのは熱海である。
熱海が一大保養地として発展を遂げたのは旧熱海線の開通後ではあるものの、
保養地としての歴史は豆相人車鉄道開通のさらに昔にまで遡り、明治初期ごろには
既に政府要人が保養や会談のため多く訪れていたのである。
現在はかつてほどの盛況は見受けられないが、東京方面からの保養地・日帰り
温泉地として相応の賑わいを保っており、鴻池氏の例を見てもわかるとおり、
現在でも「ガソリンスタンドとしての熱海」はなお健在である。
つまり、熱海は、昨今問わず、東京や国家の発展を支えた数々の人々、政府要人
から上層階級・中産階級・永年ヒラリーマンに至るまで幅広い人たちの「原動力」
となった地として評価はすこぶる高く、熱海が存在しなければ東京人の生活から多く
の糧が失れていたといっても過言ではない。
沼津がなかったとしても今の東京はあっただろうが、熱海がなかったら果たして今
の東京はあっただろうか?
東京を支えた熱海が交通の利便性という恩恵を受けるのは自然かつ当然のことである。
なぜ、東京を大して支えていない、旧駿府にして、駿河の東の要たる沼津や、
静岡大都市圏の富士にまでその恩恵を与えなければならないのか。
熱海から品川・東京・渋谷・新宿までの距離はそれぞれ100km前後で高崎・宇都宮
と同じだが、わずか4万の人口しかいない熱海が、高崎・宇都宮と同程度あるいは
それ以上に利便性の点で優遇されているのはなぜか考えてほしい。
高崎・宇都宮はいずれも北関東の主要都市として東京の発展を陰で支えたから恩恵
を受けているが、熱海がそのような都市と同等あるいはそれ以上の扱いを受けてい
るということは、東京は熱海を高崎・宇都宮と同程度、あるいはそれ以上に重要視
・特別視しているということだ。
実際、総務副大臣は、地デジ移行後も、熱海地域の特殊性に鑑み、伊豆半島東岸部
は「キー局受信特別地域」に指定できるよう努力すると発言している。