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名無し野電車区:
JR西日本321系5000番台
学研都市線の快速電車には207系がこれまで使用されてきたが、直通快速が
223系クロス車で運行されていること、他路線の新快速、快速電車などは殆ど
転換クロス車が使用されてること、そして乗り入れ先の宝塚線でもロングシート
快速が評判が悪いことによりクロス化が要望されてきていた。
しかし学研都市線で223系を使用するのは以下の点で例え何両編成にしようが
不可能であった。
@3ドアであることから乗降に時間が掛かるから4ドアが必須
A学研都市線の混雑は関西で1,2を争うくらいに激しく、特に朝ラッシュ時はロングシート
車が必須
B学研都市線は女性客の比率が高く女性専用車を廃止出来ない。223系を投入すれば
女性専用車が無くなってしまう
しかし京阪中之島線開業でクロス車が増えること、そして木津まで7両編成化されることに
よりイメージチェンジの為に学研快速もクロス化されることになったが、上記の理由で朝ラッシュ時は
ロング運行したいことから近畿車輛の提案でデュアルシート仕様となった321系の誕生となった。
シートは近鉄LCのように2人掛けシートをドア間3組を回転させることによりロング、クロス状態を作り出す
ことが出来る。シート自体は既存207/321系と同じく青モケット使用、クッションも軟らかいものを
使用して掛け心地を追求した。なおクモハ321-5001は試験的にシート表皮にアルカンタラを使用。
そして車内モニターも更なる充実を図るためにクロス状態の場合車内の壁にスピーカーが埋め込まれ、
音声を楽しむ事が出来るようになった。スピーカーには音量調整もあり、ロング状態の場合は自動的に音声を
オフになる機構も盛り込まれている。
運用は始発からおおむね午前8:30分までに始発駅を発車する列車はロング状態で、それ以外の時間帯
及び土日祝日、お盆や年末年始期間は終日クロス状態で運転される。
これにより一部の207系はおおさか東線の運用にも進出した。