伊予鉄死亡事故裁判で和解成立
伊予鉄道の電車にはねられて死亡した女の子の両親が、「さくを設けないなど管理に落ち度が
あった」と主張して伊予鉄道などに損害賠償を求めた裁判は、10日、伊予鉄道側と女の子側
双方に責任があったとした上で、伊予鉄道がおよそ3000万円の損害賠償を支払うことなどで
和解が成立しました。この事故は、平成17年11月、松山市内の伊予鉄道郡中線で小学2年の
菅瑞稀ちゃん(当時8歳)が電車にはねられて死亡したものです。
瑞稀ちゃんの両親は「日ごろから地元の人が線路をわたるのを見過ごし、さくを設けないなど
管理に落ち度があった」と主張して伊予鉄道と線路沿いの県道のガードレールを管理する愛媛
県にあわせて7400万円余りの損害賠償の支払いを求める訴えを起こしていました。
松山地方裁判所で和解に向けた協議が進められた結果、10日の協議で伊予鉄道側は「事実上
の踏切だったのに安全設備を設置していなかった」、女の子側も「不用意に線路に立ち入った」
として双方に責任があったとした上で伊予鉄道がおよそ3000万円の損害賠償を支払うことで和解が成立しました。
また愛媛県は、法的な責任はないものの、見舞い金を支払うことになりました。
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