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名無し野電車区:
東京はこの半世紀で大躍進を遂げた。今や世界に誇る東京である。
そして、その東京を陰で支えたのは熱海である。
熱海が一大保養地として発展を遂げたのは旧熱海線の開通後ではあるものの、保養地としての歴史は
豆相人車鉄道開通のさらに昔にまで遡り、明治初期ごろには既に政府要人が保養や会談のため多く訪れていたのである。
現在はかつてほどの盛況は見受けられないが、東京方面からの保養地・日帰り温泉地として相応の
賑わいを保っており、昨今問わず、東京や国家の発展を支えた数々の人々、つまり、政府要人から上層階級・中産階級・永年
ヒラリーマンに至るまで幅広い人たちの「原動力」となった地として評価はすこぶる高く、熱海が
存在しなければ東京人の生活から多くの糧が失れていたといっても過言ではない。
沼津がなかったとしても今の東京はあっただろうが、熱海がなかったら果たして今の東京はあっただろうか?
東京を支えた熱海が交通の利便性という恩恵を受けるのは自然かつ当然のことである。
なぜ、東京を大して支えていない、旧駿府にして、駿河の東の要たる沼津や、静岡大都市圏の富士にまでその恩恵を与えなければならないのか。