【東京〜札幌】北海道新幹線97【4時間以内】

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498名無し野電車区
北海道新幹線の財源は十分ある
http://www.gakunet.com/contents/gakuron/gakuron_1229733935.html

間もなく今年も暮れようとしていますが、なんとも落ち着きのない一年だったと実感しています。
政治も首相が交代し、麻生政権も逆風にあえいでいます。がけを転落するような急激な経済の減速は、
かつて経験がないほどです。国民の不満が高まり、政治が混迷し、日本という国自体が揺らいでみえます。
そんな時こそ、政治家はしっかり地に足をつけ、先を見ながら前進しなければならないと自戒します。

そんな折、北海道新幹線の札幌への延伸が決まりました。随分と時間がかかったな、というのが
率直な実感です。壁は財源問題でした。北海道と北陸、九州の未着工区間の工事で約2兆円。
新幹線の貸付料などは、現在工事中の区間の工費に、どんどん前借りしており、残った区間の
財源を先食いして工事が進んでいます。財務省や国土交通省鉄道局は、財源がないの一点張り。
それを乗り越えるのは政治の知恵と力だと思いますが、なかなか政治の決断も見えなかった。
ここにきて、ようやく例えば北海道は区間を札幌・長万部に区切ることなどで、ゴーサインが出ましたが、
財源に関して、政治が知恵を出せなかったことは、大変残念です。

財源については、今回の政府・与党合意で「JRからの貸付料等、国と地方の負担の在り方、
地域開発予算、既設新幹線譲渡収入、鉄道運輸機構の特例勘定の活用等を含め、
幅広い観点から財源確保の方策を検討する」となりました。
現時点で、財源のターゲットはこれだけあることがはっきりしている。それならばなぜ、
これらの種を政治的に議論してこなかったのか。いずれも官僚的な議論では、結論が出ないものばかりです。
499名無し野電車区:2008/12/25(木) 20:59:18 ID:EAMSxi8Y0

例えば「JRからの貸付料」。これは新規に開業する路線から、新たな貸付料が入ってきます。
「既設新幹線譲渡収入」。これも将来、余剰が出ることを国土交通省は認めています。
「鉄道運輸機構の特例勘定の活用」。旧国鉄向けの年金財源が、今後1兆3千億円も余る、との試算が出され、
我々に衝撃を与えました。なんだ、そんなにお金があるのか、と。
この余剰金は国庫に返すことになっていますが、その財源をどう活用するのかは政治の判断です。

「地域開発予算」はずばり北海道開発予算を新幹線に回せ、との議論。
以前からしばしば出されてきた意見ですが、新幹線の恩恵を受けない道内の地域から反発が出るのは必至で、
現在、道内一枚岩で推進している新幹線の活動に亀裂を生む危険性大です。

この他にも当然ながら、真水の公共事業予算あり、地方の負担分あり、あれやこれや、
残された未着工区間の工事財源は、かなりのボリュームで確実にあります。
現時点で確定はしていないが、工事を進める過程で、将来間違いなく確保できる財源は、確かにある。
それを今回、政治が決めなければならなかったのに、それができずに、一年先送りしてしまった。
これが私は残念です。一年もかけなくても、今、決めることはできたはずです。
そしてこの厳しい経済状況の中で、唯一明るい灯火を地域に与えることができたのに。
もちろん今回の決定は、非常に大きな前進ではありますが、経済非常時に政治は
もっと大胆な決断ができたはずだ、というのが私の現在の偽らざる心境です。
しかし決定したことですから、今後は財源について精緻な議論を進め、
札幌・長万部なんてケチなことはいわず、スーパー特急なんて中途半端なことはいわず、
札幌・函館をフル規格でガンガン整備ができるように頑張りたいと思います。
そして平成33年頃には、札幌からの一番列車が走ることを心待ちにしています。