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亀裂兆候なし レール劣化か 室蘭線破断(05/31 00:22)
【苫小牧】苫小牧市のJR室蘭線の踏切で三十日未明に見つかったレールの破断は、JR北海道の同日の
調査で、亀裂の兆候がなく自然発生した初の事例だった可能性が高まっている。昨年十二月からの半年で
四件と相次ぐ幹線での破断に、レールの管理体制の見直しが迫られそうだ。
同社は三十一日未明、鉄道総合技術研究所(東京)と詳細な現地調査を行うが、これまでの調べでは、
通常、内部に見られる水平、垂直方向の亀裂が今回の破断面には確認できず、表面には車両の加重で
痛んだ黒ずみや削れた跡もなかった。
同社は破断対策として、亀裂の芽を四段階に分け、道内三千カ所以上で把握、レール交換や補強を行うが、
今回の地点は二十日の探傷車検査でも反応はなかった。同社は「人為ミスの可能性は低い。踏み切りでの
破断も初めて」とし、原因究明に時間がかかるとの見方を示している。
ただ過去二十年で二十四件発生した破断のうち、今回を含め昨年十二月以降の四件は敷設二十年以上の
レールを重量のある貨物列車が頻繁に通過していたことが分かっている。金沢工業大の永瀬和彦教授
(鉄道システム)は「列車重量や敷設年からレールの劣化が進んでいた段階と推測できる」と話している。
ttp://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/96069.html 道新 > 社会
JR室蘭線でレール破断(05/30 13:56)
ttp://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/95931.html