http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/nagasaki/20070606/20070606_009.shtml 長崎電気軌道 デュアルモードビークル導入を検討
長崎電気軌道がJR北海道が開発した線路と道路の両方を走行できるデュアル・モード・ビークル(DMV)の導入を検討していることが12日明らかになった。長崎電気軌道では路面電車の内の多数が老朽化し取替え時期を迎えているが、
1両当たり2億円の費用がかかるため取替えがほとんど進んでいない。そのため、長崎市でも内々に路面電車の一部区間廃止、バス専用道への転換も検討されてきたが、これに対して長崎電気軌道は費用の安く済むデュアル・モード・ビークルの
導入を検討をしていることを明らかにした。JR北海道の開発したデュアル・モード・ビークルはマイクロバスをベースにしているため定員が16名と少ないが、レール幅がJRの1067mmに対し長崎電気軌道は1435mmと広いために
定員約60名の中型バスをベースにすることとしている。これにより車両コストが1両あたり4000〜5000万円に抑えられる予定という。また道路と線路の両方を走れる特性を生かして滑石方面への延伸の計画も明らかにしている。
デュアル・モード・ビークル(DMV)
JR北海道が2004年に開発した車両。マイクロバスを改造、鉄の車輪とゴムのタイヤを切り替えることで線路と道路を走行できる。JR北海道の柿沼博彦副社長が幼稚園児を送迎するマイクロバスを見てひらめき、
試作車をつくった。反響は大きく、スロバキアからの問い合わせもある。