【古井】名鉄西尾・蒲郡線を語るスレ3号線【桜井】

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847名無し野電車区
>>845
名鉄西尾・蒲郡、廃線の危機、官民一体で存続模索、養老鉄道の手法に注目。@

愛知県西三河地域を走る名古屋鉄道の名鉄西尾・蒲郡線の一部(西尾―蒲郡駅)が廃線の危機にある。
沿線自治体は代替の公共交通機関が少ないことから存続を求めているが、利用者の減少が続く同区間の赤字は毎年七億円にも及ぶ。

名鉄幹部の間では、自治体との協力で存続を実現した近畿日本鉄道の「養老鉄道モデル」を導入する案も浮かんできた。
 十六日、西尾市役所で第四回名鉄西尾・蒲郡線対策協議会が開かれ、名鉄関係者のほか、沿線自治体の代表者が集まった。
協議会の会長を務める名鉄の柚原誠副社長(鉄道事業本部長)は、「利用者の減少に歯止めがかからず一企業としての存続は困難」であることを強調。
自治体側は「路線が廃止されれば、希望する高校への進学がかなわないことにもなりかねない」と訴えた。
今後は県や国が協議会のメンバーに加わり存続への具体策を協議する。

848名無し野電車区:2009/01/22(木) 22:31:10 ID:flwf1zF70
つづき

西尾―蒲郡駅間は約二七・三キロ。
輸送密度(一日一キロ当たりの乗客)は二〇〇七年度が二千七百七十二人と、採算面で廃線の是非が問われる四千人を大きく下回っている。
名鉄は関連会社に赤字会社も多く抱えており、経営効率化を進めている最中。
現状での路線存続は困難と考えている。 
ただ、沿線には中学校や高校が多い。
〇七年度は定期乗車券での通学者が年間百四十八万人と利用者の半数を占めており、沿線自治体は「住民にとって欠かすことのできない路線」(幡豆町)と主張する。

 とりわけ、名鉄以外の交通機関がない幡豆町の危機感は強い。
十日、住民らが「東幡豆名鉄電車存続のための利用促進の会」を設立。
名鉄電車を乗り継ぎ沿線をウオーキングする企画を月一回ペースで実施するなど、存続を訴えていく考えだ。

名鉄も存続自体には前向きだ。
幹部らが描くのが、かつて存続問題に揺れた近鉄養老線(現養老鉄道)だ。

 養老鉄道(岐阜県大垣市)は、桑名―揖斐の約五七キロを結ぶ第三セクター。
近鉄と地元自治体が協議を重ね〇七年二月、近鉄の一〇〇%子会社である養老鉄道が設立された。
その運営方式として注目されたのが「上下分離方式」。民間会社が鉄道の運行・管理を担当、線路などの資産は自治体が保有する仕組みだ。
新会社は経費が維持管理費と線路使用料だけで済むことに加え、地元自治体からの補助金を受けやすくなる。

 養老線は民間が線路などを保有したまま自治体などで運営を続ける新しい手法。
ピーク時に十四億円あった赤字は九億円まで減少、利用客の減少にも歯止めがかかるなど一定の効果がみられる。

 環境にやさしいことや地域活性化などの面で、「鉄道復権」に期待する声は高まっている。
名鉄と沿線自治体が協力しながら、どのような形で西尾・蒲郡線を存続していくのかに注目が集まる。