>>544 毎日 > 北海道
JRレール破断:道内3245カ所緊急点検へ
JR千歳線の北広島−島松駅間で21日、レールの破断が原因で信号が乱れ、札幌−新千歳空港、
札幌−苫小牧間の運行が2時間ストップしたトラブルはJR北海道の調べでレール内部の亀裂が破断に
つながったことがわかった。同社は同日夜、レールを回収して破断の原因を調べる一方、超音波検査で
レール内部に亀裂があることを確認している道内3245カ所の緊急点検を始めた。レール検査の方法や
補修の基準の見直しを含めて再発防止策を検討する。
同社は定期的に行う超音波による探傷検査でレールの状態を調べ、亀裂が社内基準(横50ミリ、縦15ミリ)
を超えると継ぎ目板で補強。規模が大きい場合はレールを交換する。同日のトラブルで破断が見つかった
個所は02年4月の検査で亀裂(横48ミリ、縦12ミリ)を確認していたが、補修の基準以下だった。
今年5月の検査で亀裂は広がっていなかったという。
気温が下がると、レールには縮もうとする強い力が働く。今回破断した長さ5・6キロのロングレールの場合は
この力がより強く、気温が1度下がると1・5トンの力が加わるため、内部の亀裂が一気に破断につながった
可能性もある。
レールが破断して信号系統が乱れるトラブルはJR北海道が発足した87年以降、10件起きている。
通過列車が多い路線ではここ10年間、レールの損傷が増えている。
2007年12月22日
ttp://mainichi.jp/hokkaido/news/20071222hog00m040001000c.html