>>889のような特急との競争噺ならつばめとデイの競争噺のほうが迫力あるデスw
[デコイチ先生著「はるかなり つばめとの小競り合い」]より抜粋
なんたってデイ側の方はつばめの通過にあわせてダイヤを組み大馬力のモーターを
乗せて、それも毎日ていねいに下回りを点検し、更に運転士も慣れたものを専属に
して、あたかも社運を賭けるかのような気合で鉄道省に立ち向かったのでい。
中略
これを楽しみに「安く特急を追い越せる」とばかりに乗ってくる客も多く、羽織に
マント姿の乗客がつばめと並んだ瞬間、「いてもうたれー!」の大合唱。
鬼のように眉毛を釣り上げた運転士はすでに限界までマスコンリバーを引いて震え
ている。中には窓を開けて顔を出す客も多く、デイがつばめを抜きだすと「あっふ
ぉんだらぁー」とつばめに乗る紳士淑女に対して罵りながらツバを吐き自分にひっ
かけてしまう不道徳な関西人も多くいたという。デイこそ関西亜人の東京に対する
僻み根性の結晶だと論ズル者も新聞に現れたのでい。(この項おわり)