つり革・手すり、手にする安全──JR・私鉄で増設の動き、尼崎脱線教訓に 2008/04/24
ttp://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news000025.html JR福知山線脱線事故を教訓に、関西で通勤電車につり革や手すりを増設する動きが広がっている。
「車内が狭く見え、圧迫感が出るのではないか」「関東ほど混雑率が高くなく必要ない」などの反対意見
もあったが、事故でつり革などが乗客の安全確保に役立つことが裏付けられ、対策に本腰を入れ始め
た。
南海が今春導入した新型車両「8000系」。目立つのはいすを分割するように網棚部分にのびるステ
ンレス製の手すり。いす両端の2本だけだったが、4本に増やした。従来の車内と比べ、狭くなった印象
を受け、圧迫感を感じやすいという。社内でも「乗客から『狭い』などの苦情が来るのでは」との慎重論
があったが、「急停車した時などに転倒防止に役立つ」との判断から導入を決めた。いすに座る人や、
前に立つ人がとっさにつかまることで、投げ出されるのを防げるという。南海によると、今のところ「座り
にくい」など乗客からの不満はないという。ほかの型の車両にも順次導入する方針という。