【東京〜札幌】北海道新幹線64【4時間以内】

このエントリーをはてなブックマークに追加
20前スレ27
2007年度予算

長野−金沢(松任)所要額16250 投入額6355(従来)+_842(07年度)=7197 進捗率44.3%
八戸−新青森   所要額_4700 投入額2659(従来)+_610(07年度)=3269 進捗率69.6%
新青森−新函館  所要額_5000 投入額__90(従来)+_100(07年度)=_190 進捗率_3.8%
博多−新八代 所要額_7900 投入額3998(従来)+1045(07年度)=5043 進捗率63.8%

07年度その他 福井駅30億 武雄温泉−諫早10億(所要額2700)

工事残額は、北陸=9053 東北=1431 九州=2857

事業費の07年度内訳は、2637=706(国費)+724(既設新幹線譲渡収入)+328(借入金)+879(地方負担分)

国費・・・公共事業費
既設新幹線譲渡収入・・・JR3社は国鉄債務の一部を引き継ぎ、加えて既設4新幹線も購入することになり、国に対して60年間でこの
債務を返済。そのうちの一部を整備新幹線の財源としている。2016年までは724億円/年、2017年は362億円。その先債務の返済は
2051年まで続くはずだが、2018年以降は未定。
借入金・・・上記既設新幹線譲渡収入のうち、2013〜2017年分を担保にした借入金を2006〜2012年に投入予定。総額4500億円(地方分
を除くと約3000億)。2006、2007年度ではまだ400億ほどしか投入されておらず、2010年以降に集中投入されると見られる。
地方負担分・・・上記3費目は国の負担分とされ、国負担分の1/2の額を地方が負担。9割は起債で賄われている。

新規開業区間JR使用料
高崎−長野175、盛岡−八戸75、新八代−鹿児島中央20
ただしこれらは長野開業時の借入金の返済に充当されている。あと5年くらいで返済できるらしい。

未着工区間の所要額(予想)
新函館−札幌10800
金沢(松任)−福井3700
福井−敦賀3000 (敦賀から先はルート未定)

21前スレ27:2007/01/27(土) 22:41:53 ID:9hxPAVbY
でややコンサバ気味に今後をシミュレートしてみます。
(1)2008年度に、新函館−札幌、金沢−福井の着工が決定、ただし新函館までと金沢までを先行開業させる。
(2)長崎ルート、敦賀以西は無視。
(3)2013年以降も、既設新幹線譲渡収入(724億円)は投入されるものとする。
(4)JR使用料は2013年から投入。既存の270億に加えて新規開業区間分も参入。

2008年 総額2600=600(東北)+1050(九州)+850(北陸)+100(北海道)※新規分は起工式のみ
2009年 総額2600=500(東北)+1100(九州)+850(北陸)+150(北海道)+少し(北陸新)+少し(北海道新)
2010年 総額3700=300(東北)+700(九州)+1300(北陸)+700(北海道)+200(北陸新)+500(北海道新)※借入金1100億投入(地方分含む)。東北、九州は開業。
2011年 総額3700=1800(北陸)+1200(北海道)+200(北陸新)+500(北海道新)
2012年 総額3700=1800(北陸)+1200(北海道)+200(北陸新)+500(北海道新)

この段階では、九州・博多−鹿児島中央、盛岡−新青森が開業しています。その他の進捗率は、
長野−金沢(松任)所要額16250 投入額13797 進捗率85% 残額2453
新青森−新函館  所要額 5000 投入額 3540 進捗率71% 残額1460
新函館−札幌   所要額10800 投入額 1500 進捗率14% 残額9300
金沢(松任)−福井所要額 3700 投入額 670 進捗率18% 残額3030(07年までに福井駅に投入された70億含む)

工事残額の総計は16243億円となります。2013年以降は借入金がなくなります。もし2013年以降も譲渡収入が投入できるとしても、2013〜2017年
はすでに借りてしまっているため、さらに先の5年分を借りることになり、結局724−αしか投入できません。またJRの使用料も、既存の
270に加えてせいぜい+200できればいいところ(まあこのペースで行けば2015年には金沢・新函館まで開業できそうなので、それ以降
は+300くらいはいけるかもしれませんが)。そうすると2013年以降の事業費は2008年並みの2600億程度となりそうです。
したがって、16243/2600=6.24年となり、札幌開業はうまくいって2019年と予想します。あと12年です。

22前スレ27:2007/01/27(土) 22:43:48 ID:9hxPAVbY
さてついでですので、札幌開業予想を2019年として、これば早まる可能性と遅れる可能性について。

まず遅れる可能性。これはもちろん、他に新規着工区間があればそこに予算を取られるので遅れます。たとえば23のシミュレートにあげ
た福井−敦賀3000億のほか、北陸ルートを米原へつなげるなら敦賀−米原2500(北陸ルートは米原へつなぎ、期を見て米原−新大阪間
を複々線化するのが私のお勧め)、また長崎ルート2700も計算から除きましたが、沿線の同意がつき次第着工となるでしょう。長崎ルート
でいえば、新鳥栖−武雄温泉(2900)や、諫早−長崎(1400)を着工する可能性もあります。さらに、大宮−新宿6000の可能性もあります。
もし米原−新大阪間を複々線化するならさらに10000必要です。

次に予算関係。国費706億は、増減ともに可能性はあるでしょうが、振れ幅はそれほど大きくないと思われます。既設新幹線譲渡収入は、
2013年以降は使途未定ですが、これも継続されると思われます。少なくとも、JR3社は継続使用を望んでいるようです。
23前スレ27:2007/01/27(土) 22:44:48 ID:9hxPAVbY
で、札幌開業が前倒しされる可能性ですが、予算獲得競争は労多くして益少なしと私は感じています。一番可能性があるのは、長野建設
時のように、JRから支払われる使用料を担保にした借入金です。現在の使用料は、
高崎−長野175、盛岡−八戸75、新八代−鹿児島中央20 (間違っていたら指摘してください)
計270です。加えて、2011年から博多−新八代、八戸−新青森の使用料が入ってきます。このときには、区間ごとに使用料を定めるので
はなく、博多−鹿児島中央、盛岡−新青森と通しで再査定すべきだと私は考えています。で、これを少し厳しめに査定して、
博多−鹿児島中央250、盛岡−新青森200とすると、高崎−長野175と合計して625となります。この収入を原資にして、たとえば
2016〜2025年までの10年間分6250億を担保として5000億ほど調達し、2011〜2015年まで投入する。そうすれば、金沢、新函館は2013年
ごろには開業できますし、そうすればさらに使用料は増える。札幌開業は2年ほど前倒しできて2017年は可能です。
その他の区間は、さらに盛岡−札幌の使用料を再査定してたとえば500、高崎−金沢も同じく600くらい入ってきますから、さらにこれを担
保として借り入れ、福井−米原や長崎ルート、新宿新線に投入すればよいかと思います。
24前スレ27:2007/01/27(土) 23:00:13 ID:9hxPAVbY
では、既設新幹線譲渡収入(724/年)が2017年下半期以降、34年間分を整備新幹線の建設資金に充当できるとすると、全部で24616億円になります。次に予定されている整備新幹線の建設費ですが、下記になります。

長野−金沢(松任)残額9053
八戸−新青森   残額1431
博多−新八代   残額2857
新青森−新函館  残額4810
金沢−福井    残額3610
既着工分小計     21761

新函館−札幌   所要額10800
武雄温泉−諫早  所要額 2700
福井−敦賀    所要額 3000
敦賀−米原    所要額 2500
新鳥栖−武雄温泉 所要額 2900
諫早−長崎    所要額 1400
次期(次次期)着工分小計 23300

大宮−新宿 所要額 6000
米原−新大阪 所要額10000
複々線部小計 16000

総計61061(複々線部を除くと45061)
(北陸新幹線は米原接続、米原−新大阪複々線と仮定します)

すると、譲渡収入だけでは複々線部を除いても半分強しか建設できません。
25前スレ27:2007/01/27(土) 23:02:24 ID:9hxPAVbY
ですが実際には、>>623で計算したように、2012年末までにさらに16300投入されるので、2012年末での残額は44761(複々線除28761)になります。
2013〜2017までの譲渡収入は借り入れ済みなので、2013年当初で残る譲渡収入は34年分になります。

で、譲渡収入を全額建設費に投入できる前提で、これを担保に借入金を投入し、一気に建設するというシミュレーションをして見ます。

金利4%で借入れると実際には利子で約1/3もっていかれます。ただ譲渡収入は国負担分になるので、さらに1/2が地方負担になるので、実際に投入
できる額は、地方負担分を含めて24616億円になります。44761−24616=20100となります。2013年以降の貸付料を>>625を参考に600/年とすると、
1年間で投入できる額は上記借入金を除いて、706+353+600=1659。20100/1659=12.1ですので、12年間で完成ということは、【2025年完成】という
ことになります。借入金は12年間に分けて投入することになります。これはだいたい3730/年のペースなので、>>623のように2010年以降のペースと
ほぼ同じです。

実際には、途中で長野−金沢や、新青森−新函館なども完成していくはずなので、ここの貸付料も投入可能になるので、1年くらいは前倒し可能か
もしれません。ということは、全線開通まであと17〜18年ということになります。

2013年からこのように積極的に建設に入るためには、譲渡収入を全額整備新幹線に投入する政治的決断が必要です。いまから少しずつ議論を始
めないと、借入金も高額ですし、北陸ルートの環境アセスなど、間に合わなくなります。

皆さん、間違いがあったら指摘してください。随時訂正します。