http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/ んで,この記事にもあるように,東海道新幹線と山陽新幹線との線形には大きな違いがある.
前者はとにかく東京オリンピックへ間に合わせるために突貫工事で作ったため,平地ばかりを
選んだためにカーブが多くなってしまい,また名古屋市内など市街地では騒音問題をまき散ら
すことにもなってしまった.
ところが,山陽新幹線は四国へ人を運ぶことが優先されたため,まず岡山までが着工された.
だから新神戸のように行き違い設備のないトンネルとトンネルに挟まれた論外な駅も存在しているが,
概ね直線に近い線形で市街地を避けて走っているので電車の性能を生かし切ることができる.
(新関門トンネルの着工が急がれたのは,実は新下関駅,かつての長門一宮駅を新幹線の電車区に
するためもあった)
例えばこの電車で最高時速に近い時にトンネルへ突っ込むと,耳鳴りがする.それに座席も狭く,
まるで飛行機に押し込められている感じだ.外から見ても狭そうに見えるのだから,やはり 500系車両は
上に掲げたJR西日本専用の 700系改造電車である「ひかり RailStar」同様,2+2席にするべきである.
それこそ,この車両で博多まで行くとなると,エコノミークラス症候群を起こしそうな気がする.どうせ9編成
しかない 500系だ,JR西日本のみの運用へすると同時に席の改造をお願いしたい.そうでないと,とても
「のぞみ料金」は取れないであろう.(ひかり RailStar は名前の通り「ひかり料金」なので格安である)
それと気になるのが,採算性の問題である.例えば東京から山陽新幹線へ乗り継ぐ客の全んどは岡山で
降りて四国へ渡る客である.そして広島でほとんどが降りてしまう.理由は簡単で,広島県内の,広島を
中心とする安芸のくにと,福山を中心とする備後のくにの勢力争いで,山の上の白市という山陽本線の駅の近く
に広島空港を作られたからである(そのせいで,広島−白市間は坂がきついため,かつて京阪神で新快速として
走ってた 117系というクリームに茶色の帯だった(今は表は115系に改造)電車が採用されている).要するに,
広島空港から山陽本線へ乗り換えるのが面倒とか,大阪などの近距離からの客が山陽新幹線で広島へ
移動するという訳だ.