【熱海】東海道線静岡口スレ56【豊橋】

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252名無し野電車区
 丹那分断(熱海分断)が妥当なものかどうか検証してみたい。検証にあたっては、
沼津市の現状を知ることが必要不可欠である。そこでまず、沼津市が一体どのような
ポジションにあるのか確認してみよう。
 (@)地理的条件:駿河湾水系で、箱根・丹那大山塊の西側に位置する人口20万の都市。
 (A)経済的交流:沼津市からの通勤流動は下記のとおり。
 ・静岡市へ(1342人)>東京区部・横浜市へ(計1031人)
 ・静岡大都市圏へ(5735人)>関東大都市圏へ(1853人)
 このように、沼津市は「静岡志向」であり、総務省の定義による「関東大都市圏」も丹那
トンネルを越えた熱海市からである。 ※なお、沼津市に隣接する富士市からは静岡大都市圏。
http://www.stat.go.jp/data/chiri/map/c_koku/pdf/map17g25.pdf
 もっとも、沼津・三島と東京・横浜の移動は通勤客・観光客を中心に一定数存在するが、
この区間の移動は「新幹線利用」がスタンダードであり、また沼津と(丹那トンネルおよび
県境を越えた)神奈川県西部地区の結びつきはたかが知れていることから、沼津から在来線の
需要は沼津は静岡方面が圧倒であるといえよう。
 沼津市の現状がわかったので、今度は、相模灘に面する「熱海市」について見てみよう。
「熱海市」は、常住する人口こそ限られている(4万程度)が、東京方面からの観光客が
非常に多い場所であり、当地の住民の志向を見ても、行政上は静岡県に属するものの明ら
かに東を向いている。肝心の東京方面からの観光客の移動実態を見ても、小田原・湯河原
・熱海あたりまでは、新幹線を使う人も一定数存在するが、在来線特急や快速アクティー、
各駅停車、そして臨時の湘新特快の利用のほうが主流であり、また東京方面から鉄路にて
伊豆へ向かう観光客の大部分は、丹那トンネルを越えず、熱海などの東海岸に向かっている。
 これは国鉄時代から一貫した傾向であり、そうすると「熱海分断」は理にかなったもの、
ごく自然なものといえよう。実際、2004年まで20数往復存在した沼津への直通電車は
一部時間帯を除いて明らかに過剰であった。当時のJR東日本のプレスリリースを見ても、
「ご利用の少ない、沼津・三島方面への直通列車を見直し、ニーズに併せて熱海折り返しを
拡大させます」旨の記述がある。
253名無し野電車区:2009/04/30(木) 02:10:25 ID:ebaiTzke0
とはいえ、「停泊の都合」や一部時間帯に限ってある程度の需要が存在することから、
9往復程度は残存しているのであるが、その9往復も、東北縦貫線の開通で全廃が危ぶまれている。
 <<参考文献:鉄道ジャーナ07年2月号>>