【田原町】福井鉄道すッどレ7【武生新】

このエントリーをはてなブックマークに追加
708名無し野電車区
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000000811220003
市延伸案に「待った」
2008年11月22日


 福井鉄道福武線の本線から福井駅前電停へ延びる通称“ひげ線”。ここにえちぜん鉄道三国芦原線を低床式路面電車(LRT)化して乗り入れ、JR福井駅西口広場へ延伸する構想で、市のルート案に駅前の商店街側が反発、市民に問題提起する活動を始めた。
交差点で交通渋滞を招くとして別のルート敷設を求めているが、費用が割高になる。中心市街地活性化に二人三脚で取り組んできた商店街の“反旗”に、市は苦慮している.

 今月9日、福井駅前電停のある駅前電車通りを歩行者天国にして開かれた「冬の市」で、駅前5商店街も参加する「福井エキマエを考える会」が、延伸ルートについて「ちょっと待って。考え直すことも勇気ある行動」と見出しの踊るチラシを配った。

【中略】

 市はひげ線を西口広場まで約150メートル延伸させる案(A案)を用意したが、商店街側から反対されたため、10月の同協議会LRT専門部会では、駅正面の中央大通りに軌道を移し、大名町交差点から西口まで約600メートルを新設するB案も併せて示した。

 商店街側は、A案だと西口広場へ通じるスクランブル交差点が大渋滞になると懸念する。現在の赤信号は90秒だが、電車の通過を待つ20秒が加わり2分近くになると計算する。西口には1時間に6本が入り12回通過する予定だ。
商店主らは「売り上げの80%は車で来る客なので、渋滞を敬遠されたらLRT客が多少増えても埋め合わせできない」と主張する。

 問題は費用だ。市の試算でA案は3億6千万円だが、B案は12億7千万円に膨らむ。いずれもLRT化の総事業費60億〜80億円から工面するが、費用対効果の問題も出てくる。
「エキマエ」の関係者は「80億円使ってマイナスになる案は賛成できない。中心市街地活性化と両立する案を考えてほしい」という。

 市は「多少混雑するが深刻な影響はないのでは。信号機の制御の仕方で解決できるかどうか検討中」と、基本的にはA案を通したい考えだ。といって商店街側の理解を得ずに進めると、他の街づくり施策に悪影響も及ぼしかねない。
年内に予定する次の専門部会で、交差点の車両通行動態のシミュレーションを示し、商店主らの懸念を解く方針だ。