【経済】「のぞみ」乗客数、初の前年割れ
2009年4月22日 朝刊
JR東海が21日発表した2008年度の東海道新幹線の乗客数は前
年度比1%減となり、6年ぶりに前年を下回った。1992年3月の営業
運転開始以来、乗客数を増やしてきた「のぞみ」も景気後退に伴うビジ
ネス客の減少で1%減となり、統計がある94年度以降で初めての「前
年割れ」だった。「ひかり」は浜松や豊橋など停車駅を増やした影響で
2%増。その反動もあって「こだま」は5%減と低迷した。
年度が替わり、4月の新幹線の乗客数は20日現在で11%減。特に
のぞみは12%減と大きく落ち込んでいる。松本正之社長は21日の会
見で「4月は年度の出発点で、企業が(出張抑制など)慎重に動いてい
る。要警戒だ」と述べ、動向を注視する考えを示した。
同社はのぞみ、ひかりは小田原−静岡間で、こだまは新横浜−小
田原間で乗客数を調査し、前年同月や、前年度と比較した増減率だ
けを公表している。
http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2009042202000146.html