【静鉄】静岡鉄道・岳南鉄道4【岳鉄】

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84名無し野電車区
「名古屋を中心とする中部州」という発想がそもそも問題だ。
道州制の効果に懐疑的な一部の論者からは、「道州制は政治・行政・経済のミニ中央集権化をもた
らすだけで、あらゆる事柄が州都やその都市圏ばかりに偏り、地方部にとってはむしろマイナスだ」
といった主張があるが、その主張が必ずしも当を得ているかはともかく、少なくとも「名古屋中心の
中部州」といった考え方を前提に中部州が設置されるならばそうなる可能性は大いにあるだろうし、
裾野市長が「中京地域に組み入れられれば将来に禍根を残す。それならいっそ南関東へ」と危惧
するところにも十分頷ける。
中部州が名古屋の属国たる名古屋州と化すのであれば遠州以外は関東に着くべきだ。
しかし州都から地理的にも距離的にも隔てられた場所の住民生活のことを考えるとき、そんな名古屋州、
あるいは京浜州にどれほど意味があるのか。
むしろ現行の県制度のままのほうが沼津や静岡、浜松の人間とって得ではないのか。
「端っこ」になるのではなく、現在のように、西部の拠点浜松、県都静岡、東部の拠点沼津が互いに高め合い、県全体を活性化さ
せていきながら、
沼津は京浜地区とも連携や交流を行い、
浜松は西部の拠点として名古屋地区とも連携や交流を行っていくという
姿が続くのが理想だろう。

こうした理想は道州制下では必ずしも実現できないというわけでもない。
それが「名古屋・静岡・長野・金沢の4極を中心し、4エリアに自主性を持たせた中部州」だ。
地域密着型の真の分権社会の実現を目指すのであれば、州都は形式的なものにとどめ、
それぞれのエリアに独立性と自主性のある多極分散型の州を構築していくべきだ。
そのような州であれば、富士や沼津や三島があえて箱根を越えて関東に所属するメリットは薄いのでは?
道州制の議論が進むにつれ、縄張り合戦のような「属国化型道州制導入論」から脱却した、
新たな方向性が模索・展開されていくようになることを期待する。