1 :
名無し野電車区:
2 :
名無し野電車区:2006/12/23(土) 13:57:52 ID:M3pfapGd
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/・・・・・・・・・/ 悠 仁 \・・・・・・・・・ヽ
_/ ・・・・・・・/━━━┓ ┏━━━━ \・・・・・・ \
/ |・・・・・・/ \・・・・・・ヽ
| |・・・・・・/ \ ヾ \・・・ ヽ
| |・・・/ _____\ ‖ /____ \・・|へ
\ |/ \___\ │ //___/ \ \
\「 悠仁 ~~ ~~~~ 悠 仁 |
| /~~//// \\\ヾヾ__ _ _ | /
|___ (● ●) ___ |/
|\ |\________________/| / |
| | _______________ │ / |
| \\┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘// |
| \\ // / /
| \ \\ / // / 臣民どもめ、天長節を祝わんかゴルァ!
~| \ \\─┬┬┬┬┬┬─/ // /
| \ \└┴┴┴┴┴┴┘ / /
\ └────────┘ /
\______________/
3 :
名無し野電車区:2006/12/23(土) 19:03:56 ID:CudogDtW
こ
の
ス
レ
は
糞
ス
レ
に
つ
き
終
了
!
4 :
名無し野電車区:2006/12/23(土) 19:23:31 ID:mP+evbts
阻止
5 :
名無し野電車区:2006/12/23(土) 19:25:43 ID:CudogDtW
糞
ス
レ
終
了
!
6 :
名無し野電車区:2006/12/23(土) 19:27:29 ID:CudogDtW
こ
の
ス
レ
は
糞
ス
レ
に
つ
き
終
了
!
7 :
名無し野電車区:2006/12/24(日) 22:58:07 ID:1aE5Xabb
嫌なら乗るな
8 :
名無し野電車区:2006/12/24(日) 23:20:33 ID:4e/cBFLh
┌───────────────────
│あ、どうもスイマセン、
>>1がお騒がせしました・・・
└───v───────────────
/⌒\ っ /\
/'⌒'ヽ \ っ/\ |
(●.●) )/ |: | すぐ連れて逝きますんで・・・
>冊/ ./ |: /
/⌒ ミミ \ 〆
/ / |::|λ| |
|√7ミ |::| ト、 |
|:/ V_ハ |
/| i | ∧|∧
и .i N /⌒ ヽ)
>>1 λヘ、| i .NV | | |
V\W ( 、 ∪
|| |
∪∪
良識ある皆さん!
今後,この糞スレに呉々もカキコされぬようお願いします。
9 :
名無し野電車区:2006/12/25(月) 13:13:32 ID:o3P/eczr
急行停車は競馬輸送で地元住民に迷惑を掛けることに対する見返りであるという暗黙の約束を
急行の準特急化という卑怯な形で反故にするな
10 :
名無し野電車区:2006/12/26(火) 20:30:01 ID:K6SsWqk2
保守
11 :
名無し野電車区:2006/12/26(火) 21:21:31 ID:dsCn+5sl
12 :
名無し野電車区:2006/12/26(火) 21:28:47 ID:qFEfUmoK
府中までの小駅乗降客数
代田橋 21,098
上北沢 15,662
芦花公園 12,482
柴 崎 17,092
布 田 14,916
西調布 15,635
飛田給 20,888
武蔵野台 24,206
多磨霊園 11,537
東府中 18,638
<参考>
分倍河原 77,556>>>>>(越えられない壁)>>>>>>東府厨
中河原 26,024>>東府厨
これ見てると、準特急どころか、快速も停める必要はないよね。
このような指摘を受けると、東府厨房はいつも「当局の情報操作」といった意味不明の反論しかできない。
>>1のようなアホ、
>>10のような保守厨が東府厨民の民度の低さを露呈している。
こんな糞スレ続けたって意味がない。いい加減終わりにしようぜ。
13 :
名無し野電車区:2006/12/28(木) 18:18:39 ID:1GWyZ07F
>>12 そんな数字は関係ない。
急行を準特急にすげ替えた時点で東府中は自動的に準特急停車駅となる。
14 :
名無し野電車区:2006/12/28(木) 20:18:34 ID:BdwdZ6hN
>>13 事実を突きつけられたら,いつも訳のわからない主張ばかり。
東腐中には,こんな池沼しかいないのかよ。
この馬鹿の意味不明なカキコでdat落ちしそこなっちまったぜ。
とっとと逝きやがれ。
15 :
名無し野電車区:2006/12/28(木) 22:09:21 ID:4PmkObhU
16 :
分倍河原住民:2006/12/28(木) 22:14:49 ID:p5z/0XIB
糞スレ立てんな、蛆虫、死ね
17 :
名無し野電車区:2006/12/28(木) 23:13:43 ID:x/posihB
>>13 今の準特急は急行から置き換えられた物ではなく、
橋本に行っていた特急を元の特急より多い停車駅で高尾山口行きに変更したものである。
だから急行は準特急にすげ替えられたのではなく橋本行きになっただけなので東府中は自動的に準特急停車駅とならない。
18 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:08:37 ID:jlENE9Pd
朝・深夜利用のリーマンには関係ないスレだな
19 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:22:38 ID:k07E9z7c
マイナスでスタート
中山金杯はヴィータローザが際どく制した。橋口厩舎は年末の有馬記念金
星の勢いそのままに年を越したわけだ。鞍上の柴山騎手は昨年3月に地方競
馬から転身した2年目の有望株。ともに申し分のないスタートを切った。
柴山騎手は、その前までワンモアチャッターとコンビを組んでいた。その
ワンモアがレース直前に放馬のアクシデント、自分も傷ついたが、横山典騎
手も転倒の際に鎖骨を折ってしまった。対照的な結果を見て、勝負事には、
特にうまく風をつかむことがいかに大切かを痛感する。追い風に乗って、こ
の1年をうまく乗り切りたいと願うのは誰しも一緒。
06年の中央競馬は例年通り5日に幕を開けた。京都は4万1237人で前年比
81.6%、売り上げは143億3138万200円で同89.8%、中山は4万5333人で同89
.1%、売り上げが124億1303万1700円で同83.5%。入場者、売り上げとも大き
く落ち込んだ。
初日が平日であるからというのは、昨年もそうだったから理由にならない
が、出走メンバーや天候などが微妙に影を落としたかもしれない。としても、
ちょっとお寒い結果なのは事実で、ディープインパクト敗戦ショックは年を
またいで引きずっているのだろうか。
だが、昨年は総入場者のレコードを記録したし、馬券を買う人のトータル
は増えている。ピークの4兆円はともかくとして、ここ2年の2兆円台を3
兆円台に戻すことは、そう難しいとは思えない。毎年ディープインパクトの
ような馬の出現は望めないが、それに替わる技量伯仲の競馬が多ければ多い
ほど、潜在的ファンの心を動かすに違いない。
20 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:23:33 ID:k07E9z7c
14年ぶり厩舎に重賞馬
第40回シンザン記念は9頭立てにもかかわらず、馬単が3万9900円、3連
単で20万円余りもつける大波乱に終わった。年末年始の変則日程など、荒れ
る要素がふんだんにあったにせよ、あそこまで人気馬が崩れるとは予想もで
きなかった。波乱の立役者はゴウゴウキリシマ。平成15年生まれがわずか9
頭という生産牧場から出た、キングヘイロー産駒である。
ゴウゴウキリシマを管理する梅田調教師にとっては、1992年にダイタクヘ
リオスがマイルチャンピオンS(2連覇)を制して以来だから、実に13年2
か月ぶりの重賞で、鞍上の石橋守騎手も1998年の東海ウインターS(マチカ
ネワラウカド)以来の7年1か月ぶり。ともに久しぶりの美酒だった。
梅田厩舎は厩舎メリット制が設けられてから、貸付け馬房の節減対象にな
った年がある。昨年は盛り返して12勝をマークしたが、もちろん上位には遠
く及ばない。そんな厩舎の馬が、高馬の人気馬が牽制し合うのをよそに逃げ
切ったのだから、ある意味で痛快にも感じる。
厩舎メリット制について、とやかくいうつもりも、そんな資格があるのか、
ないのかも分からないが、ひとついえるのは、メリット制のスタートが一斉
でなかったのは確かである。オープン馬だけで5頭も6頭も抱えている大手
厩舎とは、スタート時点で大きな差がついていた。そして、今の制度では、
いったん貸付け馬房が削られたら、元に戻すことはほとんど不可能である。
つまり、弱小厩舎はいつも割を食う立場にあるわけで、そういう厩舎が頑
張れば、それなりの報奨があってしかるべきではないのだろうか。たとえば、
重賞で大活躍の馬を育てたり、年間20勝以上すれば減らした分を元に戻すと
かの措置があってもいい。ゴウゴウキリシマのシンザン記念を見て、ふと、
そんなことを思った。
21 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:24:14 ID:k07E9z7c
中山競馬は月曜に代替
1月21日の土曜日、中山競馬の7日目が降雪で中止、23日の月曜日に代替
開催となった。全国的に雪の予報で、運よく京都、小倉は難を逃れたが、降
雪による中止順延は、平成13年1月28日の1回東京2日目以来のことだった。
つい先だっての12月18日は、中京競馬が9R以降中止、重賞のCBC賞のみ
翌週に組み入れられたものである。
冬場は雪、夏には台風などで、毎年のように開催中止の事態を招く。万全
を期していても、自然には勝てぬというところか。このたびの代替競馬は出
馬投票をやり直さずに行われたから混乱は少なかったが、これが前売り競走
が絡んでくると、出馬投票がやり直される。
JRAは雪による被害を考慮して、GIのフェブラリーS以外、3月末ま
で重賞の前売り発売を行っていない。だが、運悪く、例外のその日に雪が降
るケースが皆無とはいえないだろう。仮にフェブラリーS当日が中止順延に
なった場合、前日に馬券が売れているという理由で、スライド代替とならず、
出馬投票がやり直される。
これがよく分からない。我々の考えからすると、前売りですでに馬券が売
れているからこそ、出馬投票をやり直さずの方が混乱もないだろうにと思う
のだが、どうもそうではないらしい。なぜ、前売りがあればスライドでない
のか、どこが不都合なのか、そのへんの理解ができない。
天候不順による開催中止、その代替開催は、今後もかなりの頻度で行われ
るに違いない。前売り発売があろうと、なかろうと、むろん、公正競馬が確
保されるという前提のうえでだが、原則は出馬投票をやり直さずというわけ
にはいかないものなのか。
22 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:24:52 ID:k07E9z7c
新たな伝説を
ディープインパクトが順調にトレーニングを消化している。まだ本格的で
はないが、元気な姿に接することができたのは何より。05年は無敗の三冠を
達成。ことに三冠のかかった京都の菊花賞でフィーバーを巻き起こしたこと
は記憶にも新しい。有馬記念で土がついたものの、その値打ちは少しも下が
らない。
ディープインパクトと中山は、ほかの競馬場と比べて、相性がもうひとつ
なのかもしれない。一瞬ヒヤリとさせられたのが弥生賞、スタートで落馬寸
前になったのが皐月賞、そして、あの有馬記念。二度まではクリアしたが、
三度目の、史上初の無敗のグランプリホース誕生の夢はついえた。
それにしても、勝ち続ける難しさを思い知らされた。1年中、常に100%の
状態を維持することなどあり得ない。それはディープインパクトも例外でな
く、有馬記念はこれまでで一番調子が落ちていたのかもしれない。それでも、
すべてがうまく運べたハーツクライを追い詰めたのは、さすがというほかな
く、そこにディープインパクトの凄さを見た思いだ。
3歳のディープインパクトはJRAの競馬史に伝説を残した。4歳のディ
ープインパクトは、新たにどんな伝説を作るのだろうか。天皇賞・春をはじ
め、一連のレースで結果を出したその先には、海外遠征の道が待っている。
昨年はシーザリオがアメリカのGI、ハットトリックが香港のGIを手中
に納めた。さらに、香港ではシックスセンスが2着と気を吐いた。日本馬の
レベルはすでに世界で通用する。ディープインパクトは、どんなに控えめに
みても、先の3頭以上の実力だということは、万人が認めるところ。普段通
りの力を発揮できる環境であれば、それこそ世界一も夢ではない。
23 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:33:44 ID:k07E9z7c
1月の重賞勝ちゼロ
雪で中山の1日が代替開催になったものの、06年の1月競馬は無事に行わ
れた。1月を振り返ってみると、やはりジョッキーでは武豊騎手が強い。昨
年を1勝上回る27勝で、連対率も4割を超えている。ただ、重賞勝ちはなか
った。勝つことが当たり前の武豊騎手ともなると、ひと月も重賞を勝てない
なんて、にわかには信じられないくらいだ。
昨年は幕開けの京都金杯を制して、都合23勝もの重賞を手中に収めた。1
月の重賞未勝利は01年までさかのぼる。この年は騎乗の拠点をヨーロッパに
置いていて、1年間で5つしか重賞を勝っていないし、リーディングの座も
明け渡しているが、これは大半が海外だったから仕方のない結果だろう。
02年などは2月末に骨盤骨折の大ケガに見舞われ、春いっぱいを絶望視さ
れたのを、不死鳥の如くカムバック、ダービーをはじめ、大レースを勝ちま
くった。そんな武豊騎手だからこそ、ひと月も重賞を勝てないと、異変を感
じさせるのかもしれない。もっとも、2月に入ったとたん、共同通信杯をア
ドマイヤムーンで勝っている。
01年は例外として、きっちり乗って1月競馬の重賞未勝利は96年だから、
10年も前のことだ。この年はスロースターターだったものの、年間重賞15勝、
GIもオークスをエアグルーヴで、菊花賞をダンスインザダークで物にして、
出だしのちょっとしたズレを見事に修正して見せた。
春と間違うような日があれば、最低気温がマイナスなどという日もある。
冬は頑固に居座っているようでいて、春は確実に近づいている。春にはディ
ープインパクトが始動する。3歳牡馬には先のアドマイヤムーンのほかに、
3連勝のフサイチジャンクがいる。10年前と同じように、これから大レース
取りにもエンジンがかかってくるだろう。
24 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:34:16 ID:k07E9z7c
6年目の飛躍
シンザン記念の梅田厩舎(ゴウゴウキリシマ)に続いて、シルクロードS
は南井厩舎のタマモホットプレイが優勝した。リーディング上位の、いわゆ
る大手厩舎でない厩舎の活躍は、これはこれで一種すがすがしい。南井厩舎
は京都金杯をビッグプラネットで勝っていて、今年は早くも2重賞だ。
南井克巳師は騎手として、JRAで1万3000回以上も騎乗して、通算1527
勝。ナリタブライアンで三冠も達成した名手である。しかし、調教師に転じ
てからは、決して平坦といえない道を歩んでいるようだ。平成12年3月に開
業、初勝利は7月30日の函館までずれ込んだ。述べ52頭目というから、随分
と生みの苦しみを味わった。
その年にJCダートをウイングアローで勝ったが、この馬は師匠である工
藤師の引退で譲り受けたもの。うれしいことに違いはなくても、その感慨は
最初から育てた馬とは異なったであろう。そのへんはともかく、6年目を迎
えたここまで、通算100勝に達してはいない。
そんな地味な印象だった同厩舎に、今年は2頭の孝行息子が出現した。昨
年は角居厩舎が京都金杯をハットトリックで勝ってからというもの、1年を
通じて高いレベルを維持できたものである。同じようにはいかないにしても、
弾みがついたのは確かで、これを機に一層の前進が期待できる。
南井師は騎手時代、デビューから順風満帆でありながら、その後に不遇が
長く続いた。そこからはい上がってジョッキーとして、頂点に立った年もあ
る。調教師としてはデビューの年にGIを勝ったが、以来、そう勝ち星に恵
まれているわけではない。騎手時代と同様に、耐えて大きく花を咲かすのか、
今年がその始まりであれば喜ばしい。
25 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:35:01 ID:k07E9z7c
ラストウィーク
今年もまた、競馬の世界でいう年度末がやって来た。人事異動の季節であ
る。北橋修二調教師が2月いっぱいで定年、引退される。70歳。まだまだ元
気だから、引退を惜しむ声も多いが、後進に道を譲らなくてはならないから、
それも致し方のないことであろう。
北橋調教師は騎手と調教師の両方でJRA通算500勝を達成している。これ
は昭和29年に中央競馬会が発足して以来、高橋英夫元調教師と2人だけとい
う、素晴らしい記録だ。
JRA競馬に対して功績大の北橋師だが、その最大はやはり福永騎手を育
て上げたことだろう。今や関西を代表するジョッキーに成長した。クラシッ
ク競走も桜花賞とオークスを2勝ずつ、海外GIを4つも制した。失敗も重
ねた。それを辛抱強く、長い年月をかけて、ここまでにしたわけである。
調教師として馬を育てるのは最大の仕事だろうが、もし、それ以上の価値
があるとすれば、人を、スタッフを育て上げることかもしれない。名手に依
頼して大レースを勝ちまくるのもよし。だが、こういう手作りのよさが、こ
の厩舎にはあったように思われる。
いよいよ、あと2日。この25、26日が北橋修二厩舎のラストウィークにな
る。今年はまだ未勝利。信じられないような話だが、善戦はするものの、勝
ち運に見放されている。何としてもという意気込みがあるに違いない。そし
て、その勝利は愛弟子の福永騎手がプレゼントすることが、一番のはなむけ
26 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:35:35 ID:k07E9z7c
ドラマはあった
こういう劇的なことが起きようとは想像もしていなかった。3月から調教
師に転向する松永幹夫騎手は、2月26日の阪神競馬10R終了時点でJRA競
馬通算1398勝だった。1400勝達成は無理と、大方はそう思った。結果はご存
じの通り。ドラマは存在したのだ。
松永幹夫さんは昭和61年デビュー。同期に横山典、熊沢騎手らがいる。こ
の2人は一方が関東一、二を争うジョッキー、かたやは平地と障害両方で活
躍中である。こうしたライバルたちに恵まれたことも、1400勝達成に欠かせ
ない要因であったに違いない。
恵まれた環境にいた人たちと対照的に、2月のJRA競馬終了時点で、今
年未勝利のジョッキーが負傷で加療中や海外遠征中を除いても50人以上いる。
勝負の世界とはこんなものかもしれないが、短期免許の外国人騎手、公営競
馬の腕達者が毎週のようにやって来る昨今の事情からすれば、割を食ってい
るという印象を受ける。
これだけ多くのジョッキーが未勝利という現実を見ると、ちょっとショッ
クではある。乗りたくても依頼がなくてはどうしようもなく、結果を残しよ
うもない。昔の所属騎手時代なら、ここまでにはならなかっただろうが、フ
リー化が進む現在は、あまりにも大きな差がついてしまっている。
今年も新人ジョッキーが産声を上げた。この中から、明日の武豊騎手がい
るのだろうか。それは何1000人に1人、あるいはもっと低い確率かもしれな
い厳しい世界ではある。だが、松永騎手のような劇的なケースもある。「ド
ラマ」はあると信じて、これからの長いジョッキー生活を頑張ってもらいた
い。
27 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:36:10 ID:k07E9z7c
混とん、さくら戦線
3月7日の大阪城公園。梅見物に、平日とは思えないほどのひとが集まっ
た。前日の雨がカラッと上がったばかりか、気温がぐんぐん上昇したことが
外出気分を誘ったのだろう。7〜8分咲きで、豊後など蕾のものもあったが、
南高梅や小梅、おもいのまま、緑顎など、それぞれが見事な花をつけていた。
春近しを実感。
梅とくれば、次は桜。競馬の世界では桜花賞から、その年のクラシックレ
ースが始まる。レース名からして、心がうきうきしてしまう。昨年はライン
クラフト、シーザリオ、エアメサイアが上位を占めて、それぞれがのちに大
きな働きをしたものだ。
比較すると、今年の桜候補たちは、まだ鮮明に優劣がつかない。低レベル
だとは思いたくないものの、ジュベナイルフィリーズも、チューリップ賞も、
おしなべて時計が平凡すぎた。ペースや、その時の馬場状態にもよるだろう
が、昨年ほど強烈な印象を残す馬が見当たらないのも確かである。
では、今年の桜花賞は面白くないかといえば、そうでもない。チューリッ
プ賞で休み明けのアドマイヤキッスが一躍ヒロイン候補に躍り出たが、初め
て土がついた2歳女王テイエムプリキュアには直前で手替わりの不運も手伝
ったわけで、本番はきっと巻き返してくるに違いない。
劣勢が続く関東馬にはコイウタがいる。昨年の平地のGIがアサクサデン
エンの1勝にとどまる大完敗。もうそろそろ反撃の時期だと思わせるところ
へ、今年のさくら戦線が混とんで、チャンスがめぐってきた。コイウタなん
て、ネーミングもしゃれている。
梅が散ってしまうと、急速に桜の蕾が膨らむ。今年の開花は例年より早い
のか、遅いのか。競馬の桜も、ここへきて新星が脚光を浴びるなど、ムード
は高まる。あとひと月で、クラシックシーズンへ突入だ。
28 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:46:23 ID:k07E9z7c
「東高」への起爆剤
関東エリアの重賞レースで関西馬が勝つのは珍しくも何ともないが、逆の
ケース、つまり関西エリアで関東馬が勝つのはなかなか容易ではない。桜花
賞トライアルのフィリーズレビューは、その関東馬ダイワパッションが好位
から抜け出した。関西エリアの重賞で関東馬が勝ったのは、今年初めてのこ
とである。
「東低西高」といわれて随分と月日が経過した。時折、藤沢和厩舎のシン
ボリクリスエス、ダンスインザムード、ゼンノエルシドなどが大レースを制
しているが、平成に入ってからというもの、総体に大レースは関西馬が支配
する傾向が続く。これは一体、何が原因なのだろうか。
昨年、JRAの平地GIは関東馬がわずか1勝。外国馬の2勝にさえ及ば
なかった。まさに異常事態といってよい。今年も牡馬については、有力3歳
馬はほとんどが関西馬である。そんな中で、飛び出したのがダイワパッショ
ンだった。
このダイワパッションが勝利した3日後の3月15日、同馬主でオークス馬
のダイワエルシエーロが現役を引退した。関西馬と関東馬の違いこそあれ、
新しいヒロイン候補の出現で、冠名「ダイワ」の後継を託したかのようで、
何やら因縁めいている。
今年の3歳牝馬は、まさに混とんとしている。トライアルの一つを制した
ことで、頭くらいはリードの形。この勢いで桜花賞を勝てば、劣勢が続く関
東馬へ奮起を促す起爆剤になるかもしれない。いつまでも関西が圧倒的であ
ってはいけない。東西拮抗でこそ、クラシックレースが盛り上がるというも
のだ。
29 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:47:04 ID:k07E9z7c
ドバイから吉報
王ジャパンのWBC優勝に日本中がわいた3月21日。その余韻さめやらぬ
25日、今度はドバイから吉報が届いた。今年はワールド・カップのカネヒキ
リ、スターキングマンをはじめ、6つの競走に9頭が参戦した。賞金がぐっ
とハネ上がったことで、例年以上に熱の入ったドバイの「お祭り」だったが、
ゴドルフィン・マイルでユートピアが、シーマ・クラシックでハーツクライ
が優勝した。
ドバイでの活躍といえば、現在は種牡馬のステイゴールドが思い出される。
だが、当時のシーマ・クラシックはGIIの格付けだった。ハーツクライはG
Iに昇格しての優勝だから、喜びもひとしおだろう。それにしても、いくら
スローに流れたとはいえ、ハーツクライの逃げ切りには驚いた。
お目当てのワールド・カップはカネヒキリが5着に敗退して、このことは
非常に残念であったものの、GIとGIIを勝ったのだから、こんなにうれし
いことはない。カネヒキリも、今回は負けたが、あれが本当の実力だとは思
わない。近い将来、きっと巻き返すチャンスがやって来ると信じる。
近年は日本馬の海外での活躍が目立つ。昨年はシーザリオ、ハットトリッ
クがアメリカと香港でGIを制し、ゼンノロブロイもヨーロッパで互角に戦
った。レベルの点では、すでに欧米と遜色がなく、それは今回のドバイ戦で
も証明された。
今、まさにクラシックが始まろうとしているその時に、ドバイから風が吹
いた。プロ野球もそうだが、競馬も、その風に乗りたいものだ。世界で勝っ
ても、国内の競馬が凡戦であっては何にもならない。競馬場へ足を運びたく
なるような桜花賞、皐月賞であってもらいたい。
30 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:47:38 ID:k07E9z7c
淀競馬場前に新駅
京阪電鉄淀駅の下りホーム(大阪方面)が300mほど競馬場寄りになる。天
皇賞・春が行われる第3回京都競馬は4月22日から始まるが、これに先がけ
て4月16日の日曜日始発から、仮設新ホームが利用される。ただ、上りホー
ム(京都方面)はまだ工事中で、乗降はこれまでと同じである。
下りホームの新駅は京都競馬場の真ん前に位置するから、雨の日など、そ
の利便性をより実感するに違いない。その一方、駅から競馬場までの道すが
ら、ああでもない、こうでもないと競馬談議に花を咲かせることがなくなる
し、寄り道して「ちょっと一杯」というわけにはいかないかもしれない。
競馬場へ足を運ぶファンには便利であっても、周辺でその客を当て込んで
商売をしてきた人たちには死活問題である。だからこそ、この新駅設置に長
い年月を費やしたわけで、今もなお、その問題はくすぶり続けているにして
も、ようやく新駅が使用されるまでに至った。
また、京都市および京阪電鉄では、競馬開催日の混雑緩和を図って踏切り
道を廃止して、淀駅を高架にする事業を進めているそうである。何万人とい
う乗降客の安全を考えれば、踏切り道廃止は必要不可欠であろう。駅の移動
より、そちらが優先事項かもしれない。
全面的に淀駅が完成するまでには、まだまだ多くの時間がかかるだろうが、
ともあれ、ファンにとっては便利になるのは確か。季節はよし、天皇賞・春
はディープインパクトも出走予定だから、ひとつ新駅の見物がてら、競馬場
へ出かけてみては。
31 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:48:15 ID:k07E9z7c
問われる挑戦の姿勢
4月2日の中山競馬は、まさに内田博幸騎手デーだった。12競走のうちの
半分、つまり6勝を挙げた。これは地方騎手として、JRA競馬の1日の最
多勝である。これまでの記録もまた同騎手で、今年3月4日の中山競馬で5
勝している。
今年の勝利度数が早くも120を超え、2位を大きく引き離している地方ナン
バー・ワンのジョッキーだから驚くにあたらないにしても、ここまで中央で
活躍されると、複雑な気分になってくる。
1970年生まれの36歳。武豊騎手より一つ年下だが、同時期に中央と地方に
凄いジョッキーが存在することになる。近い将来、内田博騎手も中央へ転身
という噂を聞かないではないから、昭和40年代生まれの天才2人のリーディ
ングジョッキー争いが見られるかもしれない。
内田博騎手に限らず、地方所属ジョッキーで中央競馬に挑む、その多くは
実に腕達者である。より高いステージを目指すという意気は評価できる。た
だし、これはなにも騎手の責任ではないが、挑戦するにはそれなりの実力を
持った馬でやって来てほしいと思う。
競馬だから、何が起こるか分からない。砂深いダートが合わず、中央の軽
いダート、あるいは芝で大変身などというケースはなきにしもあらずだが、
直近のレースで中央競馬でいうタイムオーバーみたいな成績とか、不振が続
く馬が挑戦することも少なくない。これでは、騎手を呼ぶために、望みの薄
い馬を連れて来ると解釈されても仕方がない。
指定競走の多くは、地方所属馬に出走枠が確保されている。そのために、
JRA所属の有力馬が出走できなくなるケースも一度や二度にとどまらない。
何度も指摘してきたが、挑戦するならするで、納得のいく馬を連れて来てほ
しいものだ。
32 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 00:49:02 ID:k07E9z7c
改造工事着工
小さな桜の女王が誕生した。そういえば、昨年の三冠馬ディープインパク
トも牡馬にしては小柄だが、今年のキストゥヘヴンは410キロ台だから、近
代競馬にしてはまことに珍しいといえる。だが、体は小さくても、見る方を
感動させる凄い切れ味の追い上げ。詰めかけた6万6000人余りのファンも堪
能できたに違いない。
1コーナーシュートポケットから発馬の桜花賞は今年で最後。2回阪神競
馬は滞りなく終了、馬場改修工事が始まる。秋ぐちには間に合わないが、年
末開催には新しい阪神競馬場がお目見えすることになる。今回の改造は、3
〜4コーナーの奥を広げて、コースそのものを大きくする。
昭和時代の阪神競馬場は平坦、おむすび型で、先行馬に有利な特徴を持っ
ていた。1991年(平成3年)にきつい坂が直線に設けられたことで、この競
馬場は大きな変貌を遂げた。そして、再び今回の改造。よりスリリングな競
馬を繰り広げられるのだろう。
3〜4コーナーの奥を広げることで、1周が2000mを超え、直線も従来よ
り120m以上長い474mになる。これに伴って、これまで行われなかった距離、
例えば2400mなどが新設される。さらに、京都競馬場と同様に内回り、外回
りの2コースを併用して行われる。
桜花賞はこれまでの1コーナーシューターの発走から、バックストレッチ
発走に変わる。ゲートを出てから直線が長いので、外枠の先行馬のロスが、
かなり軽減されるはずである。そして、外回りコースが使用されるから、長
くて坂のある直線の攻防が面白さを倍加させるに相違ない。ニュー阪神が待
ち遠しい。
33 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:00:40 ID:k07E9z7c
地道な努力と若さ
先ごろ、日本経済新聞の夕刊に「駆ける魂」という題で、大井所属の内田
博幸騎手が取り上げられた。4日連続で、これほど大きく紙面をさくのは、
スポーツ紙なら知らず、一般紙としては異例のことのように思われる。地方
騎手でありながら、JRA競馬で1日5勝や6勝の、その手腕が際立ってい
るからだろう。
今でこそ中央競馬ファンを唸らせる内田博騎手ではあるが、デビュー当初
はイバラの道の連続であった。同じ世代のJRA武豊騎手とは随分と環境に
差があったようだ。南関東公営は馬も騎手もレベルが高い。石崎隆、的場文、
古くは佐々木竹見騎手など、大物がワンサといた。
そうした先輩騎手の厚い壁にハネ返され続けた末に、30歳を超えたころか
ら努力が実を結ぶ。これだけの人をして、ここまで時間がかかった。人が育
つというのは、何と難しいことか。ただし、内田博騎手の場合は、「開花」
してみれば、大きな見事な花が咲いていたわけだ。
4月16日、第66回皐月賞は22年目の石橋守騎手がメイショウサムソンで、
晴れてクラシックジョッキーの称号を手にした。2着には若手の高田騎手。
岩田、武豊、福永という人気騎手を従えての1、2着。内田博騎手とは違っ
た意味で、石橋守騎手の普段の地道な努力が報われた。若い高田騎手は有力
ジョッキーが乗れなくなっての代打騎乗で結果を出した。
現在のJRA競馬は東西リーディングで10位以内に入っていなければ、な
かなか乗り馬に恵まれない。それがいいのか、そうでないのか、簡単に答え
は出ないけれども、今年の皐月賞を見て、すがすがしい気分を覚えた人も少
なくなかったに違いない。地道な努力と若さの勢いが素敵だった。
34 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:01:11 ID:k07E9z7c
障害戦に改善策を
平地戦でも多数の除外馬が出るケースは珍しくないが、慢性的に除外馬が
多いのは障害の未勝利戦である。フルゲート14頭のところへ20〜30頭はザラ、
時には40頭くらい申し込む。障害未勝利の番組は大体、東西主場で1週間に
1鞍ずつ。バランス上、あるいは興業的に、障害戦を増やすわけにはいかな
いだろうが、このひどい状態がいつまで続くのか。
これだけ除外馬が多いと、いつ出走できるか分からないから、番組に合わ
せた調教ができない。出走馬が決定するのは木曜日の午後3時半過ぎ。土曜
競馬なら、金曜の1日しか時間的な余裕がなくなる。これで公正が保たれる
かという問題も生じる。
さらに、出馬投票の際にはジョッキーの名前を書かないといけない。出走
決定後にジョッキーの変更は認められるが、申し込む時に障害ジョッキーが
40人も揃えるのは大仕事である。
最近はベテランのジョッキーが障害に活路を求めるケースがまま見られる。
これは平地戦で騎乗馬が回って来ないからで、しかし、生活がかかっており、
なれない障害戦へというわけだ。乗りなれたジョッキーに比べて、危険度は
かなり高くなるのは当然だろう。
JRAとしては手をこまねいているわけでもないだろうが、こういう現象
はあちらこちらで弊害を生む。障害レースに関しては一日も早く、何らかの
対策、例えば、週明けに予備抽選でもして、ある程度は出走のメドを立てる
とかするべきで、大きなアクシデントが起こってからでは取り返しがつかな
くなりかねない。
35 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:01:51 ID:k07E9z7c
凄いものを見た
何という強さなのか。天皇賞・春はディープインパクトが勝って当然では
あったが、その内容は表現に困るほどの物凄さだった。
1ハロン目の13秒0、8ハロン目の13秒2以外は11秒台と12秒台ばかり。そ
んなハイレベルなレースを展開し、なおかつ上がりが33秒5。信じられなか
った。
正直なところ、スパートが早かったので、直線でいったんリンカーンに詰
め寄られた時は、ひょっとしてという危惧がよぎったものだ。だが、そこか
らのパワーは、やはりケタが違った。
こうして圧勝されてみると、かえすがえすも有馬記念で土がついたのは、
残念このうえない。あの時はピークの状態ではなかったようだが、それでも
ハーツクライのルメール騎手のあれほど見事な手綱さばきがなかったら、き
っと勝っていた。偉大な無敗記録が続いていたわけだ。
3日付けのスポーツ紙がユートピアの海外移籍を報じた。今年のドバイ遠
征でダート1600mのGIを鮮やかに逃げ切った。これに目をつけたのが、日
本でもおなじみのゴドルフィンである。日本馬の優秀さは承知していたが、
今回の大手馬主へのトレードで、そのことが実証されたといってよかろう。
日本にはまだまだ強い馬がたくさんいる。ハーツクライがそうだし、ダー
トのカネヒキリもいる。それらの頂点がディープインパクトである。そのデ
ィープはこの夏以降、いよいよ海外遠征の運びとなるようだ。
これまでのどんな名馬よりも強烈な印象を与え続けてくれる馬だから、普
通の状態で出走できれば世界一の座も、さして難しいとは思えない。それは
それでうれしいことだが、凱旋帰国をしたあかつきには、一段と強くなった
勇姿を日本の競馬でも見せてほしいと願っておこう。
36 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:02:37 ID:k07E9z7c
首位争いに異変
関東のリーディング争いに異変が起きている。首位を柴田善騎手と内田博
騎手が激しく競り合っている。柴田善騎手は上位の常連だが、地方所属のま
ま、ここまで白星を伸ばしてきたのには驚かされる。関西には武豊騎手がい
て、そういう異変が起きそうにないが、それでも2位圏内にいる優秀な数字
だ。
地方所属の腕達者は毎週のようにやって来るのが昨今の事情である。乗り
数にしてもトップジョッキーと同じか、それ以上に依頼騎乗が舞い込んでく
る。成績が上がって少しも不思議ではないが、調教にも乗らず、本番一発勝
負の不利を考えると、この立派な成績には、頭を下げざるを得ない。
そこのところを十分に理解しつつも、この状態はいささか異常ではあろう。
フリー化が進み、リーディング上位のジョッキーには依頼がわんさか舞い込
むが、そのあおりが下位ジョッキーにくる。この世界はそれが当たり前とい
われればそれまでだが、ある程度の保護は必要であるはずだ。
中央のジョッキーにも頑張ってもらいたいが、頑張ろうにも、そのチャン
スがやってこない。武豊騎手も、やがては年を取る。その時、JRAを支え
るジョッキーが若手で存在するだろうか。
内田博騎手が、もし関東で一番の勝ち星を得たら、本来はあり得ない記録
である。地方所属のジョッキーが地方と中央の両方を制してしまうなんて。
内田博騎手にすれば名誉このうえないが、立場が替われば逆の心境になるの
は当然だろう。中央、地方と色分けするつもりはないけれど、ここまで活躍
されると、判官びいきも手伝って、JRAのジョッキーの発奮を促したくな
る。
37 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:03:13 ID:k07E9z7c
「道営の星」輝く
ホッカイドウ競馬の「星」コスモバルクが5月14日、シンガポールのクラ
ンジ競馬場で輝いた。芝2000mの国際GI、シンガポール・エアラインズ・
インターナショナルカップで、2番手追走から直線で抜け出し、1着賞金1
億円以上を獲得した。お金も大事だが、この大仕事はお金以上の価値を伴っ
た。
昨年から日本の馬は海外で優勝づいている。シーザリオがアメリカ芝のG
I、年末にハットトリックが香港で強烈な末足を決めたかと思えば、今年に
入ってはドバイでハーツクライ、ユートピアが優勝を飾った。ユートピアな
どは、その快走ぶりに世界のゴドルフィン軍団が目をつけ、日本初の現役G
I馬のトレードとなった。
そこへ、今度は地方競馬に在籍のコスモバルクが快挙をやってのけた。コ
スモバルクの実力を今さらくどくど説明の要はないが、強さともろさを合わ
せ持った馬であると承知している。シンガポールでは、強い面で出たのだろ
うが、あれだけほしかった勲章を海外で得たことには感無量であったに違い
ない。
コスモバルクはその戦歴からみて、とうに中央にトレードされて不思議が
なかった。それをホッカイドウ所属にこだわって、地方競馬の活性化、また、
外厩制度の認定など、競馬以外でも貢献が大きい。彼地の検疫で帰国が遅れ
ているが、地方競馬の発展を求めて走り続けるはずだ。
ホッカイドウ競馬では4月から2歳競馬が始まっている。この中から、ひ
ょっとして第二のコスモバルクが出ないとも限らない。そして、その出現が
人気を呼び、ファンの足を競馬場に運ばせるかもしれない。相変わらず厳し
い状況の地方競馬に、束の間でも笑顔が戻った。その笑顔をこれからに生か
したいものだ。
38 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:16:00 ID:k07E9z7c
ダービーの余韻
ダービーの後、1つおいて、最終12RにGIIを持ってくるという試みは、
今年初めて実施された。売り上げの減少を食い止めるべく、いろんな案を練
っているが、これもそのひとつだ。多少なりとも効果があったとしても、い
ささか気疲れもした。
ダービー当日は、競馬場全体が異様なムードに包まれる。足を運んだファ
ンもまた、そのムードに酔う。そうして、お目当てのダービー。競馬の祭典
が終われば、その余韻を味わっていたいものだ。ダービーが済んでなお、
「競馬モード」を持続できる人は、そんなに多くないと思われる。
ほかの競技では、セミファイナルの後にファイナルが常識。優勝戦の後に
3位決定戦を行っても、見る方は気の抜けた何とやらで、興味は半減する。
普通の競技と競馬を一緒にできないし、中央競馬の場合は12R制の11Rがメ
インで定着しており、今さらそれをどうこういうつもりはない。だが、それ
でもなお、10Rダービー、12RにGIIが納得のいく番組構成だろうかという
疑問がわく。
ダービーを10Rにするのさえ、レース番号を間違いやすいから、本来は避
けるべきものであるのかもしれない。昨年は11R制だったが、その最終11R
でダービーの人気馬と同じ馬番の伏兵馬が異常に人気したものである。ダー
ビーとレース番号を間違えた人は、かなりいたと推察される。
売り上げ増を図って、あの手この手の工夫は、もちろん必要に違いない。
しかし、ダービーの後にGIIを持ってくるくらいであれば、むしろ逆の方が
すっきりする。帰りが混雑するという問題があっても、それならそれで、そ
の対策を考えるべきではないのか。
39 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:16:39 ID:k07E9z7c
驚異的な二冠
メイショウサムソンがダービーも勝って、二冠を達成した。暑い盛りの小
倉デビュー。大抵の場合はクラシックシーズンを迎えるころにはスタミナ切
れを招くものだが、この馬は逆、出走のたびにパワーアップとともに、癖も
矯正してきた。むろん、周囲の努力のたまものだろうが、それに応えた馬が
立派だった。
来年2月で70歳定年を迎える瀬戸口勉調教師にとっては、最後のダービー。
そこで2頭出しして1着と4着。このところネオユニヴァース、ラインクラ
フトとクラシックづいている瀬戸口厩舎が、最後の年に大物が育った。
期待度からいえば、秋デビューのマルカシェンクの方だったかもしれない。
そのマルカが骨折癒えたものの、時間不足の分、4着にとどまり、レース後
には再び骨折が判明している。影に隠れた存在のサムソンが躍り出るのだか
ら、勝負事は難しいし、それだから面白い。
今年のクラシックは、皐月賞とダービーが石橋守騎手、オークスが本田騎
手と、いわゆる「いぶし銀」的なジョッキーの活躍が目立つ。「燻し銀」は
辞書では「硫黄をいぶして、表面の光沢を消した銀」「渋くて味わいのある
もの」と解説されている。普段は武豊騎手などの影に隠れがち。だが、大一
番でベールをぬぎ、「金」以上の輝きを見せた。
ディープインパクト効果と天候に恵まれた昨年に比べ、入場者、ダービー
1レースの売り上げはダウンしたが、今年のダービーは、あれで確かに味わ
い深いレースだった。惜しむらくは18頭中、関東馬が1頭という、勢力図の
偏りにある。関東勢にとっては屈辱的だったかもしれない。来年以降に巻き
返して、今年よりも、もっと伯仲戦のダービーを期待しよう。
40 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:17:27 ID:k07E9z7c
SSのいない2歳競馬
ホッカイドウ競馬は2歳戦が真っ盛り。中には2着以下をむちゃくちゃに
ちぎる衝撃的な馬も出ている。南関東でも、いよいよ大井競馬で2歳戦がス
タートした。おっつけ、ほかの地域でも新馬戦が始まる。中央競馬もまた、
今週からの京都、福島、函館の3場で2歳競馬が一斉にゲートイン。
サンデーサイレンス産駒のいない新馬戦は、何となく違和感というか、さ
みしいものである。それは、あまりにもその存在が大きかったからにほかな
らない。サンデーサイレンスはむろんだが、死亡してから大物産駒が次々に
出ているエンドスウィープも、今年の2歳戦から姿を消す。ひとつの時代が
終わって、新しい時代の始まりである。
SSの後継は、SSの直仔なのか、それとも全く毛色の違う血筋なのか、
その答えが出るには長い時間がかかるかもしれない。昨年はSS直仔のスペ
シャルウィークがシーザリオという大物牝馬を送り出したが、同じ直仔のダ
ンスインザダーク、フジキセキも負けていないし、今年の二冠馬を送り出し
たオペラハウスがいて、さらにはブライアンズタイムも健在だ。 クロフネ、
フレンチデピュティの仔はほぼ期待通りの働きで、長くその血を残すだろう
し、今年はタニノギムレット、ジャングルポケット産駒がデビューする。一
時の外国産ラッシュからみると、内国産種牡馬の活躍が目立つ。それだけ質
が向上したのは、サンデーサイレンスがいたからであろう。 サンデーサイ
レンスが偉大すぎて、後継争いはさながら戦国絵巻のようである。しかし、
かつてテスコボーイが死亡した時も、ノーザンテーストが引退した時も、同
じように感じたものだが、サンデーサイレンスが現れたように、必ず次の大
物種牡馬は出てくる。それがどの馬なのか、今週からの2歳戦が楽しみだ。
41 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:19:15 ID:k07E9z7c
エース2頭が海外へ
1頭強すぎる馬がいるせいか、それとも時期的なものか、宝塚記念の登録馬はフルゲートに満たない13頭にとどまった。
ただし、そのメンバーは地方馬で海外GIを制したコスモバルク、皐月賞馬ダイワメジャー、マイル王ハットトリックとGIホースがいて、
これらがディープインパクトを包囲する。メンバー的には申し分がない。
ディープインパクトに唯一、土をつけたのはハーツクライ。
そのハーツクライはディープを破った自信か、ドバイの国際GIまで快勝した。この夏はキングジョージにねらいを定め、トレセンで調整に余念がない。
ディープインパクトも、宝塚の後は海外へ出て、世界的な大レース、凱旋門賞を目指す。
海外で活躍が目立つ昨今だが、とうとう日本のエース2頭が世界の舞台に立つ。キングジョージの結果次第では、凱旋門賞でディープインパクト対ハーツクライが実現するかもしれない。
もし実現するなら、生で見られないのは残念だが、どんな時間帯であろうと、TVにクギづけということになるだろう。
ディープインパクトにとって宝塚記念は、どんなに厳しい包囲網であろうと、勝って当たり前、その内容が問われるレースである。
先の天皇賞・春はあきれるくらいの強さ。そこまでいかなくても、納得のいくレースなら、気分もスカッと海外へ出かけることができる。
日本とヨーロッパでは芝が全く異質ではあるが、ディープインパクトもハーツクライも、普段の力さえ出せば、どんな強豪が相手でも引け目はない。
この両馬が結果を残して、ジャパンCなり有馬記念で横綱対決。これが実現することを願う。
42 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:19:46 ID:k07E9z7c
揃わぬ特別の頭数
函館競馬の特別レースの頭数が揃わない。全体の出走頭数も昨年より少な
めだが、ひどいのは特別レース。初日の3特別は8、10、7頭で、2日目は
6、11、12頭だった。2日間とも入場者数は昨年を上回りながら、売り上げ
は16億円ほど減らしている。
特別レースに出走頭数が揃わないのは2週戦も同じで、レース入れ替えを
しようにも、どの特別も似たり寄ったりではそれもできない。だからといっ
て、条件レースをメインに据えるわけにもいかない。人は集まっても、売り
物がないとは皮肉である。
なぜ、こういう状態が起こるのだろうか。1週間前の段階では30頭以上も
登録しているレースが、いざフタを開けると少頭数のオンパレート。主催者
側としても、出走を呼びかけるなど、何らかの策が必要になってくる。こう
いう減少が続くと、ファンが競馬場に足を運ばなくなりかねない。
現在の函館→札幌の順で開催が行われるようになったのは平成9年から。
それまでは札幌→函館の順だった。平成8年の札幌初日は2万3255人、2日
目は4万人以上が詰めかける盛況ぶり。当時とは事情は相当異なるにせよ、
集客力は明らかに札幌であろう。
その札幌開催を後ろに回したことにより、2開催目は秋の中央開催とぶつ
かる。多くの人や馬がそれぞれの場所に戻るから、どうしても関心は中央場
所に向いてしまい、札幌が割を食うのは避けられない。開催順序の変更には
やむを得ない理由もあるのだろうが、今年が節目の10年目である。そろそろ
開催順を含めた議論が出てきてもおかしくはない。
43 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:34:08 ID:k07E9z7c
意外にも重傷で骨折
6月24日の函館競馬(3日目3R)で落馬転倒の本田騎手は意外な重傷で、
第2腰椎破裂骨折、並びに第6頸椎棘(きょく)突起骨折が、26日の再検査
が判明した。函館1週戦で4勝の固め勝ち。北海道シリーズのリーディング
争いに加わりそうな勢いだったのが、このアクシデントで休養を余儀なくさ
れた。
本田優騎手は1959年1月4日生まれの47歳。この人より上のジョッキーは
JRAでは嘉堂信雄騎手(52歳)だけで、平地ジョッキーとしては最年長で
ある。1980年のデビューから27年目の今年は、カワカミプリンセスでオーク
スを勝つなど、年齢からくる衰えどころか、ますます快調といえる。
ある意味、不思議なジョッキーである。毎年、コンスタントに20勝後半か
ら30勝をマークしていたが、普通ならピークを過ぎる40歳を越えた2001年に
テイエムオーシャンで桜花賞、秋華賞勝ち、2003年には初めて40勝台に乗せ、
2004年は56勝、昨年も48勝と、勝ち鞍がうんと伸びている。
このたびの骨折事故は不運だったが、加療期間がおよそ2か月ということ
なので、秋競馬には十分間に合う。半世紀ぶりに無敗でオークス馬に輝いた
カワカミプリンセスとのコンビに影響がないのは何よりだ。
2001年からこっち、勝ち星も内容も充実していた。痛い思いを味わった今
回の骨折だが、蓄積された疲労をゆっくり癒せという、天の声なのかもしれ
ない。47歳のベテランには、こういう休養があってもいい。気分も体もリフ
レッシュすれば、あと60勝で到達する通算800勝も軽い。
44 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:34:46 ID:k07E9z7c
米GIで3年連続の連対
アメリカはハリウッドパーク競馬場から、うれしい便り。7月1日(日本
時間では2日早朝)には芝マイルのGIII戦でダンスインザムードが快勝、翌2
日には芝10ハロンのGI、アメリカンオークスでアサヒライジングが2着に入っ
たと。
今年、日本馬が外国で勝利したのはドバイの2勝、地方競馬所属のコスモ
バルクがマレーシアで勝ったのに続いて4勝目である。この時期に4勝はハ
イペースといえる。
ダンスインザムードは3歳時、つまり一昨年のアメリカンオークスに出走
して惜しい2着。今回はGIIIであったけれども、ひとまくりを決めて、2年
前のうっぷん晴らしができた。
アメリカ芝のGI、アメリカンオークスは、これで日本馬が3年続けて連
対を果たした。その中で昨年はシーザリオが歴史的な勝利を挙げたわけだ。
夏場の時期、あるいはダートに強豪が集まるアメリカ競馬というのを差し引
いてもなお、3年連続は誇っていい記録であろう。
アサヒライジングは当然、逃げるものと思われた。痛恨の出負けで後方か
らのレースを余儀なくされながら、結果を出した。このことは、今後に大き
な収穫をもたらすだろう。ただ、もし…というと叱られるかもしれないが、
もし本来のスタートから逃げておれば、2年連続でアメリカンオークス制覇
の快挙があったかもしれなかっただけに、その点は残念だった。
この後、日本馬はハーツクライとディープインパクトが、舞台をヨーロッ
パに移して、世界的な大レースに挑む。今回の日本馬の頑張りは関係者に勇
気を与えるに違いない。日本馬の年間海外勝利を5から6へ、さらに年末の
香港などで増える可能性があり、こと海外競馬に関して、JRAは追い風の
ようだ。
45 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:35:20 ID:k07E9z7c
中身には満足
年間100勝は当たり前。その通過時期が問題になるのだから、これはやは
り武豊騎手が、それだけ偉大ということなのだろう。7月8日、4回京都7
日目に今年の100勝は、兄弟子・河内厩舎の馬で到達した。昨年はダービーの
ディープインパクトでの達成だから、それに比べると、かなり時間がかかっ
ている。
だが、1年の半分に満たないダービー当日に100勝を達成する方が、むしろ
異常というべきで、今年のペースも決して遅くないし、中身の濃さでは例年を
上回っている。春のGI4勝はディープインパクトの存在が大きいとしても、
GII、GIIIが4勝ずつなのと、とにかく、今年の場合は特別レースに強い点
で格別である。
3月から兵庫出身の岩田騎手が関西へ移籍、関東では大井所属の内田博騎
手がリーディングのトップ争いを演じるなど、今年のJRA競馬はちょっと
した異変が起こっている。その割を全く食っていないとはいえないだろうが、
ここという時の腕の冴えはさすがに光っている。
06年の中央競馬も、いよいよ夏真っ盛りの小倉戦に突入した。これからの2
か月、小倉にとどまらず、北海道や新潟へも出張があるだろうから、大変な忙
しさであろうことは想像にかたくない。そして、秋にはディープインパクトで
凱旋門賞に挑む。
武豊騎手もすでに37歳。決して若くはない。勝ち星だけを追求する時期は過
ぎて、その中身を重視する局面にさしかかっているのかもしれない。そういう
観点に立てば、今年の上半期は十分に満足できるもの。このまま秋の大レース
でも「ここ一番の冴え」を見せつけてほしい。
46 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:35:57 ID:k07E9z7c
ナイター競馬も視野に
はくぼ競馬が始まった。一昨年の北海道競馬、2回函館と1回札幌競馬で
これを実施、昨年からは小倉競馬にも波及させている。通常なら、各競馬場
とも4時少し過ぎに最終がスタートするが、小倉と北海道に時間差を設けた
ため、その分、売り上げ面では効果が出ていると思われる。
夏真っ盛りの日中は、外出するのさえおっくうになる。炎天下のレースは、
人にも馬にも過酷さを強いるものである。はくぼレースは、そういう点で少
しプラス。だが、これをさらに進めて、ナイター競馬導入とはいかないのだ
ろうか。
地方競馬ではホッカイドウの旭川、門別、南関東では大井と川崎がナイタ
ー競馬を行っている。ことに、大井競馬は交通の便もよくて、仕事帰りのフ
ァンを引きつけているようである。中央競馬には「ナイター」の「ナ」の字
も聞こえてこない。
中央競馬と地方競馬では規模が違いすぎる。中央競馬の場合、ナイターを
行うとしても、警備上の問題はむろんのこと、周辺の理解を得なくてはなら
ない。これがまた難解中の難解で、決着がつくまで、気の遠くなるような月
日を必要とするに相違ないが、だからこそ、その時に備えておくべきではな
いのか。
4大競馬場である東京、中山、京都、阪神は通常の開催である限り、ナイ
ターの必要性はない。ナイターは夏。小倉、ホッカイドウがその候補になる。
以前にもこれについて触れたが、難問が山積みされている半面、新しい競馬
の楽しみ方が生まれるかもしれないチャンスでもある。ナイター競馬を視野
に入れていい時期にきた。
47 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 01:36:41 ID:k07E9z7c
無念、夢届かず
キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイアモンドSに挑んだハーツ
クライは、いったん先頭に立ったものの、ラストで力尽きて、惜しい3着に
敗れた。日本とは異質な芝、久びさの実戦なども多少なりと影響したかもし
れないが、ハリケーンランやエレクトロキューショニストと互角の戦いは誇
ってよい。
かつて、エルコンドルパサーがフランスに長期滞在、GIのサンクルー大
賞を勝ち、凱旋門賞でもあのモンジューとデッドヒートを繰り広げた。向こ
うの環境や芝になれれば、引けを取らないことを実証しており、今回の善戦
はさらに日本馬の進化が証明されたことにもなる。
2006年1月1日から7月10日までの世界主要競走を対象としてIFHA(国
際競馬統括機関連盟)の「トップ50ワールドリーディングホース」で、日本
のディープインパクトが125ポンドで、ハリケーンラン、シロッコと並んで首
位の座を得た。日本馬として初。非常に名誉なことである。
今回のハーツクライは残念だったが、ディープインパクトを世界ランク1
位に押し上げた一番の功労馬であるだろう。どんなに強いレースを続けても、
日本国内だけではそう高い評価はしてもらえないのが通常。にもかかわらず
の1位は、ハーツクライを物差しにしたからに相違ない。
ハーツクライは、昨年の有馬記念でディープインパクトに初めて土をつけ
た。そして、今年はドバイのシーマクラシックを勝っている。今や世界でも
トップクラスの実力と認められている。負けたことで、さらにたくましくな
るケースも多々。それを今後のハーツクライに望みたい。
48 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 09:16:20 ID:RQdmvA1T
世界選抜の一員で出場
福永祐一騎手が8月12日、イギリス・アスコット競馬場で行われるシャー
ガーカップに出場する。イギリスとアイルランドが6人でチームを組み、他
国の代表の6人と、6つのレースで得点を争う。各レースとも10頭立てなの
で、ジョッキーはどこか1つのレースに休んで、5レースに騎乗する。
過去には武豊、横山典、蛯名、後藤騎手が招待されており、福永騎手は日
本人ジョッキーとして5人目になる。JRAでも年末にスーパージョッキー
ズシリーズを行っているが、世界選抜チームの一員として招かれることは、
また別次元の喜びであろう。
今年の顔ぶれはイギリス、アイルランドチームにスペンサー、キネーン、
ダーレー、さらに女性のターナーがいる。選抜組にはデットーリ、モッセ、
ボス、ホワイトに、こちらもカナダの女性ウィルソンが選ばれた。文字通り
世界の顔が集うわけだ。アウェーでのこういうレースに騎乗できる機会は多
くない。楽しむと同時に、吸収できるものは吸収してきてほしい。
今年の福永騎手は昨年のようにGI勝ちがなく、勝ち鞍も思ったほどは伸
びていない。2年連続の100勝も微妙なところだ。ひと昔前と違って年間100
勝は200勝以上もマークする騎手の出現で、いささか色あせた感があるものの、
100勝は続けてこそ価値が高まる。今がやや伸びあぐねならば、シャーガーカ
ップは一段上に昇るきっかけをつかむ絶好のチャンスでもある。
2002年に招待された後藤騎手は5レースで27ポイントを挙げ、選抜チーム
の稼ぎ頭になった。乗り馬にもよるだろうが、出る限りは勝利に貢献したい
はずで、きっとハッスルプレーを見せることだろう。そして、この貴重な経
験を秋の大レースに生かせるならいうことなしだ。
49 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 09:17:09 ID:RQdmvA1T
ベテラン騎手の死
船橋競馬所属の佐藤隆騎手が8月8日に亡くなった。49歳。騎手としては
ベテランだが、人生を考えると、あまりにも若かった。4月25日の浦和競馬
第5競走(C2級)、トーセンフォワードで落馬した際に頭部を強打して頭
蓋骨骨折、そのまま意識が戻ることはなかった。改めて騎手という職業の危
険さを思い知らされた。
佐藤隆騎手は1974年デビュー。1万2912戦1910勝。その中には03年の帝王
賞(ネームヴァリュー)や、04年の東京ダービー(アジュディミツオー)の
勝ち星があり、通算で重賞を47勝している。今年も落馬した時点で31勝。南
関東4場を合わせても、トップ10に入る働きだった。
中央競馬でも一昨年の04年、新人騎手の竹本貴志騎手が3月28日の中山競
馬で落馬、そのまま帰らぬ人となったのは記憶に新しい。死亡に至らないま
でも、福永祐一騎手の父親である洋一さんは落馬で騎手生命を断たれたし、
現役にも事故の後遺症に苦しむジョッキーは少なくない。
ジョッキーにケガはつきもの。アクシデントには万全の対策を取っている
ものの、それでも時には痛ましい事故に遭遇してしまう。急行列車並みのス
ピードで走る馬から落ちれば、いくら頭部を保護していても、それを上回る
衝撃なのは当然といえよう。
悲しい報を聞いても、競馬開催に滞りはない。そうして月日は流れていく
ものなのだろう。だが、それを風化させてはならない。今回のことを踏まえ
て、一つでも事故を減らし、ケガをした場合には少しでも軽くすることへの
努力はむろん、競馬自体を盛り上げることが犠牲になった騎手への、せめて
もの供養であると思われる。
50 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 09:18:08 ID:RQdmvA1T
高校野球人気復活に思う
はくぼ競馬のほか、サマーシリーズと銘打って1200mと2000mのチャンピ
オンにはボーナスを出すなど、あれやこれやと売り上げ増を図るが、どれも
これもそう有効打にはならないようだ。趣味の多様化も拍車をかける。また、
3連単馬券はなかなか当たらない。
3連単馬券は今や、どの式別よりも多くのシェアを誇っており、そういう
観点からは導入は成功だった。仮に中央競馬が3連単を導入しなかったら、
他の同種競技に興味が移ってしまうだろうから、これは必要だった。だが半
面、この一獲千金狙いは両刃の刃でもある。
中央競馬でも2000万円近い配当が飛び出している。それは話題性に事欠か
ないが、普通に買っては絶対にあたらない組み合わせである。2万や3万の
配当でさえ、3連単は少ない点数で当てるのが容易でない。いつも空くじで
は、やがてあきられる。また、相当ややこしい。ややこしいのを敬遠の向き
があるかもしれない。
夏の高校野球にファンが戻ってきた。何がどうしてというのは分からない
が、夏3連覇やホームランの量産がきっかけであったのかもしれない。そし
て、その中で決勝戦が感動的な引き分け再試合となり、翌日は列島をわかせ
た。春のワールドベースボールクラシックとともに、今年は野球が興奮を呼
ぶ。
面白ければファンは戻ってくるのである。まず競馬場に足を運びたくなる
ような背景を作り出すことが肝心で、それは競馬そのものであったり、イベ
ントであってもいい。今年は幸いにもディープインパクトが健在なうえ、3
歳にも三冠をかけるメイショウサムソンがいる。背景は申し分ない。これを
生かさぬ手はない。
競馬の醍醐味は、必ずしも配当の高さではない。ライバルとのデッドヒー
トもそうだし、強い馬が実力通りのレースをすることもそうだ。そういう名
勝負は演出しようとしてできるものではないが、三冠馬と二冠馬がいる秋以
降は集客のチャンスであろう。
51 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 09:18:42 ID:RQdmvA1T
夢のゴールへ万全の体勢
ピカレスクコートを伴ってシャンティイに入ってディープインパクトは、
ほぼ1か月を経過して、もうすっかり環境になじんだようである。8月27
日には西内装蹄師もフランス入り。万全の体勢をしいて、凱旋門賞に備え
る。
ディープインパクトに唯一、土をつけたハーツクライはひと足先に強豪
とわたり合い、キングジョージで2着。勝ったかというレース内容であっ
たから、ブランク明けでなければと、大いに意を強くした。コースはフラ
ンスとイギリスで違うけれども、順調に仕上がっている限り、身びいきで
なく、ディープインパクトは強い。
日本の競馬界が生んだ大物は、セントライト、クリフジ、シンザン、シ
ンボリルドルフなどなど、懐かしい名前が並ぶ。偉大な先輩たちとどちら
が強いかと、比べてみたくなるのだが、その答えは出るはずもない。時代
背景が違う。みんな、その時代の最強というほかはない。
比較はナンセンスとして、ディープインパクトは過去のどの名馬より、
すさまじい印象を与えてくれたのは確かだろう。忘れられないのは、昨年
1月の若駒S。新馬を勝って2戦目のこのレースは、ラスト3ハロンあた
りで先頭から3秒ほど遅れていた。それを直線の半ばから一気、アッとい
う間に5馬身離していたものである。見たことのない強烈さだった。
武豊騎手が先週のフランス出張を取りやめた。騎乗予定馬が出走回避し
たことによる。本番前にコースを確認できれば、それに越したことはない
けれどという程度。海外で100勝以上のジョッキーに何の不安もない。心
身ともに充実の人馬で、夢のゴールを駆け抜けてほしい。
52 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 09:19:20 ID:RQdmvA1T
最後の年に三冠かけて
秋競馬が始まった。ただし、今年の関西は阪神競馬場が改修中なので、中
京で代替開催である。菊花賞トライアルの神戸新聞杯も、このコースで行わ
れる。小回り平坦の2000mは、いつもの年とはいささか趣を異にする。
京阪神に住むファンにとっては少し遠いが、足を運ぶにしろ、テレビ観戦
にしろ、2年続けて三冠のかかった菊花賞トライアルを見ることができるの
は、何ともうれしい限りだ。
昨年のディープインパクトは、ずば抜けて強かったが、今年のメイショウ
サムソンは使い込んで、そのつど強くなっていくという、これまでの二冠と
は異質の道を歩んできた馬である。夏の小倉デビューから、ほとんど休みな
く走り続けて頂点を極めた馬など、希有の例である。
従って「これには到底かなわない」という感じはない。レースが終わって
みれば、クビでもアタマでも先着していたという印象だ。つまりはレース巧者。
こういう馬が本当に強いのかもしれない。そのメイショウサムソンが神戸新
聞杯に向けて、順調に仕上がっている。左回りではダービーを制したし、2
歳時には中京でレコード勝ちという具合いに、左にはめっぽう強い。
来年2月で定年を迎える瀬戸口調教師にとっては最後の菊。オグリキャッ
プ、ネオユニヴァース、ラインクラフトなど、いろんな名馬を管理してきた
が、最後の年に三冠がかかるのだから、これはもう調教師みょうりに尽きる
というものだ。ネオユニヴァースでは三冠を逸した。苦い経験を薬に、この
秋は戦っていくに相違ない。
メイショウサムソンの父オペラハウスは、テイエムオペラオーに代表され
るように、頑健でスタミナに富んだ産駒が多い。その点で3000mの菊花賞に
対する不安はほとんどない。皇室に男子ご誕生のおめでたい年に、2年続け
て三冠達成となれば、競馬史に一層輝かしい1ページをしるすことになろう。
53 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 09:41:56 ID:RQdmvA1T
功績大の2人、相次いで死去
9月11日、美浦所属の吉永正人調教師が亡くなられた。容体が芳しくない
とは聞いていたが、64歳は今の時代にしては若すぎた。平成元年(1989年)
に開業以来、JRA通算199勝、重賞が障害の1勝とは物足りないが、一時代
を築いたジョッキーでもあった。
昭和36年(1961年)から、ムチを置いた61年(1986年)の26年間で461勝、
重賞を37も勝った。その中でも、昭和58年(1983年)ミスターシービーでシ
ンザン以来、19年ぶりの三冠達成は光り輝く。普段は無口の人が、三冠達成
の瞬間は冗舌になったことが思い出される。
当時、競馬ニホン週刊号に「馬任せだから、決して早仕かけではない。三
冠すべてがうれしいが、しいていえば、やはり今日だろうね」と談話が載っ
ている。三冠というのは、それほど価値があり、無口な人の口を開かせるの
だと、改めて知ったものだ。
上手なレースをする騎手かといわれると、ミスターシービーの三冠すべて
がそうであったように、見る方にとってはハラハラ、ドキドキなほど、個性
的な騎乗が多かったように記憶する。だが、そこがまた魅力だというファン
も少なくなかった。
9月14日、詩人で競馬評論家の志摩直人さんが心筋こうそくで亡くなられ
た。81歳。つい先だってまではお元気だったのに、突然の悲報といっていい。
昭和の時代、中央競馬に功績大の2人が相次いで亡くなられた。惜しいが、
何よりも競馬が好きだった2人は、今ごろ、向こうの世界で競馬談議に花を
咲かせているかもしれない。合掌。
54 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 09:42:43 ID:RQdmvA1T
平地戦の最多勝更新
ディープインパクトの快挙なるかは、この時点(10月1日午後)では分か
らない。競馬ファンならずとも気になるフィーバーぶりである。注目度では
ディープインパクトに遠く及ばないものの、同じ10月1日の高知競馬で、偉
大な記録に挑戦したアラブがいる。そして、期待にたがわず勝った。エスケ
ープハッチはこれが47勝目。平地戦の最多勝である。
エスケープハッチは2000年4月9日生まれの牡6歳。2002年12月のデビュ
ーから65戦目での達成だった。勝率7割2分3厘とは恐れ入る。9月17日に
ニホンカイキャロル(2000年に引退)の46勝に並ぶや、すぐさま記録を更新
した。
中央競馬では考えられない。地方競馬だからこその記録ではあるが、50勝
近い勝利は気の遠くなる数字といえる。レベル差、サラブレッドとアラブの
違いを超えて、この記録には惜しみない拍手を送りたい。ちなみに、サラブ
レッドでは、北関東のブライアンズロマン(1993〜2000年)が作った43勝が
レコード。こちらも凄い。
高知競馬といえば、先般ハルウララで全国に名を売ったものだ。あちらは
勝てずにヒロインになったが、エスケープハッチは勝ちまくって、高知競馬
の活性化に貢献した。競馬は、やはり勝ってなんぼの世界であろう。
中央競馬も1997年の4兆円超以来、売り上げが下がって、まだ歯止めがか
かっていないが、もっと深刻なのが地方競馬で、廃止に追い込まれたところ
も2つや3つではないし、この先はもっと増えるかもしれない。土俵際に追
い詰められた形の中から、大記録が生まれた。ひと筋の光が見える。
55 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 09:43:17 ID:RQdmvA1T
ディープ今年で引退
ディープインパクトが今年いっぱいで現役引退を決めた。先の凱旋門賞で
は本当にくやしい思いをした。「来年こそは」と願っていた矢先の発表だっ
た。もし、順調で来年に再チャレンジすれば、勝つチャンスが大きかった。
それをしないで、「血を残す」方を選択したわけだ。これにより、ディープ
インパクトは有馬記念がラストランの可能性が大きくなった。
引退後は51億円でシンジケートが組まれ、社台スタリオンステーションで
の繋養が決まっている。ラムタラなどが巨額のシンジケートを組んで導入さ
れたが、それをも上回る最高額だ。その数字が価値と、期待の高さを物語る。
サンデーサイレンスの仔でダンスインザダーク、スペシャルウィーク、フ
ジキセキなど、活躍馬が多いし、当歳、2歳馬セールでも高値がつけられる
ように、SSの遺伝力は極めて強い。そのSSの最高傑作であるディープイ
ンパクトであってみれば、1日でも早く後継馬をという心境になって当然か
もしれない。
この日曜日は菊花賞。ディープ・フィーバーから、はや1年が流れた。そ
して、今年はメイショウサムソンが三冠に挑む。昨年の喧騒とは比較しよう
がないとして、トレーニングのたまものといってよいメイショウサムソンの
偉業挑戦は、昨年とはまた別の深い味わいがある。
昭和58、59年にミスターシービー、シンボリルドルフが2年続けて三冠を
達成した。2年連続の三冠は、それ以来である。達成できるか否かは神のみ
ぞ知るとして、努力の馬メイショウサムソンの晴れ姿をじかに見ない手はな
い。この日は、ぜひとも競馬場に足を運んで、その一瞬を楽しもう。そして、
達成の瞬間、その場にいることができれば、これ以上ない気分が味わえるだ
ろう。
56 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 09:43:50 ID:RQdmvA1T
禁止薬物検出
ディープインパクトから禁止薬物―。最初は冗談かと思っていたら、信じ
られないことだが事実だった。10月20日付けの新聞はスポーツ紙はむろん、
大手一般紙までが1面で取り上げた。今後、関係者の話を聞いて調査を重ね、
その結果により、失格なり、違反金などの罰則が与えられるのだろう。
今回、ディープインパクトの検体から検出されたのはイプラトロピウムで、
これは気管支の炎症に効果がある薬物ということだ。日本では禁止薬物の中
に入っていないというか、馬用の薬としては出回っていないそうである。フ
ランスでは、それが禁止薬物に指定されていた。
日本ではセーフでも、その国によっては使用できない薬物があれば、当然、
その逆もある。世界的な大レースを前にして、その確認を怠ったのは悔いが
残る。それにしても、向こうの獣医師が禁止薬物の入った薬を用いたこと自
体が不可解である。そして、その薬の使用期間を誤った。「不注意」がもた
らせた代償は大きかった。監督の立場であるJRAを含めて、責任は軽くな
い。
ディープインパクトの名は、今や子供でさえ口にする。アイドルであると
同時に、日本が生んだ最強馬だ。それだからこそ、凱旋門賞では列島中が興
奮した。競走馬の「至宝」をこんな形で傷つけてしまっては、競馬に対する
イメージダウンも甚だしい。
凱旋門賞から日にちも経っており、ディープインパクトが出走を制限され
ることはないが、22日夕方、天皇賞・秋の出走回避が決まった。いずれにし
ても、このままではディープインパクトがあまりにもかわいそう。「汚名」
をそそぐには、ジャパンカップか有馬記念で勝つしかない。
57 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 09:44:25 ID:RQdmvA1T
6日に阪神でコース試走会
桜花賞後に着工した阪神競馬場の改造工事が完了、11月6日の月曜日には、
新コースの試走会が行われる。武豊、渡辺、内田騎手らが駆けつける予定で、
芝コースの内回り、外回り、ダートコースの感触をじっくり確かめることにな
っている。
おむすび型で平坦の阪神競馬場は、平成3年(1991年)に変貌を遂げた。つ
まり、直線にかなり勾配のきつい坂を設けたわけで、これまでのレース模様が
一変というほどでなくても、ゴール前の首位攻防が面白くなったといわれる。
よりスリリングな競馬場へ衣替えしたのである。
あれから15年、今度は3〜4コーナー奥のスペースを広げ、コースそのもの
を大きくする改造を行った。これにより、外回り1周は2000m以上、直線も120
m以上長い474mの競馬場になったうえ、芝は内回り、外回りの2コースを併用
する。
1コーナーシュートからスタートしていた桜花賞は、出てすぐコーナーにさ
しかかるため、外枠不利が定説だった。新コースでは1600mの発走地点がバッ
クストレッチで、直線部が長いから、外不利はある程度緩和されるに違いない。
また、現在の中央競馬ではどこにも設けられていないダート2000m戦という、
懐かしい距離が復活する。
ひと昔前は坂の京都、平坦の阪神。それが今や坂は阪神、直線部に坂がない
京都を平坦と表現するケースが増えている。今回の改造で、阪神競馬場はさら
にグレードアップした。12月2日からの第3回阪神開催が待ち遠しい。今年の
桜花賞には6万6000人ほどのファンが足を運んだ。師走のこけら落としには、
さて、どれくらいの人が集まるのだろうか。
58 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 10:18:27 ID:RQdmvA1T
2日にわたって地方競馬の祭典
地方競馬の祭典、JBCクラシック、JBCマイルが11月2、3日に川崎
競馬場で行われた。6回目を迎えた今年は初めて川崎で、それも2日に分け、
2日のマイルをナイター、3日のクラシックを通常の時間帯という番組とし
た。売り上げ増、話題性を狙っての試みなのだろう。
レースは2つとも順当というのか、中央の人気馬が制した。いつもの年と
同じ結果である。JRAにダートGIはフェブラリーS、JCダートの2つ
だけ。ほかのGIはすべて地方での交流なので、有力馬はそこを目指して仕
上げる。中央馬が強いのは当然のことといえる。
このような大レースにもかかわらず、地上波テレビの放映は年によってま
ちまちだ。今年はナイターのJBCマイルをKBS京都が実況中継したが、
肝心のJBCクラシックの放送はなかった。グリーンチャンネルの放送は当
然として、関西馬が主役のJBC2レースを関西の地上波テレビで見られな
いのはどうしたことか。
また、この2レースはウインズ難波、ウインズ神戸で発売されていたが、
それを知る中央競馬ファンは意外に少ない。もう少し宣伝に努めてもいいの
ではないだろうか。その象徴がウインズ梅田で発売がないことだ。いろんな
事情があるにせよ、最も人の集まるウインズで売らないのでは、売り上げの
大幅増にはつながりにくい。
JBC競走は地方競馬場の持ち回り制で開催される。大井から始まって盛
岡、いったん大井に戻って、昨年は名古屋、今年が川崎で行われた。競馬場
によって距離やレースの名称が替わるケースはあっても、地方競馬の「祭典」
である。それをさらに関心を深めるような効果的な宣伝を考えてもらいたい
ものだ。
59 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 10:19:14 ID:RQdmvA1T
豪のGIで日本馬1、2着
日本馬がオーストラリアのGIを制した。それも、デルタブルースとポッ
プロックの同一厩舎馬が他を引き離しての一騎打ちだったから痛快。デルタ
ブルースが'アタマ*差先着で菊花賞馬の貫録を示したことになる。オーストラリ
アでの日本馬GIは初めて、それが1、2着独占のおまけをつけた。
この夏、角居厩舎は接戦に持ち込みはしても、なかなか勝てず切歯扼腕の
日々。それが10月末の京都でウオッカが快勝すると、いっぺんに勝運を取り
戻したようである。それにしても、昨年はアメリカと香港、そして今またオ
ーストラリアと、2年で3つの海外GI、それもすべて違う馬でというとこ
ろが凄い。
デルタブルースを勝利に導いた岩田騎手は、今年最も印象的な働きをした
ジョッキーといって過言でない。3月に晴れてJRAの騎手としてデビュー。
すでに100勝の大台に乗せ、暮れのスーパージョッキーズシリーズの参加も決
めた。そのうえで、初めて海外の大レースも手中に収めた。檜舞台を求めて
転身した最初の年で、早くも夢が実現した形だ。
この秋はディープインパクトの凱旋門賞出走が列島をわき立たせたかと思
えば、そのディープから禁止薬物が検出されて、一時は騒然。イメージダウ
ンを恐れたが、それもこのニュースで救われたところがあるかもしれない。
中央競馬は秋のGIレースの真っ最中というのに、売り上げが芳しくない。
それを打破するのは簡単でないが、何かのきっかけはほしかった。今回の快
挙がタイムリーヒットにならないものか。この風を受けて、残るGIで熱戦
を繰り広げてもらいたいものだ。
60 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 10:20:02 ID:RQdmvA1T
来年は6日スタート
平成19年度の中央競馬開催日程が発表された。来年は1月6日が土曜日で
あることから、例年のように5日初日でなく、6、7、8日の土、日、祝の
3日間開催でフタを開ける。その正月開催の1回中山、1回京都は7日間で
打ち切り、余った1日は10月6、7、8日の土、日、祝の3日間開催の中に
組み込まれる。
これまで開催の区切りは8日間であった。法的規制緩和の折、これを改正、
開催の区切りに幅をもたせた。1回中山、1回京都は7日間開催で、10月の
4回東京と4回京都は9日間開催になる。将来的には、代替競馬も、日をず
らせて、空いている祝日開催というケースがあるのかもしれない。
好況感の薄い世相を反映してなのか、来年度も3兆円を割る売り上げが予
想される中、JRAは目指すべき方向性を、「レースの迫力、賭けの楽しみ、
馬の美しさ」の一体感を打ち出した。東京競馬場に続いて、京都競馬場にも
マルチ画面ターフビジョンが導入される。これも、その一環であろう。
レース映像のハイビジョン化、ウインズの改築(ウインズ梅田B館)、電
話投票の拡充など、さまざまな面からも改善に取り組むようだが、食堂・売
店の充実が盛り込まれているのはいい。食堂売店に関するアンケートを実施、
その声を反映させるというものだ。食は大切。うまければ、競馬場に足を向
けさせることもできる。
避けて通れないのは国際化。日本だけがカヤの外でいいわけはなく、世界
との交流に力を注ぐのは当然である。ただし、そのことは日本の競馬のレベ
ルアップにつながっても、大半のファンには日本馬と外国馬の比較が困難で、
つい国際レースの馬券は見送りということになりかねない。そのへんのとこ
ろをどう改善していくのか、タイムリーヒットを期待する。
61 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 10:20:45 ID:RQdmvA1T
師走の阪神開幕
気がついてみると12月。今年はいつまでも夏が居座った感で、秋らしい日
は少なく、そのあおりで大根や白菜といった鍋物につきものの野菜が値崩れ
を起こしかけたようだが、11月も末を迎えて、急激に気温が下がった。もう
すぐお正月という実感はわかなくとも、師走の阪神競馬は2日からスタート
する。
今回の阪神競馬はリニューアルオープンである。桜花賞後、コース改造工
事にかかった。ダートや内回りの芝コースは従来とそう変わらないが、3コ
ーナー奥を広げて外回りコースを設けたことで、阪神競馬場は大きな競馬場
に様変わりしたことになる。
仮柵なしのAコースの場合、外回りの直線は473.6m。内回りは356.5mな
ので、その差がとても大きい。この直線の長さは新潟、東京に次ぐもので、
しかも坂があるから、先の2つの競馬場以上に競走馬にとっては厳しいコー
スであるかもしれない。その外回りコースで、今週は2歳女王を決める阪神
ジュベナイルフィリーズが行われる。むろん、桜花賞もこのコースだ。
競馬場が大きくなり、直線コースが長くなると、逆に「駆け引きが要らな
くなって、面白味を欠くことになりかねない」と、危惧する向きも少なくな
い。確かに、直線が長いと、スローに流れて最後の瞬発力勝負というケース
が多くなる。これだと、紛れが生じにくく、強い馬が勝つ可能性は、より高
くなる。
駆け引きの妙という点では小回りの方かもしれないが、阪神の場合は内回
り、外回りの併用で、内回りなら、これまで同様に駆け引きの妙を堪能でき
るはずだ。広いコース、小さなコース、またはドシャ降りの日のコースと、
競馬はさまざまな要素が絡まって面白さを増す。そういうところも踏まえて、
師走の阪神競馬を楽しもう。
62 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 10:21:28 ID:RQdmvA1T
小雨の中を12万人
小雨の中、ジャパンカップには12万人を超えるファンが詰めかけた。凱旋
門賞で日本中をわかせたかと思えば、レース後に禁止薬物の検出と、目まぐ
るしかったディープインパクト周辺。その騒ぎも失格と罰金で、一応の決着
はついた。気分も新たに挑んだディープインパクトの復活を、ひと目じかに
見たかったに違いない。
結果はご承知の通り。やはりディープインパクトは強かった。今の状態で
凱旋門賞なら、たとえアウェーの不利を差し引いても、負けはしなかっただ
ろう。もはや実現は不可能だが、来年もう一度、凱旋門賞に出走してほしか
ったというのが、偽りのない心境であった。
人がゴタゴタしたり、イラついたりすれば、馬がてきめんに影響を受ける。
そうした形に表れないマイナスを危惧した時期もあったが、それは杞憂で、
いつも通りのスタイルを貫いたことが何ともうれしかった。それはゴールの
瞬間に武豊騎手が見せた表情が如実に物語る。
日本馬でもう1頭の雄、ハーツクライは信じられない下がり方をして、11
頭立て10着のブービー。のど鳴りの影響とも伝えられたもので、この結果を
踏まえて、早々に現役引退が決まった。明暗くっきり。「明」のディープイ
ンパクトも、有馬記念がラストランになる。
JRAの両輪、ディープインパクト、ハーツクライがいなくなる来年は、
どんなヒーロー、ヒロインが生まれてくるのか、さみしいと思う一方で、新
たな名馬との出会いを期待する。願わくば、ディープインパクトに匹敵する
ような魅力のある馬と、そのライバルが出現してほしいものだ。
63 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 10:48:46 ID:RQdmvA1T
売り上げ微減が続く
JRAは12月1週戦が終わった時点での入場人員、売り上げなどを発表し
た。リニューアル・オープンの阪神競馬場は人で賑わい、競走馬の方ではデ
ィープインパクトが貢献してか、入場者は前年比100.2%と、わずかながらで
も増加した。しかし、売り上げ面では改善は見られなかった。
12月1週を終えた時点の売り上げは2兆6141億902万7900円で、前年比97.
6%にとどまった。ちょっと深刻なのは、開催場の売り上げが10%近くも減少
している点だろう。つまり、競馬場へ足を運ぶ人は減っていないのに、購買
力が鈍っているわけである。
開催場、場外がかなり減少していても微減で済んでいるのは、電話投票の
加入者、購買金とも増えているからである。電話投票加入者は昨年より8.6%
も増えた。今や、電話投票による売り上げは全体の半分近く(46.8%)を占
めるまでになっている。確かに、時間も体も消耗せず、手軽という利点は大
きい。
だが、これでは本当の競馬の魅力が伝わらないのも確かで、だからこそ、
19年のJRAはライブ競馬に一層の力を入れる。京都競馬場には先に東京競
馬場に導入された超大型のターフヴィジョンが設置される。また、平成20年
には淀駅の高架および諸施設の整備が完成する。京都、阪神競馬の周辺だけ
でも、大きな投資だ。
このままでいくと、3年連続で3兆円を割り込むのは避けられない。平成
9年の4兆円は別格としても、せめて3兆円は確保したいところだろう。庶
民には、伝えられているほどに景気の好転という感触でないし、レジャーの
多様化など、この情勢で3兆円復活は厳しいかもしれない。だが、再び上昇
の年はきっと来ると信じたい。
64 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 10:49:25 ID:RQdmvA1T
有馬は乗れるぞ武豊
ひょっとしたら、武豊騎手は有馬記念に騎乗できないのではと、気をもま
せたが、このたび香港ジョッキークラブから12月25日から年明け1月17日ま
での騎乗停止処分が発表されたことで、1日前に行われる有馬記念の騎乗が
セーフになった。
12月6日、香港ハッピーバレー競馬場の7Rに騎乗したところ、1周目の
ゴール板過ぎに内へ斜行し、他馬に迷惑をかけたとして、騎乗停止の対象に
なっていたのである。もし、裁定がもう1日前だと、有馬記念のディープイ
ンパクトは乗り替わらざるを得ず、大きな騒ぎになりかねなかった。
香港のペナルティーに対してどのようなやり方をするのかは知らないが、
停止処分を有馬記念の翌日からにしたのは、なかなか粋なはからいだと思わ
せる。これが日本なら、翌週の土曜日からの2日間か4日間、あるいは6日
間と、待ったなしの処分になる。
騎乗停止のため、有力馬がGIで急きょ乗り替わるケースは、少ないこと
だが、ないことではなく、それによるマイナスは有力馬を抱える陣営はむろ
ん、売り上げ面でも相当大きい。処分は仕方ないとして、その期間に幅をも
たせることはできないものなのか。つまり、停止処分を食らっても、大レー
スが近い時は、騎乗停止の実行を猶予するということも考えておきたいもの
だ。
規則は規則として厳正に行うのは当然である。しかし、処分に配慮すべき、
あるいはしてほしいケースも少なくない。今回の香港ジョッキークラブの処
分は、日本のファンに安堵の気持ちを与えた。ディープインパクトの現役最
後のレースには、どうしても、その背に武豊がいなくてはならない。年明け
の出馬表に「武豊」の名がなくてさみしくても、今年の有馬記念には代えら
れない。
65 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 10:50:10 ID:RQdmvA1T
ライブ競馬に力を入れる
07年の中央競馬は「ライブ」に力を入れるようだ。場外の大型ヴィジョン、
自宅でのテレビ観戦もまた、それはそれで楽しめるが、生で見ると新しい発
見や、熱気を肌で感じるということも必ずあるはずで、できれば競馬場へ足
を運んでもらいたいものだ。
売り上げ減に歯止めをかけたい競馬会としては、さまざまなイベントなど
を催し、集客に手を尽くしてきた。06年は人は入ったが、売り上げは微減で
3兆円割れ。一部で好況をあおるものの、現実に景気がよくなった感触は皆
無で、先が見えないから購買力も鈍るのだろう。それを思えば、微減で済ん
でいるのは、こうした努力のお陰といえなくもない。
05、06年はディープインパクトという、極めて集客力のある馬がいた。入
場者が多少なりと増えているのも、あの馬がいたからこそであろう。そのデ
ィープインパクトは24日の有馬記念直後に引退式まで済ませている。07年は
アイドルホース不在からのスタートになる。
負け続けてヒロイン、最高年齢で現役など、今日はどこからヒーローやヒ
ロインが誕生するのか、想像もつかないが、やはりヒーローは強くてこそ、
次の世代にも語り続けられるものであろう。シンザン、ハイセイコー、オグ
リキャップ、ナリタブライアン、そしてディープと、みんなそれぞれの時代
で断トツの存在だった。
次のディープインパクトを予感させるような馬との出会いを「ライブ」で
というのも、07年のテーマであろうか。超人気タレントを呼んでのイベント、
あるいはショーなども、ファンを呼ぶのにひと役買うに違いない。その時は
タレント目当てであっても、やがてライブ競馬の面白さを分かってくれるか
もしれない。
66 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 10:50:47 ID:RQdmvA1T
東京大賞典の展望
明日は地方競馬の大一番・東京大賞典が行なわれます。
それに先立ち、展望と出走各馬の分析をして見たいと思います。
と、その前に一言だけ… 坂井さんが乗ってない!!
私が南関東で最も敬愛する坂井英光騎手の名前がない…
南関東で最も上手い騎手は、内田博幸でも、的場文男でも、石崎隆之でもなく、坂井英光だと思っている私には、
これはかなりショックです…
それはさておき、まずは過去の傾向から。距離が現行の2000Mとなった1998年以降、中央馬と地方馬はそれぞれ4勝ずつのイーブン。
近年はJRA勢が3着以内占有率が高いですが、1〜3着独占は2002年の1回だけ。
この年は、地方に核となる主力馬がいなかったため、今年も1〜3着独占はないと見ていいでしょう。
まずは、史上初の東京大賞典3連覇を目指すアジュディミツオー。
前走の帝王賞では、カネヒキリを下して、上半期統一GT完全制覇の偉業を達成。
地元南関東では、完成途上だったジャパンダートダービー4着以外、全て3着以内と非常に安定しており、
今回も大崩れは考えにくいところですが、今回は左前脚の骨瘤のため、半年ぶりの出走と順調さを欠いてのレース。
過去の成績を見ても、鉄砲が利くタイプという印象もなく、取りこぼしの可能性も考えられます。
今年絶好調の内田博幸騎手が上手くカバーすれば、何とか3連覇も見えてきそう。
悲願のGT制覇を狙うシーキングザダイヤは、完全に勝ちパターンに持ち込んだ前走も2着。
しかし、今回は最大のライバルであるアジュディミツオーが休み明けで、その他のメンバーがこれまでと大きく様変わりしないことから、
今年最後にして最大のチャンスかもしれません。
まぁ、前走もそんなこと言って、結局2着だった気がしますがw武豊騎手の騎乗停止に伴い、鞍上には1年ぶりに横山典弘騎手。
2着までしか経験のないコンビですが、ここで決められるか。
67 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 10:53:41 ID:RQdmvA1T
今年GT2勝のブルーコンコルドの前走は、内に入って進路を失くしてしまうという、鞍上の位置取りミス。
距離に関して不安はなく、外枠も包まれる危険性のある内枠よりはマシか。
ただ、外枠で鞍上が幸ということを考えれば、大外をぶん回して届かないケースが容易に想像できます。
2強に割って入るまでは厳しそうな印象で、勝ち切るまでは疑問。
それよりは、充実著しいボンネビルレコードが魅力。前走は強敵相手の3着と成長を感じます。
帝王賞ではアジュディミツオーに完敗していますが、一発の可能性は十分。
追い込み脚質のため、展開の助けが必要となってくることから、前に届かない可能性は考えられますが、
鞍上面でフミオ>>>(超えられない壁)>>>幸ですし、鞍上・人気の面でも魅力はブルコン以上。
休み明け2戦目となるシーチャリオットは、前走内容からまだまだ良化途上の印象。
3歳春の圧倒的な強さが見られず、復調には時間がかかりそうな印象。鞍上もテン乗りというのも、大舞台では若干の不安が残ります。
ナイキアディライトも同様。全盛期の勢いほどではなく、2強に割って入るのは苦しいでしょう。
にしても、何でこの2頭のどちらかに坂井さんを乗せないのかと。乗せてきたら、有馬記念用にジャパンネット口座に入金したものの、
結局使われることのなかった○万円を単・複にぶち込もうと思ったのに。
酒井忍なんちゃらとか、戸崎圭太なんちゃらとかいう騎手では、勝負する気にならんわ!
その他の中央勢ですが、カフェオリンポスは前走で復調の兆しを見せましたが、ムラっ気の強いタイプだけに、信頼はしづらいところ。
鞍上の手腕でどこまで迫れるかでしょう。ハードクリスタルは、前走が案外も前々走ではボンネビルレコードとクビ差。
人気の盲点で狙い目かもしれませんが、鞍上が藤岡ではイマイチ食指が動きません。ヒモまでが妥当でしょう。
一昨年3着のクーリンガーは、近走があまりにも動かず、一変までは考えにくそう。
以上を踏まえると、やはり2強の優位は動かないと思います。
その2強の順位付けとしては、順調さの面でシーキングザダイヤを上位に見ますが、アジュディミツオーもホームグラウンドでは、
簡単には勝たせてはくれないでしょう。配当的には、あまり妙味のありそうなレースにはなりにくいかもしれません。
68 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 11:17:41 ID:RQdmvA1T
【東京大賞典】ディープの感動再び!ミツオー史上初3連覇だ!
ダート競馬の総決算、交流GI・東京大賞典が29日午後、大井競馬場で開催される。
中央馬5頭、地方馬8頭が参戦するが、地方競馬の本紙担当、清水嘉代子記者は6枠9番アジュディミツオーの3連覇に賭けた。
一方、有馬記念を◎▲△で的中の中央競馬の本紙予想、加藤隆宏記者、
“印4つの勝負師”栗原純一記者は8枠12番ブルーコンコルド本命で一致だ。
中央競馬の総決算・有馬記念は、ディープインパクトが引退レースを飾り有終Vを決めた。
ダート競馬の総決算、東京大賞典では、地方の英雄アジュディミツオーが3連覇の偉業に挑む。
今年は川崎記念、かしわ記念、帝王賞と上半期だけでGI3勝。
特に前走の帝王賞では持ち前の逃げで、中央のダート最強馬カネヒキリを完封。
しかも、アドマイヤドンが記録した大井ダ2000メートルのレコード2分2秒4を、
コンマ3秒更新する2分2秒1と改めて能力の高さを見せつけた。
当初は秋に2度使って東京大賞典の青写真だったが、休養中の8月に左前脚に故障(管骨骨瘤)を発症。乗り運動は10月下旬、
時計を出し始めたのが11月下旬。半年ぶりの実戦が気がかりだが、調教担当の佐藤裕太騎手は「思った以上に順調」と笑顔を見せた。
今週25日の船橋競馬場での最終追い切りは、外回りコース(1周1400メートル)でコアレスデジタル(牡6)と併せ、
5ハロン62秒6、3ハロン38秒0−12秒5。半馬身先着という着差以上に余力十分の動きを披露。
前日の28日も船橋競馬場で調整され、態勢はほぼ整った。大井は8戦5勝で5着以下がない得意の舞台だ。
69 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 11:18:56 ID:RQdmvA1T
偉業をアシストするのが内田博幸騎手だ。有馬記念でもドリームパスポート(4着)に騎乗するなど中央競馬でもお馴染み。
今年は18日に佐々木竹見・元騎手の年間505勝を超え最多勝記録を更新中(28日現在517勝)だ。
「アドマイヤドンに食い下がったJBCクラシック(04年2着)の時、この馬はすごいと思った。
その後にどんどん力をつけて、帝王賞であれだけのレースをしてくれた。まだ強くなる手応えがある」と絶賛。
「外枠だから、内を見ながらレースができるし、スタートを出て行きたがれば行くし、スッと折り合えればその位置でもいい。
控えて勝っているから問題ない」。
昨年はドバイワールドカップ(6着)に参戦するなど、数々の大舞台をともに戦った経験と日本一の記録を樹立した自信。
地方競馬の名手は笑顔で「大丈夫」と勝利を誓った。
管理する川島正行調教師も「年頭に目標として掲げた大賞典3連覇がかかっているんだから、それなりの調教をしてきた」と明言。
以前は南関東の年間最多勝調教師は50勝前後だったが、川島師は昨年、自己最高の75勝で最多勝記録も塗り替えた。
今年はそれ以上の大活躍で28日には99勝目を挙げ、大賞典を勝てば100勝。勝率.330、連対率.507と驚異的な数字だ。
勢い十分の“チーム川島”が史上初の東京大賞典3連覇を成し遂げ、06年最後のビッグレースを締める。
■川島正行(かわしま・まさゆき)
1947年9月27日、千葉県生まれの59歳。元・大井競馬所属騎手。
90年7月25日に船橋競馬所属の調教師として管理馬を初出走。
以来、地方2392戦696勝、中央18戦0勝、重賞64勝(28日現在)。
03年6月の帝王賞のネームヴァリューで交流GI初制覇。05年に4年連続6度目の地方競馬最優秀調教師賞を受賞。
■内田博幸(うちだ・ひろゆき)
1970年7月26日、福岡県生まれの36歳。大井・荒井隆厩舎所属。
89年4月6日に初騎乗。以来1万5745戦2706勝、中央988戦108勝、重賞は地方60勝、中央4勝(28日現在)。
04年の東京大賞典でアジュディミツオーに騎乗し、交流GI初制覇。05年に2年連続2度目の地方競馬最優秀騎手賞を受賞。
70 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 11:19:54 ID:RQdmvA1T
★血統からスタミナOK…前走の経験生かす
アジュディミツオーの実力は認めるが、6カ月ぶりの実戦。シーキングザダイヤは安定感抜群だが、勝ち味に遅い。
2強はディープほど磐石ではないだけに、ブルーコンコルドを狙ってみた。
マイル以下では交流GI3勝と圧倒的な強さを誇っており、問題は距離を克服できるかに尽きる。
JCダートは9着に敗れたが、序盤に折り合いを欠き、直線では前が壁になり、まともなレースにならなかった。
2000メートル以上を走ったのは、3歳時の新潟記念以来、3年3カ月ぶり。戸惑いがあって当然だろう。
フサイチコンコルド×ブライアンズタイムという配合から、潜在的なスタミナは持っており、
JCダートの経験が生きる東京大賞典では大幅な変わり身を見せていい。
馬単は(12)(11)、(12)(9)を本線に(12)(1)、(12)(4)、(12)(10)、(12)(13)。
3連単は1着(12)→2着(9)(11)→3着(1)(4)(9)(10)(11)(13)
のフォーメーション10点で勝負したい。(加藤隆宏)
【アラカルト】
◆歴史 55年に『秋の鞍』という名称で設立、64年に現在の『東京大賞典』に改称された。
距離は61年まで2600メートル、62〜88年が3000メートル、89〜97年は2800メートル、
98年から2000メートルに変更。
95年から中央競馬との指定交流競走になり、ダート統一グレードが設けられた97年からGIとして行われている。
◆最多勝利騎手 赤間清松、佐々木竹見元騎手がともに3勝でトップ。内田博幸騎手が勝つと2人に並ぶ。
◆最多勝利調教師 大井の小暮嘉久師(引退)が5勝で最多。
◆連覇 アジュディミツオーが昨年史上初の連覇を達成。川島正行調教師、内田博幸騎手も初の連勝。
今年も同コンビで記録更新を目指す。
◆レコード レースレコードは一昨年にアジュディミツオーがマークした2分2秒6。
コースレコードも同馬が今年の帝王賞でマークした2分2秒1。
■南関東他場でも場外発売を実施
東京大賞典は、南関東の大井、船橋、川崎、浦和4競馬場のほか、後楽園・汐留・ひたちなか・大郷の各オフト、
岩手、上山、新潟地区、BAOO高崎で発売される。
71 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 11:20:44 ID:RQdmvA1T
ミツオー3連覇だ/東京大賞典
2006年12月29日(金) 8時45分 日刊スポーツ
<内田博幸の手応え:大井競馬>
10R東京大賞典はアジュディミツオーで3連覇に挑みます。ナイキアディライトの2番手につけられるかが問題。
引っ掛かって折り合いを欠く面があります。ナイキアディライトが進まず、馬が行く気をみせたら行ってしまいます。
力通りの走りを期待したい。
1Rロイヤルコロリンは間隔があいたので仕上がりが気になります。3Rは速い馬がいますね。
ヴィータは、まだ本来の走りができていない。普通に走ってくれれば力はあります。4Rティーケーエースは右回りがいいようです。
いい形でレースを運びたい。転入戦の7Rエイシンレーシングは1回使ってみないと分かりません。
8Rローランラムズは、マイルでどういう競馬ができるか。好位につけられればいい。
12Rは骨っぽいメンバーぞろい。ナイキハーラーワンは馬場が乾くと力を出せます。(大井競馬場所属騎手)
絶好枠オリンポス/東京大賞典
<鈴木良一Vゴール:大井10R>
枠順が鍵を握る一戦とみた。不利といわれる外に有力馬が固まった一方、◎カフェオリンポスは4枠4番の絶好枠。
ここならスッと内の経済コースに潜り込める。
ブルーコンコルドやシーキングザダイヤには外を回るロスがあっても、こちらは2000メートルきっちりの競馬ができる。
前走トパーズSで完全復活の勝利。新畑助手は「ウッドでビシッと追った効果が出た」という。
調教パターンを坂路からウッドに変更して臨んだ一戦は、道中で掛かるほどの気合乗り。
久々に、この馬らしい末脚を繰り出した。このメンバーでも潜在能力は互角だ。
72 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 11:21:35 ID:RQdmvA1T
コンコルド2000m問題なし/東京大賞典
2006年12月29日(金) 8時45分 日刊スポーツ
<和田美保の私に任せて:大井10R>
ブルーコンコルドに距離の壁はない!
29日のダート日本一決定戦・東京大賞典(統一G1、3歳上地方・中央選定馬、2000メートル、1着賞金=8000万円)
で「私に任せて」の和田美保は、JCダート9着の雪辱に燃える同馬の巻き返しに期待。
そのレース内容から、2000メートルなら十分克服可能とみている。
JCダートに続き、ブルーコンコルドに◎を打ちます。
前走は服部師、幸騎手とも「出来が本当にいい時に挑戦したいんだ」と臨んだ大一番でした。
しかし、ほとんど競馬をさせてもらえずに終わってしまいました。
距離を考え、なるべく内を回ったことが結果的にアダになり、馬群がバラけず直線で前が壁に…。
どこにも出られず、完全に脚を余してしまいました。
だからこそ、距離が長いと判断するのはまだ早い。その証拠に、前走は最終コーナー手前から幸騎手の手がグイグイ動いていました。
2走前のJBCマイルもそうでした。あん上が早くから手を動かし「もうダメかな」と見える時ほど、しまいが伸びる馬。
前走も進路が開けていればしぶとく伸びていたはず。あの手応えなら、2000メートル以上でも距離は持ちます。
20、24日と坂路4ハロン50秒台を計測しているように、調子落ちはありません。
何より、再度2000メートル以上へ挑戦してきたことが出来の良さの証し。
前走の負けで人気を落とすようなら、おいしい配当が望めます。
相手には、堅実なシーキングザダイヤ。3連覇のかかるアジュディミツオーまでが圏内です。
73 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 11:41:11 ID:RQdmvA1T
6カ月ぶりも ミツオー大賞典3連覇
2006年12月29日(金) 6時5分 スポーツニッポン
今年最後のG1「東京大賞典」は29日、東京・大井競馬場で地方、中央の砂巧者13頭が激突する。
本社予想の池田記者は地方の雄アジュディミツオーに◎。グランプリ3連覇に期待した。
有馬記念に続いて一番強い馬が、強い勝ち方で今年最後のビッグレースを締める。
(9)アジュディミツオーの史上初3連覇だ。今年前半に南関で行われたG1を総ナメ。
カネヒキリとのマッチレースをレコードで制した帝王賞が、この馬の真の姿といえる。
問題はそれ以来、6カ月ぶりの実戦だ。
リフレッシュ後、左前に骨りゅう(管骨にできるこぶ状の隆起)が出て自厩舎で10月後半まで再休養。
25日の最終追いを含め6本の追い切りを消化し、うち併せ馬が3本。
川島師は「乗り始めてからの2カ月間は順調だし、気性的に久々は心配していない。いい出来で3連覇を目指せる」と断言する。
その最終追い。4角で気合を入れ、馬体を寄せると馬が自ら反応した。
「1週前はプッシュしていかないと駄目だったし、今回もそうかなと思っていたが予想以上に中間の追い切りが効いていたみたい。
正直ホッとしました。久々だけどバタッと止まることはない。強い競馬をしてほしい」。
調教パートナーの佐藤裕太の言葉だけに心強い。
最も信頼がおける大井10F。カネヒキリや未知なる新勢力のいない相手関係。絶好調でなくてもいい。
“普通の状態”なら勝てるはずだ。大井10Fを3度も2分2秒台で駆けている。昨年Vは2分3秒1。
「さすがに今回は2分2秒台は無理だろう。
ただ、ほかに2秒台で走れる馬はいない。3秒台半ばの決着かな。ディープインパクトのように締めてみたいね」
と年間100勝という偉業にあと2勝と迫った川島師。
もちろん、ミツオーは6歳となる来年も現役を続ける。来春再びドバイへ、そして世界制覇へ。
そのためにもここで負けるわけにはいかない。
馬単で(9)=(11)(9)=(12)(9)=(10)に(9)から(1)(13)。(池田 裕文)
74 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 11:42:01 ID:RQdmvA1T
レコード13年ぶり地元Vだ〜東京大賞典
2006年12月28日(木) 6時5分 スポーツニッポン
ダートのグランプリ「第52回東京大賞典」は29日、東京・大井競馬場でゲートイン。
アジュディミツオーの3連覇なるかが注目されるが、地元大井の切れ者(13)ボンネビルレコードが虎視眈々(たんたん)
と“獲物”を狙っている。着実に力をつけてきた差し馬で大井勢13年ぶりの東京大賞典制覇も夢ではない。
同レースは28日に南関東地区などで前日発売、レース当日は全国各地で場外発売される。
大井生え抜きのボンネビルレコードが交流G1を狙えるところまできた。
04年秋のデビューVから大きな故障もなく、順調に実戦を重ねながら能力を開花させている。
3歳3冠戦(羽田盃、東京ダービー、JDD)で5、4、3着後、3連勝で挑んだ昨年の東京大賞典は古馬一線級と初対戦で7着。
アジュディミツオー、カネヒキリの一騎打ちでレコード決着となった今年の帝王賞では、自らの持ち時計を詰めて(10F2分04秒1)
5着と前進した。
そして前走の川崎JBCクラシック。
左回り、遠征競馬など初物尽くしの一戦で2着シーキングザダイヤから3/4馬身差の3着に食い込んだ。
「一線級に入ってもいい競馬ができるようになってきたね。1回1回使うごとにいいところが出てくる。
毎回きちっと追い切りをかけて(馬を)つくっていけるのがいい。
仕上げに関しては何の心配もないし、地元コースに替わるので走りやすいはず。1つでも(着順を)上げてくれれば…」。
デビュー当初から素質と将来性を高く評価していた庄子師の手応えも1年前とはかなり違う。
25日の最終追い切りではケイアイバトル(牡4=B3級)を追走、ゴール前で的場文の左ムチが一発入り、余裕のある手応えで併入。
5F63秒6〜51秒3〜38秒3(強め)をマークした。
「思っていたより時計はかかったけど順調だね。前に行くと駄目なので、今回もしまいを生かす自分の競馬に徹するだけ」。
同馬の全21戦中19戦で手綱を取ってきた名手・的場文も迷いはない。
75 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 11:42:48 ID:RQdmvA1T
95年に東京大賞典が指定交流競走になって以来、大井勢は2度の2着が最高成績。
93年にホワイトシルバーが勝ってから勝ち星がない。
ボンネビルレコードが今度こそ金星奪取で13年ぶりに地元に栄冠をもたらすか。
≪チャリオット復活だ≫
ボンネビルレコードと同じ「ディープインパクト世代」のもう1頭がシーチャリオット。
3歳戦では圧倒的な強さを誇った05年南関クラシック2冠馬だが、今年は骨りゅうなどで長期休養を余儀なくされた。
約1年ぶりのオープン特別は5着。
最終追い切りに騎乗した佐藤太(レースは戸崎騎乗)は
「休みが長かったので筋肉が戻っていないのかも。本調子ではないけど前回よりは確実に良くなっています。
気持ちの方も1回使った分、上がってきた」
という。大舞台で本来の輝きを取り戻せるか。
76 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 11:43:34 ID:RQdmvA1T
<ラジオNIKKEI杯>
◇23日=阪神◇G3◇芝2000メートル◇2歳◇出走11頭
1番人気フサイチホウオー(牡、栗東・松田国)が東京スポーツ杯2歳Sに続く重賞連覇を決めた。
勝ち時計は2分2秒1。無敗の3連勝で年内を締め、「ポスト・インパクト」に名乗りを上げた。
末脚がMAXに達した瞬間、ホウオーが内に切れ込んだ。アサクサキングスとナムラマースの進路が狭くなる。
20分にも及ぶ長い審議の結果、到達順位の通り確定はしたものの、安藤騎手は10万円もの過怠金を課せられた。
松田国師は「他馬に迷惑をかけて申し訳なかった」と話した。
若さゆえの粗さを露呈したが、それでもヴィクトリーをあっさりかわした性能は、疑う余地がない。
「学習能力は高い。力でねじ伏せる感じは、うちにいたタニノギムレット(02年ダービー馬)に近い」と同師は言う。
安藤も「強い勝ち方。左にモタれそうだったので左からムチを入れた時、内に入ってしまった。今
日はリラックスしていたし、距離が延びても問題ない」。
大勢のファンにサインを求められたフサイチ軍団総帥・関口房朗オーナーも満足の表情。
「目指すはダービーでしょう。このまま無敗で行きたい。ディープのようなスターホースを生むのが我々の仕事」。
次走予定の共同通信杯(G3、芝1800メートル、2月4日=東京)で、クラシック最有力候補に躍り出る。
77 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 11:44:11 ID:RQdmvA1T
ホウオー無傷V3…ラジオNIKKEI杯2歳S
2006年12月24日(日) 8時1分 スポーツ報知
◆ラジオNIKKEI杯2歳S(23日)
来年のクラシック戦線を占う第23回ラジオNIKKEI杯2歳S・G3(芝2000メートル)は23日、阪神競馬場で行われた。
関口房朗オーナーの厚意でスポーツ報知読者が命名したフサイチホウオー(安藤)が直線で抜け出し、断然人気に応えた。
東京スポーツ杯2歳Sに続く重賞制覇を果たし、無傷の3連勝で年を越す。2着はヴィクトリー、3着はナムラマースだった。
15分に及ぶ審議の末、確定の赤ランプが点灯した。冷や冷やながら、フサイチホウオーが無傷のV3を達成。
来春のクラシックにまた一歩、前進した。
じっくりと中団で構え、抜け出しにかかった直線。内に切れ込み審議の対象になった。
「左にしか行かない(もたれない)と思って左にステッキを入れたら、右に行ってしまった」と安藤。
それでも立て直してからは真っすぐに伸び、ゴール寸前でヴィクトリーを差し切った。
「強い競馬だった。ゆったりと走っていたし、追えば追うだけ伸びてくれる。奥がある」着差以上の強さをたたえた。
松田国調教師は「タニノギムレットのように力でねじ伏せてくれた。父のジャングルポケットの頭の高さもなかった」
とダービー馬2頭を挙げて能力を高く評価。今後は共同通信杯(2月4日、東京)を目指す予定だ。
審議中は厳しい表情だった関口房朗オーナーも、確定後はニッコリ。
「これでダービーやね。ディープインパクトに次ぐスターホースを作らないと」と次世代のエースを高らかに宣言した。
◆フサイチホウオー 父ジャングルポケット、母アドマイヤサンデー(父サンデーサイレンス)。
牡2歳の鹿毛。戦績3戦3勝。主な勝ち鞍・06年東京スポーツ杯2歳S。総収得賞金7190万3000円。
生産者・北海道安平町(旧早来町)のノーザンファーム、馬主・関口房朗氏、栗東・松田国英厩舎所属。
78 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 12:05:00 ID:RQdmvA1T
12月23日の回顧
今日は中山競馬場で、暮れの名物レース・中山大障害(J・GT)が行なわれました。
勝ったのは、スタートから終始先頭を走ったBマルカラスカル。スタートからスッと先頭に立ち、他馬を引き離しての逃げ。
そのリードを保ちながら直線へ向くと、後続に全く付け入る隙を与えず、6馬身差の圧勝でした。
これで障害戦では5戦4勝3着1回というほぼ完璧な成績。2月の淀ジャンプSを快勝した後、球節炎で休養。
脚元が弱いことを考慮し、障害練習だけでなく、平地のレースを2戦叩いての中山大障害制覇となりました。
西谷騎手と瀬戸口厩舎のコンビは、1998年に勝ったゴッドスピードと同じ。
西谷騎手は、レース後のインタビューで男泣きし、来年に定年引退となる瀬戸口調教師に、一足早いクリスマスプレゼントとなりました。
主役不在の混戦でしたが、新たな主役候補の誕生。年齢的にもさらに活躍が期待できますし、
今度はテイエムドラゴンやスプリングゲントといったまだ見ぬ強豪との対決も楽しみです。
2着にはJメルシーエイタイム。道中は後方に控え、じっくりと前を見ながらの競馬。
徐々に進出していき、最後の障害手前で一気に2番手に上がります。
直線では、懸命に前を追いましたが、脚色が完全に鈍ってしまい、2着確保がやっと。昨年と同じ結果になってしまいました。
鞍上の小坂騎手は、重賞騎乗機会6連勝を狙いましたが、今回は勝ち馬が強すぎましたね。
3着のFアグネスハットは、後方から直線でよく差を詰めました。しかし、もたれるところがあって、まだまだ完成し切っていない印象。
能力はありそうですし、今後の障害界に欠かせない存在になりそう。
4着のOテレジェニックは、今回は先行策。
前に行った馬は、勝ち馬以外は沈んでいるので…騎手は満足しているようですが、この馬のファンとしては納得しづらいレース。
また、これで中山大障害は3年連続4着となりますが、全て6番人気だったりします。
ここで勝てないとなると、さすがに苦しいかもしれませんね。
79 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 12:05:43 ID:RQdmvA1T
4歳世代の弱さが嘆かれる中、今回の中山大障害は1〜3着が4歳と障害馬は強いですね。
出走していれば、間違いなく上位争いをしていたであろうテイエムドラゴンも4歳ですし。
マルカラスカルは、来年も楽しみな存在になりそうですし、来春の中山グランドジャンプでも楽しみです。
テイエムドラゴンが復活し、3連覇を狙っているカラジも出走してくれば、相当盛り上がりそうですね。
続いて、阪神競馬場で行なわれたクラシックへの登竜門・ラジオNIKKEI賞(GV)ですが、勝ったのは断然人気のBフサイチホウオー。
スタートはまずまずで、好位に付けますが、各馬が前に行くのを見ながら中団までポジションを下げます。
4コーナーから楽な手応えで前に取り付いて直線へ向かうと、ムチが入って内にヨレるシーンがありましたが、
先に抜け出したヴィクトリーをわずかに交わして優勝。無傷の3連勝を飾りましたが…まだまだ若いですね。
内にヨレたシーンは被害馬の鞍上がアクション仮面こと四位だったこともあり、一歩間違えれば降着になってもおかしくないものでした。
能力の高さは疑いようがないものの、クラシックへ向けて、課題は少なくありません。
しかし、東京以外のコースでも問題ないところを証明しましたし、中団で控える競馬もできたことで、収穫もあったように思います。
2着にはJヴィクトリー。スタートは今ひとつだったこともあり、武豊騎手は抑える競馬を試みますが、ややかかり気味に先行して2番手
へ。
向こう正面でもしばらくかかりっ放しでしたが、何とか折り合いを付けます。
折り合ってからは、スムーズで、直線入り口で早めに先頭に立つと、そのまま粘り込みを狙います。
しかし、最後は外から急追したフサイチホウオーに差されてしまいました。
恐らくは、先を見据えて控える競馬をしたかったのでしょうけど、あれだけ口割って走りながら2着ですし、素質は高そうです。
ただ、この馬もまだ気性面に課題が残る感じ。
リンカーンと違って、ここまでは前で競馬をしていますが、その辺の脚質も含めて、これからのレースに注目です。
80 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 12:06:55 ID:RQdmvA1T
3着にFナムラマース。スタートから中団前のポジションに付け、好位集団の直後というレース。
4コーナー辺りから手が動き出しますが、なかなか伸びがなく、不利もあって前との差が広がってしまいましたが、
もう一度伸びて3着に食い込みました。久々の分か、追い出してからの反応がイマイチでしたね。
エンジンがかかり出した時に、不利でブレーキをかけることになったのは痛かったと思います。
ただ、あれがなかったとしても、脚色から勝つまでは厳しかったかもしれません。
スムーズなら、もう少し差は詰まっていたでしょうし、クラシックへ向け、まだまだ見限れません。
4着のGマイネルソリストは、個人的に◎で期待していたので、控える競馬にはガッカリしました…
距離を考慮してとのことですが、追い比べになって勝てるほどの末脚はないですし、積極的に行く馬がいなかったことからも、
勝つには逃げるしかなかったように感じるだけに、岩田騎手の乗り方には不満ですね。
上位2頭は、まだ完成度という点では未熟な感はあるものの、良血らしく将来的には非常に期待できそうな印象です。
課題が多い分、ここで結果を出せたのは大きいですね。来年のクラシックでは、確実に上位争いになってくるでしょう。
81 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 12:07:29 ID:RQdmvA1T
★中舘英二騎手、JRA年間100勝達成
中京4Rで、フォワードダンサーに騎乗して勝利した中舘英二騎手が、JRA年間100勝を達成しました。
これで、今年の年間100勝達成者は7人となりました。
この年間100勝というのも、調べてみたら100勝中94勝が有力騎手の揃いにくいローカル競馬場でのもの。
一流騎手が鎬を削る中央4場での騎乗が多い他の7人に比べ、価値のあるものとは言いづらいところ。
まぁローカルでは相変わらずそれなりに上手いですし、中央では全て消して、ローカル騎乗時だけ買うのが、上手い付き合い方でしょう。
★
岩田康誠騎手、年間最多騎乗の新記録を樹立
岩田康誠騎手が、柴田善臣騎手の持つ940回のJRA年間騎乗記録を更新し、941回としました。
岩田騎手は、今日11鞍(1つは藤田騎手からの乗り替わり)に騎乗し、3勝をあげています。
順調に記録更新できましたね。明日の騎乗で、最終的に951回まで記録は伸びそうです。
明日は、何と言ってもデルタブルースでの大仕事が待っていますし、好騎乗を期待です。
今日のマイネルソリストの分も取り戻させてくれよ。
82 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 12:10:26 ID:RQdmvA1T
<柏木集保 有馬記念回顧>
期待通りだったのは、勝って引退したディープインパクトだけだった。
ディープインパクトの最後の1戦「有馬記念」だから、各種のイベント企画をはじめ、
多くのマスコミもさまざまな趣向を凝らして有馬記念を盛り上げようと努力を重ねたが、
終わってみると拍子抜けするほど盛り上がらなかった気がする。
ディープインパクトはとうとう最後まで、怪物とか天才とか英雄などあまりに平凡すぎてディープインパクトにふさわしくない
キャッチを受け入れなかった。みんなはディープインパクトを懸命に理解しようとしたが、ディープインパクトの方は、
途中からひょっとすると変に騒ぎまくる周囲に辟易していた気がする。
周りの関係者にさえ本当の自分は見せる必要がなくなり、一線を画していたかも知れない。
ディープインパクトは、その独特の走法と傑出した能力で人々を惹きつけたが、周りがあまりに特別視しすぎ、
ビジネスに利用しようとしすぎることを知ってしまった。
ディープインパクト自身がなにをしたくて、なにを望んでいるのか、本当の理解者は次第に少なくなってしまったのだろう。
いつしか宝物にまで祭り上げられてしまった。
しかし、ファンは鋭い。今年の有馬記念、たった11万人しか競馬場に来なかった。
売り上げは別の要素が左右する部分が大きいとはいえ、わずか440億円にとどまった。昨年は入場者16万人。
今年の売り上げ減は実に約12%にも及んでいる。拝金のディープインパクト・ビジネスに嫌気のさしたファンがほとんどだったのだ。
レースも案外、平凡な見どころのない内容に終わってしまった。
それだけディープインパクトの能力が抜けていたといってしまえばそれまでだが、コスモバルクや、メイショウサムソン、
デルタブルースなど、ディープインパクトの引退レースだからこそ、せめて先行の脇役の役割だけは果たして欲しかった。
ただ、回ってきただけの印象はぬぐえない。
11万人しか来場しなかったファンは、ひょっとして意外やつまらないレースが展開されることを察知してしまっていたのだった。
83 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 12:33:09 ID:RQdmvA1T
有馬記念の回顧
今日は中山競馬場で、1年を締めくくるグランプリ・有馬記念(GT)が行なわれました。
これを最後に引退する最強馬Cディープインパクトが見事に優勝し、有終の美を飾りました!
スタートからいつものように後方へ下げ、前を見ながら後方3番手でレースを進めます。
はやる気持ちを武豊騎手がなだめるように、じっくりと後方で折り合いを付け、向こう正面へ向かいます。
動いたのは3コーナー手前ですが、馬なりのまま外を通ってスーッと中団グループの直後へ。
4コーナーから直線へ向かいながら追い出されると、直線で早々と前を捕らえ、
残り200Mで完全に抜け出し、最後は軽く流すほどの余裕も見せる大楽勝。
昨年のリベンジを果たすと共に、歴代最多タイのGT7勝目をあげ、引退の花道を飾りました。
この馬の強さを疑った自分を恥じるばかりの完勝でした。上がり3ハロンのタイムは33.8秒というダントツの末脚を披露。
速いペースで逃げたアドマイヤメインはともかく、先行集団につけた馬が上位を占める中、後方から一気のマクリで勝ったのは、
この馬だからこそ出来る芸当。これで引退というのが、本当にもったいなく感じるほどの強さでした。
来年は、種牡馬として新たな戦いが待っていますが、父の末脚を引き継いだ名馬の誕生を期待します。本当にお疲れ様でした。
2着には@ポップロック。スタートから前に行く先行集団の直後に付け、向こう正面では先行集団に並ぶような位置取りになります。
ジッと追い出しを我慢し、直線へ向いてこれからというところで、前が壁になってしまいますが、馬場の真ん中へ持ち出すと、
素晴らしい伸び脚を見せて2着に突っ込みました。
前走で海外GT2着とはいえ、軽ハンデに恵まれてのものだっただけに、半信半疑ではありましたが、
強豪相手に、不利がありながらもこの競馬は本当に立派でした。
最内枠を生かし、ロスなくレースを進めたペリエ騎手も上手かったですが、馬自身の成長に本当に驚かされました。
2500Mという距離の相性も素晴らしいですね。不利がなくとも、勝つまでは厳しいレースでしたが、先が楽しみになりましたね。
今年に入った時点では500万条件馬だったという遅れてきた大物候補が、来年は主役まで登り詰める可能性も低くなさそう。
84 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 12:33:58 ID:RQdmvA1T
3着が先行したDダイワメジャー。今日も早めのポジションに付け、好位2番手でのレース。
安藤勝己騎手が内の経済コースを通り、直線では一瞬だけ先頭に立ちますが、外からディープインパクトに早々と差し切られてしまい、
さらに直後に付けていたポップロックにも交わされ、ゴール前で接戦の3着争いがやっとでした。
これだけ完璧な競馬をし、勝ちパターンに持ち込んで負けたのですから、これは相手が上だったというしかありません。
しかし、不安視された距離も克服し、この馬自身も力を着けていることは明らかです。
来年も現役を続け、ドバイWCへの挑戦も視野に入れられています。
年が明ければ6歳を迎えますが、衰えるどころか、まだ進化を続けているようにも感じられるだけに、来年も活躍してくれそうです。
4着にはBドリームパスポート。スタートの出はさほど良くなく、中団グループに控えて前を見ながらの競馬。
内の経済コースを通りながらコーナーを回りますが、前が壁になって追い出しが遅くなってしまい、ようやく差を詰めた頃には、
完全に前が抜け出しており、僅差の3着争いまで。
あそこで追い出しが遅れてしまったのは致命的でしたね…まともだったら、3着には上がっていたはずですが、これも競馬。
ついにデビューからの連続複勝圏内率100%の記録が終わってしまいましたが、ほとんど3着に等しい4着ですし、
この馬の価値を下げるような敗戦ではありません。来年も、主役候補の1頭として、その走りには期待がかかります。
あとは、主戦騎手の固定が課題でしょうか…
二冠馬のGメイショウサムソンは、混戦の3着争いから離された5着。
前回と違い、好位に取り付いて早めに先頭を捕まえに行く競馬でしたが…直線に向いてからの伸び脚が今ひとつでした。
前回は不満だった石橋騎手の騎乗も、直線でちょっと真っ直ぐ走らせることができなかったくらいで、
あとはさほど問題のある騎乗でなかっただけに、馬自身が完全にリズムを崩してしまっているという印象。
ここまで15戦もしているツケが、ここに来て出ているような…
また、坂の辺りでの止まり方が目立ったことを考えると、距離が長いのかもしれませんね。
血統面から受ける印象とは違い、ダービーを勝っているとはいえ、実際には中距離馬かもしれません。
85 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 12:34:48 ID:RQdmvA1T
他の馬についても簡単に…6着のAデルタブルースは、好位を追走するも、こちらも直線での伸びがありませんでした。
接触のアクシデントがなくても、突き抜けるほどの脚はなかったように見えます。
7着のHトウショウナイトは、終始外を通らされる厳しい競馬。位置取りも少し後ろだったかもしれません。
相手も強かったですし、ややロスの目立つ競馬では、この結果も仕方ありません。
8着のKアドマイヤフジは、骨折明けながら頑張った方でしょう。順調なら、もう少し上に来られたはず。
ディープ世代最後の砦として、来年に期待です。
9着のIアドマイヤメインは、大逃げで実力を出し切っての結果。
9着とは言うものの、実際には2着とわずかに0.4秒差ですから、数字以上に止まってはいません。来年も楽しみです。
10着のEスイープトウショウは、ゲート入りでゴネ、出遅れて最後方追走という、最後までこの馬らしい競馬。
しかし、全盛期の脚は全くと言っていいほど見られなくなってしまいました。こちらもお疲れ様でした。繁殖としての活躍に期待です。
11着のFコスモバルクは、想像より後ろの位置取りで、好位集団に行けませんでした。
すでにコーナーでは鞍上の手も激しく動いていましたし、連戦の疲れでしょうか…こうなると厳しいですね。
12着のJスウィフトカレントは、シンガリ追走で2位の上がりを使いましたが、見せ場すらなし。
こちらも使い詰めでしたし、勝負になる状態でなかったため、着狙いの競馬を選んだと考えるのが自然。
13着のLウインジェネラーレは中団〜後方のまま。まだ本調子になく、衰えも見え始めているだけに、復活は厳しいか。
14着のMトーセンシャナオーは、好位追走も直線で後退。完全に実力負けでしょう。GTでは厳しそうです。
勝ったディープについては、もはやあれこれ語る必要もないですが、今回は強いと言われた3歳世代が馬券に絡めず、
5歳世代が頑張りました。まだ力関係は何とも言えませんが、来年もこの2つの世代の有力馬が、競馬界を引っ張ることになりそう。
4歳世代は…まず2頭しか出走していない(しかも1頭は長期休養明け)のでは、話になりません。来年以降の巻き返しを期待します。
86 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 12:35:33 ID:RQdmvA1T
ディープ半弟、ニュービギニングがホープフルS快勝
注目の中山6R・ホープフルS(2歳OP・芝2000M)は、ディープインパクトの半弟・ニュービギニング
(牡2、栗東・池江泰郎厩舎)が後方一気の差し切りで優勝しました。
これで2戦2勝とし、勝ちタイムはレースレコードでした。
前回は先行策でしたが、今回はスタートで少し飛び上がってしまい、後方からのレースを余儀なくされます。
3コーナーでもまだ後方で、外を通って進出を開始。
直線に向いた時も、まだ集団の後ろでしたが、徐々に加速していくとゴール前で一気に前を交わし去って快勝。
着差は1.1/4馬身とさほど開きませんでしたが、それ以上に余裕のある勝ちっぷり。
さすがに兄に比べるのはかわいそうですが、能力のあるところは見せたと思います。次走以降で、どんな走りをするのか注目です。
菊花賞馬ソングオブウインド、屈腱炎を発症
香港ヴァーズ4着の後、前脚屈腱の負傷が明らかになっていた菊花賞馬のソングオブウインド(牡3、栗東・浅見秀一厩舎)が、
宇治田原優駿ステーブルでのエコー検査の結果、右前屈腱炎を発症していることが判明しました。
全治期間は不明で、今後は休養して復帰を目指すとのこと。
起きてほしくない事態になってしまいました…香港ヴァーズのレースぶりから、来年の主役候補の1頭だっただけに、本当に残念ですね…
まだ全治期間がわからないため、何とも言えませんが…一日も早い復帰を祈っています。
87 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 12:37:00 ID:RQdmvA1T
TCK女王盃、重賞3勝のトーセンジョウオーら登録
28日、1月24日(水)に大井競馬場で行われるTCK女王盃(4歳上牝、交流GIII・ダート1800m、1着賞金3000万円)の南関東、他地区登録馬がNARから発表された。
南関東からは、JRA在籍時に南関東の交流重賞3勝を挙げているトーセンジョウオー、重賞2勝のアウスレーゼ、05年の関東オークス(交流GIII)馬テンセイフジなどが登録。
他地区からは、ダービーグランプリ(交流GI)で3着に好走した岩手のサイレントエクセルや、愛知のレイナワルツが登録している。
( )内は所属、騎手(空欄の場合は未定)
【南関東選定馬】出走枠は原則8頭
アウスレーゼ(大井)
アヤパン(大井)
エトワールフルーヴ(大井)
キャニオンドリーム(大井)
グリンセレブ(船橋)
テンセイフジ(川崎)
トーセンジョウオー(船橋)
ベルモントノーヴァ(船橋)
【南関東補欠馬】補欠順位順
クリムゾンルージュ(船橋)
ヘイセイピカイチ(船橋)
【他地区選定馬】出走枠は原則3頭
サイレントエクセル(岩手、板垣吉則)
クインオブクイン(笠松、濱口楠彦)
レイナワルツ(愛知、兒島真二)
【他地区補欠馬】補欠順位順
ニッシングリン(笠松、東川公則)
コウエイベスト(佐賀、山口勲)
クルセイズ(愛知、柿原翔)
マグマエンジェル(愛知、倉地学)
88 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 13:03:26 ID:RQdmvA1T
有馬記念回顧
ディープインパクト号が引退レースにて見事に有終の美を飾りました。
関係者の方々は万感胸に迫る思いであった事でしょう。これでGI通算7勝目です。
シンボリルドルフ、テイエムオペラオー(とアドマイヤドン)に並ぶ歴代最多勝利タイ記録です。
名実共に日本競馬の歴史に名を刻んだ事になりました。
レースの方はアドマイヤメインが単騎大逃げを打つ展開となりました。
ラップは7.1-11.5-11.4-11.3-11.8-12.8-12.9-12.7-12.2-12.8-12.2-11.2-12.0を刻み、勝ちタイムは2.31.9。
少し目に止まった馬の走りを振り返りたいと思います。
勝ち馬のディープインパクトですが、4番枠からの発走で、スタート直後にはいつものように後方のポジションにつけています。
一周目の直線では後方三番手を追走。やや豊さんが手綱を引っ張っているように見えますが、極端に折り合いを欠く事は無かったですね。
向こう正面では先頭のアドマイヤメインは後続を10馬身程離しています。
団子状態にはならず、ポツポツと離れた馬群の中、ディープは変わらず後方三番手を追走しています。
豊さんとの呼吸ぴったりに、気持ち良さそうに走っていますね。
3コーナー手前でアドマイヤメインと後方馬群の差が詰まってきます。
ここでディープは徐々に動き始めて、3コーナーから4コーナーにかけて大外を捲くってスーッとポジションを上げて行きます。
あっという間に前に取り付きましたね。なんかプレジの神戸新聞杯みたいですがw一頭抜けた凄い瞬発力ですよ。
そして直線入口では既に先頭のダイメジャー、メイショウサムソンに並びかけています。
豊さんがよく言うギリギリ馬場の良い所と思われる所を通って、一頭大外からいつものように鋭い伸び脚を見せました。
残り200m付近で単独先頭に立つと、後は独壇場でしたね。
豊さんがちらちらターフビジョンを見ている姿が映し出されていますが・・最後は抑える余裕を見せてのゴールです。
上がり3Fは33.8。2着ポップロックに3馬身差をつける圧勝です。
後方から一頭大外を回って直線で伸びを見せるという、いつものディープスタイルの勝利でした。
中山でのパフォマーンスなだけに、一頭だけ完全に抜けた実力を持っていた事の証明です。
引退戦・・最後の一戦に相応しい、最高級のパフォーマンスでした。
89 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 13:04:01 ID:RQdmvA1T
有馬記念回顧
前述したようにポップロックが2着に入線しました。
1番枠からの発走でしたが、スタート直後にペリエ騎手がおっつけつつ先行集団に取り付いています。
一周目の直線では前にダイワメジャーを見ながら三番手集団の真ん中を追走しています。
その後も変わらず、内デルタブルース、外メイショウサムソンと並走するような形で三番手集団を追走しています。
絶好の手応えで3〜4コーナーを迎え、直線手前でペリエ騎手の手が動き始めます。
この後直線入ってすぐの場面で外に持ち出すわけですが・・
パトロールビデオを見た感じでは前のダイワメジャーと外メイショウサムソンの間で狭くなりそうだと判断されたのでしょうね。
少しスムーズさを欠いて、残り200m付近では5番手付近を追走しています。この時点でディープは外から抜け出してますね。
しかし、その後ペリエ騎手の激に応えて一歩一歩前との差を詰めて来ます。
残り50m程で内のダイワメジャーを交わして、3/4差をつけての2着入線でした。
また外人ジョッキーか!と思われた方もおられたと思いますがwさすがペリエ騎手です。中山の乗り方をよくわかってますよ。
有馬記念男ですwポップロックは今年初旬に500万下にいた馬なわけですが、もの凄い成長ぶりですね。
今年最大の上がり馬と呼べる存在なのではないでしょうか。
「ディープがいなければ日本一でしょう」とはペリエ騎手のコメントです。
大外から突き抜けた特別な馬が一頭いたわけですが、仮にディープがいないと思ってレースを眺めると、
粘るダイワメジャーを交わしてポップロックが有馬記念優勝です。
まぁ虚しくなる妄想ですがwこの馬も来年が楽しみですよ。
90 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 13:04:49 ID:RQdmvA1T
有馬記念回顧
3着のダイワメジャーですが、スタート直後に行き脚がつき、馬なりでスッと二番手のポジションを取っています。
その後も逃げるアドマイヤメインを追いかける事無く、淡々と二番手をキープしながら走っていますね。
この馬自身は平均やや遅めのラップを刻んでいるのでしょうか。早すぎず、遅すぎずといった印象を受けます。
3コーナー手前で前のアドマイヤメインとの差が詰まって来て、4コーナーでは安藤騎手の手が動き始めます。
直線入口では一度単独先頭に立っていますね。しかし残り200m付近で大外からディープに交わされてしまいます。
その後前述したように最後にポップロックにも交わされてしまいますが、最後まで止まる事無く粘りを見せての3着入線です。
距離不安が囁かれていた中での好走劇です。毎日王冠→秋天→マイルCSと激走を続けて来たわけです。立派なものですよ。
安藤騎手の絶妙なペース配分も結果的にハマったのでしょうね。
ベストの条件だとは決して思えない舞台でしたが、現在の充実度を改めて示してくれました。素晴らしい馬です。
4着のドリームパスポートですが、道中はポップロックを前に見る形で7〜8番手の中団を追走。
3コーナー手前ではラチ沿いを走っており、勝負所では完全に馬群に包まれる形になってしまい、動くに動けない形になってしまいます。
直線入口でも進路が見つからず追い出しが遅れましたね。
ポップロックが外に持ち出して出来たスペースを突いて、残り200m手前で内田騎手の手が動き始めます。
前方のポップロックと共に伸びを見せますが、内のダイワメジャーに並びかけた所がゴールでした。3着馬とハナ差の4着入線です。
流れに乗りつつスムーズな競馬ができていたら2着はあったかもしれません。
途中でうまく外に持ち出せていれば、また違った展開になっていたでしょう。+12`の馬体に関しては
「キッチリと乗り込んでプラス12キロの馬体は成長分やと思う」と松田博師が語っています。来年が楽しみな3歳馬です。
91 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 13:05:35 ID:RQdmvA1T
有馬記念回顧
5着にはメイショウサムソンが入線しました。道中はダイワメジャーを前に見ながら三番手集団を追走。
ポップロックの外を並走しています。
向こう正面後半で前のダイワメジャーとの差を詰めていき、3〜4コーナーにかけて石橋守騎手の手が動き始めて
ダイワメジャーに並びかけて行きます。
しかし直線に入ってから前を走るダイワメジャーとの差が詰まりません。
垂れる事無く1馬身程の差をキープしつつ粘りを見せますが・・直線半ばでポップロック、ドリームパスポートに交わされてしまい、最後
はデルタブルースと接触しつつ、4着から1.1/4差の5着入線です。
「きょうは最初から積極的な競馬をするつもりだったのであの位置へ。自分の競馬はできたので悔いはないよ」
と石橋守騎手は語っています。この競馬で負けてしまっては仕方ありません。力負けですよ。
今秋の馬体重はどうだったのでしょうか。
中には少し太かったのでは・・と思われている方もおられる事でしょうね。
もっとやれる馬だと思うんですけどね。どうも今秋の走りはインパクトに欠けるものでした。
どうやら放牧に出されたそうです。瀬戸口調教師の引退に伴って転厩する事になりますね。
また立て直してイチから出直しです。
世代を代表するダービー馬として頑張って欲しいものです。
92 :
名無し野電車区:2006/12/29(金) 13:06:11 ID:RQdmvA1T
有馬記念回顧
6着のデルタブルースですが、道中ダイワメジャーを前に見ながら三番手集団のラチ沿いを追走。
3コーナー手前で岩田騎手の手が動いていますが、アドマイヤメインが下がって来て進路が塞がり、一度手が止まってますね。
その後直線に入ってメインの外から脚を伸ばします。
この後、審議の対象となった接触があったわけです。
前のダイワメジャーによって進路が塞がっている状況で外のメイショウサムソンを抜こうとした為に、接触してしまいます。
岩田騎手は戒告処分を受けました。そのままなだれ込んでの6着入線です。
もう少し積極的に乗って欲しかった気持ちはありますけどね。
メインが垂れて来なくて内を突けていればもう少し際どい勝負になっていたのかもしれません。
「動くに動けなかった。デルタの持ち味を生かせなかった」と岩田騎手は語っています。
まぁ競馬ではよく見られる光景です。残念な結果でした。
道中大逃げを打ったアドマイヤメインは9着という結果に終わりました。先生頑張りましたねw見ていて楽しめましたよ。
2着ポップロックとは0.4秒差。香港帰りの中1週というローテを考慮すれば、思ったよりも健闘したと考える事もできますけどね。
この世代では能力上位の一頭である事は疑いようの無い事です。
ゆっくり休養を取って、来年も大逃走劇を見せて欲しいものです。
93 :
名無し野電車区:2006/12/30(土) 14:47:19 ID:qVlQLj8q
94 :
名無し野電車区:2006/12/30(土) 16:16:43 ID:g7vZjep3
有馬記念回顧
再びゲートに入るのを嫌がる仕草を見せたスイープトウショウですが、スタートで出遅れましたね。
その後後方二番手を追走して、3〜4コーナーではディープの後方から外を回って、直線で大外に持ち出しますが・・
伸びを見せる事無く、メインとクビ差の10着入線です。
出遅れも響きましたが・・あの展開ではディープと同様の脚を使わないと上位入線は厳しかったですね。
なんかもう走りたくないと主張しているように見えてしまいます。骨折から立ち直って今秋4戦目。よく頑張りましたよ。
来年も現役続行の予定だそうです。一度崩れた牝馬を立て直すのは難しいでしょうけどね。頑張って欲しいものです。
先行していた馬が上位を独占しただけに、後方から大外をぶん回して圧勝したディープインパクトの強さが光ります。
上がりの脚も一頭だけ抜けてますしね。このメンバーでは力が違いますよ。まさに日本競馬を代表するスーパーホースです。
武豊騎手が「ディープは最強馬です」と語っていますね。
まぁ最強馬の定義などありませんし、人それぞれの心の中に存在するものなので、十人十色だと思われますが・・
今までの競馬ぶりや今秋の凱旋門賞・JC・有馬を振り返ると、個人的にもそう思えてきます。
いずれにしても、日本競馬の歴史に名を刻んだ稀代の名馬であった事に変わりはありません。
記録だけでなく、記憶にも残る馬であったと思われます。
そんなディープインパクトの引退戦となった有馬記念は自分の心に深く刻まれる一戦となりそうです。
そしてディープが抜けた来年度の古馬戦線はこの有馬記念出走馬が中心となって引っ張っていく事になりそうです。
ここにアドマイヤムーンが加わる構図になるのでしょうか。
世代交代は見られませんでしたが、なんとか競馬を盛り上げて欲しいものです。3歳馬の更なる成長に期待しつつ・・
来年の競馬を見守りたいと思います。
95 :
名無し野電車区:2006/12/30(土) 16:17:54 ID:g7vZjep3
ディープインパクトがスタッドイン&思い出
ディープインパクト、社台SSに到着。
有馬記念を制し、同レースを最後に引退したディープインパクトが昨日、繋養先の社台スタリオンステーションに到着しました。
2年間を共に過ごした市川厩務員に付き添われ、22時間・1100キロもの道のりを経て、
多くの報道陣・スタッフの集まった社台SSへ堂々と降り立ちました。
まずは、無事に社台SSに着いたことで一安心ですね。これから、種牡馬として大きな仕事が待ち受けているわけです。
報道によれば、初年度からエアグルーヴやメジロドーベルといった活躍馬や、
キングカメハメハの母・マンファスなどの名繁殖牝馬などとの交配が予定されているとのこと。
これだけのラインナップなら、ある程度の成功は容易に想像できますが、サンデーサイレンスの最優良後継種牡馬の最有力候補だけに、
“ある程度”で満足してはいけない馬。
現役時代とは、また違った戦いが始まるわけですが、頑張ってもらいたいものです。
さて、S木さんやつぅさんがディープインパクトについて振り返っているので、私も便乗してこの馬の現役生活を、
私なりの視点で振り返ってみたいと思います。
96 :
名無し野電車区:2006/12/30(土) 16:18:40 ID:g7vZjep3
ディープインパクト思い出
デビューは2年前の12月3週目の阪神。素質馬が集うと毎年注目を集める阪神・芝2000Mの新馬戦でデビュー。
重賞勝ち馬・ブラックタイドの半弟という血統や、調教内容が評価されてか、単勝1.1倍という圧倒的な1番人気。
レースでは、中団からレースを進め、1頭だけ33秒台の上がりで、後の重賞勝ち馬のコンゴウリキシオーに4馬身を付けて楽勝し、
まるで相手にしませんでした。とは言え、所詮はまだ1勝馬で、クラシックを狙う有力馬の1頭に過ぎず、
この時点で無敗の三冠馬となることを予想した人も少なかったでしょう。
2戦目は、1月の京都で行なわれたオープンの若駒S。さしたる強敵がいないこともあり、ここでも1.1倍のダントツ人気。
レースは、4コーナーでもまだ後方2番手で、とても届きそうもない位置から、直線ではまたしても別次元の末脚を駆使して、
5馬身差の楽勝。この時の上がりは33.6秒でもちろん最速でしたが、2位とは1.4秒もの差をつけていました。
この頃から、徐々にディープインパクトというサラブレッドが秘める、とてつもないポテンシャルが明らかになっていったように思います。
3戦目は、3月の中山・皐月賞TRの弥生賞。
初の長距離輸送の不安や、2歳王者マイネルレコルトや、重賞馬のアドマイヤジャパンという好メンバーが揃ったにも関わらず、
今回も圧倒的な1番人気。
スタートからじっくり抑えるいつもの競馬で、3コーナー過ぎからスーッとマクって行き、直線で早々と先頭へ。
しかし、前2走のように突き放すことができず、最内から差を詰めるアドマイヤジャパンにクビ差まで詰め寄られるという事態に。
しかし、最内をロスなく進んだアドマイヤジャパンに対し、大外を通って、しかも強く追われていない状態。
“今後のために苦労させて勝たせた”という、実際には着差以上に余裕のある勝利でした。
97 :
名無し野電車区:2006/12/30(土) 16:19:27 ID:g7vZjep3
ディープインパクト思い出
4戦目は、クラシック第一冠・皐月賞。他頭数に加え、4戦連続のマイナス調教が不安視されるも、当然のように圧倒的な1番人気に。
ところが、スタートで躓いてしまい、あわや落馬という致命傷を負ってしまいます。
しかし、武豊騎手は慌てることなく態勢を立て直し、いつものように後方からの競馬。
3コーナーからマクリ気味に上がって行くのもいつも通り。直線でムチが入れられると、一気に伸びて2着を2.1/2馬身突き放して完勝。
口取りでは、武豊騎手が“一冠”を示す人差し指を立て、三冠宣言。
“飛んだ”の名セリフは、この皐月賞で初めて使われました。この時点で、三冠はほぼ手中に収めたようにも見えました。
5戦目は、競馬の祭典・日本ダービー。もはや相手は自分自身。
焦点は、どんな勝ち方で二冠馬となるかでした。当日には、ディープインパクト像がお目見えしましたが、
これに関しては、ほぼ確実と言える本命馬とはいえ、胴元が1頭の馬を贔屓するような姿勢に疑問が投げかけられました。
しかし、それだけ断然の存在だったという証明にもなり、単勝オッズは1.1倍。
レースは、またしてもスタートで出遅れるも、予定通りといった感じで後方待機。
直線では、大外を一気に伸びて、内で懸命に粘るインティライミに5馬身差をつけて、ダービーレコードタイで圧勝。
難なく無敗で二冠を制し、秋へと向かうことになりました。
6戦目は、菊花賞TRの神戸新聞杯。休み明けも関係なく、断然の1番人気。
飛び上がるようなスタートから、後方待機→マクリ→楽勝といういつものパターン。
唯一勝負付けの済んでいなかったストーミーカフェは沈んでしまい、絶対的な力差を再確認しただけのレースでした。
ちなみに、このレースは私にとってはディープ絡みの馬券初的中のレースだったりしますが、
2着のシックスセンスは四位騎手の代役で上村騎手でしたので、ディープとシックスセンスの軸2頭3連複を本線に、
希望を込めてシックスセンスの単と、シックスセンス→ディープの馬単、1着シックスセンス2着ディープの3連単を買っていましたが…
あえなく撃沈し、3連複しか取れませんでした。
98 :
名無し野電車区:2006/12/30(土) 16:20:13 ID:g7vZjep3
ディープインパクト思い出
7戦目は、三冠レースの最終戦・菊花賞。
無敗の三冠がかかったレースで、初の長距離という課題に直面しますが、当然のごとく断然の1番人気。
今回は絶好のスタートを切り、いつものように後方へ…しかし、1週目の下りでレース終盤と勘違いしたディープインパクトが暴走し、
かかってしまうという思わぬアクシデント。
懸命に武豊騎手がなだめ、内の馬群に入れて、ようやく落ち着いたのが向こう正面へ向かう頃。
長距離では致命的とも言えるスタミナロスでしたが、この馬にはハンデにすらならず。
マクリ気味に上がり、直線では大外を通って前を追い、一度は完全に抜け出したと思われたアドマイヤジャパンを軽々と差し切り、
シンボリルドルフ以来となる無敗の三冠を達成。もはや、同世代に敵はいませんでした。
8戦目は、初の古馬との対戦になるグランプリ・有馬記念。
歴戦の古馬相手でも圧倒的な支持を受けたディープインパクトは、いつものように後方待機策。
そして、マクって前に取り付くというのもいつも通り。
しかし、直線に向いてもいつものような弾ける末脚がなく、先に抜け出したハーツクライとの差がなかなか詰まりません。
武豊騎手のムチが激しく飛び、徐々に差を縮めるものの、最後まで捕まえることができずに2着。
デビュー以来、初となる敗戦。“飛ばなかった”ディープインパクトは、年度代表馬こそ獲得したものの、
3歳最後のレースを黒星で終え、翌年へ向かうこととなりました。
9戦目は、天皇賞への前哨戦・阪神大賞典。
敗戦のショックや、菊花賞のような暴走が不安視されるも、蓋を開けてみればワンサイドゲーム。
4コーナーで馬なりのまま先頭に立つと、前年の菊花賞馬・デルタブルースらを全く相手にしない大楽勝。
不安を完全に払拭し、再び日本最強馬への階段を登り始めたレースでした。
99 :
名無し野電車区:2006/12/30(土) 16:30:33 ID:qVlQLj8q
ディープインパクト思い出
10戦目は、伝統の長距離戦・天皇賞春。
前走で完封した相手に、リンカーンが加わった程度のメンバーでは、当然の1番人気。
スタートでの出遅れは、もはやご愛嬌。後方からレースを進め、2週目の3コーナーで、外から手綱を抑えたまま先行集団を捕まえます。
4コーナー手前で早々と先頭に立つと、中団から追い込むリンカーンに影さえ踏ませない圧勝劇。
勝ちタイムの3.13.4は、それまでの天皇賞レコードを大幅に更新する桁違いのレコードタイム。もはや、日本に敵はなし。
このレース後、ついに海外遠征のプランが発表され、世界最高峰のレースである凱旋門賞への参戦が決まりました。
11戦目は、阪神の改修工事に伴い、京都での開催となった春のグランプリ・宝塚記念。
凱旋門賞への壮行レースといった印象でしたが、まさにその通り。
雨が降り続き、劣悪なコンディションの中、いつものように後方待機策。
直線では、逃げたバランスオブゲームが勝ちパターンに持ち込んだかのように見えますが、
それも一瞬。エンジン点火されると、大外から一気に差し切って、2着のナリタセンチュリーに4馬身差の完勝。
前評判通り、単なる壮行レースに過ぎませんでした。阪神大賞典に続き、重馬場でも全く問題のないところを見せつけ、
タフなロンシャンコースへの対応にも期待を持たせました。
12戦目は、世界最高峰のレース・凱旋門賞。8月に渡仏し、あえて前哨戦を使うことなく直行。
不安視はされたものの、日本からも多くの人が詰め掛け、そういった人々の影響からか、単勝1番人気に。
例年とはまるで違った異様な雰囲気の中、レースはスタートします。好スタートを切ったディープは、思い切った先行策。
しかし、戸惑うことなく道中はスムーズにレースを進め、直線に向かいます。一旦は馬なりで先頭へ!
ところが、追い出してからの反応が今ひとつで、逆に後方から来たレイルリンクとプライドに差し切られ、3着に終わりました。
ここでも“飛ばなかった”とされたディープ。
レース後には同年限りでの引退が発表されますが、ここから追い討ちをかけるかのように禁止薬物の検出で、失格という悲劇も…
栄光の日々から一転し、地に落ちた上体からの再スタートを余儀なくされます。
ディープインパクト思い出
13戦目は、日本で世界の強豪を迎え撃つジャパンカップ。
凱旋門賞後の雑音を吹き飛ばすためには、何が何でも勝たなければいけないレースで、デビュー以来最低の馬体重で出走。
完全なまでに仕上げられたディープには、昨年苦汁をなめさせられ、海外でも実績を残したハーツクライも、
将来を背負って立つ有力3歳馬のメイショウサムソン・ドリームパスポートも、世界が誇る女傑ウィジャボードも相手にならず。
2馬身と着差はわずかながら、雑音を完全に払拭する完勝。
ハーツクライにノド鳴りのアクシデントがあったとはいえ、きっちりとリベンジを果たして引導を渡し、日本最強を証明しました。
記憶に新しい、引退レースとなった14戦目は、初めて敗北の屈辱を味わった有馬記念。
様々な憶測が飛び交った最終戦も、終わってみれば完全なる勝利。
最後まで、ディープインパクトらしい勝利で有終の美を飾り、最高の形で同日に行なわれる引退式を迎えることとなりました。
引退式で、武豊騎手は「最強馬です」と同馬を称しました。数々の伝説を残し、名馬はターフに別れを告げました。
とまぁ、自分なりに振り返ってみましたが…最後まで“スタートから最後まで安心して見ていられる”レースはなかったですねぇ…
脚質が後方一気という極端なものであるがゆえの宿命ですが、こういうタイプの最強馬は珍しいのではないでしょうか?
恐らく、しばらくはこれほど破天荒な最強馬というのは出てきそうにありませんが、
意外とディープの産駒からあっさり出てくるかもしれませんね。
しかし、馬券的には最後まで味方にできなかったなぁ…新馬と若駒Sと凱旋門以外は全部買っていたと思うけど、
馬券取ったのって神戸新聞杯と天皇賞だけだなぁ…
「ありがとう」だとか、「お疲れ様」とかいうありきたりな言葉はもう言いません。私なりの別れの言葉を贈ります…
『ど畜生!お前には完敗だよ!絶対にいい仔出せよ!お前の産駒で、負け分はきっちり取り戻させてもらうからな!』
以上です。ディープインパクトの次なる舞台での活躍を期待します。
コンコルド4馬身差圧勝〜東京大賞典
2006年12月30日(土) 6時4分 スポーツニッポン
06年最後を飾るG1「第52回東京大賞典」は29日、大井競馬場で行われた。
3番人気に推された中央のブルーコンコルドが直線鋭く抜け出し、後続に4馬身差をつける圧勝劇で06年を締めくくった。
2着クーリンガー、3着シーキングザダイヤで上位をJRA勢が独占。
1番人気に推されたアジュディミツオーは5着に敗れ、グランプリ3連覇は成らなかった。
満面の笑みを浮かべた服部師は、ブルーコンコルドから下馬した幸とガッチリと握手。
「わしはもともと距離は関係ないと言うてたんや。それが証明できてうれしいわ」。
南部杯、JBCマイルに続く今年のG13勝目のタイトル奪取に服部師は得意げに言い放った。
出遅れたが「かえって馬込みから離れて折り合いがつきやすかった」(幸)とそれも味方につけてしまった。
道中はゆったりとした流れを中団で折り合い、一気に集団が動いた3コーナーで流れに乗って仕掛けていく。
4コーナーをスムーズにクリアしての直線も手応え十分。幸のゴーサインとともにはじけた。
シーキングザダイヤに襲いかかるクーリンガーを外からかわすと、あとは独走状態。ゴール前では手綱を抑える余裕もあった。
幸も喜色満面。「前走はみんなに距離は大丈夫と言っていたのに前が詰まって…。
結果が出せなかった分、悔しい思いをしたが、その借りを返してすっきりした気分。凄く馬が強くなった。
今がまさにピークと思う。この勝利でレースの選択にも幅が出るし、まだまだ勝ちたい」と意欲を見せた。
G1フェブラリーS(2月18日、東京)を目標に調整されるが
「(JCダートで包まれたが)今度は直線で前が詰まらないように乗って結果を出したい」と幸もグランプリ勝利で自信をつけた様子。
コンコルドの勢いは07年も止まりそうにない。
ミツオーのV3阻止!コンコルド4馬身差V…東京大賞典
2006年12月30日(土) 8時3分 スポーツ報知
JRAから5頭が出走した第52回東京大賞典・統一G1(ダート2000メートル)は29日、大井競馬場で行われた。
3番人気のブルーコンコルド(幸)が直線で楽に抜け出し、今年の「ダート王」に輝いた。
2着にクーリンガーが入り、3着シーキングザダイヤ、4着カフェオリンポスまでJRAが独占した。
3連覇の偉業に挑んだ地方の雄アジュディミツオーは5着に沈んだ。
抜群の手応えで大外から4角を回ったブルーコンコルドが、楽々と先行争いに加わった。
残り150メートル。幸が後ろを振りかえる必要もなかった。内で粘るシーキングザダイヤを並ぶ間もなくかわすと、あとは独走状態。
一完歩ごとにリードを広げて、最後は2着クーリンガーに4馬身差をつける圧勝劇だった。
距離不安説を見事に覆した。マイルでのG1・2勝馬に2100メートルのJCダート(9着)出走を進言したが、
前が詰まるなど結果的に不完全燃焼だった幸にとっては会心の勝利だった。
「前回の借りを返しました。距離は大丈夫だと思ってましたが、悔しい負け方をしたので勝てて良かった」。
それも、際立つ強さだった。スタートでつまずいて後方に取り残された上に、道中はスローペースを追走。
しかし、馬の力を信じる幸は焦らず、向こう上面から徐々に進出した。
「3、4角からスッと行けて、手応えは十分あった。直線に入った瞬間、勝ったと思った、本当に強かった」と感心しきりだった。
G1は4勝目だが、中距離路線も制したコンコルドは、文句なしのダート王者に輝いた。
3連覇のかかったアジュディミツオーや、G1の常連シーキングザダイヤを問題にしなかった。
「相手はダート界の横綱。それを蹴散らしたので、そこを評価して欲しい」
と服部調教師は、地方競馬の年度代表馬のアピールを忘れない。
来年はJRAでのG1初勝利に向けて、フェブラリーS(2月18日、東京)に直行する。
「たまにはJRAのG1を勝たないと。(フェブラリーSは)2回とも取り損ねている。完成されつつある今なら楽しみ」
距離克服!コンコルド快勝/東京大賞典 2006年12月30日(土) 8時52分 日刊スポーツ
中央馬のブルーコンコルド(牡6、栗東・服部)が06年を締めくくった。
中団で折り合いをつけ、最後の直線で大外から一気に伸びて快勝。
南部杯、JBCマイルに続く史上最多タイの年間ダートG1・3勝を達成した。11月のJCダートでは9着と不完全燃焼。
中距離レースへの不安を吹き飛ばす勝利だった。来年のフェブラリーSでJRAのG1初勝利を目指す。
自信があった。幸英明騎手(30)は直線に入ったところで、勝利の手応えを感じた。
前が詰まって大敗したJCダートの二の舞は絶対に避けたい。大外にブルーコンコルドを導き、スパートをかけた。
前にいたアジュディミツオーを抜き去り、早めにスパートをかけたシーキングザダイヤを突き放した。
今年ダート界をけん引した2頭を圧倒。2着のクーリンガーには0秒7の差をつけた。快勝劇だった。
「ダートの横綱2頭を破った。馬を褒めてやりたい」。服部利之師(48)はレース後、破顔一笑した。
幸騎手同様、服部師にも自信があった。これまで勝ったG1は昨年のJBCスプリント、今年は南部杯、JBCマイル。
いずれも地方の短距離だ。距離を不安視された。
「この馬は絶対に中距離でも大丈夫。体の割に器用なところがある。距離が延びても行けると思っていた」と言う。
それを証明しようとしたのが、11月のJCダートだ。だが結果は不本意な9着。
「やっばり距離と言われたが、面倒くさいので何も言わないでいたんや」と服部師は振り返った。幸も同じだった。
JCダートのレース前に「距離は大丈夫」と言っていたが、その結果では何も言い返せない。
「あれだけ豪語したのに、悔しい思いをした。今日は絶対にそれを見返そうと思っていた」と話した。
2人がそれだけ距離延長に自信を持っていたのには、理由がある。この1年で馬が大きく成長していた。
折り合いがつくようになっていた。「それを見せたかったんです。もうこの馬に注文を付けるところは、何もありません」。
幸は胸を張ってそう答えた。
次元違う!ブルーコンコルドが完勝
2006年12月30日(土) 10時44分 デイリースポーツ
レースは2番手から直線で抜け出したシーキングザダイヤをブルーコンコルドが豪快にかわし、2分3秒5のタイムで完勝。
4つ目の統一G1をゲットした。幸英明騎手、服部利之調教師ともこのレース初制覇。
2着には9番人気のクーリンガーが入り、3連覇に挑んだアジュディミツオーは直線最内から伸びを欠いて5着に敗れた。
3コーナーを過ぎてから2番手のシーキングザダイヤが、逃げたナイキアディライトをかわして先頭に立った。
ここからレースの流れは一気にヒートアップ。
シーキングを目掛けて後続もドッと動いたが、そこからブルーコンコルドだけが1頭だけ次元の違うはじけっぷりで飛び出してきた。
内でもがく1番人気のアジュディミツオーとは対照的に、ゴール前までグイグイと伸びて4馬身差をつける文句なしの完勝劇。
「強かった。3〜4コーナーを上がっていく時の手応えも抜群だったし、直線に入ってから勝利を確信しました」と幸も会心の笑顔。
前走のJCダートでは直線で前が詰まって9着に終わる不完全燃焼の内容だっただけに「これで借りは返せたと思う」と胸を張った。
南部杯(盛岡)、JBCマイル(川崎)に続いて今年G13勝目。
戦前に不安視された二千メートルの距離をクリアしたことで、ダート界の主役の座に躍り出たといっても過言ではないだろう。
「自信を持てる状態で送り出せたし、コンコルドらしい競馬ができた。
アジュディミツオー、シーキングザダイヤと横綱級に勝てて気分がいい」と服部師。
今後は3度目の挑戦となる「フェブラリーS」に直行する予定で、初の中央G1ゲットへ全力投球する。
ドバイなど海外挑戦の期待も高まるが「今のところは頭にない。まだやることがたくさんある」と遠征プランを封印した。
「もう注文をつけるところはありません」と幸が言えば、「馬が完成されてきていると思う」と服部師も充実ぶりを強調する。
07年はダートの王道路線を歩むブルーコンコルドが、タイトルをどんどん量産していきそうだ。
▼ブルーコンコルド 父フサイチコンコルド 母エビスファミリー(母の父ブライアンズタイム)牡6歳
栗東・服部利之厩舎所属 馬主・(株)荻伏レーシング・クラブ 生産者・北海道新冠町の川上悦夫氏
戦績33戦12勝(南関東3戦2勝)総収得賞金6億2620万円。
重賞は京王杯2歳S(G2)=02年、プロキオンS(G3)、シリウスS(G3)、JBCスプリント(G1)=05年、
黒船賞(G3)、マイルC南部杯(G1)、JBCマイル(G1)、東京大賞典(G1)=06年。
幸騎手、服部利師ともに同レース初制覇。
クーリンガー2着で大波乱/東京大賞典
単勝9番人気の伏兵クーリンガーが、積極的な競馬でシーキングザダイヤを競り落とし、大波乱を演出した。
和田騎手は「前回出遅れたのでスタートに気をつけた。ゲートさえまともに出れば、これぐらいは走れる。力のある馬なんです」
と、実力を証明できて満足げだった。
ミツオーV3ならず/東京大賞典
アジュディミツオー3連覇の夢は、直線の中ほどで消えた。
道中は内の3番手を進み、外からかぶせられる厳しい流れ。直線では最内をついたが、伸び脚は見られなかった。
「位置取りは予定通り。半年ぶりでゲートで暴れたし、行きっぷりも本当ではなかった。直線で内側があいたが伸びなかった。
1回使ったので次は変わってくると思う」。内田博騎手は悔しさをかみしめながら話した。
東京大賞典の回顧
今日は、大井競馬場で地方競馬のラストを飾る大一番・東京大賞典(統一GT)が行なわれました。
勝ったのは、3番人気のKブルーコンコルド。
スタートで躓くような格好になり、出遅れて中団後方からのレース。
前走は内で動けなくなったこともあり、道中は外を通って包まれないポジション取り。
3コーナー辺りから進出を開始し、直線でも外を通って前を追います。
前の脚色が徐々に衰え出すと、一気に外から交わし去り、残り200M手前で先頭に立ち、後は軽く流すだけで4馬身差の楽勝。
今年GT3勝目をあげました。不安視された距離も問題なく、むしろこっちの方が向いているのでは?と思わせるくらいの圧勝でした。
前が残りづらくなっている大井の馬場も味方した面もありますが、この馬自身も非常に力を付けています。
来年は7歳になりますが、衰えるどころか進化している感すらありますし、楽しみです。
幸騎手も、今回は(←強調)馬の力を引き出す好騎乗でした。
2着には人気薄の@クーリンガー。
有力馬が前に行くのを見ながら、好位集団の後ろでマークするようなレース。
3コーナーで外へ持ち出し、前に取り付きながら直線へ向き、そこからもしぶとく伸びます。
ブルーコンコルドには突き放されたものの、先行したシーキングザダイヤを交わして2着と大健闘でした。
近走成績を見ると、前3戦は全て1秒以上の差をつけられて負けていた上に、7歳馬で上がり目もなさそうに見えましたが…
またしても暮れの大一番で大激走を見せました。何でここまで走れたのか、ちょっと好走の原因がわかりません。
大井競馬場の水が合うんでしょうかね。来年以降も現役を続けるようなら、時々こういう穴を出しそうなイメージですね。
東京大賞典の回顧
3着にJシーキングザダイヤ。
スタートから積極的に前へ行き、ハナをも奪おうかとしているように見えましたが、
ナイキアディライトが行くのを見て2番手に控えます。
道中も逃げ馬の直後につけますが、3コーナーで早々と脱落したことで、押し出されるように先頭へ立ち、直線へ向かいます。
直線に入って、一旦は抜け出しますが、見せ場はここまでで、外からブルーコンコルドに差し切られてしまいます。
最後はクーリンガーにも交わされて、3着確保が精一杯。
溜める競馬をしても、ブルコンほどの脚が使える馬ではありませんし、積極策自体は良かったと思います。
しかし、展開も馬場も味方してくれませんでした。
これまで下にいた馬もどんどん伸びてきていますし、この馬自身にプラスアルファがない分、GT獲りはかなり厳しい状況でしょうね。
これを書くと、ファンの方から反感を買うでしょうけど…この馬はもうGTは勝てないでしょう。
勝てるシーンが想像できません。安定はしているので、連軸には十分でしょうけど、年齢的にもそれ以上を望むのは酷でしょうね。
4着のカフェオリンポスは、直線でよく追い込んできました。
前を捕まえるには至りませんでしたが、このレースでGTを勝った馬ですし、意地は見せたと思います。
ようやく復調してきた感はありますが、基本的にムラ馬ですし…これで完全復調とは考えづらいですね。
しばらくは様子見でしょうか。
東京大賞典の回顧
3連覇を狙ったアジュディミツオーは5着。
ゲートの出が今ひとつで、ハナに立てず好位からの競馬。
道中は内でロスのないコース取りで、じっくりと仕掛けのタイミングを待ちます。
直線で上手くスペースが出来た頃を見計らい、満を持して追い出すも、そこからのの伸びがありません。
結局、3連覇のかかったレースで、最後まで先頭に立つことはありませんでした。
この馬に関しては、久々で力を出し切れなかったのもありますが、内田騎手が『初めてゲートでうるさかった』
と話しているように、スタートの時点ですでに決着はついていたのかもしれません。
順調に使えなかったことが悔やまれますが、南関東を背負って立つ馬だけに、このまま終われません。来年のリベンジに期待しましょう。
ボンネビルレコードは6着。
勝ったブルーコンコルドは仕方ないとはいえ、2番手集団とは差のない競馬でしたし、やはり力は付けています。
来年も交流GTで欠かせない存在になりそうです。
復活を目指したシーチャリオットは、見せ場すらなく9着。
8歳のクールアイバーにすら先着を許しているようでは、復活への道は険しそうです。
勝ったブルーコンコルドは、距離を克服しての勝利だけに、非常に価値のある1勝です。
来年はフェブラリーSから始動の予定だそうですが、カネヒキリなどの有力馬不在の現状なら、
あっさりと中央初GT制覇も達成できそうです。不安は、今年中央重賞未勝利の鞍上くらいか。
JRAの平成18年度総売り上げは前年比97.5%
平成18年度の中央競馬、売り上げは前年比97.5%
http://keiba.radionikkei.jp/news/20061225K02.html ●売得金 2兆8233億0944万2000円(前年比97.5%)
(内訳)現金投票…1兆5008億6817万1400円(同91.7%)
電話投票…1兆3224億4127万600円(同105.1%)
●総参加人員 1億6938万9037名(前年比100.2%)
(内訳)開催場…750万8297名(同92.5%)
パークウインズ…1034万1400名(同91.4%)
ウインズ…6710万2365名(同95.2%)
電話投票…8443万6975名(同106.7%)
平成18年度の中央競馬の売得金、総参加人員が以上のように発表されました。
平成9年をピークに年々衰退している売得金額は今年も前年比97.5%で減少しましたが、総参加人員は僅かにプラスです。
昨年の1億6904万4180人が過去最高でしたので、記録を更新した事になります。
今回発表された詳細を見ると、競馬場やウインズなどへの来場人数の減少に比例するように、現金投票の減少が目立ちます。
これも電話投票が普及した一つの弊害でしょうか。
劇的に景気が好転でもしない限り、人が集まらない事には、今後も現金売上額は伸び悩む事になるでしょうね。
変わりに電話投票の総参加人員は前年比106.7%でプラスです。売上額も前年比105.1%ですか。
自分は休日に予定が入る事が多くて、この電話投票を愛用している人間だったりします。
土日に仕事がある方、地方在住者で競馬場及びウインズが近場に無い方、家でじっくりと馬券の検討をしたい方などにとっても、
電話投票はありがたい存在でしょう。
近年は携帯電話からも馬券が買えるようになりましたからね。とても便利ですよ。
出先から購入できますし、自分もよく利用しています。
このように気軽に馬券が買える新しい形でのサービス提供を、今後も色々と検討して欲しいものです。
2011年には現行のアナログ放送が終了して、地上デジタル放送に完全に移行します。
あまり難しい事はわかりませんが・・PATのシステムを使って馬券の販売とかできないんですかね。
地上波で競馬を放送している時にテレビを見ながら簡単な操作で馬券が買えるようになれば、とても便利なものになりそうな気がします。
後はよく思う事なのですが、コンビニで馬券が買えたら便利ですよね。
登録制にして年齢確認を徹底すれば・・とか思ってしまいますが、コンビニがウインズみたいになって、
競馬ファンの溜まり場となりそうなのであり得ない話ですか。
と、話は反れましたが・・総参加人員は過去最高の1億6938万9037名(前年比100.2%)を記録したのとは対照的に、
売得金額は2兆8233億0944万2000円(前年比97.5%)です。
これは競馬に使う金額の一人当たりの平均単価が下がり続けているという事でしょうか。
長期化する景気低迷はもちろんの事、レジャーの多様化で他にお金が流れている事も理由に挙げられそうです。
JRAも一生懸命様々な改革に取り組んでいますからね。来年以降も新たな改善策をいくつも打ち出す事でしょう。
全ては売り上げの為です。このように努力する事は大切な事ですよ。
ただ、根本的には競馬そのものの魅力向上に努めなければ意味がありません。
現在無数に存在しているブログの中で、圧倒的なアクセス数を誇るモンスターブログと呼べる存在がありますよね。
競馬でもいくつか例を挙げる事ができます。もちろんアクセス数向上の為に少なからず努力はしているものですが・・
やはり魅力的な内容が根底にあるから人が集まるわけです。
仮にアクセス数アップの為に色々と努力して人が集まってとしても、中身が無ければそれは一時的なものに終わり、
人は離れてしまいます。言い換えると、充実した内容の構築に務めれば、自然と人は寄って来るものです。
(例えとしておかしかったもしれませんが・・)自分は競馬に関してもこれと同じ事が言えると思うわけです。
多くの人が面白く魅力的に感じる事のできる競馬を提供していれば、自然と人も集まり売り上げも少しずつ改善されていくもの
と思っています。
いずれにしても売上を支えているのは競馬ファンです。
そのファンの視点に立つ事を忘れずに、競馬サークル全体で競馬の魅力向上を意識して、
来年度以降の競馬構築に務めてもらいたいと思っています。
「売り上げ減少→賞金削減→馬主の減少→生産界の縮小→・・」
といった悪循環が好転するようにお祈りしてます。
今年は売り上げ、入場者とも減る
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20061224-OHT1T00168.htm ディープインパクトの引退レースで盛り上がった有馬記念も同様だった。
入場者は前年の72・2%の11万7251人にとどまり、売り上げは同88・2%の440億2037万7700円だった。
有馬記念について、JRA中山競馬場勝馬投票委員は「ディープインパクトに支持が偏り、一人当たりの購入金額が少なくなった」
と分析した。
皆さんこの入場者数は予想されていましたか?
ちなみに昨年の有馬記念では六年ぶりに完全前売制となり、前売券19万枚が完売して約16万人が来場しました。
今年は前売り券13万枚が完売とか報道されていましたよね。
当日券の販売も行われていたわけです。そして11万7251人・・正直意外でしたよ。
今年はディープの引退戦で、レース後に引退式も行われると告知されていましたし、
個人的には昨年より面白いメンバーが揃ったと思っていただけに、昨年くらいは入るのかなぁとかぼんやりと考えていたわけです。
24日という事でクリスマスと被ったわけですが、昨年も25日の開催でしたからね。よくわかりません。
売り上げも前年比88.2%と大きく落ち込みましたね。これはソースでJRA中山競馬場勝馬投票委員が語ってる通りでしょう。
個人的には一強ムード全開だと大した配当が見込めそうに無いので、購買意欲も湧きませんよ。ケンされた方も多かった事でしょうね。
ディープインパクト、有馬の視聴率は昨年に及ばず(デイリー馬三郎)
24日に行われた有馬記念の視聴率は、フジテレビが11.1%(関西は10.8%)、NHKが7.7%(関西は8.6%)だった。
昨年は両局合わせて19.8%(関西は20.2%)だったが、僅かに及ばなかった。
そして視聴率も昨年に比べるとダウンしました。
この比較の表記に合わせると、今年は両局合わせて18.8%(関西は19.4%)ですね。
昨年に比べて関東は−1.0%、関西は−0.8%です。
正直ここまで一般のメディアでも取り上げられて注目を集める馬は当分の間出て来ないと思うわけです。
そんなディープインパクトの引退レースとなった有馬記念なのに、視聴率でも昨年より落ち込んだという事実は、
競馬人気の衰退を証明しているようで残念な気分になります。
武豊騎手、5年連続リーディング獲得
ttp://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=17872&category=A ◆06年騎手ベスト10 ※勝利数が同じ場合は2着、3着の多い順
01 武豊(栗東・178勝)
02 藤田伸二(栗東・127勝)
03 岩田康誠(栗東・126勝)
04 安藤勝己(栗東・120勝)
05 横山典弘(美浦・113勝)
06 後藤浩輝(美浦・107勝)
07 中舘英二(美浦・103勝)
08 柴田善臣(美浦・99勝)
09 福永祐一(栗東・88勝)
10 北村宏司(美浦・79勝)
武豊騎手は03年〜05年まで204勝、211勝、212勝と三年連続で200勝超えを達成されていました。
今年は178勝・・しかし、それでも素晴らしい記録ですよね。2位の藤田騎手との差は51勝という事でぶっちぎりの1位でした。
来年は38歳になりますが、志は高く持って、自分の作った212勝という記録超えを目指して頑張って欲しいものです。
そして僅差の3位という結果を残した岩田康誠騎手の健闘ぶりが光ります。
昨年、岩田騎手は28勝で37位タイという結果でした。中央移籍初年度から立派なものです。
来年は更なる飛躍が期待されます。
他に昨年との比較で言うと、福永祐一騎手の落ち込みが目立ちます。
昨年は109勝(4位)で、今年は88勝(9位)という結果に終わりました。
順位だけでなく、勝ち星も大きく減らしましたね。
憧れの豊さんには現状で程遠いです。思えばシャガーCに日本代表として出場した方なわけです。
来年度は一つ一つ勝てるレースを落とさないように心掛けつつ、更なる騎乗技術の向上に励んで欲しいものです。
おそらく来年度も良い馬は集まるでしょうしね。期待してますよ。
12位の秋山真一郎騎手は昨年の45勝(25勝)から大きく躍進しました。この73勝(12位)は自己最高記録ですね。
16位の内田博幸騎手は地方在籍で61勝ですよ。昨年は31勝でした。この方も大きな躍進です。
ちなみに以前安藤騎手が有していたJRA所属外騎手最多勝記録55勝を、今年この内田博幸騎手が塗り替えました。凄すぎです。
そして17位の吉田隼人騎手(23歳)、18位の鮫島良太騎手(19歳)、19位の川田将雅騎手(21歳)の有望な若手にも目が行ってしまいます。
勝ち星は横並びで大差無しですね。三人とも今年重賞初制覇を挙げた騎手になります。
しかし川田騎手は9月30日の落馬負傷で離脱しての記録ですからね。腕前は本物です。来年ブレイクしそうな予感が非常にしています。
ちなみにこちらによると1回京都競馬にて復帰予定だそうです。
イケメンですし、スター性を兼ね備えた方ですよ。頑張って下さい。
藤沢和雄師、12回目のリーディング獲得
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=17873&category=A ◆06年調教師ベスト10 ※勝利数順。勝利数が同じ場合は2着、3着の多い順
01 藤沢和雄(美浦・55勝)
02 森秀行(栗東・48勝)
03 瀬戸口勉(栗東・43勝)
04 音無秀孝(栗東・41勝)
05 鮫島一歩(栗東・41勝)
06 国枝栄(美浦・40勝)
07 松田博資(栗東・40勝)
08 池江泰郎(栗東・40勝)
09 小島太(美浦・37勝)
10 山内研二(栗東・36勝)
95年〜04年まで全国最多勝を獲得して、昨年は瀬戸口勉調教師に続く2位という結果に終わった
藤沢和雄調教師が、再び首位に返り咲きました。森秀行調教師とは7勝差という事で、ぶっちぎりですね。
さすが世界のKazuo Fujisawaです。
他に上位で目立つ方と言えば41勝を挙げた5位の鮫島一歩調教師でしょうか。昨年の22勝(45位)から大幅なランクアップです。
こちらで年度別の成績を見てみると、今年の成績は過去最高で、トップ10入り自体が初みたいですね。
そして12位には池江Jrこと池江泰寿調教師がランクインしています。こちらも昨年の20勝(55位)から大幅なランクアップです。
鳴り物入りで開業してから三年目にして結果を残しましたね。
ドリームジャーニー、フサイチジャンクなどなど来年が楽しみな馬が揃っています。お父さん超えを目指して頑張って下さい。
◆東京記者クラブ ダイワメジャー、東京競馬記者クラブ賞を受賞
25日、東京競馬記者クラブは、06年度「東京競馬記者クラブ賞」にダイワメジャー(牡5、美浦・上原博之厩舎)を選出したことを発表した。
この東京競馬記者クラブ賞とは関東地区における年間最優秀者(顕著な活躍を見せた騎手、競走馬、馬主など)に対する表彰です。
秋天・マイルCSの連勝を含む今秋の活躍が評価されてのものでしょうね。おめでとうございます。
◆関西競馬記者クラブ賞 ディープインパクト、関西競馬記者クラブ賞を連続受賞
24日、関西競馬記者クラブ(加盟20社)は、同記者クラブ員による投票の結果、
06年度「関西競馬記者クラブ賞」をディープインパクト(牡4栗東・池江泰郎厩舎)に贈ることを発表した。
この関西競馬記者クラブ賞とは関西地区における年間最優秀者(顕著な活躍を見せた騎手、競走馬、馬主など)に対する表彰です。
今年の主役として文句無しでしょう。二年連続の受賞となりました。おめでとうございます。
◆関西テレビ放送賞 武豊騎手、関西テレビ放送賞クラブ賞を受賞
24日、06年度の関西テレビ放送賞が、武豊騎手(37、栗東・フリー)に贈られることが発表された。
この関西テレビ放送賞とは関西地区における最多勝利騎手に対する表彰です。これで四年連続の受賞となります。おめでとうございます。
尚、表彰式は07年1月21日の昼休みに、京都競馬場にて行なわれる予定だそうです。
◆中京競馬記者クラブ賞 中京競馬記者クラブ賞に池添謙一騎手
24日、中京競馬記者クラブ(加盟21社)は、池添謙一騎手(27、栗東・フリー)に第28回中京競馬記者クラブ賞を贈ることを決定した。
この中京競馬記者クラブ賞とは中京競馬場における年間最優秀者に対する表彰です。
池添騎手はファルコンS、セントウルS、CBC賞と中京競馬開催で重賞3勝を挙げた活躍が評価されての受賞となりました。
おめでとうございます。
◆関西放送記者クラブ賞 北村友一騎手、関西放送記者クラブ賞を受賞
24日、中央競馬関西放送記者クラブ(加盟8社)は、06年度の中央競馬関西放送記者クラブ賞(新人賞)を北村友一騎手
(20、栗東・田島良保厩舎)に贈ることを発表した。
この関西放送記者クラブ賞とは関西地区における年間最多勝利新人騎手に対する「新人騎手敢闘賞」です。
この北村友一騎手は3月4日にデビューして、3月24日に初騎乗から17戦目で初勝利。
競馬学校卒業の新人騎手では最多の14勝(291戦)を挙げました。おめでとうございます。
◆民放競馬記者クラブ賞 民放競馬記者クラブ賞に的場
毎年顕著な勝ち星を残した関東の新人騎手に与えられる民放競馬記者クラブ賞は12勝を挙げた的場勇人(19=美浦・的場厩舎)
に決まった。
この民放競馬記者クラブ賞とは関東地区における年間最多勝利新人騎手に対する「新人騎手敢闘賞」です。
この的場勇人騎手は3月4日にデビューして、3月11日に初騎乗から5戦目で初勝利。
今年は278戦12勝の成績を残しました。的場均調教師の息子さんですね。おめでとうございます。
★関西勢の圧勝
ttp://www.sanspo.com/keiba/top/ke200612/ke2006122506.html JRA全開催終了に伴い、東西別の勝利数が発表された。
関西が1987勝(重賞99勝、延べ出走頭数2万4336頭)をマークしたのに対し、
関東は1457勝(同28勝、同2万4219頭)にとどまった。
その他に地方競馬在籍馬が8勝(同1勝、同411頭)、外国馬3勝(同3勝、同19頭)をそれぞれ挙げている。
美浦トレセン所属馬が栗東トレセン所属馬に勝利数や獲得賞金額で水を開けられている事実は皆さんご存知の通りです。
これは1988年以降続いている傾向らしいですね。
今年も出走頭数に違いはほとんど無いのに、勝ち星は530勝差です。
こういうデータを見せられると、印象だけでなく(全体の統計的には)事実関東馬が関西馬に比べて劣っている
(劣勢に立たされている)のだなぁと改めて思ってしまいます。
原因としては坂路コースが真っ先に思い浮かびますよね。よく語られるものです。
他にもいくつかの原因として考えられる要因を含めてこちら(Wikipedia)に詳しく記述されていますので、
興味のある方はご覧になってみて下さい。
元々素質があると思われる馬も栗東に偏る傾向があるのでしょうね。
大レースを目指している馬主さんの中には、美浦に有力馬を預けたがらない方も中にはおられる事でしょう。
東西の格差が拡がっていく悪循環ですよ。栗東と美浦が共に競い合ってくれたら、競馬もより面白く見れると思うんですけどね。
★「跡継ぎ」ビギニングもV/ホープフルS
ttp://www.nikkansports.com/race/horseracing/deepimpact/p-rc-tp0-20061225-134726.html 「いい勝ち方ができました。G1を勝ったかのような歓声でしたね。思わずガッツポーズが出そうになった」。
武豊騎手はジョークを交えて笑顔で振り返った。
父がサンデーサイレンスからアグネスタキオンに替わっても、一族独特のスピードは受け継がれていた。
「まだ兄と比較するのはかわいそうだけど、やっぱりさすがの血統。お兄さんのようになってほしい」と今後の飛躍を願った。
皆さんご存知のように有馬記念と同日のホープフルSに、ディープインパクトの半弟であるニュービギニングが出走しました。
道中縦長になった馬群の中、このニュービギニングは最後方を追走。
3コーナーで豊さんの手が動き始め、大外を捲くって直線を迎えます。直線入口ではまだ後方の位置取りですね。
しかし、その後大外から一頭抜けた脚で突っ込んできて、最後は1.1/4差をつけてのゴールです。勝ちタイムは2.01.1。
このレースに限っては兄を彷彿とさせるものでした。
驚いた方も多かったでしょうね。前が潰れて控えていた馬で決まった事もあり、展開に恵まれた感もありますが・・
大外ぶん回しでこのレースぶりですから、このメンバーの中では力が一頭抜けていたという事でしょうか。
今から相手も強化されていきますからね。一線級のメンバーと当たった時に真価が試されそうです。
「兄と比較するのはかわいそう」と豊さんは語っていますが・・この馬が走ればこれからの競馬がかなり面白くなりそうです。
ちなみに馬三郎の情報によると、次走は京成杯か若駒Sに向かう予定だそうです。
「強い勝ち方をしてくれた。距離もあれくらいの長いところが良さそう」と池江師は語っています。
もし若駒Sに出走する事になれば、ディープとブラックタイドと同じ道を進む事になりますね。
ディープ引退の日に弟がこのような勝ち方をするとは不思議なものです。
武豊騎手、池江泰郎調教師、金子オーナーという組み合わせもディープと同じです。
競馬界を盛り上げる存在になって欲しいものです。競走馬として大成できる事をお祈りしてます。
★ヴィクトリーは次走若駒Sへ(デイリー馬三郎)
ラジオNIKKEI杯2歳S2着のヴィクトリーは若駒S(1月20日・京都)へ向かう。
「まだ荒削りな面はある。力はあるし折り合いがつくようになれば」と音無師。
若駒Sですか!京都2000は新馬戦の舞台です。好勝負してくれそうな気がしていますが・・
前述したようにニュービギニングもこのレースにひょっとしたら出走する事になるかもしれません。
仮にかち合ったとしたら、豊さんはどちらを選ぶ事になるのでしょうか。
ラジオNIKKEI杯でフサイチホウオー相手に僅差の2着という結果を残した馬なわけです。
実績ではこちらに分があると考えていますが・・
ディープの半弟という血統背景や環境も全く同じという事を考えると、ニュービギニングを選ぶ可能性もありますよね。
難しい選択です。
このヴィクトリーは自分のPOG指名馬なんですよ。動向が非常に気になります。
正直現状では折り合い面に難がある馬なので、2回手綱を取ってくれている豊さんに引き続きお願いしたい所です。
近藤ラインの繋がりに期待します。
★菊花賞馬ソングオブウインド右前脚屈腱炎…全治は不明
ttp://www.sanspo.com/keiba/top/ke200612/ke2006122418.html 今年の菊花賞馬で、香港ヴァーズ4着のソングオブウインド(栗・浅見、牡3)が右前脚に屈腱炎を発症していることが23日判明した。
表面的に腫れは目立たないが、患部は炎症を起こしているため、着地検査期間が終了後に放牧に出される。
全治に要する期間は不明だが、しばらくは休養して治療に専念する見込みだ。
ソングオブウインドはエコー検査の結果、右前浅屈腱炎を発症している事が明らかになりました。
一般的に屈腱炎とは腫れあがった脚部の外観が海老によく似ていることから「エビ」や「エビバラ」と呼ばれるものです。
しかし、このソングオブウインドの場合は目立った腫れが見られず、歩様の乱れも見られない事から、
かなり軽度の屈腱炎だと考えてよさそうです。
浅見師は「ちょっと時間はかかるかと思いますが、また頑張りたいと思います」とコメントされています。
一部では半年で復帰という情報も流れているみたいですが・・
いずれにせよ、これで来春の競馬は全休でしょうね。
復帰へ向けて慎重な過程を踏んで頂きたいものです。
★エリカ賞の勝ち馬ダノンジュンコウが屈腱炎を発症(デイリー馬三郎)
休み明けのエリカ賞で二勝目を飾ったダノンジュンコウが、レース後に屈腱炎を発症していることが判明した。
福島県のJRA競走馬総合研究所常磐支所で温泉治療を行うために、放牧に出された。
「8%くらいの損傷」と佐々木晶師は説明した。
このダノンジュンコウはアグネスタキオン産駒の牡馬で通算成績は3戦2勝(2着1回)。
前走のエリカ賞は約三ヶ月半ぶりの一戦でしたが、道中中団追走から直線で外から脚を伸ばして
ヴァルプリスに3/4差をつける勝利を挙げました。
デビューから三戦連続で最速の上がりを繰り出して、今後の活躍が期待されていたアグネスタキオン産駒の有力馬です。
「8%くらいの損傷」とは意味がよくわかりませんが・・
これで春のクラシックは絶望でしょうね。残念です。
タキオン産駒を応援されている方にとってはショッキングな一報でしょう。
早期の復帰を祈りたいと思います。
天皇賞春回顧
ディープインパクト強かった!もうその一言ですよ。
常識破りの早仕掛けで直線入って、迫るリンカーンを見た瞬間はこれは交わされるかも・・と一瞬思ったんですけどねぇ。
上がり3F33秒5で3分13秒4の春天レコードですよ。あんな競馬見せられたらもう日本で走る意味は無いっすね。
残り限られた現役生活をぜひ海外の強豪相手にどこまでやれるか試してもらいたいです。
でも去年の凱旋門の映像見たんですけど、勝ち馬ハリケーンランは強いと思いますねぇ。
父はあの99年エルコンドルパサーを破って凱旋門賞馬になったモンジューです。
ディープインパクトには今年の凱旋門賞でエルコンドルパサー超えを目指して・・・
日本の競馬ファンに夢を見せてもらいたいものですよ。
リンカーンも三着以下に5馬身差をつけての二着でしたがよく頑張ったと思います。
馬場の恩恵もあるとは言えリンカーン自身もレコードで走ってますしね。ディープいなかったら圧勝ですよ。
ノリも「生まれた時代が悪かった」とコメントしてるし。
ハーツクライとディープがいない今年のレースならG1勝てそうっすね。
とりあえず京都開催の今年の宝塚記念は大チャンスかと。
上や同世代の有力馬がどんどん抜けていってまさに「継続は力なり」になりそう。
とは言えネオユニヴァース、サクラプレジデント、ザッツザプレンティ、ゼンノロブロイ、リンカーン・・
03世代の5強も残るはリンカーンのみになってしまいました。
なんかこういうのって応援したくなりませんか?うーん・・俺だけかな。
NHKマイルC回顧
まずロジックを勝たせた武豊にびっくりですよ。さすが豊、内をぴったり回っての勝利おみごとです。
橋口調教師も一時の二着病から解放されましたねぇ。
アグネスタキオン産駒初GTおめでとうですよ。
ダービーに向かうとのコメント出してましたけどね。どうでしょうかね。掲示板に載れたら万歳じゃないですか。
そして二着のファイングレインに乗ってた横典・・ また、またまた、またまたまた二着ですか。
これだけ二着とはいえGTで持ってこれるだけの素晴らしい
才能があるのは間違いないんですけどねぇ。何が足りないのかなぁ。。
いつも計ったように二着になるその姿には感銘さえ覚えてしまいますw
ちょっと注目してたんですけど、京都新聞杯マルカシェンク駄目でしたね。
でもあの展開で大外回って伸びてきた所を見た感じでは、よくある骨折して終了・・なんて事はなさそうです。
個人的には二千辺りがイイと思いますけどね。ダービーでも好走できるかもしれませんね。
今年は青葉賞、京都新聞杯の両方から面白い馬が出てきて、例年以上の混戦でダービーが楽しめそうです。
京王杯スプリングC回顧
京王杯スプリングCレース結果
ttp://kbook.keibado.ne.jp/sokuhou/R0211.html オレハマッテルゼ強かったですね。
斤量59背負ってあの横綱競馬ですよ。完全に覚醒した感じがしますねぇ。
やはりGTを勝つ馬って言うのは普通の馬とは、違うものを持ってるもんですね。参りました。
次走は安田記念に行くでしょうね。メンバー次第だと思いますが十分チャンスあるでしょう。
そういや善臣先生がインタビューでさらっと「ゲート入りに手こずったヤツ」
と後藤に毒づいてましたね。ちょっと笑いました。
しかしスプリント組は頑張って欲しいもんですよ。
このままじゃ今年のスプリンターズSもマイル組が独占する予感・・
あとネイティヴハート・・頑張りますねえ。ここに来て再び調子上げてきてるんでしょうか。
また安定して走るようになってきましたね。
なんかこういうずっと走り続けている馬が頑張る姿を見るの好きです。
ぜひこれからも十歳くらいまで果敢に中央に挑んでほしいです。
ヴィクトリアマイル回顧
ヴィクトリアマイル結果
http://kbook.keibado.ne.jp/sokuhou/R0511.html まず初めに北村騎手GT初勝利おめでとうございます。
インタビューも心持ち涙目で語ってましたね。謙虚で良いインタビューでした。
騎手の成功を考えたときに、後で振り返ると初めてのGTの勝利が良い騎乗依頼を呼びこみ、
成績が上がっていくという正の連鎖が見られますからね。
これからも藤沢厩舎の主戦騎手として成長していくんでしょう。まだ25歳ですしね。これからが楽しみです。
勝ったダンスインザムードは内ラチぴったり1600mちょうどを走りましたね。やはりコース取りは大切ですよ。
道中かかりそうなのを馬ごみに入れて、直線も内をスッと抜ける天皇賞の時のような抜け出しで完勝でした。
マイル強いっすね。ダンシングキイの仔でもマイラーにしてしまうあたり、さすが藤沢先生といった感じでしょうか。
安田記念使うのかなぁ・・ でも詰まったローテって藤沢先生にイメージ無いなぁ。
もう今年で引退でしょうからね。後一つGT勝てるといいんですけどね。
二着のエアメサイアは完全に枠順の差がでましたね。ダンスと枠が逆だったら結果も違ってたかもしれません。
直線も内に入れずやむなく外に回しても伸びてきたのを見る感じでは本当に力をつけてきてますね。
伊藤雄二先生・・やはり最後の年も札幌記念を使うのか?
ヴィクトリアマイル回顧
ラインクラフトは完全にちぐはぐな競馬でしたね・・
まずパドックから落ち着きが無くて、返し馬もチャカチャカしてましたからね。
道中もかかりっぱなしで抑えるのに必死で、直線も外を回されたんですから好走のしようがないですよ。
福永に毒づいてる人も多いでしょうね。
東京のマイルで勝ち星があるといっても、あのGTは今振り返るとかなり低レベルなメンバーでしたからね。
1200mを使ったことでスプリント寄りのペースに馴染んでしまった面もあるのかもしれません。
マイルでは当分キツイかもしれませんね。秋はスプリンターズSが目標になるでしょうね。
後はアグネスラズベリ意外と走りますね。
重賞級のメンツにしばらく揉まれて経験積んだら大きいところも狙える器になるかもしれません。
ヤマニンシュクル残念でした・・ちょっと太かったのかな?
距離ももう少しあったほうが断然いいでしょうね。
一回目にしては現時点で良いメンバーが揃ったし、上位入選したメンツ見ても十分にGTの格はあったと見なしていいでしょう。
第一回勝利騎手北村宏司騎手の名は永遠に刻まれます。
来年以降も素晴らしいレースを期待したいですね。
★五十嵐冬樹騎手、シンガポール初騎乗は5着
ttp://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=13580&category=B これがコースや馬場状態の把握につながったのも勝てた要因の一つかもしれませんね。
しかし本当にバルクはタフですね。よほど精神面が強いんでしょう。
北海道を拠点に日本列島色んな所へ行ったり来たり、そしてはるばるシンガポールまで行って結果出すんですからたいしたものです。
そういやラジたんの勝ち馬は隔年でGT馬になる法則が崩れましたねぇ。まあオカルトですけど。
このバルクの勝利によって、もっと今日本にたくさんいる実力があるのはわかっているのにGT勝てそうで勝てない馬たちには
積極的に海外へチャレンジしてほしいものです。
例えば今ならリンカーンとかバランスオブゲームとか・・
メンバーの吟味、レース条件など勝てそうなレースをよく選んでチャレンジすれば今回のようにうまくいくかもしれません。
バルクもこのGT勝利によって種牡馬には確実になれるでしょう。
メンバー云々は時間の経過と共に消え去り、GT馬という事実のみが残ります。
何もやらないで諦めるより、やるだけやってみたほうがいいと思います。
種馬にするのが調教師の使命ならぜひ御一考していただきたいものです。
バルクは次走どうするんでしょうかね・・宝塚記念とか出るんですかね?
これからも騎手は冬樹固定で伸び伸びと乗ってもらいたいですね。総帥には戦法云々など二度と口出ししてもらいたくないです。
とにかくシンガポール航空国際C勝利おめでとうですよ。今度は国内でGT勝利目指して頑張れバルク!
オークス回顧
第67回オークス結果
ttp://keiba.yahoo.co.jp/scores/2006/05/03/02/11/result.html カワカミプリンセス号、本田優騎手、西浦調教師、おめでとうございます。同時にキングヘイロー産駒GT初制覇おめでとうです。
レース後のインタビューですが、本田騎手嬉しそうでしたね。茶髪で髪型は若いなぁ。
アドマイヤムーンの件で悔しい思いをしましたしね。本当におめでとうです。
あのテイエムオーシャンの時の事を振り返り、カワカミプリンセスの秋への期待も語った良いインタビューだったと思います。
最近は空気読め的な馬で突っ込んでくる事の多かった本田騎手ですが、今回は人気を背負っての空気読んだ見事な勝利wお見事でした。
さてレースのほうですが、石橋守騎手のヤマニンファビュルが思わぬ大逃げに打って出ました。
1000m通過が58秒1で二番手集団先頭のアサヒライジングと二秒以上離れてたわけですよ。
勝ったカワカミプリンセスですが、道中先頭集団の一角につけて、直線では真ん中から少しずつ伸びてきて、
二着のフサイチパンドラに3/4馬身をつけての快勝でした。
西浦調教師のテイエムオーシャンより上との発言もありましたが、やはりその感触は本物だったということでしょうか。
オーシャンの時の借りが返せたという思いで本田騎手も嬉しいでしょうね。やはり競馬は何事も巡りくるものだと改めて思いました。
東京が合ってるんでしょうね。49年振りの無敗のオークス馬だとのこと。秋ももちろん主役の一頭になるでしょう。
そして二着のフサイチパンドラですが、正直驚きました。今までの気性が嘘のように折り合ってましたね。(TVに映ったシーンでは)
やはりあの新馬戦で見せた競馬は本物でしたね。福永騎手もお見事でした。
アドマイヤキッスと共にSS産駒の最後の有力馬として秋も頑張って欲しいものです。
しかし、あのダービーでの思い出のコンビであったキングヘイロー・・
そして、手を離れたキングヘイローのGT制覇をディヴァインライトで誰よりも近くで目撃した福永騎手・・
この東京2400mの舞台でのカワカミプリンセスのGT勝利をどういう思いで見つめてたのでしょうか。
そして角田騎手・・・無念。涙です。
オークス回顧
三着のアサヒライジングですが、これは柴田善臣先生の大好騎乗でしょう。
結果を見てもわかるように完全な前残りでした。
前一頭を除いて、二番手集団を冷静に絶妙なペース配分で引っ張った先生。お見事です。
今年は善臣先生逃げがはまってますねぇ。
こ、これは来週に向けての前振りなのか・・?
そしてアドマイヤキッスとキストゥヘブンですが、上位二頭同様の伸び脚で伸びてきてはいたのですが、位置取りの差でしょうか。
届きませんでした。キストゥはもう少し距離短いほうがいいのかもしれませんね。
ブルーメンブラットは競争中止のあおりを直後でもろに受けてしまいました。あれでは馬もひるみますよ。また秋に期待します。
そのコイウタですが、みなさんご存知のように競争中止してしまいました。
ちょうどですねフジの映像で、向こう正面の映像の中でその競争中止の瞬間を確認することができます。
特にガクっとフォームが乱れたわけでもなく、急に横山典騎手が手綱を引っ張り、競争を中止しました。
これは見てる側にはわかりませんでしたが、乗ってる人間には何か異常が確認されたということでしょう。
もう無事であることを願うばかりです。オーナーの前川清さんも気が気でないでしょうね。
この高速馬場はどうなんでしょうね。最近では2004年のダービーでもレース中及びその後に故障者が続出でした。
一般のライトファンの目を引くタイム優先の固い馬場ではなく、馬のことを一番に考えた馬場作りをお願いしたいもんです。
コイウタに関しては現時点で詳細発表はされてません。続報が待たれます。
牧場に帰って子供を産むという生まれ持った使命が残されてます。無事を祈りましょう。
日本ダービー回顧
第73回東京優駿(GI)結果
ttp://keiba.yahoo.co.jp/scores/2006/05/03/04/10/result.html メイショウサムソン、石橋守騎手、瀬戸口調教師、本当におめでとうございます。
見事にメイショウサムソンが皐月賞に続いてダービーも制覇し二冠を達成しました。
石橋守騎手、デビュー22年目の競馬学校第一期生です。
後輩に非常に慕われている騎手だそうですが、周りの騎手も祝福してくれる人が多かったでしょうね。
そして引退する最後の年にをダービー勝利という最高の形で決めた瀬戸口調教師。
流石ですね。ネオユニヴァースに続く二冠馬ですか。今年も目を離せない存在になりそうです。
さて、その勝ったメイショウサムソンですが、アドマイヤメインがスローに落とす中、道中は好意の内につけました。
直線もスムーズに前に出すことができ、後は馬が伸びてくれるのを信じて追うだけという、なんの不利も受けない完璧な騎乗でしたね。
やはり東京が合っている感じは受けますね。距離が伸びて悪い印象は無いので秋も三冠に向けて好勝負できるのではないですかね。
今の時代に再び二年連続で三冠馬誕生とかなったら凄いですよね。オペラハウス産駒というのが奥が深そうで夢が膨らみますよ。
もちろんどのレースに出走することになっても、秋は中心的な存在になるでしょう。
そして二着のアドマイヤメインですが、善臣先生頑張りました!レース直前の顔つきを見たときには嫌な予感がしたのですが
絶妙なスローペースに落として、ゴール直前に差されはしましたが、立派な二着だったと思います。
僕は逃げ馬にはもう少し引っ張るペースで行ってもらいたいと思うのですが、結果を残したわけですから文句のつけようがないです。
SS産駒最先着ですか。最後の年に勝てませんでしたね。
しかし過去のダービー二着馬というのはですね、出世する馬が非常に多いんですよね。
またこの馬は青葉賞を勝っているという事でシンボリクリスエスやゼンノロブロイと共通点があります。
先生が乗り続けるのかはわかりませんが、いずれにせよ今後が楽しみです。
日本ダービー回顧
三着のドリームパスポートですが道中は後方のほうを進み、直線では真ん中から豪快に伸びてきました。
この馬やはり走りますね。改めて映像を見ると、直線に入るときに後方にいた馬の中で伸びてきた馬はこの馬だけです。
四位騎手もこの馬の今までのレースぶりからですかね、下手に動かず仕掛けを遅らせて一瞬の切れ味を生かす騎乗を心がけていたように思
えますね。人によってはこれが着狙いの競馬に映ったかもしれませんが・・
最後の一ハロンで止まったあたり距離が長かったという事なのかもしれません。2000mでは良い競馬を見せてくれそうですね。
神戸新聞杯、天皇賞秋というローテーションで進んでくれたら面白そうですけどね。
四着のマルカシェンクですが出遅れましたね。
そして外から一気に外枠の馬が被せてきたので、これで仕方なく位置取りが後方になってしまいました。
そしてこのペース・・直線ではうまく内をぴったり回ってきての四着でしたが、下がってきたフサイチリシャールが少し内によれて邪魔に
なりましたね。
結果的に出遅れがなければ、違う競馬ができていたのかもしれません。よく走りましたね。この馬も中距離で改めて見直したい一頭です。
五着のロジックは個人的に予想外でした。東京競馬場が合ってるのでしょうかね。
マルカシェンクと同様に内を伸びてきましたね。この競馬ぶりを見る感じでは中距離でもいけそうですけどね。
七着に敗れたアドマイヤムーンですが、これは一言で言うと距離が長かったのでしょう。
直線で窮屈な所に入ってしまいましたが、一瞬前が空いたときにスッと前に出る脚がありませんでしたね。
真ん中に出してもジリジリとしか伸びませんでした。展開も向きませんでしたね。
今まで見せてきた競馬がこの舞台では出来ませんでした。また秋に期待です。
日本ダービー回顧
そして11着に惨敗したフサイチジャンクですが、これはちょっとよくわかりませんね。
四コーナー手前で皆が動き出した時に、岩田騎手の手も動いているのですが、置いていかれてしまいました。
そして直線でも伸びず・・何か調整段階であったんですかね。
岩田騎手のケガの影響もあったのかもしれませんしね。
それともタイガーカフェがお兄さんということでしょうかw僕には謎の惨敗に見えました。
後は途中で競争中止したヴィクトリーランですが・・心配ですね。
気になります。大丈夫なんでしょうか。
一部では骨折などはなく無事であるとの情報もあるみたいですが・・
続報が出ればまたここで取り上げます。
しかし・・先週もそうですが、競争中止多いですね。
今年はオークスダービー両方で発生ですよ。どうにかならないもんですかね。
つい先日の武豊TVでも馬場がおかしいとか変な馬場だとか、馬場造園課に対する疑いの言葉が多数みられました。
どうにかしてほしいですよ、ホントに。競馬ファンで競争中止なんか望んでみたい人なんていませんよ。
タイムなんかどうでもいいんでもう少し柔らかい馬場作りをお願いします。
日本ダービー回顧
しかし、レースのほうは素晴らしい二冠達成劇でした。と同時に善臣騎手は悔しいでしょうね。
再びこれほどの馬にダービーで乗れるかわかりませんしね。
あと、今年のきさらぎ賞出走馬がダービー1,2,3着ですよ。凄いですねぇ。これは今後語り継がれそうですね。
石橋騎手とメイショウサムソンの物語はこれで終わりではありません。
今年の秋には三冠挑戦、そして古馬との対決、来年は主役として競馬を作っていくことでしょう。
これからも暖かい目で見守りたいと思います。
※追記
10Rの競走中止
11番ヴィクトリーラン号(安藤 勝己騎手)は、他の馬に関係なく、馬体に故障を発症したため、3コーナーで競走を中止しました。
馬 :右第1指骨々折
騎手:異状なし
ttp://www.jra.go.jp/info/0605/20060528-today.html とのことです。骨折でしたか・・ 安藤騎手の判断で止めて、大事に至らなかっただけよかったと思います。
帰ってきてもこの競争中止でレースがトラウマになってないといいですけどね・・
安田記念回顧
第56回安田記念結果
ttp://keiba.yahoo.co.jp/scores/2006/05/03/06/11/result.html ちょっと古いですが、個人的にはサプライズ!って感じの結果に終わった2006年安田記念でした。
B・プレブル騎手、ブリッシュラック号、クルーズ調教師、安田記念優勝おめでとうございます。
これでアジア・マイル・チャレンジのボーナス100万ドル獲得ですか。賞金共々ジャパンマネーをぜひとも世界に還元してあげてください。
インタビュー見てびっくりしたんですけど、プレブル騎手結構イケメンでしたね。
ガッツポーズがこのレースにかけてた意気込みを体現してましたよ。嬉しそうでしたね。
また日本来たときはこのレースの事を思い出すでしょうね。
レース前の予想と逆転の現象が起こることはもう慣れましたが、今回も前が総崩れでしたね。
ハイペースになると思えば一転してスローに、内枠有利と思えば外枠決着、前残りになると思えば前が総崩れなどよくあることです。
騎手の駆け引きは奥が深いですね。今回は上位入選したのは後方にいた馬ばかりでした。
勝ったブリッシュラックですが、レース前に入れ込んでる姿を見たときはダメかなと思いましたけどね。素直に強かったですよ。
府中のマイルでこの競馬をされたらお手上げですね。
スタートはキレイに出て、道中は中団の内目を進み、直線ではスムーズに外に持ち出し二馬身半差の圧勝でした。
ちょうど先週の伸びてた内目の馬場に相当する辺りですかね。お見事な勝利でした。
昨年に続く「加油」の旗を振った応援団が来てましたね。
わざわざ日本まで来て、最高の結果を見れたわけですから嬉しかったでしょう。
あの謎の大量投票はやはり関係者だったんでしょうかね。おめでとうですよ。
安田記念回顧
そして2着のアサクサデンエンですが驚きました。これには乗ってた藤田騎手も驚いたんじゃないでしょうか。
なんかゴール後テンション高めでしたからね。
道中直線に入るまでは後方3〜4番手に控えて、直線では内目のグリーンベルトを通り、
最後は少し外の伸びる部分に持ち出して、ジリジリ伸びての2着でした。
藤田騎手の好騎乗でしたね。最後も凄いフォームでムチ乱打でビシバシ追ってます。痛そうですけどね・・
それに応えたデンエンも立派です。
ドバイへ行くとその後燃え尽きたように走らなくなる馬も多いのですが、この馬の場合は逆に火がつきましたか。
東京も合ってるんでしょう。また秋は再び人気を集めそうですね。
3着のジョイフルウィナーですが、道中は後方集団の一角につけ、直線では大外に持ち出して、少しずつ伸びてきての三着入選でした。
通ってきたコースと馬場の事を考えればかなり強い競馬をしたと僕は思いますけどね。強かったですね。
4着のダイワメジャーは先行集団の馬でただ一頭残った馬です。
道中は3〜4番手を追走し、直線ではポジションを生かしずっとグリーンベルト上を走っていました。
最終的にこういう展開になったわけですから、ダイワメジャー自身は昨年のサイレントウィットネス同様に強い競馬をしたという事。
5着のダンスインザムードですが、スタート後に出足がつかず、外から包まれる形でやむなく後方のポジション取りになってしまいました。
しかし直線に入るところで前の集団が詰まるのを恐れてか若干外に回したことで前方が空き、内ラチぴったりを回す事ができました。
少し下がってきたメイショウボーラーが邪魔になったのが痛かったですね。結果的に展開も向きましたが、五着が精一杯でした。
最後北村騎手あきらめてましたね。馬券買ってた人は最後までしっかり追ってくれって感じでしょうか。
でもGTホースの力は見せてくれました。
安田記念回顧
9着のテレグノシスですが、豊さんやっちゃいましたね・・嫌な予感的中でした。
スタートは揃いましたが、次の瞬間後方に置かれてしまいました。今までの競馬スタイルが定着してしまってるのでしょう。
そして仕方なく最後方を進みますが、直線で内が空かないと読んだのでしょうか。
途中で外に持ち出しています。そして直線では馬群の外を回す事になり、仕方なく大外に持ち出しますが、そこで勝負アリでした。
難しい競馬でしたね。残念でした。
10着のオレハマッテルゼですが、道中は中団を進み、先生がじわじわ仕掛けていつの間にか直線に入る所では絶好の手ごたえで
先頭集団に取り付けたのですが・・残り200mほどで逆噴射してしまいました。
これは素直に距離が長かった・・というかこのメンバーでの府中のマイルは厳しかったと見るべきでしょうね。
また秋の短距離路線では主役になるでしょう。
11着のカンパニーもテレグノシス同様厳しい競馬でした。
直線では仕方なく外に回しましたがテレグノシスと同じく前方集団を捕らえることはできませんでした。
残念でした。流石に大阪杯からのぶっつけは厳しいんですかね。また秋に期待です。
安田記念回顧
個人的に応援してたバランスオブゲームは直線でもの凄い逆噴射でした。
GUまでだとあんなに強いのにGTではさっぱりですねぇ。ホント不思議な馬です。
揉まれる多頭数の競馬は結果が出ませんね。これでもうGTは厳しいでしょう。
こういう運命の馬だったという事でしょうか。
今年の香港勢の活躍で来年以降もまた香港から挑戦者がやってくるでしょうね。
正直な感想ですが、僕はもっと日本馬に頑張って欲しかったです。
ホームで香港馬相手にこの競馬じゃ世界なんてまだまだ遠いですよ、
短距離含むマイル路線は。6,7歳ばっかりではなく若い世代にももっと頑張って欲しいですねぇ。
全体的に層が薄すぎると思ってるのは僕だけなんですかね。
今回も迷言連発したCX佐野アナの実況はどうなんですか。
と愚痴りつつ安田記念の回顧を締めたいと思います。
6月10日の回顧 東京ハイジャンプ
まず、東京ハイジャンプを制したのは、4連勝中のスプリングゲント。やはりこの馬、ただものではありません。
未だ障害入りして負けなし。
今回は障害重賞の常連、テレジェニックなどの実力馬を避けての勝利ですから、先に向けて期待は膨らみます。
暮れの中山大障害テイエムドラゴンの最大のライバルは、この馬になる可能性も高いと思います。次走も当然、注目です。
今日は東京で、6R以降に藤田騎手が全て乗り替わり。
病気ということですが、明日は大丈夫なんでしょうか?今のところ、発表はないので、乗れるという風に解釈していますが。
それに関連して、四位騎手に藤田騎手の騎乗馬が3件回ってきましたが、全て惨敗
…てゆーか、全部私が買っている馬だよ…それにしても、今日の四位騎手は散々な成績。
8回騎乗し、上位人気に乗っているにも関わらず、掲示板すらなし。シンガリ負けが2回。どーしようもないですな。
何しに東京まで来たんだよ?前乗りか?
最後に、東京メインのブリリアントSで、サイレントディールがほぼ1年ぶりの勝利。
内田騎手の手腕によるところも多かったでしょうけど、まだまだ健在です。
エイシンチャンプに続き、サイレントディールも復活させた内田騎手。
今日のエプソムCで、タイガーカフェを悲願の初重賞へ導けるかも注目です。
6月11日の回顧 エプソムC
本日の重賞は、東京・中京ともに雨の影響が大きかった印象。あまり力が入りませんが…回顧していきたいと思います。
まずは、東京のエプソムC。
勝ったのはトップガンジョー。先団でレースを進め、直線では、馬場の真ん中から先頭を窺います。
馬体を併せたマチカネキララとの叩き合いになりますが、一旦は先頭に立ったマチカネを交わして勝利。
嬉しい重賞初制覇となりました。また、鞍上の後藤浩輝騎手も、今年重賞初勝利で、同コースである昨年の毎日王冠以来。
勝利ジョッキーインタビューで、また微妙なことやっていましたが…スルーしておきます。
2着には、中団後ろから追い込んだグラスボンバー。実力馬が、一度使われてきっちり変わりました。
馬体もだいぶ絞れたようで、ようやく本調子を発揮しました。今年も夏開催に出てくるようなら、重賞を盛り上げてくれる一頭でしょう。
3着が断然人気のマチカネキララ。直線入り口では楽な手応えで、一旦は先頭に立ちますが、残り100M付近で失速。
グラスボンバーにも交わされてしまいました。少なくとも、重馬場は上手くないということが判明しました。
この1戦だけでは見限れませんが、今後に向けて、少し不安を残しました。
◎のダンスインザモアは、16着と負けすぎ。使い込んでよくなるタイプではなさそうなので、一度立て直すべきかもしれません。
2番人気のクラフトワークも出負け気味のスタート。こういう馬場状態も合わないでしょうね。
今回は重巧者で、叩き2戦目の2頭で決着。馬場状態が大きく結果に響いた印象です。
週頭の予想では、グラスボンバーが◎でしたが、初志貫徹なら…取れないでしょうね。
マチカネキララは、一つも買い目に入れてませんでしたから。
6月11日の回顧 CBC賞
続いて、中京で行なわれたCBC賞。こちらは、実績馬のシーイズトウショウが快勝。
スタートから前を見るような位置取りで、直線では外へ。追われてからの伸びも力強く、直線半ばで先頭に立って優勝。
中京1200Mのレコードホルダーの意地を見せました。
実質トップハンデとも言える57キロを背負っての快勝で、まだまだ健在の6歳牝馬は、秋のスプリンターズSで悲願の初GTへ挑みます。
2着にワイルドシャウト。先行策から、一旦先頭に立つものの、シーイズトウショウの伸び脚に屈しました。
4連勝の勢いは伊達ではありませんでしたが、今回は相手が強かったということでしょう。
今後の短距離路線を盛り上げてくれることでしょう。
3着がリミットレスビッド。上位2頭の直後につけ、外から一緒に上がってきましたが、2着争いまで。
58キロをものともせず、芝でもやれることを証明。ただ、GTとなると厳しい面があるのも確か。
シンボリエスケープが5着。ESPが発動してしまいましたが、後方からよく追い上げました。実力の高さは証明されましたね。
人気のアグネスラズベリは、スタートから行きっぷりが悪く8着。馬場の影響もあるでしょうけど、状態が本物ではなさそう。
まぁ…手も足も出ないレースでした。1・2着馬は完全に軽視してしまったので…センスの悪さを露呈しただけですね。
6月17日の回顧
まずは、京都の安芸Sは、ジョイフルハートが圧勝。
楽な手応えで逃げ、直線ではほとんど追われることなく後続を5馬身突き放しました。
休養明けもマイナス18キロも関係なく、これで9戦6勝連対率10割。なかなか使い込めていませんが、
大きいところを狙える素質を秘めています。
今年のオークスに出走したブルーメンブラットの半兄で、今年の2歳はダンスインザダーク産駒のソングバード。
勝ち上がり率の高い母系なので、指名馬ならずとも注目です。
今日の京都は、武豊騎手が上記の安芸Sなど特別3連勝…私は今日の全レース、この人を買ってませんので、私のおかげでしょう。
馬もよかったですけどね。余談ですが、9R勝ち馬のスズカフェニックスは一昨年の、2着ビッグカポネは去年のPO馬でした。
馬券ですが、今日は午後から本格参戦。福島メインで3連複52.5倍が来たので、プラスでした。
とは言っても、地方で負けた分を取り戻した程度ですけどね…痛恨は函館メイン。
3・4着馬を軸にしていましたが、取ったと思ったところに幸四郎が2着に突っ込んできやがったせいでパーです。
まさか、武兄弟の兄だけでなく、弟にまで邪魔されるとは…
ついでに言うと、4着馬の騎手も武英智騎手と、武一族(遠縁)なので、どうやら私は豊騎手だけでなく、武一族と相性が悪いようです。
これで、武邦彦調教師の管理馬とも相性が悪ければ完璧ですが。
さて、今日からは新馬戦もスタート。3鞍が行なわれ、最初に行なわれた函館は、キングヘイロー産駒のローレルゲレイロが完勝。
続く福島は新種牡馬・アドマイヤコジーン産駒のマイネペローラが優勝。
そして、注目の京都はフジキセキ産駒のトーセンラピュタが、評判馬のアドマイヤデュークを破って初陣を飾りました。
トーセンラピュタは、アドマイヤデュークとデビュー戦が被らなければ、指名も考えたんですが
…今となっては、時すでに遅し…orz 明日は、いよいよウワサの大物・コンゴウダイオーがそのベールを脱ぎます。
果たして、どんなレースを見せるのか?
6月18日の回顧 マーメイドS
今年からハンデ戦となったマーメイドSを勝ったのは、最軽量49キロの3歳馬・ソリッドプラチナム。
スタートから後方に位置し、直線に向いた時点でもまだ中団より後ろ。
しかし、外から徐々に加速し、ゴール寸前で先に抜け出したサンレイジャスパーを差し切り、ステイゴールド産駒として、
初の重賞制覇を達成しました。この時期に、古馬相手でこの結果なら、先々に向けて期待が膨らむ内容でした。
鞍上は、愛知の安部幸夫騎手で、昨年の愛知杯をマイネソーサリスで勝って以来の中央重賞2勝目。
このときも、牝馬限定ハンデ重賞で、軽ハンデ馬での優勝。
2着にはサンレイジャスパー。道中は中団に控え、直線真ん中を通って伸びます。
一旦は先頭に立つも、外の伸び脚に敗れました。もともとは、昨年の秋華賞で穴馬候補とされていたほどの素質馬。
軽ハンデを利した格好ですが、今後も楽しみです。
人気のヤマニンシュクルは、伸びずに8着と惨敗。トップハンデが響いた印象ですが、四位騎手の乗り方に工夫が見られず。
トップハンデを考慮した乗り方をしてもらいたかったですね。
マイネサマンサは、よく粘って4着。最後は上位馬とハンデ差が出てしまいましたが、やはり力のある馬です。
終わってみれば、上位3頭は全て49〜51キロの軽ハンデ馬。さらに、京都コースでの3着率が5割を超えています。
レース前にそれに気付けば、簡単な馬券でしたが、そう上手くいかないのが競馬です。
昨日の京都は、武豊騎手が特別3連勝をしましたが、今日は、福島で北村宏司騎手が特別3連勝!
全て上位人気でしたが、人気通りにきっちり持ってきました。
以前は、人気馬で信頼できない騎手でしたが、悲願のGT制覇を達成し、確実に成長しています。
余談ですが、夏の新潟芝コースは、北村騎手をベタ買いするだけでもそれなりの回収率を残せます。
宝塚記念回顧
今日の京都競馬場では、上半期の総決算・宝塚記念が行われました。
断然人気のディープインパクトが、他馬を相手にしない完勝劇を見せてくれました!
降り続く雨の影響で、馬場は渋り気味でしたが、いつも通り、後ろからレースを進めます。
レースが動いたのは4コーナー。これもいつも通りのマクリで、一気に先行集団に並び、直線を迎えます。
必死に逃げ込みを狙うバランスオブゲームを捕らえると、後は後続を突き放すのみ。
2着に4馬身差をつけ、圧勝。
まさに壮行レースといった印象で、順当勝ち。海外へ向け、準備は万全。
いよいよ世界の頂点を取るシーンが、現実味を帯びてきました。
2着には、中団から差してきたナリタセンチュリー。
前走の天皇賞では、休み明けで動けませんでしたが、本来の走りに戻ってきました。
同コースで重賞実績もあり、馬場も向いた感はありますが、能力の高さを証明しました。
田島裕和騎手との渋いコンビも魅力で、秋にもこのコンビで活躍を期待です。
宝塚記念回顧
バランスオブゲームがスタートから果敢に逃げ、最内最短距離を走り続けて3着確保。
最後は一杯になってしまいましたが、見せ場は十分作りました。
リアルタイムで観たわけではありませんが、1993年のオースミロッチの逃げ残りを思わせる好走でした。
距離が不安視されたダイワメジャーとハットトリックですが、前者は4着と好走。
皐月賞馬の意地を見せましたが、やはりマイルでこそ。後者は、7着と完敗。
予想以上に前につけますが、馬場も距離も向かなかった結果。
人気を背負ったコスモバルクは8着で、リンカーンは9着。
コスモバルクは、シンガポール遠征の後、いろいろと調整過程に狂いがあったのも事実ですが、本質はムラ馬。
今回は走らない番だった印象です。リンカーンは、追ってからまるで伸びず、馬場に泣かされました。
ディープインパクトはともかく、結果的に重馬場の得意な2頭が2・3着。
良馬場予想でしたが、重馬場予想でもバランスオブゲームは買いづらかったです。
それにしても、本当にディープは強かった。凱旋門賞での走り、大いに期待できそうです。
7月8日の回顧 特別戦
まずは、福島の11R・松島特別。結果的にタテ目。
◎Bテイエムサッカーの手応えの悪さを見て、3コーナーで負けを確信。
○のAモエレフェニックスは頑張ったと思いますが…
10Rの塩屋崎特別は、◎Fメジロボンズが4着。
1着のEリキアイダンディは◎を迷った馬なので、変えていれば3連複で74.6倍…悔しいなぁ。
函館11R・STV賞は、◎Eセイコーアカデミー、○Aソリッドスライダーがそれぞれ3・2着で的中。
ただ、勝ったのが1番人気のIコンドルクエストのため、6.6倍という面白くも何ともない結果。
コンドルクエストじゃなく、4着Cシュフルールだったらよかったんですけどね…
京都11Rの栂尾特別は、◎Hフィールドルーキーが完敗。私は、幸騎手とも相性が悪いんでしょうか…
○Dリードオフマンは2着で、他の2頭は相手にした馬。結局、今日もブログ予想は冴えませんでした。
現実の馬券も調子が悪く、函館メイン以外の的中は、京都6Rのワイドのみ。
Jティアラプリンセス(5人気)とNアグネスコメット(9人気)の1点勝負で、36.7倍と美味しいオッズ。
もちろん、オチは2人気のQグランオマージュを加えるだけで、万馬券Getだったということです。
一時期ほどの絶不調とまではいかなくとも、どうにも冴えません。
明日の重賞は、波乱含みのような気がするので、一発大きいのを取りたいですね。
7月8日の回顧 2歳戦
さて、注目の2歳戦回顧も。函館1Rの未勝利戦では、ようやくコンゴウダイオーが初勝利。
スタートダッシュから逃げ切り勝ちを収めました。
ダート替わりで結果が出ましたが、デビュー前の評判を考えれば、このくらい走って当然でしょうか。
京都1Rでは、スペシャルウィークさん指名のマルカハンニバルが優勝。
2着クラウンプリンセスともにスペシャルウィーク産駒。2歳戦早くも4頭目の勝ち上がり。
前走はいかにも忙しい距離だったため、今回はマイルへの距離延長がプラスに出た印象です。
それにしても、POG初勝利がご自身のHNとなっている馬の産駒ということで、スペシャルウィークさんにとって、
感慨深いものがあるのではないでしょうか?
函館5Rの新馬戦は、サクラバクシンオー産駒のニシノチャーミー。
翔POGの涼さんが12位指名を迷うほどの馬でしたが、見事に勝ち上がり。
果たして、涼さんが指名しなかったことを後悔するほどの活躍を見せることができるでしょうか?
さて、いよいよ明日は私の指名馬であるレッドベリルのデビュー戦。現在1.5倍の断然1番人気。
まぁ、まだこの時間ですから、発走の頃には変わるでしょうけど、デビュー勝ちを期待します!
7月9日の回顧 七夕賞
まずは、福島最終週を飾る七夕賞から。勝ったのは、トップハンデを背負ったメイショウカイドウ。
逃げるコンゴウリキシオーを見ながらの先行策。
直線入り口付近で外へ持ち出すと、ゴール前で懸命に粘るコンゴウリキシオーを捕らえ、1.1/4馬身差をつけて優勝。
初の福島参戦で、ホームグラウンドとも言うべき小倉以外での初重賞制覇を決めました。
休み明けでも走れるタイプでしたが、トップハンデに加え、初参戦の福島と、不安も少なくありませんでしたが、実力馬の底力を見せまし
た。
また、鞍上の武豊騎手も久々の福島参戦ながら、10Rと連勝し、1997年のマイネルブリッジ以来2度目の七夕賞制覇を達成。
さすがの一言です…まぁ、ブログ予想で△打っていましたが、リアルで私が買わなかったおかげでしょう。
2着には逃げ粘った1番人気のコンゴウリキシオー。マイペースの逃げで、直線でも見せ場十分の競馬。
最後は力尽きましたが、今回はメイショウカイドウを褒めるべきであり、よく頑張った方でしょう。
3着にグラスボンバー。中団待機から、内を突いて伸びるも、前には及ばず。福島巧者として、意地は見せました。
結局、1〜3着は3・1・2人気の順で、堅い決着となりましたが、気になったのは、関東勢の不甲斐なさ…
関西馬とその鞍上である武豊・岩田両騎手、さらに4着も関西馬で、関西所属小牧騎手のサザンツイスター…
岩田・小牧両騎手は、福島初参戦ですよ?自分らの庭で好き勝手にやられて、情けないです。
唯一、グラスボンバーが気を吐きましたが…西高東低は、今後も続きそうです。
7月9日の回顧 プロキオンS
そして、京都ではプロキオンS。
伏兵・メイショウバトラーが、2004年の小倉大賞典以来、2年5ヶ月ぶりの白星を挙げました。
前走は長期休養明けに加え、久々のダートで12着。
しかし、大きく負けたわけではなく、休み明け2戦となった今回は、馬体も戻し、先行策から押し切る強い内容。
もともと、父がダートで活躍したメイショウホムラで、血統面からはダート適性も感じられました。
今後、ダート界で面白い存在になっていくことでしょう。
2着に1番人気のシーキングザベスト。
先頭集団から離れた2番手グループから、直線でよく伸びたものの、前を捕まえ切れませんでした。
もう少し前で競馬をすれば、違った結果もあったように感じますが、それでも重賞で通用することに変わりはありません。
ちょっと疲れもありそうなので、ここらで立て直すのも手だと思います。
7月9日の回顧 プロキオンS
5着に◎のツルマルファイター。
シーキングザベストをマークするような位置での競馬で、直線では内を突きますが、逃げたサンライズキングを交わせず、
4着に入ったシンボリエスケープにもゴール前で差されました。
もう一伸びがないところから、やはり全盛期の力は感じません。
よく頑張ったと思います。
上村騎手の重賞制覇は、またしてもお預け…
上位人気に押されたリミットレスビッドは6着。
こちらも2番手グループからの競馬でしたが、追ってからの反応もイマイチ。
年明けに連勝していた時ほどの勢いがないので、年齢面からも特に不思議な負けとは思いません。
上位人気2頭のうちの1頭が2着に入り、1・3着が伏兵馬という、先週の函館スプリントSと同じような結果になりました。
ジャパンダートダービー回顧
大井競馬場で行われたジャパンダートダービー(統一GT)は、内田博幸騎手騎乗のフレンドシップが優勝!
スタートから先行ポジションをキープし、直線へ向きます。
先に抜け出したバンブーエールを残り100M付近で捕らえると、最後は1馬身半差をつけての完勝。
これで通算成績は9戦4勝となり、初重賞制覇をGTで飾りました。
管理する角居調教師は、昨年のカネヒキリに続いて連覇。また、鞍上の内田騎手は、これで昨年の東京大賞典から、統一GT5連勝!
6連勝の可能性も高そうですが、この際ケチくさいことは言わず、10連勝くらいの大記録を達成してもらいたいものです。
2着に、先行して粘ったバンブーエール。
逃げるサンキューウインを見ながらの競馬で直線へ向き、一旦は抜け出しましたが、最後はフレンドシップに屈する格好。
人気はありませんでしたが、これくらいの実力を持っている馬ですし、今後も期待できると思います。
人気のナイキアースワークが4着。後方からよく追い込みましたが、届きませんでした。
追い込み馬だけに、展開や馬場に左右される面があるため、この敗戦も仕方のないところ。
どんな状況でも問答無用で勝てるほど、抜けた馬ではないということでしょう。
個人的に、◎を打っていた馬なので、さすがにあれだけ後ろから行かれると…
レース後、アンカツさんに暴言を吐いたのは、言うまでもありませんw
出負けしたヤマタケゴールデンは6着。大レースでの経験が少ない池田騎手ですから、戸惑ってしまった面もありそうです。
3番人気のナイアガラは、シンガリ負け。武豊騎手も首をかしげる敗戦で、体調面に問題があったかもしれません。
コンコルド4馬身差圧勝〜東京大賞典
2006年12月30日(土) 6時4分 スポーツニッポン
06年最後を飾るG1「第52回東京大賞典」は29日、大井競馬場で行われた。
3番人気に推された中央のブルーコンコルドが直線鋭く抜け出し、後続に4馬身差をつける圧勝劇で06年を締めくくった。
2着クーリンガー、3着シーキングザダイヤで上位をJRA勢が独占。
1番人気に推されたアジュディミツオーは5着に敗れ、グランプリ3連覇は成らなかった。
満面の笑みを浮かべた服部師は、ブルーコンコルドから下馬した幸とガッチリと握手。
「わしはもともと距離は関係ないと言うてたんや。それが証明できてうれしいわ」。
南部杯、JBCマイルに続く今年のG13勝目のタイトル奪取に服部師は得意げに言い放った。
出遅れたが「かえって馬込みから離れて折り合いがつきやすかった」(幸)とそれも味方につけてしまった。
道中はゆったりとした流れを中団で折り合い、一気に集団が動いた3コーナーで流れに乗って仕掛けていく。
4コーナーをスムーズにクリアしての直線も手応え十分。幸のゴーサインとともにはじけた。
シーキングザダイヤに襲いかかるクーリンガーを外からかわすと、あとは独走状態。ゴール前では手綱を抑える余裕もあった。
幸も喜色満面。「前走はみんなに距離は大丈夫と言っていたのに前が詰まって…。
結果が出せなかった分、悔しい思いをしたが、その借りを返してすっきりした気分。凄く馬が強くなった。
今がまさにピークと思う。この勝利でレースの選択にも幅が出るし、まだまだ勝ちたい」と意欲を見せた。
G1フェブラリーS(2月18日、東京)を目標に調整されるが
「(JCダートで包まれたが)今度は直線で前が詰まらないように乗って結果を出したい」と幸もグランプリ勝利で自信をつけた様子。
コンコルドの勢いは07年も止まりそうにない。
ミツオーのV3阻止!コンコルド4馬身差V…東京大賞典
2006年12月30日(土) 8時3分 スポーツ報知
JRAから5頭が出走した第52回東京大賞典・統一G1(ダート2000メートル)は29日、大井競馬場で行われた。
3番人気のブルーコンコルド(幸)が直線で楽に抜け出し、今年の「ダート王」に輝いた。
2着にクーリンガーが入り、3着シーキングザダイヤ、4着カフェオリンポスまでJRAが独占した。
3連覇の偉業に挑んだ地方の雄アジュディミツオーは5着に沈んだ。
抜群の手応えで大外から4角を回ったブルーコンコルドが、楽々と先行争いに加わった。
残り150メートル。幸が後ろを振りかえる必要もなかった。内で粘るシーキングザダイヤを並ぶ間もなくかわすと、あとは独走状態。
一完歩ごとにリードを広げて、最後は2着クーリンガーに4馬身差をつける圧勝劇だった。
距離不安説を見事に覆した。マイルでのG1・2勝馬に2100メートルのJCダート(9着)出走を進言したが、
前が詰まるなど結果的に不完全燃焼だった幸にとっては会心の勝利だった。
「前回の借りを返しました。距離は大丈夫だと思ってましたが、悔しい負け方をしたので勝てて良かった」。
それも、際立つ強さだった。スタートでつまずいて後方に取り残された上に、道中はスローペースを追走。
しかし、馬の力を信じる幸は焦らず、向こう上面から徐々に進出した。
「3、4角からスッと行けて、手応えは十分あった。直線に入った瞬間、勝ったと思った、本当に強かった」と感心しきりだった。
G1は4勝目だが、中距離路線も制したコンコルドは、文句なしのダート王者に輝いた。
3連覇のかかったアジュディミツオーや、G1の常連シーキングザダイヤを問題にしなかった。
「相手はダート界の横綱。それを蹴散らしたので、そこを評価して欲しい」
と服部調教師は、地方競馬の年度代表馬のアピールを忘れない。
来年はJRAでのG1初勝利に向けて、フェブラリーS(2月18日、東京)に直行する。
「たまにはJRAのG1を勝たないと。(フェブラリーSは)2回とも取り損ねている。完成されつつある今なら楽しみ」
東京大賞典の回顧
今日は、大井競馬場で地方競馬のラストを飾る大一番・東京大賞典(統一GT)が行われました。
勝ったのは、3番人気のKブルーコンコルド。
スタートで躓くような格好になり、出遅れて中団後方からのレース。
前走は内で動けなくなったこともあり、道中は外を通って包まれないポジション取り。
3コーナー辺りから進出を開始し、直線でも外を通って前を追います。
前の脚色が徐々に衰え出すと、一気に外から交わし去り、残り200M手前で先頭に立ち、後は軽く流すだけで4馬身差の楽勝。
今年GT3勝目をあげました。不安視された距離も問題なく、むしろこっちの方が向いているのでは?
と思わせるくらいの圧勝でした。
前が残りづらくなっている大井の馬場も味方した面もありますが、この馬自身も非常に力を付けています。
来年は7歳になりますが、衰えるどころか進化している感すらありますし、楽しみです。
幸騎手も、今回は(←強調)馬の力を引き出す好騎乗でした。
2着には人気薄の@クーリンガー。
有力馬が前に行くのを見ながら、好位集団の後ろでマークするようなレース。
3コーナーで外へ持ち出し、前に取り付きながら直線へ向き、そこからもしぶとく伸びます。
ブルーコンコルドには突き放されたものの、先行したシーキングザダイヤを交わして2着と大健闘でした。
近走成績を見ると、前3戦は全て1秒以上の差をつけられて負けていた上に、7歳馬で上がり目もなさそうに見えましたが…
またしても暮れの大一番で大激走を見せました。何でここまで走れたのか、ちょっと好走の原因がわかりません。
大井競馬場の水が合うんでしょうかね。来年以降も現役を続けるようなら、時々こういう穴を出しそうなイメージですね。
東京大賞典の回顧
3着にJシーキングザダイヤ。
スタートから積極的に前へ行き、ハナをも奪おうかとしているように見えましたが、
ナイキアディライトが行くのを見て2番手に控えます。
道中も逃げ馬の直後につけますが、3コーナーで早々と脱落したことで、押し出されるように先頭へ立ち、直線へ向かいます。
直線に入って、一旦は抜け出しますが、見せ場はここまでで、外からブルーコンコルドに差し切られてしまいます。
最後はクーリンガーにも交わされて、3着確保が精一杯。
溜める競馬をしても、ブルコンほどの脚が使える馬ではありませんし、積極策自体は良かったと思います。
しかし、展開も馬場も味方してくれませんでした。
これまで下にいた馬もどんどん伸びてきていますし、この馬自身にプラスアルファがない分、GT獲りはかなり厳しい状況でしょうね。
これを書くと、ファンの方から反感を買うでしょうけど…この馬はもうGTは勝てないでしょう。
勝てるシーンが想像できません。安定はしているので、連軸には十分でしょうけど、年齢的にもそれ以上を望むのは酷でしょうね。
4着のカフェオリンポスは、直線でよく追い込んできました。
前を捕まえるには至りませんでしたが、このレースでGTを勝った馬ですし、意地は見せたと思います。
ようやく復調してきた感はありますが、基本的にムラ馬ですし…これで完全復調とは考えづらいですね。
しばらくは様子見でしょうか。
東京大賞典の回顧
3連覇を狙ったアジュディミツオーは5着。
ゲートの出が今ひとつで、ハナに立てず好位からの競馬。
道中は内でロスのないコース取りで、じっくりと仕掛けのタイミングを待ちます。
直線で上手くスペースが出来た頃を見計らい、満を持して追い出すも、そこからのの伸びがありません。
結局、3連覇のかかったレースで、最後まで先頭に立つことはありませんでした。
この馬に関しては、久々で力を出し切れなかったのもありますが、内田騎手が『初めてゲートでうるさかった』
と話しているように、スタートの時点ですでに決着はついていたのかもしれません。
順調に使えなかったことが悔やまれますが、南関東を背負って立つ馬だけに、このまま終われません。
来年のリベンジに期待しましょう。
ボンネビルレコードは6着。
勝ったブルーコンコルドは仕方ないとはいえ、2番手集団とは差のない競馬でしたし、やはり力は付けています。
来年も交流GTで欠かせない存在になりそうです。
復活を目指したシーチャリオットは、見せ場すらなく9着。
8歳のクールアイバーにすら先着を許しているようでは、復活への道は険しそうです。
勝ったブルーコンコルドは、距離を克服しての勝利だけに、非常に価値のある1勝です。
来年はフェブラリーSから始動の予定だそうですが、カネヒキリなどの有力馬不在の現状なら、
あっさりと中央初GT制覇も達成できそうです。不安は、今年中央重賞未勝利の鞍上くらいか。
7月16日の回顧 アイビスサマーダッシュ
昨日は、国内唯一の直線重賞・アイビスサマーダッシュが行なわれました。
10R辺りから再び雨が降り始め、レース時間前にはスコールのような大雨になった新潟競馬場。
そんな大粒の雨が降りしきる中、鮮やかな走りを見せたのは、3歳牝馬のLサチノスイーティー。
7番人気と伏兵評価でしたが、スタートから楽な手応えで先行し、追い出してからも後続を全く寄せ付けないスピードを見せつけ、
3馬身差で完勝。
これで500万下から3連勝で、「夏は格より調子」と「夏は牝馬」の二つの格言をダブルで実感させました。
他の馬が道悪で苦労した分、重馬場での実績があった同馬に味方した印象なので、次走はキーンランドCの予定ですが、
そこで真価を問われることになりそうです。
鞍上の鈴来直人騎手は、デビュー7年目で嬉しい重賞初勝利。
また、平井雄二調教師は、87年のサクラスターオーの菊花賞以来、久々の重賞制覇を飾りました。
鈴来騎手は、現在はフリーですが、デビュー当初は平井厩舎の所属で、師匠の馬で初重賞を飾り、
平井師も久々の重賞を愛弟子の騎乗で飾れて、二人にとって本当に嬉しい勝利だったことでしょう。
2着には同じく3歳牝馬のIマリンフェスタ。
ここまで逃げて好成績を残していた馬ですが、スタート一息で、先行勢を見ながらの競馬。外へ持ち出し、伸びてきましたが、勝ち馬の伸び脚には及ばず、2着まで。馬場も気にしていなかったと、
大西騎手はコメントしていますが、勝ち馬より味方にできなかったことは間違いありません。
ここまで、芝では掲示板を外したことのない堅実派で、今後の短距離重賞で欠かせない存在になりそうな1頭。
7月16日の回顧 アイビスサマーダッシュ
3着のMレイズアンドコールは、スタートから先行しますが、勝ち馬ほどの行きっぷりはなく、道悪や斤量差が影響した様子。
それでも、新潟との相性の良さは証明しました。
4着のEホーマンテキーラは、+30キロという大幅な増減。前走が減っていたとはいえ、戻しすぎたか?
ただ、それ以上に出遅れが痛かったですね。
昨日の中舘騎手は、他のレースでも出遅れがあり、らしくない騎乗が目立ちました。
Aダイワメンフィスは、枠順に恵まれず5着。渋った馬場もあまり得意ではないようで、連勝の勢いも通じず。
Hステキシンスケクンは、スタートから行きっぷりが悪く、何も出来ずに12着と完敗。
初の1000Mや、雨と馬場コンディションの影響が考えられますが…ちょっとガッカリしました。
昨年の覇者・Oテイエムチュラサンは、スタートからもたつき、何とか先行するも最後はバタバタ。
こちらは馬場と体重減が響いたようです。
有力馬が、馬場に敗因を求めているように、良馬場発表とはいえ、かなり水分を含んでいたようです。
重発表から始まった新潟競馬ですが、午前中からほとんど雨はなく、良まで回復。
実際、あまり外有利という印象はなく、内を突いて勝つ馬もいました。
ところが、前述のとおり、10Rの少し前辺りから降り出して、レース時間帯は大荒れの天気。
メインレース終了後、雨はパタリと止んだとはいえ、最終も良馬場発表…怪しいもんですよ。
7月22日の回顧 小倉サマージャンプ
小倉サマージャンプは、紅一点の伏兵馬・Iコウエイトライがハンデ差を生かし、逃げ切り勝ち。
休み明けが嫌われて、人気になっていませんでしたが、前走の上位3頭はかなり強い馬で、
しかも去年の三木ホースランドジャンプSでは、人気のファントムスズカにも先着していました。
買い目に入れていたとはいえ、ここまであっさり逃げ切るとは…
血統的には、スプリングゲントと同じオペラハウスを父に持ちます。
平地でも活躍馬を多々輩出しましたが、ここに来て障害でも活躍を見せています。
第二のモガミとなるかも?姉には、小倉2歳Sを逃げ切ったコウエイロマンがいます。
2着に、中団から進んだAキングジョイ。
最後の伸び脚はよかったんですが、あれだけセーフティーリードがあると、さすがに届きません。
初の重賞挑戦でこの内容なら、今後も面白い存在です。
3着はFモガリブエ。いい感じで先行しますが、最後はバテてしまいました。
大種牡馬ノーザンテーストの中央唯一の現役産駒ですが、重賞制覇はお預けとなりました。
人気の@マルブツトップやMスズカファントムは、いいところなくそれぞれ7・8着。
結果的に、後ろで構えすぎたのが敗因かもしれませんが、見せ場もなく、内容的には完敗でした。
7月23日の回顧 函館記念
『サマー2000シリーズ』の第2戦・函館記念は、Bエリモハリアーが優勝し、昨年に続いて連覇を達成!
道中は中団よりやや後ろのポジションで、前を見ながらの競馬。
3コーナー手前から徐々に進出していき、馬群を割って前を捕まえにかかります。
そのときに、やや前が狭くなるようなシーンが2回ほどあり、前走の悪夢再びかと思わせましたが、
直線では力強い伸び脚を見せ、先に抜け出したエアシェイディを力でねじ伏せ、函館記念連覇を達成しました。
ハンデ56キロは、終わってみれば恵まれた斤量で、サマー2000シリーズ初代王者へ向け、好発進でした。
次走は、札幌記念の予定。
エアメサイアやカネヒキリなどの強豪も出走を予定していますが、今の勢いで撃破なるか?
2着は、Cエアシェイディ。
好位からスムーズな競馬で、直線手前で先頭に立ちます。
このまま押し切るかと思いきや、勝ち馬の強襲の前に破れ、重賞制覇はまたしてもお預けとなりました。
ハンデ差もあったとはいえ、最後に差されてしまうあたり、詰めの甘さが目立ちます。
ベストを尽くしての敗戦だけに、納得でしょう。
7月23日の回顧 函館記念
3着には、後方から追い込んだFマヤノライジン。
少し間隔が開いた上に、初挑戦の重賞で55キロ背負ってこの結果なら上々でしょう。健闘したと思います。距離に関しても、問題はないでしょうし、重賞制覇もそう遠くはないはず。
Nアスクジュビリーは、最後方をポツンと進み、直線だけで4着まで来ました。
残念ながら、伊藤雄二調教師にとって最後の函館記念を勝利で飾れませんでした。
Gシェイクマイハートは、中団後ろから伸びるも5着。ノメってしまったということで、残念です。
Aブルートルネードは、函館で初めて馬券圏内を外す6着。同型が多く、持ち味を生かせませんでした。
@タガノデンジャラス、Hマチカネメニモミヨの穴人気していた馬は、見せ場なく9・10着と敗れています。
コーナーで不利がありながら、あっさり抜け出すエリモハリアーの強さが目立つレースになりましたが、時計がかかる馬場も向いた印象。
札幌に替わっても、軽視はできませんが、相手も一気に強化され、馬場も変わるだけに、多少疑問は残ります。
2・3着のエアシェイディ、マヤノライジンともに重賞を勝つだけの能力を持っていますが、今回は相手が悪かったか。
結果的に、上位人気3頭がそのままという、ハンデ戦らしからぬ結果。
七夕賞同様に、荒れない『サマー2000シリーズ』ですが、来週の小倉記念は、そろそろ荒れる予感も?
キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドS
スタートから、先頭に立ったのは予想通り、ペースメーカーのチェリーミックス。
2番手にハリケーンランがつけ、その後ろにハーツクライ、それを見ながらエレクトロキューショニストと3強は同じような位置取り。
その後ろにマラーヘル、エンフォーサーという態勢。
最終コーナーへ向けての直線地点で、エレクトロキューショニストが動いて3番手に上がり、ハーツクライは一旦5番手まで下げます。
ハリケーンランの手が動く中、エレクトロキューショニストが2番手に上がり、ハーツクライも馬なりでその直後へ。
直線へ向くと、チェリーミックスとエレクトロキューショニストを交わしてハーツクライが先頭に立ちます。
しかし、残り200M付近で失速し、内を伸びたハリケーンランと、一旦は交わしたエレクトロキューショニストに差され、
3着に終わりました。ああ、惜しい!
先頭に立ったときは、行けそうな感じに見えますが、あそこから差されてしまいますか…
ハリケーンランは、コーナーの手応えなら終わったと思ったんですが、最後に伸びてきました。
エンジンがかからなくて、手が動いていたのかもしれませんね。
エレクトロキューショニストも、もう一度伸び返したわけですし、やはり強いです。
ゼンノロブロイ・カネヒキリに続いて、今度はハーツクライも…『日本馬キラー』というか…
本当に惜しいレースだったハーツクライですが、ドバイから間隔も開いていましたし、改修されたとはいえ、タフなアスコットの芝。
最後の失速は、その辺が影響しているかもしれません。勝つチャンスは大きかっただけに、本当に悔しい3着でした。
しかし、世界のトップホース相手に、これだけの競馬をしたことは十分賞賛に値します。
まずは無事に帰国し、秋にはまた、ターフを沸かせてほしいと思います。
まぁ、個人的には、日本でレースしないで、このまま凱旋門賞に出走してリベンジしてもらいたいんですが…ディープに任せますか。
7月30日の回顧 小倉記念
サマー2000シリーズの第3戦・小倉記念は、4番人気のスウィフトカレントが優勝。
スタートからかなりのハイペースになり、同馬は最後方からのレース。
先行勢が崩れていく中、一旦は先頭に立ったヴィータローザを、最内ピッタリ回って伸びたスウィフトカレントが差し切り優勝。
半年ぶりながら初重賞制覇をレコードで飾りました。
父がサンデーサイレンスで、兄には安田記念馬のアサクサデンエンがいる良血。
デビュー戦ではブラックタイドの2着するなど、クラシックでもと言われるほどの素質馬でしたが、
兄も6歳でGTを勝ち、今なお一線級で活躍する遅咲きだけに、弟もこれからの活躍に期待です。
2着にはヴィータローザ。
スタートで出ムチを入れたときは、どうなるかと思いましたが、中団より後ろからレースを進め、
4コーナー付近から一気にマクります。
直線で先頭に立ち、上村騎手に久々の重賞制覇を意識させる競馬でしたが、
最内をすくったスウィフトカレントに差されてしまいました。
ハンデ差と、内外との距離の差を考えれば、上々の内容ではありましたが…あそこまで行ったら勝ちたかった…
7月30日の回顧 小倉記念
サンレイジャスパーは4着。
51キロの軽ハンデで人気していたものの、3着争いまで。先行集団を進みますが、直線での伸びは今ひとつ。
牡馬相手の重賞では、この辺までか。
2番人気のコンゴウリキシオーは5着。スタートから逃げるも、4コーナーで捕まってしまいます。
状態が本物でなかったのか、ペースが厳しかったのか…少し物足りない内容でした。
3連覇を狙ったメイショウカイドウは6着。コンゴウリキシオーをマークするような位置撮りでレースを進め、
直線で前を捕らえようとしますが、伸びがありませんでした。
ハンデや2走ボケ、体調面などでの問題があったかもしれません。
上位人気が崩れ、3連単は100万超えの大波乱。
サマー2000シリーズは、上位人気による堅い決着が続いていましたが、ようやくハンデ戦らしい大荒れ。
スウィフトカレントは、兄のアサクサデンエン同様に勝ち身に遅いジリ脚タイプでしたが、兄もきっかけ一つでブレイクしたので、
この馬もこの勝利がきっかけになれば、中距離路線で面白い存在になりそうです。
サンタアニタトロフィー
大井競馬場で行なわれたサンタアニタトロフィー(GV・1600M)は、3番人気のボンネビルレコードが優勝。
1番人気に支持されたエイシンチャンプは4着で、前走の帝王賞に続いて馬券圏内を外してしまいました。
レースは、@ベルモントソレイユが逃げる展開。
それを人気のDナイトスクール、Aエイシンチャンプが追いかけ、Kボンネビルレコードは後方から。
直線に向き、逃げ込みを図るベルモントソレイユをエイシンチャンプが追いかけますが、前との差は詰まらず。
もがくエイシンチャンプを尻目に、外からボンネビルレコードが素晴らしい伸び脚を見せ、
粘るベルモントソレイユを1.1/2差抑えて優勝。
3着には後方から追い込んだコアレスハンターが入りました。
この相手でハンデ57キロなら、エイシンチャンプで問題なさそうだと思ったんですが、追ってからの反応がイマイチ。
体調面が万全でなかったのかもしれませんが、残念な結果でした。
ですが、これで終わりではないですし、中央のGT馬として、今後も頑張ってほしいと思います。
8月5日の回顧
まずは、函館メインのみなみ北海道S。
後方からマクったIファストタテヤマが優勝。スタートが今ひとつで、後方からのレース。
ところが、コーナーで一気にロングスパートをかけると、直線で前を差し切り、今年1月の万葉S以来の通算5勝目。
正直、3コーナー入り口での手応えを見たら、「今日は走らない番か…」と思わせましたが、まさかの勝利でした。
本命にしていた馬なので、直線はアツかったですね。向こう正面で「ざけんな、幸四郎!」と言ったのは、なしにしてほしいです。
あと、2着Dルーベンスメモリーの菊沢さんもナイス騎乗でした。先週から私に美味しい配当をプレゼントしてくれています。
もしかして、私にとって相性のいい騎手?
また、久々のイングランディーレが3着。トップハンデ58キロを背負いましたが、一昨年の天皇賞馬の意地を見せました。
故障で使い込めていませんが、まだまだやれそうです。
今日の新潟競馬は、まさに蛯名Day!4・6・7・9・10・12Rで勝ち、計6勝。3・8・11Rでも馬券に絡む大活躍でした。
その蛯名騎手が3着に来た長岡特別は、Eマルターズホビーが優勝。
スタートで後手を踏み、中団より後ろからの競馬になりましたが、最後の末脚は際立っていました。
以前なら、メインというだけで消せた大先生も好騎乗でした。
8月6日の回顧 関屋記念
夏の陽射しが降り注ぐ新潟競馬場で行なわれたマイル重賞・関屋記念を制したのは、人気薄の伏兵Lカンファーベスト。
道中は、中団よりやや前のポジションで、先行馬を見る形。
絶好の手応えで直線に向き、仕掛けのタイミングを計ります。
残り200M付近で先頭に立つと、追いすがるダイワバンディットを振り切って優勝。
2003年の朝日チャレンジC以来の重賞2勝目を上げました。
少し間隔が開き、マイルも初挑戦ながら、ペースに戸惑うことなく、強い競馬で健在をアピールしました。
今年は、騎乗以外の面でクローズアップされることが目立つ江田騎手。
この勝利を含めて8勝と勝ち星こそ少ないですが、重賞は2勝と中身は濃いですね。
おまけに、最終でも11人気の伏兵グラスギャロップで2着…ここぞというときには決めてくれます。
2着には、先行して粘ったJダイワバンディット。交わされながらも、最後まで勝ち馬に食らいついたことは評価できます。
一時、完全に勢いを失って「早熟馬」という評価になりかけましたが、福島テレビOPでエアシェイディに迫るなど、復調気配。
重賞制覇を含む3連勝した経験のある新潟で、見せ場十分の走りでした。
8月6日の回顧 関屋記念
3着は、1番人気のBテレグノシス。
後方寄りの位置から、直線での追い込みに賭けますが、思った以上に伸びがなく、前を捕まえるには至らず。
馬券圏内には絡んで、何とか意地は見せましたが、実績を考えれば、少し物足りない結果と言えそうです。
連覇を狙ったFサイドワインダーは10着。勝ち馬の直後でレースを進めますが、直線でも弾ける脚がなく、完敗。
8歳という年齢を考えれば、仕方のない敗戦かもしれません。
Pヤマニンアラバスタは、14着と全く奮わず。パドックでもあまりよく見えず、体調面に疑問。
レースでは、出遅れが響き、距離も短かったかもしれません。
頑張ったのが、4着のGローエングリン。出遅れながらも直線で内を突いてよく伸びました。
59キロの斤量を考えれば、この結果は上出来でしょう。
このところ、往年のスピードは感じられませんが、新たな持ち味を発揮できたかもしれません。
勝ったカンファーベストは、強い内容ではありましたが、血統的にマイルがベストという印象はありません。
他の馬が少しだらしなかった面もあるので、中距離でこその馬でしょう。
ダイワバンディットは、復調気配を見せているので、マイル近辺の重賞なら無視できない存在です。
8月6日の回顧 函館2歳S
続いて、最初の2歳重賞となる函館2歳Sは、伏兵のMニシノチャーミーが優勝。
好スタートから、中団の外目を追走。直線で前を行く馬を捕まえると、食い下がるローレルゲレイロを抑え、2歳の重賞勝ち1番乗り。
勝ちタイムの1.10.3は、今開催の最速タイム。
サクラバクシンオー産駒で、母はあのサクラローレルにも先着経験のあるブランドミッシェル。
単純なスプリンターという印象はなく、桜花賞でも十分楽しめそうな1頭。まずは、暮れの阪神JFが目標でしょうか。
2着には、先行したJローレルゲレイロ。
馬場のいいところを慎重に選んで走り、一旦は交わされながらも盛り返しを見せ、能力をアピールしました。
復帰した本田騎手も、すでに復帰後の初勝利を上げており、ベテラン健在を印象付けました。
人気の一角・Dインパーフェクトは6着。中団からの競馬でしたが、直線では伸びを欠きました。
多頭数だったため、ゴチャつく内で走る気をなくしてしまった印象です。
まだ名前の通り「不完全」です。距離も忙しかったでしょうし、距離延長で見直したいですね。
1番人気のEエーシンダームスンは、いい感じで先行しますが、直線では全く伸びがなく、ブービーの14着。
新馬戦のように楽な競馬をさせてもらえず、脆さが出たかもしれません。
毎年のように人気でコケる「開幕週を好時計で勝ち上がった1戦1勝馬」なので、危険な予感はしましたが…
1・3着にニシノチャーミー、シャルトリューズの牝馬2頭が頑張りました。
勝ったニシノチャーミーは、まだまだ奥がありそうなので、今後も要注意。
ローレルゲレイロは、2歳重賞くらいなら無視できない力は持っていますが、これ以上の上積みとなると苦しい気がします。
8月13日の回顧 北九州記念
まずは、サマースプリントシリーズ第3弾・北九州記念の回顧から。
勝ったのは、11番人気の伏兵馬、Aコスモフォーチュン。
ハナを奪う勢いで先行しますが、サチノスイーティーが行くのを見て2番手に控えます。
4コーナーで先頭に立ち、直線に向いても脚色は衰えることなく、見事な逃げ切り勝ち。
52キロの軽ハンデで、馬もスピードを生かしましたが、各馬が大外を回す中、絶妙なコース取りをした角田騎手の好騎乗も光りました。
2003年のスイープトウショウでのファンタジーS以来、約2年9ヶ月ぶりという久々の重賞制覇となりました。
最近は、勝ち鞍が伸び悩んでいますが、持ち前の大レースでの勝負強さを見せ付けました。
この勝利をきっかけに、再びダービージョッキーとしての輝きを取り戻してほしいと思います。
2着にはGゴールデンキャスト。
中団からレースを進め、直線では差を詰めますが、前を行くコスモフォーチュンを捕まえるには至らず。
トップハンデを背負って、力を出し切っての競馬。今回は相手にしてやられましたが、GVでは実力上位であることを証明しました。
3連覇がかかるセントウルSで、改めて期待したいと思います。ただ、今年は中京なのが微妙な印象です…
8月13日の回顧 北九州記念
3着にIホーマンテキーラ。
スタート微妙も、先行策。直線では、さすがに脚色が鈍ってしまいました。力はある馬ですが、重賞だともう一歩。
まだ4歳ですし、これから十分にチャンスはあると思います。
1番人気のEマルカキセキは8着。中団やや前寄りのポジションでしたが、直線で伸びがありませんでした。
どうにも以前のような走りが見られません。復調はまだ遠そう。私の本命、Lタガノバスティーユは後方から伸びを欠いて9着。
これは単純に実力負けの可能性が高そう。まぁ3歳ですし、これからでしょう。
3番人気の@サチノスイーティーは、ブービー13着。出遅れ気味のスタートで、無理にハナを奪ったのが響きました。
着順ほど大きく負けてはいませんし、それほど驚く負けでもないでしょう。
意外と頑張ったのが、7着のHスピニングノワール。
シンガリ人気ながら、外から伸びかけたときは、一瞬期待させましたが、最後は力の差か。
今週の上村騎手は、全体的に低調でしたが、このレースでは、まずまず見せ場を作ったのではないでしょうか。
勝ったコスモフォーチュンは、ハンデ差と騎手の好騎乗もありましたが、なかなかのスピードを見せました。
まぁ、一気に主役候補とまでは言いづらいですが、短距離重賞で無視できない存在にはなったと思います。
これで、サマースプリントシリーズは牝馬が3連勝。次のキーンランドCでも、そのことを頭に入れておいた方がいいかもしれません。
コンコルド4馬身差圧勝〜東京大賞典
2006年12月30日(土) 6時4分 スポーツニッポン
06年最後を飾るG1「第52回東京大賞典」は29日、大井競馬場で行われた。
3番人気に推された中央のブルーコンコルドが直線鋭く抜け出し、後続に4馬身差をつける圧勝劇で06年を締めくくった。
2着クーリンガー、3着シーキングザダイヤで上位をJRA勢が独占。
1番人気に推されたアジュディミツオーは5着に敗れ、グランプリ3連覇は成らなかった。
満面の笑みを浮かべた服部師は、ブルーコンコルドから下馬した幸とガッチリと握手。
「わしはもともと距離は関係ないと言うてたんや。それが証明できてうれしいわ」。
南部杯、JBCマイルに続く今年のG13勝目のタイトル奪取に服部師は得意げに言い放った。
出遅れたが「かえって馬込みから離れて折り合いがつきやすかった」(幸)とそれも味方につけてしまった。
道中はゆったりとした流れを中団で折り合い、一気に集団が動いた3コーナーで流れに乗って仕掛けていく。
4コーナーをスムーズにクリアしての直線も手応え十分。幸のゴーサインとともにはじけた。
シーキングザダイヤに襲いかかるクーリンガーを外からかわすと、あとは独走状態。ゴール前では手綱を抑える余裕もあった。
幸も喜色満面。「前走はみんなに距離は大丈夫と言っていたのに前が詰まって…。
結果が出せなかった分、悔しい思いをしたが、その借りを返してすっきりした気分。凄く馬が強くなった。
今がまさにピークと思う。この勝利でレースの選択にも幅が出るし、まだまだ勝ちたい」と意欲を見せた。
G1フェブラリーS(2月18日、東京)を目標に調整されるが
「(JCダートで包まれたが)今度は直線で前が詰まらないように乗って結果を出したい」と幸もグランプリ勝利で自信をつけた様子。
コンコルドの勢いは07年も止まりそうにない。
次元違う!ブルーコンコルドが完勝
2006年12月30日(土) 10時44分 デイリースポーツ
レースは2番手から直線で抜け出したシーキングザダイヤをブルーコンコルドが豪快にかわし、2分3秒5のタイムで完勝。
4つ目の統一G1をゲットした。幸英明騎手、服部利之調教師ともこのレース初制覇。
2着には9番人気のクーリンガーが入り、3連覇に挑んだアジュディミツオーは直線最内から伸びを欠いて5着に敗れた。
3コーナーを過ぎてから2番手のシーキングザダイヤが、逃げたナイキアディライトをかわして先頭に立った。
ここからレースの流れは一気にヒートアップ。
シーキングを目掛けて後続もドッと動いたが、そこからブルーコンコルドだけが1頭だけ次元の違うはじけっぷりで飛び出してきた。
内でもがく1番人気のアジュディミツオーとは対照的に、ゴール前までグイグイと伸びて4馬身差をつける文句なしの完勝劇。
「強かった。3〜4コーナーを上がっていく時の手応えも抜群だったし、直線に入ってから勝利を確信しました」と幸も会心の笑顔。
前走のJCダートでは直線で前が詰まって9着に終わる不完全燃焼の内容だっただけに「これで借りは返せたと思う」と胸を張った。
南部杯(盛岡)、JBCマイル(川崎)に続いて今年G13勝目。
戦前に不安視された二千メートルの距離をクリアしたことで、ダート界の主役の座に躍り出たといっても過言ではないだろう。
「自信を持てる状態で送り出せたし、コンコルドらしい競馬ができた。
アジュディミツオー、シーキングザダイヤと横綱級に勝てて気分がいい」と服部師。
今後は3度目の挑戦となる「フェブラリーS」に直行する予定で、初の中央G1ゲットへ全力投球する。
ドバイなど海外挑戦の期待も高まるが「今のところは頭にない。まだやることがたくさんある」と遠征プランを封印した。
「もう注文をつけるところはありません」と幸が言えば、「馬が完成されてきていると思う」と服部師も充実ぶりを強調する。
07年はダートの王道路線を歩むブルーコンコルドが、タイトルをどんどん量産していきそうだ。
東京大賞典の回顧
今日は、大井競馬場で地方競馬のラストを飾る大一番・東京大賞典(統一GT)が行われました。
勝ったのは、3番人気のKブルーコンコルド。
スタートで躓くような格好になり、出遅れて中団後方からのレース。
前走は内で動けなくなったこともあり、道中は外を通って包まれないポジション取り。
3コーナー辺りから進出を開始し、直線でも外を通って前を追います。
前の脚色が徐々に衰え出すと、一気に外から交わし去り、残り200M手前で先頭に立ち、後は軽く流すだけで4馬身差の楽勝。
今年GT3勝目をあげました。不安視された距離も問題なく、むしろこっちの方が向いているのでは?
と思わせるくらいの圧勝でした。
前が残りづらくなっている大井の馬場も味方した面もありますが、この馬自身も非常に力を付けています。
来年は7歳になりますが、衰えるどころか進化している感すらありますし、楽しみです。
幸騎手も、今回は(←強調)馬の力を引き出す好騎乗でした。
2着には人気薄の@クーリンガー。
有力馬が前に行くのを見ながら、好位集団の後ろでマークするようなレース。
3コーナーで外へ持ち出し、前に取り付きながら直線へ向き、そこからもしぶとく伸びます。
ブルーコンコルドには突き放されたものの、先行したシーキングザダイヤを交わして2着と大健闘でした。
近走成績を見ると、前3戦は全て1秒以上の差をつけられて負けていた上に、7歳馬で上がり目もなさそうに見えましたが…
またしても暮れの大一番で大激走を見せました。何でここまで走れたのか、ちょっと好走の原因がわかりません。
大井競馬場の水が合うんでしょうかね。来年以降も現役を続けるようなら、時々こういう穴を出しそうなイメージですね。
東京大賞典の回顧
3着にJシーキングザダイヤ。
スタートから積極的に前へ行き、ハナをも奪おうかとしているように見えましたが、
ナイキアディライトが行くのを見て2番手に控えます。
道中も逃げ馬の直後につけますが、3コーナーで早々と脱落したことで、押し出されるように先頭へ立ち、直線へ向かいます。
直線に入って、一旦は抜け出しますが、見せ場はここまでで、外からブルーコンコルドに差し切られてしまいます。
最後はクーリンガーにも交わされて、3着確保が精一杯。
溜める競馬をしても、ブルコンほどの脚が使える馬ではありませんし、積極策自体は良かったと思います。
しかし、展開も馬場も味方してくれませんでした。
これまで下にいた馬もどんどん伸びてきていますし、この馬自身にプラスアルファがない分、GT獲りはかなり厳しい状況でしょうね。
これを書くと、ファンの方から反感を買うでしょうけど…この馬はもうGTは勝てないでしょう。
勝てるシーンが想像できません。安定はしているので、連軸には十分でしょうけど、年齢的にもそれ以上を望むのは酷でしょうね。
4着のカフェオリンポスは、直線でよく追い込んできました。
前を捕まえるには至りませんでしたが、このレースでGTを勝った馬ですし、意地は見せたと思います。
ようやく復調してきた感はありますが、基本的にムラ馬ですし…これで完全復調とは考えづらいですね。
しばらくは様子見でしょうか。
東京大賞典の回顧
3連覇を狙ったアジュディミツオーは5着。
ゲートの出が今ひとつで、ハナに立てず好位からの競馬。
道中は内でロスのないコース取りで、じっくりと仕掛けのタイミングを待ちます。
直線で上手くスペースが出来た頃を見計らい、満を持して追い出すも、そこからのの伸びがありません。
結局、3連覇のかかったレースで、最後まで先頭に立つことはありませんでした。
この馬に関しては、久々で力を出し切れなかったのもありますが、内田騎手が『初めてゲートでうるさかった』
と話しているように、スタートの時点ですでに決着はついていたのかもしれません。
順調に使えなかったことが悔やまれますが、南関東を背負って立つ馬だけに、このまま終われません。
来年のリベンジに期待しましょう。
ボンネビルレコードは6着。
勝ったブルーコンコルドは仕方ないとはいえ、2番手集団とは差のない競馬でしたし、やはり力は付けています。
来年も交流GTで欠かせない存在になりそうです。
復活を目指したシーチャリオットは、見せ場すらなく9着。
8歳のクールアイバーにすら先着を許しているようでは、復活への道は険しそうです。
勝ったブルーコンコルドは、距離を克服しての勝利だけに、非常に価値のある1勝です。
来年はフェブラリーSから始動の予定だそうですが、カネヒキリなどの有力馬不在の現状なら、
あっさりと中央初GT制覇も達成できそうです。
不安は、今年中央重賞未勝利の鞍上くらいか。
8月13日の回顧 クイーンS
続いて、札幌で行なわれた牝馬による重賞・クイーンS。勝ったのはHデアリングハート。
中団よりやや前のポジションで、先行馬を見る展開。4コーナーでは、抜群の手応えで前に取り付くと、
直線では後続馬を抑え、鮮やかな抜け出しを見せて完勝。
2004年10月末の未勝利戦以来となる2勝目は、悲願の重賞制覇となりました。
GTでも好走するなど、未だ1勝馬なのが信じられないほどの実力馬ですが、これでGTへ向けて、賞金面で楽になりました。
折り合いに難があり、距離には壁がありそうなタイプなので、マイルCSなどで面白そうな存在です。
2着にはCヤマニンシュクル。スタートから後方を進み、マクリ気味に4コーナーで先頭集団へ。
最後は、脚色が鈍りながらもしぶとく2着を確保。
実力馬の意地を見せましたが、及びませんでした。
外を回った分のロスもあったので、内をすくう競馬ならもっと接戦になった可能性もありそうです。
この内容なら、衰えも見えませんし、秋のエリザベス女王杯などでも、十分期待できると思います。
3着は昨年の覇者・Bレクレドール。
中団待機から、内を突いて伸びましたが、前には及ばず。ムラ馬なので、走る時はこれくらい走って当然。
次走も上手く見極めたいところ。
@チアフルスマイルは、最後方から追い込んで5着。さすがにあれだけ後ろから行っては勝負になりません。
ノリさんは、ちょくちょく『最後方追走→直線一気→届かない』をやらかすので…
1番人気のJマイネサマンサは、直線で沈んで8着。
かかったアズマサンダースが、かなりのハイペースを作り出したので、先行した同馬には辛い流れでした。
勝ったデアリングハートは、ここに来てようやく復活。
思えば、昨年のこのレースを1番人気で負けてから歯車が狂ってしまったのですが、その因縁のレースで復活。
秋が非常に楽しみな1頭です。
8月13日の回顧
今日は札幌4Rの1800M戦で、非常に注目度の高い新馬戦が行なわれました。
勝ったのは、マンハッタンバー。好スタートから後続を寄せ付けず、レコードで完勝しました。
父はマンハッタンカフェ、母の父はトウショウボーイ。
管理するのは、先週の関屋記念を制したカンファーベストの佐藤吉勝調教師。
1番人気のブライトロジックは先行するも2着、アドマイヤヒビキ、タスカータソルテはそれぞれ5着と10着。
スティンガーの半弟・アーバニティは、大差のシンガリ負けで、レース中に右第1指骨々折を発症していることが判明しました…
一日も早い復帰を願います。
また、今日は新潟6Rの新馬戦でも、悲しい事件が…
プップーという珍名馬が出走していたのですが、何のこっちゃわからない名前ですよね?
これ、自動車のクラクションの音が由来らしいです。それでも、名前にする意味はわかりませんが…
で、このプップー君。スタートから先行するも、躓いて外にふくれて後続馬にぶつかり、落馬。
左第1指骨粉砕骨折で、予後不良… 安楽死処分となってしまいました…
この馬、名前に加え、2歳のこの時点で早くもセン馬とまさにネタの宝庫だったのですが、
そんなお笑い馬候補があまりにも悲しい最期を迎えてしまいました…ご冥福をお祈りしたいと思います…
8月19日(土)の回顧 新潟ジャンプS
まずは、新潟ジャンプSの回顧。
非常に暑くなった新潟競馬場で行われたJ・GVの新潟ジャンプSは、@ストームセイコーが優勝。
道中は中団から前をじっくり見ながらの展開から、2週目の向こう正面で仕掛け、前を捕まえに行きます。
単騎で逃げるニシノヘブンズドアを直線半ばで捕らえ、競り合いを制して優勝。人馬ともに嬉しい初重賞制覇となりました。
鞍上の穂苅騎手は、1998年にデビューし、初騎乗初勝利を達成するなど、将来を有望視されましたが、その後は伸び悩んでいました。
ここ3年は、障害レースで勝ち星を伸ばしていますが、これをきっかけにワンランク上を目指してほしい騎手。
2着には、途中からハナを奪ったCニシノヘブンズドア。未勝利を勝ち上がったばかりでしたが、軽量を生かして粘りました。
直線の手応えなら、楽勝してもおかしくなさそうでしたが、勝ち馬の地力に屈した格好。
人気のIテレジェニックは、最後方から脚を伸ばすも、5着が精一杯。
末脚を生かすタイプとはいえ、基本的に前が有利な障害戦で、トップハンデを背負いながらあれだけ離れた後ろでは、
届くものも届きません。安定した成績を残しているものの、相手より重い斤量を背負うとだらしない面があり、
今後も善戦を繰り返しそうで、重賞制覇は近くて遠いかもしれません。中央場所で、改めて見直したいです。
勝ったストームセイコーは、ここに来て一気に力をつけた上がり馬。
ただ、テレジェニックが不完全燃焼で、前2戦も相手に恵まれた印象があり、真価を見るのは次走以降になると思います。
8月19日(土)の回顧 合掌ラインクラフト
ラインクラフトは、父エンドスウィープ、母マストビーラヴド、母の父サンデーサイレンスという血統。
母は未勝利馬ですが、アドマイヤマックスの全姉にあたる良血で、活躍馬の多い母系。
2004年の10月にデビューし、デビュー2連勝でファンタジーSを制覇。
GT初挑戦となった阪神JFでは3着に敗れたものの、復帰戦のフィリーズレビューを快勝し、
「大外不利」と言われる桜花賞で、17番枠から豪快に差し切ります。
距離適性を考慮し、オークスではなくNHKマイルCへ出走し、牡馬を相手に完勝。
初の桜花賞馬参戦に加え、2着も牝馬のデアリングハートで、NHKマイルC史上初となる牝馬によるワンツーフィニッシュでした。
秋は、ローズS・秋華賞に出走するも、距離適性の差でエアメサイアに及ばず。
マイルCSでは、古馬に混じって3着と好走しますが、NHKマイルC以降、勝ち星からは遠ざかります。
高松宮記念2着から始動した今年は、4月の阪神牝馬Sで約1年ぶりの勝利を上げ、
大目標であるヴィクトリアマイルに主役として出走。しかし、9着という初めて掲示板を外す大敗。
秋のスプリンターズSでの復帰へ向け、北海道での調整中に起こった突然の悲劇でした…
なお、今日8月19日は、奇しくも祖父である偉大な大種牡馬・サンデーサイレンスの命日でもありました…
主役不在の短距離界を盛り上げるであろう1頭として、秋も注目されていた上に、繁殖としての期待も高かったため、残念でなりません。急性心不全というと、最近では最多出走記録を更新したハートランドヒリュや、コスモサンビームの死因もそうでした。
ハートランドヒリュの時に、過酷なローテが原因ではないかと言われましたが、ラインクラフトの春も、かなり過酷なローテだったため、
それが何の影響もなかったとは言いづらいところ…もちろん、それだけに原因を求めることもできません。
それに、いくら原因を並べたところで、ラインクラフトは戻ってこないのですから。
半妹のラビングルックも、競走中の怪我で予後不良となっており、悲運の一族というべきか…
今はただ、ラインクラフトが天国で安らかに眠ってくれることを祈るだけです。合掌…
8月20日の回顧 札幌記念
サマー2000シリーズ第4弾・札幌記念は、1番人気に推された3歳馬Jアドマイヤムーンが優勝。
道中は後方を進み、コーナーから徐々に外を通って進出を開始します。
直線では先に抜け出したレクレドールを、ゴール前で鮮やかに交わし去りました。
古馬相手でも完勝し、その能力の高さを見せ付けました。
54キロと恵まれた斤量だったとはいえ、この内容はさすがの一言。
かなりスローな展開になったため、後方から同馬には厳しい流れでしたが、最後まで伸びて差し切りました。
問題は、相変わらず内にもたれるようなシーンがあったこと。エリモハリアーの進路が窮屈になったように見えました。
これが目下の課題でしょうか。秋は天皇賞へ向かうとのことで、非常に楽しみな1頭になると思います。
また、父エンドスウィープ、母の父サンデーサイレンスは、ラインクラフトと同配合で、
松田博資厩舎に武豊騎手というのは、ベガと同調教師・同騎手…
急死した名牝2頭が後押ししてくれた勝利というのは、ちょっと出来すぎでしょうか。
185 :
名無し野電車区:2006/12/31(日) 01:38:27 ID:g7c9zS5j
8月20日の回顧 札幌記念
2着には、連闘策のFレクレドール。
好スタートから、中団辺りからの競馬で、直線で一旦は先頭を奪ったものの、最後はアドマイヤムーンの末脚に屈しました。
これが初の牡馬混合重賞挑戦で、2004年のローズS以降、ずっと牝馬限定重賞を使われていました。
前走のクイーンSで復調の兆しを見せ、メンバーが手薄とはいえ、牡馬相手の重賞でも2着。
ムラ馬ゆえに、いつ走るかわからない脆さはあるものの、秋も要注意です。
大接戦の3着は、Gマチカネキララ。先行して、いい手応えで直線に向きますが、伸びが今ひとつで3着止まり。
2000Mではほぼ完璧な成績を誇るものの、今回も初重賞制覇には至らず。
素質はあることは確かですが、何かが足りないというか…
今後も、善戦を繰り返すキャラになってしまいそうな予感がします。
4着Nマヤノライジンは、前走とは違って先行する競馬。
最後は切れ味の差で負けましたが、実力の高さは証明したと思います。
5着Mエリモハリアーは、これから伸びようというときにアドマイヤムーンに寄られてブレーキがかかってしまいました。
まだ逆転可能な距離であった前走と違い、あそこでの不利は致命傷。地力で5着まで来ましたが…
正直、あれで審議にならないのは疑問です…あれがなければ、アドマイヤムーンに勝てなくとも、3着はあったような…
結果論に過ぎませんが、残念でした。
これでサマー2000シリーズの獲得ポイントは13点となり、
優勝資格を与えられる(13点以上で1勝以上)と同時に首位に立ちましたが、
最終戦の新潟記念の結果待ちということになります。
8月27日の回顧 新潟記念
だいぶ暑さも一段落した感のある新潟競馬場では、サマー2000シリーズの最終戦・新潟記念が行われました。
勝ったのは、6番人気の伏兵・トップガンジョー。道中はやや後方寄りのポジションにつけ、先行馬を見ながらの競馬。
抜群の手応えで4コーナーから直線へ向くと、大外へ持ち出して一気に先頭へ。
そのまま追いすがる後続馬を抑え込み、見事に重賞2連勝を達成しました。
前走で重賞勝ちの上、新潟では3戦して全て馬券に絡んでいた割には、人気がなかったんですが、
やはり距離や57キロのハンデを嫌われたんでしょうね。それを嘲笑うかのような快勝でした。
完全に本格化した印象ですし、GTでどうこうというほどではないにしろ、
今後もマイル〜中距離重賞では欠かせない存在になりそうです。
2着には軽ハンデを利してサンレイジャスパー。
中団から伸びて、一旦は突き放されるかに見えたトップガンジョーにクビ差まで迫りました。
牡馬相手でも引かない走りとはいえ、51キロの軽ハンデに恵まれた印象もあります。
やや勝ち身に遅いジリ脚タイプなので、常に好走しながらも掲示板まで、を繰り返す馬になってしまいそうな予感がします。
すでになっているとも言えますが。
8月27日の回顧 新潟記念
3着のヴィータローザは、前走と違って前目のポジションへつけます。
直線へ向いても、あまり手応えがよくないように見えますが、最後まで粘って3着を確保しました。
本質的にムラ馬で、58キロの酷量や小回り以外であまり実績がないため、不安視されましたが、
2戦連続で馬券に絡む好走を見せました。
上村騎手とは本当に手が合うようですね。次走も、是非このコンビでお願いしたいと思います。
4着のスウィフトカレントは、後方から前走のように内を突く作戦。
しかし、思いのほか伸びがなく…2走ボケか、やはり外の方が伸びる馬場ゆえか…
不完全燃焼ながら、サマー2000シリーズ初代王者に輝きました。
オースミグラスワンは、躓く不利があって6着。
エンジンのかかりが遅いタイプだけに、この不利は致命傷で、それでも差のない競馬でした。
大型馬なので、使った次に期待です。
トップガンジョーはなかなか強い競馬でしたが、各馬が大外に持ち出す馬場ということで、やはり内は荒れているようです。
素人目にはそれほど荒れているようには見えませんが…来週も、外差し馬を中心に買ってみるとよさそうです。
また、上記で少し触れましたが、注目のサマー2000シリーズ初代王者は、スウィフトカレントになりました。
得点はエリモハリアーと並んで同点ですが、その場合は着順合計のよい方が勝者となるため、
1・5着のエリモハリアーを交わして、1・4着のスウィフトカレントの単独優勝となりました…
連闘で出走予定のあったエリモハリアー陣営は、今頃頭を抱えているかもしれませんね。
連闘していれば、得点差で優勝になった可能性が高いわけですから…
まぁ、それで王者を取ったとしても、故障でもしたら、非難の集中放火だったと思います。
8月27日の回顧 キーンランドC
続いて、サマースプリントシリーズ第4戦・キーンランドC。
道中は中団につけたチアフルスマイルが、直線で先に抜け出したシーイズトウショウをゴール前で一気に差し切って優勝。
クイーンSでは大きく離れた最後方から競馬をした同馬ですが、600Mの距離短縮にも対応し鋭い末脚を見せて、
悲願の初重賞制覇を達成。2年3ヶ月ぶりと久々のコンビを組んだ岩田騎手もお見事な騎乗でした。
近走ではマイル以上が中心でしたが、スプリントへの適性の高さを見せたことで、スプリンターズSが楽しみになりました。
2着にはシーイズトウショウ。先行策から残り200M付近で先頭を奪い、一度は完全に抜け出したかに見えましたが、
ゴール前でチアフルスマイルに交わされてしまいました。
サマースプリントシリーズ制覇のためには、何としても勝ちたいレースでしたが、2戦連続で2着に泣きました。
ここに来て踏ん張り切れないレースが多く、秋へ向けてやや不安が残りました。
3着にビーナスライン。
異次元の末脚を駆使した前走同様、最後の末脚は際立ったものでしたが、直線入り口でやや前が狭くなった分、届かなかった印象。
スムーズな競馬だったら、勝っていた可能性もありますし、前走がフロックでなかったことを証明しました。
ただ、まだ「野芝専用の平坦巧者」というイメージなので、スプリンターズSではどんなレースをするか?
またしてもサマースプリントシリーズは牝馬が優勝。
4戦中3回がワンツーで、2回が1〜3着独占という、まさに『オンナの独壇場』となっています。
「夏は牝馬」とはいえ…ちょっと牡馬陣が情けないですね。これで、3着のビーナスラインが14ポイントで首位に立ちました。
次のセントウルSの結果次第では、まだまだ逆転の可能性はあります。
シーイズトウショウは、ここで勝てなかったのが非常に痛いですね。
9月9日の回顧 朝日チャレンジC
今日開幕した中京競馬場では、朝日チャレンジC(GV)が行われました。
勝ったのは伏兵Cトリリオンカットでした。
スタートから、逃げるコンゴウリキシオーらを目標にしながら、先行集団でレースを進めます。
直線では、粘るコンゴウリキシオーをゴール寸前で交わし、重賞初制覇を達成しました。
ここまで重賞では頭打ちが続いていましたが、テン乗りとなった和田騎手の好騎乗もあり、見事に金星をあげました。
先日、無念の引退となったリンカーンと同期の6歳馬。
血統的には、まだこれから伸びそうな可能性も秘めていますし、重賞路線でも侮れない1頭になりそうです。
2着には逃げたJコンゴウリキシオー。
メジロマイヤーがハナを主張しますが、向こう正面で先頭を奪い、そのまま直線へ向かいます。
懸命に粘るものの、最後に力尽きてしまい、わずかに及ばず惜敗。
金鯱賞のように単騎で楽に逃げられる展開ではなかったため、かなり厳しい状況ながらも2着と粘ったので、
とりあえずは1番人気の面目は保った、といったところでしょうか。
楽逃げが見込めるメンバーなら、再度の重賞制覇も期待できると思います。
4着のKスズカフェニックスは、スタートが今ひとつで後方からの競馬。
直線ではいい脚で伸びてきてはきましたが、前を捕まえるまでには至りませんでした。
もう少し前で競馬をしてもらいたかったのが本音ですが、外枠というのもありましたし、現状ではこの程度でしょう。
結果論ではありますが、格上で過剰人気と言っても過言ではない状況でしたし、
重賞初挑戦でこの内容ならそう悲観することもないでしょう。次走での巻き返しに期待します。
Hブラックタイドは6着。直線での伸びを欠き、まだ本調子にはない印象。
鞍上で軽視しましたが、今回は騎手云々という負け方ではなさそう。復活にはもう少し時間がかかるでしょう。
個人的に期待したEタイガーカフェは、4コーナーから直線で見せ場を作ったものの7着。
高速決着の皐月賞で2着があるといっても、年齢的には苦しいですし、頑張った方ではないでしょうか。
期待した分くらいは走ってくれたと思います。
正直、メンバーがメンバーだったゆえ、上位馬がGTで通用するかどうかは微妙なところでしょうね。
9月10日の回顧 京成杯AH
まずは、残暑厳しい中山で行なわれた京成杯AHから。
勝ったのは、3歳馬のGステキシンスケクン。
スタートから果敢に逃げを打ち、道中も気持ちよく14頭を従え、そのまま直線へ向かいます。
外からマイネルスケルツィらが襲い掛かるも、脚色は衰えず、中団から強襲してきたカンファーベストをハナ差押さえ切って、
アーリントンCに続く重賞2勝目をあげました。
ここ3戦は、やや気性が災いして二桁着順が続いていましたが、気分よく走りさえすれば、これだけやれるということを証明しました。
現時点では、やはりマイルがベストということになりそうですが、今の主役不在の短距離界なら、主役候補と言ってよさそうです。
2着には、中団から差してきたEカンファーベスト。
道中は、中団よりやや後ろでジッと我慢し、直線では馬群を抜けて前を捕らえようとしますが、わずかに及びませんでした。
ゴール前で、内にササるようなシーンがあり、審議の対象となってしまいましたが、マイルに路線変更してから2戦続けての好走。
かかる気性のため、ベストはマイルなのでしょうか?
中距離では、やや底が割れている感もあるので、次走もマイルなら、注目したい1頭。
9月10日の回顧 京成杯AH
3着は先行したMマイネルスケルツィ。
逃げるステキシンスケクンを2番手で追走し、直線で捕まえにかかりますが、なかなか差は詰まらず。
ゴール寸前で前をカットされる不利はあったものの、結果的にはこれが一杯でした。
休み明けでこの内容なら評価できますし、本当に中山コースは相性がいいようです。
4着に@ローエングリン。4コーナーシンガリから、素晴らしい末脚を駆使して追い込んだものの、及びませんでした。
前走と同じような、後方からのレースになりましたが、こういう戦法が合っているのかもしれません。
ただ…◎にしていた身として、馬自身は頑張ったと思いますが、あの騎乗は許せないものでした。
3連覇のかかったIマイネルモルゲンは5着。
直線でも弾ける脚がなく、追い切りの様子からも本調子ではなかったということでしょう。
1番人気に推されたJインセンティブガイは14着。
休み明けの影響か、かかり気味に先行し、いざ追い出してから伸びがありません。
本質的にムラ馬で、負けるときはこんなものということでしょう。
春はGTの壁に跳ね返されたステキシンスケクンですが、今日の走りを見た感じ、層の薄い現状の短距離界なら十分通用しそうです。
また、2着のカンファーベストも、マイルに移って好走を続けていますし、今後も面白いと思います。
9月10日の回顧 9月10日の回顧 セントウルS
続いて、突然の雨に見舞われた中京では、サマースプリントシリーズの最終戦・セントウルSが行われました。
勝ったのは、1番人気のQシーイズトウショウ。
好スタートを決め、前に行く馬を見ながらの競馬。余裕の手応えで直線に向き、馬場の真ん中へ持ち出すと、
一気に突き抜けて後続に3馬身差をつける完勝。
レコードホルダーの意地を見せ付けるとともに、大逆転でサマースプリントシリーズ初代チャンピオンに輝きました。
大外枠や使い詰め、−10キロなどの不安材料も関係なしといった強い内容。
むしろ、マイナス体重は究極の仕上げの現れとも思えるほどの勝ち方でした。
池添騎手も、よほど嬉しかったのかゴール手前でガッツポーズの態勢に入っていました。
2着には、豪州から参戦したJテイクオーバーターゲット。
2番手を追走し、直線に向いて一度は先頭に立ちますが、外からシーイズトウショウに交わされてしまいました。
敗れはしましたが、世界トップレベルのスプリンターとしての面目は保つレースだったと思います。
雨を敗因に挙げているようですが、初の日本の馬場への対応力も見せたので、次走が楽しみになりました。
9月10日の回顧 9月10日の回顧 セントウルS
3着はKネイティヴハート。中団グループからよく追い込んできました。
スプリンターズSの権利取りには、わずかに及びませんでしたが、8歳馬ながらも衰えを感じさせないレースでした。
規則がイマイチわからないのですが、スプリンターズSはアウトということになるんでしょうか?
だとしたら、非常に残念ですね…
中山では、今年重賞勝ちを収めるなど、相性がいいだけに、巻き返しも期待できたと思うのですが…
こちらも3連覇のかかった@ゴールデンキャストは、スタートはまずまずも、中団からのレースで、伸び切れず8着。
苦手の中京に、水分を含んだ馬場が災いしてしまった印象です。
3番人気のDロードアルティマは、直線で伸びを欠き、16着と大敗。
芝では3着以下なしの堅実派も、いきなりの重賞挑戦で戸惑ったか。
血統的にはもっとやれてもおかしくない馬ですが、次走の巻き返しを期待します。
使い詰めで来ていたシーイズトウショウですが、全く関係なしの強い勝ち方でした。
次走は、スプリンターズSになるでしょうが、今の勢いに加え、手薄なメンバーなら、悲願の初GTも期待できると思います。
あとは、故障だけに十分気をつけてもらいたいものです。
また、2着のテイクオーバーターゲットは、いかにも本番で怖いタイプに感じます。
この2頭以外は、ちょっと本番では足りないような気がします。
9月17日の回顧 セントライト記念
まずは、セントライト記念(GU)の回顧から。
勝ったのは、12番人気の伏兵Hトーセンシャナオー。
スタートから逃げるニシノアンサーの直後、2番手につけます。
4コーナーを楽な手応えで回り、直線入り口で先頭に立つと、追いすがる後続馬を寄せ付けず、1馬身半差をつけて快勝。
2月に佐賀で初勝利をあげて以来の勝利ですが、中央では未勝利ということで、中央での初勝利が重賞勝ちということになりました。
また、鞍上のL.イネス騎手(豪州)も、中央初勝利が重賞という快挙を達成。
ここまで勝てなかった鬱憤を晴らし、波乱を演出しました。
トーセンシャナオーは、叔母にエリザベス女王杯3着のシーズグレイス、従兄に重賞2勝のシャドウスケイプなどがいるなかなかの良血。
ちなみに、どちらも同厩で、森厩舎には縁のある血統。
菊花賞となると、母系から距離に不安は残りますが、中距離路線で面白い存在になりそう。
2着にはDトウショウシロッコ。道中は中団やや前目のポジションを取り、ジッと内で我慢します。
コーナーでは内から進出し、直線で前を捕まえにかかりますが、トーセンシャナオーを捕まえることはできませんでした。
先行する競馬も上手くなったようで、スムーズにレースを進めましたが、勝ち切れないのは相変わらずのようです。
血統的に、ベストは中距離でしょうから、菊花賞はともかく、このくらいの距離では常にマークしたい1頭です。
9月17日の回顧 セントライト記念
3着に入ったCミストラルクルーズは、中団からロスなく内を突いて伸びました。
休み明けでもよく走ったと思います。藤田騎手曰く、「素直だし、ペットみたいにかわいい馬」だそうです。
以上の3頭が、菊花賞への優先出走権を獲得しました。
桜花賞馬のAキストゥヘヴンは、4コーナーで落馬の影響を受け、やや追い出しが遅れましたが、最後はいい脚を使って5着。
スムーズなら、2着争いくらいまではあったでしょう。
+20キロも成長分と見てよさそうです。
秋華賞では人気になるでしょうが、距離に対する目処も立ったので、スムーズなら二冠もあり得ます。
1番人気のLフサイチジャンクは、スタートが今ひとつで中団後ろからの競馬。
コーナーでは、落馬の煽りを受けてしまい、そこから何とか伸びてはきましたが、6着止まり。
大跳びで徐々に加速するタイプなので、あそこでの不利は痛かったと思いますが、本番へ不安を残す物足りない内容でした。
上位2頭は、夏場も休みなく使われていた馬で、3着馬も条件馬と、実績馬が総崩れという結果になってしまいました。
正直、菊花賞ではどれも厳しそうな気がします。来週の神戸新聞杯組が中心になるのではないでしょうか。
9月17日の回顧 ローズS
続いて、今年は中京で行なわれたローズS(GU)の回顧。
勝ったのは、1番人気のLアドマイヤキッス。
スタートから徐々に内に入れ、中団の前を見るような位置につけます。
4コーナーでも内でジッと待機し、直線入り口付近で2番手に立つと、懸命に逃げるシェルズレイを追いかけ、
ゴール寸前で差し切りました。今回は、馬の実力以上に武豊騎手の上手さが目立ちました。
4コーナーで空いたわずかなスペースを見逃さず、最内に入れる競馬で直線へ向きました。
恐らく、そこを突かなければシェルズレイとはもっと接戦、あるいは差し切れなかった可能性もあります。
そういう意味では、「さすがは武豊!」というのが正直な感想です。
もちろん、アドマイヤキッス自身も強い競馬をしたことは間違いありませんが…
2着にはIシェルズレイが粘り込み。向こう正面で押さえきれない勢いで先頭に立ち、大逃げのような格好になります。
直線に向いてもなかなか脚色は衰えず、あわやのシーンを作りましたが、わずかに及びませんでした。
前走のダートで大敗したこともあり、人気を落としていましたが、クラシックでも差のない競馬をしていただけに、
芝ではこれだけやれることを証明しました。本番でも決して侮ってはいけない1頭です。
9月17日の回顧 ローズS
3着はGフサイチパンドラ。スタートから前目のポジションにつけ、道中はかかり気味に先行します。
直線で追い出しますが、ここからというところで伸びを欠き、4馬身と離された3着確保が精一杯。
厳しいようですが、春からあまり成長が感じられません。
福永騎手の言っていた「馬群で競馬をさせる」こともできず、中途半端な結果でした。
正直、正攻法だと秋華賞は厳しいかもしれません。
フラワーCのような結果もあり得るでしょうが、思い切って、馬の行く気に任せるというのもアリかもしれません。
以上3頭が、秋華賞への優先出走権を獲得しました。
4着にMニシノフジムスメ。外目の枠ということもあり、ややロスが目立った競馬でした。
追ってからの反応ももう一つで、休み明けの分かもしれません。可もなく不可もない競馬でした。
5着のBソリッドプラチナムは、後方からよく追い上げましたが、前には届かず。
それでもよく追い上げてきたので、本番ではもう少し上もあるでしょう。
上位5頭は、どれも本番で軽視できない存在です。
キストゥヘヴンとカワカミプリンセスのGT馬や紫苑S組も入るので、かなり難しくなりそうですが、
本番でも頭で買えそうなのはアドマイヤキッスくらいのような気がします。人気と相談でしょうかね。
9月18日の回顧 ダービーGP
3日間開催の最終日の今日は、札幌でエルムS、中京で阪神ジャンプS。
また、盛岡競馬場では、『Road to JBC』の第1弾・ダービーGPも行われました。
まずは、盛岡競馬場で行なわれたダービーGP(統一GT)の回顧から。
ゲート入り時に最後の枠入りとなったMタイセイスーパーが放馬するアクシデント。
大暴走して除外かと思いきや、何とそのまま発走…
約20分遅れてスタートした同レースを勝ったのは、5番人気のCマンオブパーサー。
やや枠入りを嫌がりますが、好スタートから2番手につけます。
道中もしっかり折り合い、2番手をキープしたまま直線へ向きます。
懸命に逃げ込みを図るバンブーエールと並んだままゴールへ飛び込みますが、クビ差凌いで優勝。
重賞初挑戦ながら、初勝利を飾りました。
テン乗りとなった木幡騎手ですが、見事に乗りこなし、悲願のGT制覇を達成しました。
また、管理する大久保龍志調教師や、父のタヤスツヨシにとっても初のGT制覇となり、非常に価値ある勝利だったと思います。
−12キロも、究極の仕上げだったと見ていいでしょう。
まだ若いところがある馬なので、成長次第では、今後も大きなところを狙える馬だと思います。
9月18日の回顧 ダービーGP
逃げたAバンブーエールが2着。
押し出されるように先頭に立ち、後続にリードを保ったまま、余裕の手応えで直線へ向きますが、
ゴールではマンオブパーサークビ差だけ交わされてしまいました。
前走のJDDに続いての2着で、なかなか重賞に手が届きませんが、相手なりに走れるタイプのようで、
今後もコンスタントに走れそうです。
3着には伏兵@サイレントエクセルが粘り込み、結局スタートから前に行った3頭で上位を独占する結果になりました。
人気のLナイキアースワーク、Jオウシュウクラウンは、それぞれ6・7着に敗れました。
結果論ですが、前に行った馬が圧倒的に有利だったようで、
中団寄りのポジションだった2頭には厳しいレースだったということでしょう。
勝ったマンオブパーサーは、ヒヤシンスSでフラムドパシオンから3馬身半差の2着だった馬。
その後は、やや遅れを取ってしまいましたが、ようやくビッグタイトルを獲得。
フラムドパシオンと再戦のチャンスがあれば、今度は簡単には負けないでしょう。
ただ、全体的なレベルに疑問符は残るため、即古馬相手に通用するかとなると、難しいところです。
200GET!
9月18日の回顧 エルムS
続いて、札幌のエルムS(GV)の回顧。勝ったのは、休み明けのIヒシアトラス。
スタートから好位をキープし、逃げるサカラートの直後で競馬を進めます。
楽な手応えのまま直線に向き、スッと先頭に立つと、後ろから差を詰めるジンクライシスをクビ差抑えて優勝。
今年のマーチS以来、重賞3勝目をマーク。終わってみれば、やはり強かったというのが正直な感想です。
前走は出遅れに加え、得意とは言えない2300Mという距離。
距離短縮に横山典弘騎手という武器を得て、実力馬が見事な勝利を収めました。秋には、悲願のGT制覇を狙います。
2着にはBジンクライシス。好位の内でジッと我慢し、直線ではヒシアトラスを追い詰めますが、わずかに届かず。
抜け出す時に、やや狭い位置を通ったため、脚を余す格好になってしまいました。
それでも、2年連続2着と適性の高さを見せました。
北海道競馬に移ってから、成績が安定しているので、いずれは中央馬を打ち負かすシーンが見られるかもしれません。
3着には中団から追い上げた10番人気の@オーガストバイオが入って波乱。
1番人気のGトーセンブライトは、直線で手応えが今ひとつで4着。
まだ重賞となると厳しいかもしれませんが、確実に力を付けているようです。
2番人気のFサカラートは、理想的なペースで逃げますが、コーナーで引き離せませんでした。
休み明けで、反応が鈍かった分かもしれません。3連覇を狙ったHパーソナルラッシュは、いいところなくブービーの12着。
課題であるスタートで遅れた時点で、すでに勝負は決まってしまった印象。これでは仕方ありません。
人気馬にとっては、苦しいレースになってしまいました。
ヒシアトラスは、その中でもなかなかの勝ちっぷりを見せたので、秋のGT制覇にも期待がかかります。
ジンクライシスも、強い競馬だったと思いますので、チャンスは十分あるでしょう。
惨敗してしまった人気馬は、次走までに立て直せるかがカギでしょう。
9月18日の回顧 阪神ジャンプS
最後に、阪神ジャンプS(J・GV)ですが、スタートから逃げたJコウエイトライが、
ゴール寸前で追い詰めるAノボリハウツーとLラージヒルジャンプを押さえ、レコードで優勝。
これで小倉サマージャンプに続き、障害重賞2勝目。
鞍上の小坂忠士騎手は、スプリングゲントの東京ハイジャンプ以降、障害重賞騎乗機会3連勝となりました。
重賞馬が意地を見せたことで、暮れの中山大障害が面白くなりそうです。
個人的に期待したFテレジェニックは、後方から差を詰めるも4着と、またしても重賞制覇には届かず…
今週は、非常に中身の濃い開催となりましたが、来週は二冠馬メイショウサムソンの始動戦となる神戸新聞杯があります。
今週以上に盛り上がるでしょうし、楽しみです。
また、中山ではオールカマーも行なわれます。秋本番へ向け、来週も見逃せない週となりそうです。
ベストレース3位までインパクト独占
2006年12月31日(日) 8時55分 日刊スポーツ
ディープインパクトに始まり、ディープインパクトに終わった06年だった。
日刊スポーツ新聞社制定「第5回中央競馬年間ベストレース」は、感動のラストランを飾った有馬記念に決まった。
2位天皇賞(春)、3位ジャパンCと、ベスト3をインパクトが勝ったレースが独占。
この3つの得票は全投票の69%を占めており、ファンの心に強烈な印象を残したことが、ここでも浮き彫りになった。
有馬記念、天皇賞(春)、ジャパンC、そして宝塚記念と、今年、ディープインパクトが国内で走ったG1はすべてベスト10に入った。
さすがに大楽勝の阪神大賞典(G2)はベスト20入りしなかったが(24位=9票)、
ファンがインパクトのレースを強く胸に刻んでいることを証明するものだろう。
有馬記念がトップになったのも納得できる。ターフを走る姿はこれが最後。
それまでと同様、後方から一気に突き抜けるレースぶりで「これがインパクト」を強く印象づけたことが多くの得票につながった。
レース後の引退式も含めて、ファンの胸に残った。
意外だったのは天皇賞(春)とジャパンCの順位。薬物騒動のあと、その汚名を晴らすかのように快勝したジャパンC。
まだ記憶に新しいこともあり、投票前の段階ではこれが2位に食い込むのではないかと予想されたが、結果は逆になった。
天皇賞(春)は、2着リンカーンに3馬身差をつけた。タイムはこれまでのレコードを1秒も縮める3分13秒4。
常識破りの3角マクリで圧勝したそのレースぶりがより強くファンにアピールした。
総投票数3147票のうち、ベスト3への投票は2184。
得票率でいえば69%にのぼり、実に7割のファンがこの3つのレースに投票した。
残る2つの出走レースを加えると、総得票数は2244になる。
ベストレース3位までインパクト独占
2006年12月31日(日) 8時55分 日刊スポーツ
インパクト一色の中、菊花賞が4位に食い込んだ。
最後方から大外マクリで優勝したソングオブウインドの衝撃度に、多くのファンが投票した。
昨年はベスト20にも入らなかった朝日杯FSが6位。
これはレース後、蛯名騎手が「軽く飛んだ」と話したドリームジャーニーへの期待だろう。
このような投票傾向からはファンが「ポスト・インパクト」出現を待ち望んでいることが分かる。
◆結果分析 今年の投票は、昨年までの「1位、2位、3位を記したポイント制」から、ベストレースを1つだけ選ぶ方式に変更した。
この方がよりストレートな結果が得られると判断しての変更。
5位に入ったエリザベス女王杯は、カワカミプリンセス降着や、その結果による馬券の悲喜劇もあっただけに
多くの支持は集めないと思われたが、意外な高得票。
また、昨年はベスト20すべてをG1が占めたが、今年は阪急杯(G3)、神戸新聞杯(G2)、
ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)、日刊スポーツ賞中山金杯(G3)が入った。
◆年間ベストレース 02年創設。
年間で最も印象に残ったレースをファンの投票(ニッカン・コムの投票システムを使用)により決定。
対象は重賞131レース。ベストレースの優勝馬関係者には日刊スポーツ新聞社から記念品が贈られる。
表彰式は来年1月6日、中山競馬場で昼休みに行われる。
昨年までの受賞レースは次の通り。
02年ダービー(タニノギムレット)、03年有馬記念(シンボリクリスエス)、04年有馬記念(ゼンノロブロイ)、
05年ダービー(ディープインパクト)。
ハードクリスタル故障で予後不良
2006年12月31日(日) 6時3分 スポーツニッポン
29日の東京大賞典で7着に入ったハードクリスタル(牡6=作田)は競走後に故障が判明。
レントゲン検査の結果「右第三手根骨骨折」と診断され、予後不良となった。同馬は36戦9勝。
06年に東海S、ブリーダーズGC(ともにG2)を制した。
≪川島師100勝≫
南関リーディングトレーナーの川島正行師(59=船橋)が30日の大井5Rビッグボスで年間100勝を飾った。
自己新記録であることはもちろん、近年の南関東では例がない。
同厩舎はこの日が06年最後の出走日で305戦100勝、2着53回。
勝率・328、連対率・502となり、年頭に目標として掲げた「勝率3割、連対率5割」を達成した。
8連勝ブラックV〜東京2歳優駿牝馬
南関G1「第30回東京2歳優駿牝馬」は30日、大井競馬場で行われ、1番人気ブラックムーンが優勝。
金沢在籍時からの連勝を8に伸ばし、牝馬クラシック戦線の有力候補に躍り出た。
スタート直後、内に切れ込んでヒヤリとさせたが、中団追走、4角9番手から直線を向くと、離れた大外からケタ違いの末脚を発揮。
内から抜け出したヒビキウィンをゴール前で首差かわした。
的場文は「道中もフワフワ走っていたように若さが残るが、エンジンが掛かってからの脚は凄かったね」と振り返っていた。
▼ブラックムーン 父ブラックタキシード 母ヒガシサファイヤ(母の父クリミナルタイプ)牝2歳
大井・寺田新太郎厩舎所属 馬主・中村好太郎氏 生産者・北海道新ひだか町の高田幸夫氏 戦績11戦8勝(南関東2戦2勝)。
総収得賞金2831万7000円。重賞制覇は兼六園ジュニアC、プリンセスC、東京2歳優駿牝馬(G1)=06年。
同レースは的場文騎手が4度目、寺田調教師は2度目の制覇。
▽戦い終えて
2着ヒビキウィン(石崎隆)道中は乗りやすかった。時計もまあまあ。力は出し切れたかな。
3着タガタメ(山口竜)息を入れさせてもらえない展開。ハイペースでよく走っていると思う。
コンコルド4馬身差圧勝〜東京大賞典
2006年12月30日(土) 6時4分 スポーツニッポン
06年最後を飾るG1「第52回東京大賞典」は29日、大井競馬場で行われた。
3番人気に推された中央のブルーコンコルドが直線鋭く抜け出し、後続に4馬身差をつける圧勝劇で06年を締めくくった。
2着クーリンガー、3着シーキングザダイヤで上位をJRA勢が独占。
1番人気に推されたアジュディミツオーは5着に敗れ、グランプリ3連覇は成らなかった。
満面の笑みを浮かべた服部師は、ブルーコンコルドから下馬した幸とガッチリと握手。
「わしはもともと距離は関係ないと言うてたんや。それが証明できてうれしいわ」。
南部杯、JBCマイルに続く今年のG13勝目のタイトル奪取に服部師は得意げに言い放った。
出遅れたが「かえって馬込みから離れて折り合いがつきやすかった」(幸)とそれも味方につけてしまった。
道中はゆったりとした流れを中団で折り合い、一気に集団が動いた3コーナーで流れに乗って仕掛けていく。
4コーナーをスムーズにクリアしての直線も手応え十分。幸のゴーサインとともにはじけた。
シーキングザダイヤに襲いかかるクーリンガーを外からかわすと、あとは独走状態。ゴール前では手綱を抑える余裕もあった。
幸も喜色満面。「前走はみんなに距離は大丈夫と言っていたのに前が詰まって…。
結果が出せなかった分、悔しい思いをしたが、その借りを返してすっきりした気分。凄く馬が強くなった。
今がまさにピークと思う。この勝利でレースの選択にも幅が出るし、まだまだ勝ちたい」と意欲を見せた。
G1フェブラリーS(2月18日、東京)を目標に調整されるが
「(JCダートで包まれたが)今度は直線で前が詰まらないように乗って結果を出したい」と幸もグランプリ勝利で自信をつけた様子。
コンコルドの勢いは07年も止まりそうにない。
次元違う!ブルーコンコルドが完勝
2006年12月30日(土) 10時44分 デイリースポーツ
レースは2番手から直線で抜け出したシーキングザダイヤをブルーコンコルドが豪快にかわし、2分3秒5のタイムで完勝。
4つ目の統一G1をゲットした。幸英明騎手、服部利之調教師ともこのレース初制覇。
2着には9番人気のクーリンガーが入り、3連覇に挑んだアジュディミツオーは直線最内から伸びを欠いて5着に敗れた。
3コーナーを過ぎてから2番手のシーキングザダイヤが、逃げたナイキアディライトをかわして先頭に立った。
ここからレースの流れは一気にヒートアップ。
シーキングを目掛けて後続もドッと動いたが、そこからブルーコンコルドだけが1頭だけ次元の違うはじけっぷりで飛び出してきた。
内でもがく1番人気のアジュディミツオーとは対照的に、ゴール前までグイグイと伸びて4馬身差をつける文句なしの完勝劇。
「強かった。3〜4コーナーを上がっていく時の手応えも抜群だったし、直線に入ってから勝利を確信しました」と幸も会心の笑顔。
前走のJCダートでは直線で前が詰まって9着に終わる不完全燃焼の内容だっただけに「これで借りは返せたと思う」と胸を張った。
南部杯(盛岡)、JBCマイル(川崎)に続いて今年G13勝目。
戦前に不安視された二千メートルの距離をクリアしたことで、ダート界の主役の座に躍り出たといっても過言ではないだろう。
「自信を持てる状態で送り出せたし、コンコルドらしい競馬ができた。
アジュディミツオー、シーキングザダイヤと横綱級に勝てて気分がいい」と服部師。
今後は3度目の挑戦となる「フェブラリーS」に直行する予定で、初の中央G1ゲットへ全力投球する。
ドバイなど海外挑戦の期待も高まるが「今のところは頭にない。まだやることがたくさんある」と遠征プランを封印した。
「もう注文をつけるところはありません」と幸が言えば、「馬が完成されてきていると思う」と服部師も充実ぶりを強調する。
07年はダートの王道路線を歩むブルーコンコルドが、タイトルをどんどん量産していきそうだ。
東京大賞典の回顧
今日は、大井競馬場で地方競馬のラストを飾る大一番・東京大賞典(統一GT)が行われました。
勝ったのは、3番人気のKブルーコンコルド。
スタートで躓くような格好になり、出遅れて中団後方からのレース。
前走は内で動けなくなったこともあり、道中は外を通って包まれないポジション取り。
3コーナー辺りから進出を開始し、直線でも外を通って前を追います。
前の脚色が徐々に衰え出すと、一気に外から交わし去り、残り200M手前で先頭に立ち、後は軽く流すだけで4馬身差の楽勝。
今年GT3勝目をあげました。不安視された距離も問題なく、むしろこっちの方が向いているのでは?
と思わせるくらいの圧勝でした。
前が残りづらくなっている大井の馬場も味方した面もありますが、この馬自身も非常に力を付けています。
来年は7歳になりますが、衰えるどころか進化している感すらありますし、楽しみです。
幸騎手も、今回は(←強調)馬の力を引き出す好騎乗でした。
2着には人気薄の@クーリンガー。
有力馬が前に行くのを見ながら、好位集団の後ろでマークするようなレース。
3コーナーで外へ持ち出し、前に取り付きながら直線へ向き、そこからもしぶとく伸びます。
ブルーコンコルドには突き放されたものの、先行したシーキングザダイヤを交わして2着と大健闘でした。
近走成績を見ると、前3戦は全て1秒以上の差をつけられて負けていた上に、7歳馬で上がり目もなさそうに見えましたが…
またしても暮れの大一番で大激走を見せました。何でここまで走れたのか、ちょっと好走の原因がわかりません。
大井競馬場の水が合うんでしょうかね。来年以降も現役を続けるようなら、時々こういう穴を出しそうなイメージですね。
東京大賞典の回顧
3着にJシーキングザダイヤ。
スタートから積極的に前へ行き、ハナをも奪おうかとしているように見えましたが、
ナイキアディライトが行くのを見て2番手に控えます。
道中も逃げ馬の直後につけますが、3コーナーで早々と脱落したことで、押し出されるように先頭へ立ち、直線へ向かいます。
直線に入って、一旦は抜け出しますが、見せ場はここまでで、外からブルーコンコルドに差し切られてしまいます。
最後はクーリンガーにも交わされて、3着確保が精一杯。
溜める競馬をしても、ブルコンほどの脚が使える馬ではありませんし、積極策自体は良かったと思います。
しかし、展開も馬場も味方してくれませんでした。
これまで下にいた馬もどんどん伸びてきていますし、この馬自身にプラスアルファがない分、GT獲りはかなり厳しい状況でしょうね。
これを書くと、ファンの方から反感を買うでしょうけど…この馬はもうGTは勝てないでしょう。
勝てるシーンが想像できません。安定はしているので、連軸には十分でしょうけど、年齢的にもそれ以上を望むのは酷でしょうね。
4着のカフェオリンポスは、直線でよく追い込んできました。
前を捕まえるには至りませんでしたが、このレースでGTを勝った馬ですし、意地は見せたと思います。
ようやく復調してきた感はありますが、基本的にムラ馬ですし…これで完全復調とは考えづらいですね。
しばらくは様子見でしょうか。
東京大賞典の回顧
3連覇を狙ったアジュディミツオーは5着。
ゲートの出が今ひとつで、ハナに立てず好位からの競馬。
道中は内でロスのないコース取りで、じっくりと仕掛けのタイミングを待ちます。
直線で上手くスペースが出来た頃を見計らい、満を持して追い出すも、そこからのの伸びがありません。
結局、3連覇のかかったレースで、最後まで先頭に立つことはありませんでした。
この馬に関しては、久々で力を出し切れなかったのもありますが、内田騎手が『初めてゲートでうるさかった』
と話しているように、スタートの時点ですでに決着はついていたのかもしれません。
順調に使えなかったことが悔やまれますが、南関東を背負って立つ馬だけに、このまま終われません。
来年のリベンジに期待しましょう。
ボンネビルレコードは6着。
勝ったブルーコンコルドは仕方ないとはいえ、2番手集団とは差のない競馬でしたし、やはり力は付けています。
来年も交流GTで欠かせない存在になりそうです。
復活を目指したシーチャリオットは、見せ場すらなく9着。
8歳のクールアイバーにすら先着を許しているようでは、復活への道は険しそうです。
勝ったブルーコンコルドは、距離を克服しての勝利だけに、非常に価値のある1勝です。
来年はフェブラリーSから始動の予定だそうですが、カネヒキリなどの有力馬不在の現状なら、
あっさりと中央初GT制覇も達成できそうです。
不安は、今年中央重賞未勝利の鞍上くらいか。
9月23日の回顧 ペルセウスS
ペルセウスSは、直線でJエイシンボーダンが抜け出しますが、
外からBミリオンベルとFサクラビジェイが素晴らしい脚で追い込みます。
普通なら、この3頭で決まるところでしたが…何か外から来る馬が…
「え、オーゴンサンデー!?ちょ、粘れ!エイシンボーダン!蛯名!ああ、差されたぁ!」
こんなことを口走りながら、TVを見ていました…まさかの最低人気Aオーゴンサンデーの大駆けが待ち受けているとは…
3着がJエイシンボーダンか、一緒に上がってきていたEチョウカイロイヤル(5着)だったらよかったのに…
それにしても…オーゴンサンデーですか。引退するとか何とか言っていたのに、また激走しちゃって…
こういうタイプは、人が忘れた頃になると、思い出したように激走することがありますが、ここではさすがに…
ダートは3戦してJEH着で、すべて1秒以上の負け。こんな馬買えませんって。
そういえば、今日の鞍上はヴィクトリアマイルでの『レープロ殴打事件』の被害者の被害者ですな。
※追記→大差のシンガリ負け(1着から1分近く遅れてゴール)したウインレジェンドですが…
パトロールビデオ観たところ、ゲートが開いてもスタートせず、出ても走らずに歩いてしまったようですね。
こんなシーンは、あまりないことです。
ずっと前から言われていますが…この馬、気性面に問題ありすぎです。
9月24日の回顧 オールカマー
今日は東西でGTへ向けての前哨戦が2つ。まずは、中山で行なわれたオールカマー(GU)の回顧から。
勝ったのは、Dバランスオブゲーム。
好スタートから前に行きますが、メジロマントルが逃げるのを見て、2番手に抑える競馬を選択。
道中は前を見ながら好位でレースを進め、直線に入ると逃げ馬を交わして先頭に立ちます。
後方から各馬が追い詰める中、最後まで先頭を譲らず、見事に先頭でゴールを駆け抜けました。
さすがは休み明けの鬼・GU横綱といった感じでしょうか。これで重賞は7勝目で、GU6勝は歴代最多記録。
馬主は、ダビスタでお馴染みの薗部博之氏。
1999年のセレクトセールで870万円で落札された馬ですが、賞金総額は6億円を突破…
2歳から重賞を勝って、クラシックにも皆勤賞。
その後も重賞で好勝負を続け、7歳になった今でも一線級で活躍し続けている…馬主孝行な馬です。
まだまだ年齢的なものによる衰えは見られませんが、恐らく、GT獲得に関しては、今年の天皇賞が最後のチャンスになると思います。
鞍上とともに、悲願のGTタイトル奪取なるか、注目です。
2着にはCコスモバルク。
普段は折り合いに難のある馬ですが、今日はすんなりと折り合い、中団からの競馬。道中はジッと内で我慢し、直線へ向かいます。
内1頭分のスペースを突き、ゴール前で先頭で粘るバランスオブゲームに襲い掛かりますが、わずかに及ばず2着に敗れました。
敗れはしましたが、折り合いに進化を見せ、本番へ向けて出走権きっちり取りましたし、
まずまずの内容と言っていいのではないでしょうか。
東京コースとは今ひとつ相性のよくない馬ですが、2004年のジャパンC2着もありますし、折り合いさえつけば、
今年のバルクの充実具合なら、勝ち負けになっても不思議はありません。中央GT制覇へ向け、期待は高まります。
9月24日の回顧 オールカマー
紅一点のIディアデラノビアが3着。ヴィクトリアマイル以来の競馬でしたが、中団からしっかり伸びてきました。
牡馬相手でも一歩も引かない底力はさすがの一言。
勝利にこそ結びつきませんでしたが、この内容なら、エリザベス女王杯での打倒スイープトウショウの一番手と言っていいでしょう。
人気になっていたBスウィフトカレント、Mエアシェイディはそれぞれ4・5着。
前者は、直線でやや前が狭くなる不利がありました。
あれがなければ、1着争いにも絡んで来れたかもしれません。
後者は、重賞級の能力を持っていることは確かですが、あと一押しが足りません。
競馬自体は問題のあるものではなかったので、この相手では力負けと言っても仕方ないでしょう。
以外に頑張ったのが6着のFウインジェネラーレ。
2004年の日経賞でゼンノロブロイを破った強豪も、順調さを欠いていましたが、
今日は4コーナーを抑えきれない手応えで上がってきて、もしやと思わせましたが、久々の分、最後は止まってしまいました。
△を打っていたので、ちょっとアツかったです。
◎の@ヴィータローザは7着。勝ち馬とは差のない競馬とはいえ、追い出してからの反応が今ひとつ。
2戦続けての好走で、ガス欠でしょうか…残念ですが、仕方ありません。
上村騎手、持ってくるレースを1つ間違えてしまいましたね。
バランスオブゲーム・コスモバルクともに天皇賞へ向けて、まずまずの内容を見せました。
毎日王冠や京都大賞典組との兼ね合いもあるので、一概には言えませんが、天皇賞でも当然注意しなければいけない存在です。
9月24日の回顧 神戸新聞杯
続いて、中京で行なわれた神戸新聞杯(GU)の回顧。勝ったのは、Lドリームパスポート。
道中は中団に控え、先行馬を見ながらの競馬。直線へ向くと、徐々に外へ持って行き、
内で抜け出したメイショウサムソンをゴール寸前で差し切り、重賞2勝目をマーク。
ダービー後に骨折の憂き目に遭いましたが、それを感じさせない強い内容でした。
ここまで10戦して、全て馬券圏内という記録も継続中…
デビューから追いかけ続けている人には、本当にありがたい馬でしょうね。
鞍上の高田騎手の重賞制覇は、2002年の小倉サマージャンプ以来で、平地では初制覇となりました。
皐月賞2着で印象深いこのコンビですが、ダービーでは乗り替わりに泣きました。
菊花賞でもコンビ継続となるかは微妙なところですが、継続となればもう一度狙ってみたい1頭です。
復帰戦となった二冠馬Aメイショウサムソンは2着。
好スタートから先行策をとりますが、道中では少し行きたがる素振りを見せます。
何とか折り合いをつけ、直線へ向きますが、弾けるような伸び脚がありません。
それでも、抜け出した馬に必死に食らいつき、一度は先頭を奪いますが、
最後は大外を伸びたドリームパスポートの前に敗れ去りました。
直線へ向いて内を狙う際と、ゴール前と2回内へササったのも気になります。
お世辞にもお行儀のいいレースだったとは言えないですね。
本番で、きっちり修正できるかが、三冠へ向けて必要不可欠です。
9月24日の回顧 神戸新聞杯
3着にはJソングオブウインド。
追い込んで2着に入った前走とは違い、先行する競馬。
4コーナーでは、余裕の手応えで先頭に並びかけ、先頭で直線に向かいます。
ただ、追ってからが案外で、残り200Mで後続に並びかけられてしまい、必死で粘りますが、及びませんでした。
距離が延びる菊花賞となると難しいですが、このくらいの距離なら重賞制覇もそう遠くないと思います。
2歳王者Dフサイチリシャールが4着。中団辺りに控える競馬で、直線でも一瞬見せ場を作ります。
最後は止まってしまったとはいえ、春当時に比べれば復調気配が見えます。
次走も手放しで評価はできませんが、無視できない存在です。
Oアドマイヤメインは、これまで逃げ戦法ではなく、好位で競馬を進めます。
しかし、直線へ向く前に手応えが怪しくなり、不利を受けたとはいえ、直線で伸びがなく7着と完敗。
恐らく、菊花賞を見据えて抑えたんでしょうが、やはり現状では逃げがベストでしょう。
ドリームパスポートは、父がフジキセキで母の父がトニービン。
母系はスタミナ血統とはいえ、菊花賞では微妙な印象を受けます。
能力で通用する可能性はありますが…それなら、欧州血統のメイショウサムソンに分があると思います。
菊花賞へ向け、課題も見つかりましたし、次走で修正してくれば、三冠達成は目前です。
この敗戦で人気落ちして、単騎逃げが望めるようなら、アドマイヤメインも怖い存在になりそうです。
インパクト状態良好、年内にも試験交配へ
2006年12月28日(木) 9時7分 日刊スポーツ
有馬記念優勝後に引退、種牡馬入りした7冠馬ディープインパクト(牡5)は、北海道入りから一夜明けた27日、
けい養先の社台スタリオンステーション(安平町)で元気な姿を見せた。
予定されていた放牧は悪天候のため自重したが、カイバを早朝3時と午後3時の2回、残さず食べて健康状態は良好だ。
大種牡馬ノーザンテーストのかつての世話係で、インパクトの担当となった森田敬治さん(46)は
「昨日(26日)午後から軽い引き運動をした後、30分くらい放牧しました。ほかの馬のように走り回ったりせず、
慣れた様子で草をはんでいました。同厩舎のシンボリクリスエスの方がいれ込んでいるくらい。本当に賢い馬です」と話した。
環境が整い次第、年内にも試験交配を行い、基礎体力をつけながら来年2月からの本格的な交配シーズンに備える。
白銀でも飛ぶインパクト
2006年12月29日(金) 8時45分 日刊スポーツ
種牡馬入りした7冠馬ディープインパクト(牡5)は北海道到着後3日目を迎えた28日、
けい養先の社台スタリオンステーション(北海道安平町)で初めての長時間放牧に出された。
およそ30メートル×40メートルの放牧地で、午前9時から午後3時ごろまで約6時間。
後脚で高く立ち上がったり、雪上で寝転んだりするなど、現役時と変わらぬ元気な姿を見せた。
メディカルチェックによると、馬体重は有馬記念出走時からプラス5キロの443キロ。
体高は父サンデーサイレンスと同等の164センチだった。担当の徳武英介さん(44)は
「交配シーズン中は馬体重500キロ前後になると思います。ステイゴールドも軽量でしたが、体高があって交配が上手ですからね」
と話していた。
インパクト ミニ放牧場での放牧開始
2006年12月29日(金) 6時5分 スポーツニッポン
けい養先の社台スタリオンステーション(北海道安平町)に到着して3日目のディープインパクト(牡4)は
28日から40×30メートルのミニ放牧場で放牧を開始。
最初は周囲を見回して環境を確かめていたが、徐々に慣れると寝転んだり、立ち上がったりと元気いっぱい。
担当の森田敬治さんは「すぐに環境に慣れた。頭がいい」と笑顔。
到着後にインパクトが受けた健康チェックの結果について、社台SS事務局の徳武英介氏は
「体高1メートル64はサンデーサイレンスとほぼ同じ。体格的に種付けは心配ない。
それより(来年の)種牡馬展示会で多くのファンが殺到しないか心配」と語った。
のんびりディープ…初めて朝から放牧楽しむ
2006年12月29日(金) 8時2分 スポーツ報知
種牡馬として“第2の人生”をスタートさせたディープインパクト(牡4歳)は28日、
けい養先の北海道安平町の社台スタリオンステーションで放牧を楽しんだ。
午前と午後に、それぞれ1時間半。朝から放牧に出たのは初めてだ。カメラマンの前では立ち上がるポーズを見せ
「空気を読むんですかね。カメラマンの方も喜んでいました」
と同スタリオンステーション事務局の徳武英介さんは話した。
「右も左もわからないので様子をうかがっているようですけど、慣れればもっとアクティブになると思います」
と徳武さん。しばらくは放牧だけのメニューで、年明けから種付けの練習を始める予定になっている。
9月30日の回顧 札幌2歳S
今日は札幌・中京で2つの重賞レースが行われました。
まずは、札幌2歳S(GV)の回顧。勝ったのは、1番人気のGナムラマース。
スタートから先行する馬を見ながらの位置、中団よりやや前目につけます。
道中では、少しかかるようなシーンが見られますが、抑えてジッと我慢します。
4コーナー辺りから進出を開始しようと鞍上の手が動き出しますが、直線に向いても反応が一息で、
届かないかと思われましたが、ジリジリと差を詰め、ゴール前で先行馬が止まりだしたところを藤岡騎手のムチ連打に応え、
わずかに差し切り、3連勝を飾りました。
直線に向いた手応えでは、3着も危ないかと思われましたが、並んでからの一伸びはなかなかのもの。
同コースでの2歳レコードホルダーの意地を見せました。すでに7戦を費やしているため、上がり目があるか微妙ですが、
まだ伸びしろがあるようなら、距離が延びるクラシックでも血統的に面白い存在になりそうです。
2着にはCアドマイヤヘッド。道中は内を進み、直線では逃げるイクスキューズの外から襲い掛かります。
ゴール前では、外のナムラマースの伸び脚には屈しましたが、接戦の2着争いを凌いで2着に入りました。
1勝馬ということで、賞金を加算できたことは非常に大きいと思います。
母は重賞勝ち馬のスイートミトゥーナで、好調のアドマイヤコジーン産駒。
キャリア2戦目でこの内容なら、先が楽しみです。
9月30日の回顧 札幌2歳S
3着に2番人気のHイクスキューズ。
スタートから先行集団で競馬を進めるかと思われますが、馬を無理に抑えるのを嫌った北村騎手の判断で思い切ってハナへ立ちます。
そのまま先頭を譲らず、直線へ向き、ゴール前まで粘りますが、最後は息切れしてしまい、3着に終わりました。
結果的に、行きたがる気性が災いしてしまった印象ですが、首の上げ下げでの3着ですし、牡馬相手にこの内容なら、上々でしょう。
気性が改善されれば、かなりいいところまで行けるはずです。
ただ、血統的にも気性的にも、現時点ではマイル近辺がベストでしょうね。
上位人気2頭の間にアドマイヤヘッドが割って入る結果になりましたが、
4着のFフサイチオフトラまではほとんど差のない競馬でした。ナムラマースは、
現時点での完成度は相当なもので、ぶっちぎって抜けているとは思いませんが、
朝日杯の有力候補と言って間違いありません。
2着以下に関しては、まだまだ良化の余地がありそうなので、暮れから来春へ向けても楽しめそうです。
9月30日の回顧 シリウスS
続いて、中京で行なわれたシリウスS(GV)の回顧です。
勝ったのは、2番人気のAメイショウバトラー。好スタートから、先行集団のインを進みます。
直線早めに先頭に立つと、後は後続を寄せ付けない完勝…でしたが、問題は直線手前の4コーナー過ぎ。
外に強引に持ち出し、手応えのなくなったサンライズキングにぶつかります。
連鎖反応でオースミへネシーらが不利を受けてしまいました。
正直、あれは降着でもおかしくないですよ。一歩間違えれば、大惨事にもおかしくないですからね
…佐藤哲三騎手は、今日すでに降着処分を受けているのに、懲りないというか
…ちょっとラフ過ぎますね。反省してもらいたいですよ。
+24キロも関係なく、これで重賞3連勝。馬は非常に強い内容だったのに、上記の一件のせいで後味の悪さが残りました。
次走では、もっとすっきり勝ってもらいたいものですね。
2着にはDツムジカゼ。内を進んだおかげで、不利の影響を受けずに2着に突っ込みました。
喉の手術をしたことで、成績が安定し出しました。初重賞でこの内容なら上出来でしょう。
Storm Cat産駒の良血マルガイがようやく本格化。
同父の先輩・シーキングザダイヤに負けないような活躍にも期待です。
9月30日の回顧 シリウスS
3着に伏兵Gキネティクス。約4年10ヶ月ぶりのダート挑戦でしたが、中団からよく伸びました。
血統的には、父がフォーティナイナーでダート向きの可能性があったとはいえ、久々のダートで、
しかも重賞でいきなりの好走には驚きました。
まぁ、この1戦で全てを判断するのは難しいので、ダート適性を見るのは、次走以降でしょう。
個人的に期待したFアンドゥオールは、伸びを欠いて10着。
スタートがイマイチで、道中も気の悪さを見せてしまい、全くいいところなし。
騎手ももうちょっと何とかしてもらいたかったんですが。
1番人気のBサンライズキングもスタート一息で、無理に前へ行った印象。
不利もあったとはいえ、ブービー14着と大敗。あそこまで大きく負けてしまうと、調子落ちがあったかもしれません。
後味の悪さが残ってしまったレースですが、メイショウバトラー自体はやはり強いですね。
距離延長でも十分対応できそうですし、カネヒキリが脱落し、アジュディミツオーも順調さを欠いている中距離なら、
トップを狙えるかもしれません。6歳ながら、屈腱炎を克服した不屈の根性娘の今後に期待です。
また、今日は残念なニュースも入ってきています。
若手の成長株・川田将雅騎手が、中京4Rで落馬し、以降のレースは乗り替わり。右橈骨骨幹部骨折、右尺骨頭脱臼と診断され、
手術の必要性があるとのこと。復帰までにはかなりの時間を要してしまいそうです。
無理をせず、まずはじっくりと治療に専念し、また元気な姿を見せてくれることを祈ります。
10月1日の回顧 スプリンターズS
今日は秋のGTシーズンの幕開けとなるスプリンターズS(GT)が行われました。
勝ったのは、1番人気のLテイクオーバーターゲット。
まずまずのスタートを切った後、持ち前のスピードを生かしてハナに立ちます。
道中は後続馬を引きつけながら、先頭で直線へ向かいます。
懸命に後続馬が追いすがりますが、差は縮まらず、むしろ突き放すほどの強さを見せ、2馬身半差をつけての完勝。
前走のセントウルSでは、シーイズトウショウに完封されましたが、今回は世界トップレベルの力を見せ付けるかのような勝利。
これでグローバル・スプリント・チャレンジ優勝が確定。
さらに、ボーナス規定である「4カ国のGTに出走し、3カ国で勝利」にリーチをかけ、
香港スプリントを勝てばボーナスの100万米ドル獲得となります。
安田記念のブリッシュラックもそうでしたが、賞金がかかったときの外国馬の怖さを改めて思い知らされる結果になりました。
この馬の馬主は、調教師でもあるJ.ジェニアック師で、わずか1250豪ドル(約11万円)で購入された馬。
これまで、調教師の傍らでタクシードライバーなどの副業で生計を立てていたそうですが、もうそんな必要もなさそうです。
凄まじいサクセスストーリーですね。
10月1日の回顧 スプリンターズS
2着には伏兵Cメイショウボーラー。
発汗が目立ち、枠入りを極端に嫌がるなど、レース前には不安ばかりが募りましたが、前を行く馬を見ながら先行し、
直線では内を突いて2番手に上がりました。
昨年のフェブラリーS以降は勝ち星から遠ざかり、不振が目立っていました。
また、芝では頭打ち気味になっていたため、人気を落としても仕方のない状況でしたが、
ここまで3戦して3回馬券に絡んでいる中山替わりで一変しました。
まだまだ走れるところを見せたとはいえ、ハマった印象も否めないため、次走で飛びつくのは危険な予感がします。
3着には最低人気のAタガノバスティーユが入って大波乱となります。
スタートから道中はシンガリからの競馬で、直線では内を突きます。
坂を上がってから、前が止まりだしたところを差し込み、際どい3着争いを制しました。
これはまさかの結果でしたね…
テン乗りの勝浦騎手の内を突く好騎乗も目立ったとはいえ、坂のあるコースでは実績がない上に、
レベルに疑問符が残る北九州記念で9着に敗れ、今回は2キロ増でこの相手…
さすがに買える要素は少なかったです。
ブライアンズタイム産駒の成長力の恐ろしさとでも言うべきでしょうか。
10月1日の回顧 スプリンターズS
4着に昨年の覇者Mサイレントウィットネス。
抜群のスタートを切って、2番手でレースを進めます。
直線に向いてからも懸命に2番手で粘りますが、最後は失速してしまいました。
近走はやや不振に陥っていましたが、休み明けながらもよく頑張ったと思います。
昨年優勝時に比べて、馬体が18キロ増えていたこともあり、少し重かったのかもしれません。
それでも、ディフェンディング・チャンピオンの意地は見せたと思います。
香港の英雄だけに、地元でテイクオーバーターゲットを迎え撃つ香港スプリントでは、ボーナス獲得の壁になれるか。
人気のBレザーク、Dシーイズトウショウ、Fオレハマッテルゼはそれぞれ7・8・9着。
レザークは、スタートから手応えが今ひとつ。
馬場が合わなかったこともあるでしょうが、遠征競馬の難しさが出てしまったかもしれません。
シーイズトウショウ・オレハマッテルゼともに4コーナーでいい感じで上がっていきましたが、直線では伸びを欠きました。
こちらは坂が厳しかったのでしょう。前者は馬体もギリギリで、前走で余力を使い果たしてしまったのでしょう。
後者は、休み明けで−12キロと仕上がりに問題があったかもしれません。
追い切りはよかったので、仕上がっていると考えての○評価でしたが…残念でした。
そして、今日この後には、競馬ファンに限らず、日本中が注目する大イベント・凱旋門賞が控えています。
昨日のダニエルウィルデンシュタイン賞(GU)では、帯同馬としてフランスへ渡ったピカレスクコート
(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)が、ブービー人気ながらも2着に食い込む大健闘。
これは日本馬にとって追い風と見ていいのではないでしょうか。
決して楽観視はできませんが、ディープインパクトが歴史を塗り替える瞬間を期待して、TVの前で応援しましょう!
発走時刻は、現地時間で17時35分。日本時間の24時35分頃です。
国際競走シリーズを07年も実施
2006年12月28日(木) 13時1分 netkeiba.com
JRAは28日、05年から始まったアジア・マイル・チャレンジ、
およびグローバル・スプリント・チャレンジを07年も実施することを発表した。
実施日程は以下の通り。
【アジア・マイル・チャレンジ】
・フューチュリティS(3月3日、豪G1、コーフィールド競馬場・芝1600m)
・ドバイデューティーフリー(3月31日、首G1、ナドアルシバ競馬場・芝1777m)
・チャンピオンズマイル(4月29日、香G1、シャティン競馬場・芝1600m)
・安田記念(6月3日、GI、東京競馬場・芝1600m)
【グローバル・スプリント・チャレンジ】
・ライトニングS(2月3日、豪G1、ムーニーバレー競馬場・芝1000m)
・オーストラリアS(2月17日、豪G1、ムーニーバレー競馬場・芝1200m)
・キングズスタンドS(6月19日、英G2、アスコット競馬場・芝1000m)
・ゴールデンジュビリーS(6月23日、英G1、アスコット競馬場・芝1200m)
・セントウルS(9月9日、GII、阪神競馬場・芝1200m)
・スプリンターズS(9月30日、GI、中山競馬場・芝1200m)
・香港スプリント(12月9日、香G1、シャティン競馬場・芝1200m)
凱旋門賞回顧
まずは、3着に敗れたディープインパクトのレースを、スタートから振り返ってみます。
スタートは、ディープにしてはまずまずの出。普段なら、ここで後方に下げるところですが、他の馬もあまり行きたがらず、
武豊騎手も無理に抑えるのを嫌ったのか、スローペースになると判断してか、2番手での競馬。
長い上り坂の途中で、シロッコと内外のポジションが替わり、3番手へ。
下り坂でもスピードを上げることなく、脚を溜めながらゆっくりと下って、フォルスストレートへ入ります。
この時点で、先頭との差はわずか。すでに射程圏に入れている格好で、じっくりと仕掛けのタイミングを計ります。
4コーナーから、いい感じの手応えで直線へ向き、馬なりで先頭に立ちます。
余裕を持って追い出しにかかりますが、思いのほか反応がよくありません。
外からレイルリンクがジワジワと差を詰め、ついに先頭を奪われます。
しかし、懸命に粘って、残り100M付近では差し返して、再び先頭を奪い返しますが、残り50Mで失速。
最後は、最後方から追い込んだプライドにも交わされてしまい、3着に敗れました。
勝ったレイルリンクは、最高のスタートを切りますが、スッと後ろへ下げ、
ちょうどディープインパクトやハリケーンランをマークするような位置取り。
終始前の有力馬をマークするような形で直線へ向き、ディープより先に追い出したレイルリンクは、少しずつ差を詰めます。
残り200Mで先頭に立つと、食い下がるディープを抑え込み、後方から追い込むプライドの追撃を振り切って優勝。
例年、有利に見られる3歳馬ですが、今年は古馬勢が強力だったことと、ここまで強敵相手に競馬をしたことがなく、
さらに3歳世代の評価自体も芳しくなかったため、伏兵評価の域を出ませんでしたが、
それによって、逆にマークを逃れたことが功を奏したと思います。
凱旋門賞回顧
ハリケーンランは、レイルリンクやディープインパクトが外にいたため、蓋をされた格好になり、
アイリッシュウェルズとシロッコの間を突こうとしますが、狭くなってブレーキをかける不利があり、外へ持ち出しますが4着まで。
一瞬のキレがある馬ではないため、直線での不利は決定的でした。
シロッコは、直線に向いてからの伸びが全くありませんでした。
どちらかというと、時計勝負になると分が悪い馬ですが、ここまで大負けしてしまうと、体調面に問題があったのかもしれません。
レース後の談話では、武豊騎手も力を出し切った敗戦とは思っていないようです。
結局、スローペースで先行有利と言われながら、ハナに行ったアイリッシュウェルズが6着、
2番手を進んだシロッコはシンガリの8着と全く奮わず、後方の馬からかかるプレッシャーは相当なものだったと思います。
また、敗れた2頭とは斤量差がそれぞれ3.5キロと1.5キロありました。
ディープインパクトは、58キロまでしか経験がなく、初めての59.5キロ。
あまり馬格のない同馬にとっては、この1.5キロが曲者だったとも考えられます。
また、馬場状態も良馬場発表だったとはいえ、日本に比べて柔らかい馬場で、力を出し切れなかった面もあるでしょう。
今回は、初めて後方から来た馬に差されてしまうという屈辱も味わいました。
残念ですが、これが世界の壁なんですね。ディープインパクトという名馬をもってしても、容易には破れません。
日本馬の挑戦は、まだまだ続きます。いつの日か、日本馬が頂点に立つシーンを見られることを期待します。
そして、敗れたとはいえ、健闘したディープインパクトと、関係者の皆様方には、本当にお疲れ様でしたと言いたいです。
※追記→次走については、有馬記念が有力視されているようです。ハーツクライとの再戦が楽しみですね。
また、池江調教師からは、来年の現役続行を予感させる発言が出たとのことです。
SSの最優良後継種牡馬としての期待も大きいだけに、現役続行の可能性は高いとは思えませんが、来年の挑戦にも期待したいですね。
凱旋門賞回顧
さて、レースについてはこんなところですが…わざわざフランスに行ってまで、日本人の恥を晒す大馬鹿どもがいたそうです。
まず、日本人同士によるレープロの奪い合い。転売やお土産目的で、1部限定を無視して多数取るという連中がいたそうで、
怒号が飛び交う始末。フランスの方たちを唖然とさせたようです。1R開始前に、すでに品切れ状態になったとか。
また、パドック周回中や、本馬場入場時にも日本人と思われる人たちの声援は、はっきり言って迷惑行為だったと思います。
気のせいかもしれませんが、本馬場入場時に豊さんが、客席に向かって人差し指を口にあてて、
「静かに」というようなジェスチャーをしていました。
正直、見ていてイライラしましたね…騒ぎたくなる気持ちはわかりますが、勝ってほしいんだったら、
少しは静かにして馬が力を出し切れる状況を作ってやったらどうなんだと…
TVで見てもおわかりのように、ロンシャンは馬と人の距離が非常に近いため、
この歓声で落ち着きをなくしてしまう可能性だってあったわけです。
応援のつもりかもしれませんが、完全に邪魔していました。
せっかく現地まで行って…何やってるんですか?あんたらみたいな連中には、馬を応援する資格はない!!
残念だったのとともに、競馬ファンが、こんな非常識な連中ばかりだと思われそうで、何となく後味の悪さが残ってしまいました…
※追記A→現地の報道では、上記行為を「侵略」と評しているようです。まさにピッタリですね。
こんな愚かな連中のために、来年以降、日本人が出入り禁止になるんじゃないかと、本気で心配しています。
10月7日の回顧
アイルランドTは、Fニシノナースコールが優勝。
中団からいい脚を使って伸び、ゴール前で先行馬を交わし去りました。
新潟記念でも3番人気に推されるほどの実力馬だけに、今回の5番人気はなめられすぎでしたね。
かく言う私もなめていたわけですが。まだまだ上を目指せる馬だけに、次走も注目です。
2着Iシンボリウエストは、昇級戦ながらいい走りでしたね。
マイルにもメドが立ちましたし、今後の活躍に期待です。
Bブラックパースピンは、道中かかっていましが、内を突いてよく伸びました。
にしても、勝春…相変わらず、追うのやめるのが早くないですか?最後まで追えば、2着はこの馬だったと思います。
大原Sは、断然人気のJスズカフェニックスが完勝。先行馬を見るような位置からの競馬で、直線では楽に抜け出して完勝。
力が違いすぎたという感じですね。正直、取りこぼしそうな印象だったのですが、問題ありませんでした。
重賞でも勝ち負けになるだけの馬ですし、次走の走りが非常に楽しみになりました。
2着にEブライトトゥモロー。前走が不可解な敗戦でしたが、巻き返しましたね。
3着Fホッコーソレソレーは、後方からよく伸びました。さすがにあの位置取りでは、勝つのは無理でしょう。
3着に来たとはいえ、褒められる騎乗とは言いづらいですね。
※追記→京都8Rでは、武豊騎手騎乗のゴッドスマイルユーが優勝しましたが、7番人気で単勝18.4倍…
豊さんの騎乗馬で、単勝オッズが二桁ってあまり見かけませんよね。
それで勝つなんて、もってのほかです。調べてみたら、今年は3月の淡路特別のロングアライブ(13.0倍)で一度勝ってました。
ゴッドスマイルユーは、成績的に買えないことはないんですけど、人気の盲点になっていましたね。
しかし今日の豊さんは、4回も1番人気をぶっ飛ばしておいて、こういう人気薄を持ってくるんだから…
取捨が難しかったですね。ま、私はスズカフェニックス以外の馬は買いませんでしたから、関係なかったわけですが。
10月8日の回顧 毎日王冠
今日は、東西で天皇賞などのGTへ向けての前哨戦が行なわれました。
まずは、東京で行なわれた毎日王冠(GU)の回顧から。勝ったのは、Oダイワメジャー。
スタートは決していいとは言えませんでしたが、外枠から前へ付けます。
道中は逃げるメジロマントルの後方を進み、好位2番手をキープ。
直線に向いて、早めに先頭に立ちますが、残り200M付近で外から並んだダンスインザムードに、一度は先頭を奪われます。
ところが、しぶとく食い下がって残り50M付近で差し返します。最後は、クビ差先着して優勝しました。
東京コースは5戦全敗と、相性の悪さが目立ちましたが、距離不適のダービーや、喉鳴りの影響のあった天皇賞・秋を除けば、
全て0.5秒差以内と大負けはなく、たまたまだったと考えるべきでしょうか。
それにしても、本当に強い内容で驚きました。
普通なら、ダンスインザムードに交わされて2・3着というパターンでしたが、よく差し返しましたね。
この馬の勝ちパターンは、早め先頭で押し切る競馬なので、叩き合いで差し返す根性を見せたのは相当な収穫です。
次走は天皇賞か、マイルCS直行かわかりませんが…
個人的な見解では、これだけの競馬をした後で、2つもGTを使うとなると、どうしても余力がなくなってしまうと思うので、
天皇賞でも十分勝負にはなると思いますが、GT勝ちに拘るのであれば、マイルCSへの直行がベターだと思います。
2着にはIダンスインザムード。前を見ながら中団のやや前目という非常にいい位置につけます。
3・4コーナーでは余裕の手応えで先行集団に取り付き、直線では残り300M付近まで仕掛けを我慢し、
追い出しにかかると、残り200Mで一旦は先頭に立ちます。
しかし、内でしぶとく粘るダイワメジャーとの叩き合いの末、わずかにクビ差及びませんでした。
追い出しにかかったときに、ダイワメジャーが外にヨレたことや、安田記念に比べて+22キロの馬体が、
踏ん張り切れなかった要因に挙げられそうですが、休み明けはそれほど走るタイプでもないので、
この内容なら悲観すべきことはないでしょう。天皇賞でも大いに期待できると思います。
10月8日の回顧 毎日王冠
3着はLローエングリン。ダンスインザムードの直後でマークする位置で競馬をし、直線で外から襲い掛かります。
しかし、上位2頭が追い出してからは離される格好になってしまいました。
接戦の3着争いは際どくなりましたが、何とか3着を確保。勝春よぉ…それを京成杯AHの時にもやってくれよな…
何度も蒸し返すのはどうかと思いますが、私はしつこい性格なので、ネタになる限りは、何度でも蒸し返しますよ。
ま、それはいいとして、逃げ一辺倒の馬でしたが、差す競馬がだいぶ板についてきました。
さすがにこれ以上を望むとなると、年齢的に酷な印象ですが、頑張ってもらいたいですね。
また、3着〜10着まで、わずか0.3秒差以内にひしめく大混戦でした。
注目の3歳勢ですが、骨折明けのKマルカシェンクが4着となかなかの内容。やはり能力はありますね。
順調に使い込めれば、いずれはGTを取れる逸材でしょう。
9着のMサクラメガワンダーは、一瞬外から「お!」と思わせる脚を見せました。
休み明けの分か、残り200Mからの伸びを欠きましたが、古馬相手にこれなら上出来でしょう。
GT馬のGロジックは、16着とまさかのシンガリ負け。好位で競馬をし、直線に向いてから追い出しますが、
まるで反応せず、そのまま失速。これまでの安定した成績が嘘のような惨敗でした。
いくらGT馬とはいえ、古馬相手に57キロとなると、やはり厳しかったかもしれませんね。
叩いた次走の巻き返しに期待です。
10月8日の回顧 毎日王冠
1番人気に推されたFアサクサデンエンは、個人的に◎を打って期待しましたが…
直線で伸びを欠いて13着。どうしたんでしょうかね?
休み明けの影響もあるでしょうけど、ここまで大負けすると、少し心配です。
○のCカンパニーは、5着。休み明けや府中では走らないタイプなので、仕方ないと言ってしまえば、それまで。
この馬なりには頑張ったと思います。
▲のDオースミグラスワンは、スタートの出遅れが響いて8着。
あれがなければ、勝つまではともかく、いいところまで行けたと思いますね。
とまぁ、このように、重い印を打った馬がこんな状況なので、馬券的にはボロボロでした。
ここから何頭が天皇賞に向かうか微妙ですが、この中では、
ダイワメジャーとダンスインザムードが頭一つリードという印象です。
マルカシェンクやサクラメガワンダーの3歳勢も、出走できれば面白い存在。
あとは、スムーズな競馬なら、もう一度オースミグラスワンを…
と思いますが、賞金的に難しそうですね。
10月8日の回顧 京都大賞典
続いて、京都大賞典(GU)の回顧。勝ったのは、11ヶ月ぶりの出走となったHスイープトウショウ。
スタートが今ひとつなのはいつも通りで、道中は中団やや後方寄りでレースを進めます。
4コーナーでは、抑え切れないくらいの手応えですが、池添騎手はジッと我慢し、直線では先行馬の間を突いて伸びます。
残り200Mを過ぎたところで先頭に立つと、外から追い込むファストタテヤマを抑え込んで優勝。
休み明けをものともせず、女王の貫禄を見せ付けた格好。池添騎手も、空いたスペースを突く見事な騎乗でした。
勝ちタイムが2.31.5という、近年では稀に見る遅いタイムでの決着で、相当スローな流れだったということがわかります。
休養明けとはいえ、メンバーがかなり手薄だったため、『叩いた上積みもあるし、天皇賞は決まり!』と言うのは早計でしょう。
2走ボケだってありますし、これだけ長期の休み明けで勝ったことは、能力の証明になるとは思いますが、
手放しで評価する気にはなれませんね。
それでも、これで天皇賞へ向けて、役者が揃った印象はあります。
また、連覇がかかるエリザベス女王杯でも、大きな期待がかかりますし、当然、今後のレースにも注目です。
2着には、外から追い込んだGファストタテヤマ。スタートはまずまずですが、いつも通り後方からのレースを選択し、最後方から。
4コーナーから、ジワジワと前へと上がって行き、直線では大外へ。
パトロールビデオを見ていただけるとわかりますが、直線ではフラフラ走って、大きく外に膨れてしまっています。
かなり距離をロスした状況で、よく僅差の2着まで来ましたよ。真っ直ぐに走っていれば、1馬身は突き抜けていたと思います。
こういう癖のある馬のようで、さすがに強敵相手にこの競馬では勝てません。
ただ、やはり京都コースは走りますね。今年は本当に安定していますし、この内容も当然でしょう。
さすがに京都コース以外では、信頼度がガクッと落ちますが…7歳ながら、まだまだ走れそうです。
10月8日の回顧 京都大賞典
3着はFトウショウナイト。中団前寄りのポジションでレースを進め、直線でも伸びてはきましたが、上位2頭には及びませんでした。
超スローな流れになってしまったため、この馬自身も33.1秒で上がってはいますが、上位とは切れ味の差。
こうなってしまうと、分が悪いですね。この馬なりに走ってはいるので、上々でしょう。
そろそろ重賞勝ちの勲章が欲しいところですが、この分なら、そう遠くはないはずです。
Dローゼンクロイツは、予想外の逃げを打つ展開で、持ち味を生かせず4着。
去年のいい頃に比べて、馬体が減りすぎている感が否めません。あまり成長の跡も見られず、不満な内容です。
Jアイポッパーは、早めスパートも6着。こちらもいい頃の出来にないですね。復調には時間がかかりそうです。
1番人気の@インティライミは、7着と奮わず。出があまりよくありませんでしたが、先行策で、直線では内を突きます。
一旦は抜け出すかと思いましたが、そこからもう一伸びがありません。
1着との差はさほどありませんが、物足りない内容でした。
結局、掲示板は5歳以上が4頭で、人気を背負った4歳勢は結果を出せませんでした。
トップレベルにあるはずのクラシック好走馬がこれでは、正直厳しいです。
ディープ以外の4歳世代の弱さを、はっきり見せ付けられたレースでした。
恐らく、今秋の中・長距離GTで、4歳世代は馬券的に一切要らないと思います。
京都大賞典の出走馬の中で、天皇賞で買えそうなのは、辛めに評価したとはいえ、スイープトウショウくらいでしょうね。
10月8日の回顧
今日の東京6Rの新馬戦では、フサイチホウオーが素晴らしい勝ち方を見せました。
スタートは今ひとつでしたが、好位に付けて、直線では持ったままで前を捉えます。
追い出しにかかると、後続を一瞬で突き放し、3馬身半差をつけて楽勝。
これは桁違いですね。
本来は、北海道開催でデビューする予定が、腰と背中に疲れが溜まり、
順調な調教過程ではなかった中でのこの競馬…
体質的に脆さはありますが、パンとしてくれば、相当楽しみな逸材です。
また、東京5Rの新馬戦でも、マイネルシーガルが強い勝ち方を見せました。
この馬も強い調教で鼻出血を起こしてしまうという面がありましたが、しっかり立て直しましたね。
また、ゼンノエルシド産駒は、これがJRA初勝利です。
南部杯回顧
盛岡競馬場で行われた南部杯(交流GT)は、3番人気のEブルーコンコルドが優勝。
道中は前を見ながら、中団の前寄りを追走します。直線に向いてからは、ジワジワと伸び、
先行馬がバテ始めたところを一気に差し切り、交流GT2勝目をあげました。
直線で、外からジンクライシスに蓋をされて、窮屈な競馬になって、
一度はブレーキをかけるような状況になってしまいましたが、最後にもう一伸びするあたりは、さすがですね。
マイルでは、かしわ記念での2着があるとはいえ、ここで勝つとは思いませんでした。
幸騎手の騎乗は、褒められたものではないですので、今回は馬の力でもぎ取った勝利でしょう。
2着にはIヒシアトラス。スタートから好位2番手を追走し、4コーナーで先頭に並びかけ、
直線に向いたところで先頭に立ちます。
後続馬が追い詰める中、しぶとく粘り、このまま先頭ゴールかと思われたところを、
外から追い込むブルーコンコルドに差し切られてしまいました。
ほぼ完璧と言っていい競馬をしたと思います。あれで差し切られてしまっては、相手が強かったとしか言えません。
3着にDジンクライシス。中団から競馬をして、3コーナーで一気に前に取り付きます。
直線に向いてからは、伸びてはいますが、ブルーコンコルドの伸び脚には及ばず、ヒシアトラスも捕らえられませんでした。
この馬なりの競馬はしていたと思うので、現時点でのベストは出したと言っていいでしょう。
断然人気を背負ったFシーキングザダイヤは4着。
3番手を追走し、直線では余裕の手応えに見えますが、前が壁になり、行き場をなくします。
ようやく内に進路をとって追い出し、先頭を捕らえようとしますが、もう一伸びを欠きました。
相手は揃っていたとはいえ、ちょっと情けない内容。
2走ボケや、3コーナーでペースアップしたときについていけなかったことなどの敗因も挙げられますが、
これまで相性のいい左回りのダートで馬券圏を外す敗戦…
カネヒキリ不在のダート界の頂点を目指す上で、不安を露呈してしまいました。
武豊騎手も、名手らしからぬ位置取りのミスがありました。
ディープインパクト次走
さて、話は変わって…
凱旋門賞で3着と健闘したディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎厩舎)が、
10月29日に行われる天皇賞・秋に出走登録することになりました。
これにより、国内復帰初戦が、当初予定されていたジャパンCではなく、天皇賞になる公算が高まりました。
4日に帰国したディープインパクトは、JRAの競馬学校で、5日間の輸入検疫を受け、
明日10日から、栗東郊外のグリーンウッドで、3週間の着地検疫を受ける予定でした。
ところが、着地検疫場所を東京競馬場へ変更することとなり、天皇賞への出走が考えられるようになりました。
グリーンウッドの場合、日程的に天皇賞への出走は不可能になりますが、東京競馬場で着地検疫を行う場合、特例として
「着地検疫を行っている競馬場での出走は、検疫中でも可能」になるため、天皇賞への出走が可能となります。
あくまでも「状態を見てから」ということで、「一応は登録して、出否は未定」という方向のようですが、
出走の可能性は低くないと思われます。これはどうなんでしょう?
正直、今さらディープがメンバー的に手薄な感のある天皇賞を勝ったとしても、この馬自身の評価に、大した影響はないでしょう。
主役不在ということで、ここを最大の目標に仕上げたライバル馬の陣営にとっても、いい迷惑でしょうね。
もちろん、出走すれば、盛り上がることは盛り上がるでしょうけど、
ジャパンCや有馬記念で、万全の状態でハーツクライとの再戦に挑んでもらいたい気持ちもあります。
いずれにせよ、陣営の決断に注目です。
10月14日の回顧 デイリー杯2歳S
今日は、京都競馬場で暮れのGTへ向けての前哨戦・デイリー杯2歳S(GU)が行われました。
勝ったのは、圧倒的な1番人気に支持されたCオースミダイドウ。
ゲートの出はまずまずですが、前2走のようなスピードに任せて逃げる競馬ではせず、武豊騎手は抑える競馬を選択。
道中は、行きたがって口を割るシーンが見られますが、何とか抑えて中団を進んでいきます。
じっくり仕掛けを我慢し、抑えながら直線へ向き、少し進路取りに手間取りますが、馬場の真ん中を豪快に伸び、
先行馬を交わし去ると、半馬身差という着差以上に余裕のある勝ちっぷりで快勝。
これでデビューから3戦3勝とし、無傷での重賞制覇を達成しました。
武豊騎手は、将来を見据えて無理やり抑え込む競馬をしましたが、それでもしっかり勝った点は評価できます。
ただ、現時点でベストが逃げる競馬なのか、差す競馬なのか判断するのは難しいですね。
父のスペシャルウィークは、バランスの取れた万能型種牡馬で、
母のストームティグレスは、フェアリーS2着などのある早熟のスプリンター。
血統的にマイル〜中距離がベストな印象を受けます。
この競馬を見ていると、マイルくらいが一番合いそうですが、気性面に成長があれば、距離延長にも対応できると思います。
2着にはDローレルゲレイロ。この馬も、ここまで逃げる競馬が中心でしたが、無理には行かず、先行集団で折り合いをつけます。
直線では最内を突いて伸びますが、オースミダイドウの伸び脚には及ばず、接戦となった2着争いを制して2着を確保。
距離延長にも対応し、最後までしっかり伸びたと思いますが、今回は相手が悪かった印象。
現時点での完成度は、2歳でも上位。これ以上の成長を望むとなると微妙ですが、
朝日杯でも馬券圏内くらいは拾える力はあると思います。
10月14日の回顧 デイリー杯2歳S
3着はBマルカハンニバル。
スタートから中団やや後ろを追走し、オースミダイドウをマークするような位置取りになります。
映像を見ると、福永騎手が外の動きをチラチラ見ているようで、やはりマークしていたんでしょう。
直線では、馬群の真ん中を突いて伸びてきますが、アタマ差だけ2着に届きませんでした。
切れる脚はない分、バテず相手なりに走れるタイプではありますが、勝ち身に遅い部分があります。
2着で賞金を加算できなかったのは痛いですね。
4着の@クラウンプリンセス。出があまりよくなく、小牧騎手は、最後方を進む戦法を取ります。
直線に向いても、まだ後ろから2頭目ですが、大外から一気に強襲し、1頭だけ上がり3ハロン33秒台という凄まじい末脚を見せました。
−14キロが不安視されましたが、それでもしっかり走りましたし、とにかく末脚は素晴らしい破壊力。
今後も注意すべき1頭です。
結局、上位は全てOP・重賞で実績のあった馬同士で、堅い決着となりました。
オースミダイドウは、朝日杯の有力候補と言っていいでしょう。
ゴールドアグリやナムラマースといった辺りとの比較が難しいですが、トップレベルの1頭に間違いはありません。
他の馬は、オースミダイドウに比べると少しインパクトに欠けますが、重賞レベルの能力はありそうですし、楽しみです。
そして、今回はスペシャルウィーク産駒とアグネスタキオン産駒がそれぞれ3頭ずつ出走しましたが、結果は前者の完勝。
今年は本当に充実していますし、これからもスペシャルウィーク産駒から目が離せません。
10月14日の回顧 東京オータムジャンプ、エニフS
続いて、J・GVの東京オータムジャンプ。
勝ったのは、2番人気の@コウエイトライ。
最内からポンと逃げると、そのまま後続を寄せ付けず、レコードで8馬身差の圧勝でした。
とにかく、強いの一言に尽きますね。前走は、かなりの接戦になりましたが、付け入る隙を与えませんでした。
牝馬ながら、単騎逃げになれば本当にしぶとい馬です。
小坂騎手は、これで障害重賞騎乗機会4連勝。人馬ともに、この勢いでどこまで行けるか楽しみです。
2着のHマイネルオーパーは、休み明けでしたが、東京巧者ぶりを見せました。
一昨年の大障害で3着の実績もあり、重賞でも上位争いができる馬ですので、これくらい走って当然と言っていいでしょう。
3着のAブロードキャスターは、前2走が圧勝とはいえ、いきなり重賞は苦しかったか。
素質は高いでしょうから、次走も注目です。
そして、◎にしたDテレジェニックは4着…
1着を除けば、差はわずかなんですが、勝ち切れないのは、障害で後ろから行く馬の辛いところですね。
また、京都10RのエニフSでは、注目のFジョイフルハートが優勝。
スタートは普通でしたが、スピードの違いでハナに立ちます。
直線では、58キロの影響か距離なのか、かなり詰め寄られるシーンがありましたが、何とか逃げ切り勝ち。
この相手でトップハンデを背負っての内容ですから、価値ある勝利です。
10月15日の回顧 秋華賞
今日は京都競馬場で、牝馬三冠の最終戦・秋華賞(GT)が行われました。
勝ったのは2番人気のオークス馬・Kカワカミプリンセス。
好スタートを切ってから、道中は中団でじっくり待機。
4コーナーで早くも本田騎手の手が動き出し、ムチが入って手応えも怪しく見えますが、
直線に向いてからも伸び脚が止まることなく、粘るアサヒライジングをゴール前で差し切って優勝。
5戦5勝で無傷の二冠馬に輝きました。オークス以来の競馬もまったく問題にせず、強い勝ち方でした。
4コーナーで手が動いたのは、他の馬にぶつかったようで、あの手応えだと危ないかと思わせましたが、最後までよく伸びました。
勝ちっぷりに派手さはありませんが、それできっちり勝つのは強さの証明でしょう。
まだまだ底が見えませんし、本当に強い牝馬だと思います。
次はエリザベス女王杯でしょうか?今回の内容なら、古馬が相手になったとしても、あっさり通用しておかしくないでしょう。
どこまで伸びるのか、本当に楽しみです。
2着にはOアサヒライジング。逃げる競馬はせず、離れた2番手集団での競馬を選択します。
直線で早めに先頭に立ち、懸命に逃げ込みを図りますが、外から追い込むカワカミプリンセスに差されてしまいました。
こちらもアメリカンオークス以来、久々の競馬になりましたが、見せ場たっぷりの素晴らしい競馬でした。
京都ではまるでダメな大先生ですが、1997年の菊花賞以来、9年ぶりの京都重賞連対!
準メインでも伏兵を持ってきましたし、今年は一味違いますね。
正直、春の確変は終わったかと思いきや…まだ終わっていないかもしれません。
10月15日の回顧 秋華賞
3着はDフサイチパンドラ。今日はかかることなく、中団で折り合いをつけての競馬になります。
非常に手応えよく直線へ向きますが、追い出してからは手応えの割に伸びが今ひとつ。
ゴール前で3番手まで上がるのが精一杯でした。
正攻法の競馬での結果ですし、折り合いもつきましたから、実力は出し切ったと思います。
能力はありますが、どうも勝ち切れません。
ただ、今日のように折り合いがしっかりつけば、重賞を勝つだけの能力はあるはずです。
4着に1番人気のHアドマイヤキッス。結果論ではありますが、位置が後ろ過ぎましたね。
最後まで伸びてはいるんですが、上がり3ハロンが勝ち馬と同じでは、届きません。
3番人気の@キストゥヘヴンは6着。
直線手前で後退するシーンがありましたが、それ以外は特に問題のない競馬でしたし、敗因は断定しづらいですね。
終わってみれば、オークス1〜4着馬の2・3着が変わっただけという結果。
さらに、5着シェルズレイと6着キストゥヘヴンもオークスでは7・6着と大きく着順は変わっておらず、
春からの勢力図が変わっていない証明になってしまいました。
勝ったカワカミプリンセスは、まだまだ成長しそうな感すらあり、末恐ろしい牝馬です。
牡馬との対戦も、今から楽しみです。
10月15日の回顧 府中牝馬S
そして、東京ではエリザベス女王杯へ向けての前哨戦・府中牝馬S(GV)も行われました。
勝ったのは2番人気のBデアリングハート。スタートから逃げ馬を見ながらの2番手で競馬を進めます。
直線では、余裕の手応えでじっくり仕掛けを待ち、残り300Mほどで先頭を奪ってから、後続馬の追撃を抑えて優勝。
重賞2連勝を達成しました。最後迫られたとはいえ、こちらも強い内容でした。
この内容なら、完全復調と言っていいでしょう。GT2着の実績もあり、能力の高さは実証済み。
恐らくはマイルCSに進むことになると思いますが、牡馬相手でも侮れないと思います。
2着はOサンレイジャスパー。中団からの競馬で、直線でもよく伸びてはいますが、前を捕まえるには至らず。
この馬も勝ち切れないですね…これで重賞2着は3回目になります。
常に上位争いに加わってくるので、連軸としては最適ですが…
3着にGディアデラノビア。最速の上がりで追い込んでは来ましたが、道中の位置取りが後ろ過ぎたかと思います。
こちらも勝ち切れないタイプで、4戦連続の3着に終わりました。
Cヤマニンシュクルは7着。伸びては来ましたが、敗因はどうしても「後ろ過ぎた」という結論になってしまいそう。
デアリングハートは、1つ勝ったらあっさりと連勝しました。
ここでエリザベス女王杯に出走すれば、2000年のトゥザヴィクトリーとそっくりな感じなんですが。
女王杯で怖いのは、2・3着馬くらいですかね。ヤマニンシュクルも、人気次第では勝ってみたいですが…
10月22日の回顧 菊花賞
今日は京都競馬場で、クラシック三冠の最終戦・菊花賞(GT)が行われました。
史上7頭目、2年連続の三冠馬誕生の期待がかかる中、勝ったのは伏兵Qソングオブウインド!
まずまずのスタートを切りますが、スッと下げて後方3番手の位置を進みます。
武幸四郎騎手の話では、後方から行くつもりはなかったそうですが、折り合いに専念した結果、このような位置になったようで、
道中はしっかり折り合い、3コーナーでも位置は変わらず後方。
4コーナーで外を回って進出すると、直線でも外を通って伸びます。
33.5秒という最速の上がりで追い込み、ゴール前ではドリームパスポートを抑え、3.02.7のレコードタイムで優勝。
結果論ではありますが、後方にいたことが功を奏した印象です。
鞍上の武幸四郎騎手は、久々のGT制覇に加え、クラシック初勝利。
父のエルコンドルパサーは、ラストクロップでGT勝ち馬を輩出しました。
ここまで10戦して3着以下なしという堅実派。
母系がファンシミンの系統で、近親にラインクラフトやアドマイヤマックスなど、短距離での活躍馬が多いですが、
距離延長にも対応し、今後がますます楽しみになりました。
2着にはLドリームパスポート。中団グループで、メイショウサムソンを後方からマークするような形になります。
直線では外へ持ち出し、一旦は先頭に立ちますが、さらに外から追い込むソングオブウインドに差され、
僅かに及びませんでした。
メイショウサムソンをマークした結果、最後に足元をすくわれる格好になってしまいましたが、それでもレコードタイの2着は立派。
こちらも距離延長に対応しましたが、フジキセキ産駒としては3000Mで初の連対。
まぁ、出走自体が1回しかないわけですが。横山典弘騎手は、もはや芸術の域である菊花賞4年連続2着…
騎乗機会5戦連続の連対なんですが、セイウンスカイ以降は勝ち切れません。
まぁ、それが持ち味とも言えますが。
10月22日の回顧 菊花賞
3着はDアドマイヤメイン。
控えた前走と違い、スタートから押してハナを奪います。前半の1000Mを58.7というハイペースで飛ばし、後続を離して逃げる展開。
道中はペースを落とし、スタミナを温存。後続に差を保ったまま、直線へ向かいます。
懸命に粘りますが、前半のハイペースが響いたか、最後は失速。
それでも0.3秒差の3着ですし、自分の形に持ち込んでの結果だけに、実力は出し切りました。
4着が1番人気のKメイショウサムソン。2年連続の三冠はなりませんでした。
スタートから先行集団につけ、前走とは違って折り合いもつき、いい感じで進んでいきます。
しかし、3コーナー付近から徐々に手応えが怪しくなり、追われてからの伸び脚がありません。
結局、上位3頭から離された4着と完敗でした。これと言う敗因は断定しづらいですが、
レコード連発の高速馬場で、上がりの競馬になってしまったことと、
持ち味である勝負根性を発揮する機会を与えてもらえなかったことでしょうか。
前走でも見られた、内にササるシーンもありましたし、昨年のディープインパクトと違い、
ダントツの存在ではないことから、今回は力負けを認めざるを得ないかもしれません。
しかし、クラシック二冠を制した馬として、来年の主役候補の1頭であることには間違いありません。
リベンジに期待します。
10月22日の回顧 菊花賞
Fマルカシェンクは7着。ドリームパスポートの直後でレースを進めますが、直線では脚がありませんでした。
Iフサイチジャンクも、同じような位置での競馬をしますが、直線ではズルズルと後退。2頭とも距離が長すぎました。
前者は、急遽天皇賞から菊花賞となったことで、ローテの狂いが生じた影響もあるでしょう。
後者は、距離に加えて完全なる力負け。
兄のタイガーカフェも、皐月賞以降は長いトンネルに入ってしまったので、同じような道を歩んでしまうのでしょうか…
勝ったソングオブウインドは、急逝したエルコンドルパサーの後継馬として、現役としてはもちろん、種牡馬としても期待がかかります。
一時は、ダービーGPへの出走の可能性もありましたが、結果的に神戸新聞杯を選択して正解だったということでしょうか。
個人的に、ダートでももう一度見てみたい気がしますが…しばらくはなさそうですね。
2着のドリームパスポートもそうですが、2頭とも未だに3着以内率100%を継続中だけに、どこまで伸びるか注目です。
それから、今日は上村洋行騎手が京都2Rで先に落馬した馬の煽りを受け、落馬負傷。
以降のレースは全て乗り替わりとなってしまったのは、予想の記事で書いた通りですが…
その乗り替わりとなった馬は、全て1番人気で勝利…ついてないですね…
なお、診断の結果は、右鎖骨骨折だそうで、しばらくは治療することになるでしょう。
この件も含め、後で記事にしますが…これで今年の落馬負傷は2回目…本当に残念です…
なお、先に落馬した熊沢騎手も、左肋骨骨折ということで…二人とも、一日も早く復帰できるよう、祈っております。
ディープインパクト、天皇賞・秋は見送り
ソースはこちら。動向が注目されていたディープインパクトですが、天皇賞は回避のようですね。
帰国して日が浅いため、とのことです。
次走はジャパンCか有馬記念か…どちらにしても、ハーツクライとの再戦に際して、万全の状態で挑んでもらいたいものです
10月28日の回顧 武蔵野S
今日は、東西でGTへ向けての前哨戦が行なわれました。
まずは、東京競馬場で行なわれたダートのマイルGV・武蔵野S。
勝ったのは、2番人気のNシーキングザベスト。好スタートを切ると、好位に取り付いて先行策。
少し行きたがるようなシーンもありますが、勝浦騎手が上手くなだめ、直線へ。
楽な手応えで前に並びかけ、追い出すと一気に先頭を奪います。あとは、そのまま追いすがる後続を抑え込み、悲願の重賞初勝利を飾ると
ともに、2着続きに終止符を打ちました。
これまでの勝ち切れないレースが嘘のような快勝でした。
東京ではレコード実績があるとはいえ、マイルの距離が不安視されたためか、離された2番人気に甘んじましたが、全く問題なく、今後に向けて大きな期待が持てる内容。
ジャパンCダートとなると、距離的に厳しいでしょうが、来年のフェブラリーSへ向けて、新たな有力馬となりそうです。
鞍上の勝浦騎手は、先週に引き続いての重賞勝利で、かなり乗れているようですね。
2着には、昨年の覇者Dサンライズバッカス。心配されたスタートもまずまずで、中団辺りからの競馬。
そのまま直線へ向き、馬場の真ん中を突いて伸びてきましたが、前を捕まえるには至りませんでした。
休み明けでしたが、久々にこの馬らしいレースが見られたのではないかと思います。
もともと、国内でカネヒキリを破った数少ない馬ですし、昨年のジャパンCダートでも僅差の5着と、実力はトップレベル。
今回は、勝ち馬にしてやられましたが、復調の兆しを見せましたので、次走でも注目です。
10月28日の回顧 武蔵野S
断然人気のFフサイチリシャールは、直線で伸びを欠いて5着。
好スタートを切りますが、サンライズキングが行くのを見て控えます。
そのまま3番手辺りを進み、直線では最内を突いて先頭を狙います。
しかし、手応えが悪く、シーキングザベストに突き放されると、サンライズバッカスにも交わされ、
最後は後ろから追い込んだHフィールドルージュとGヒカルウィッシュにも差されて、3着も守れませんでした。
結果論ではありますが、ダート適性云々以上に、馬自身が親父ほどのポテンシャルを持っていなかったということでしょう。
この1戦だけで、ダート適性がないと決め付けられないですが、少なくとも、
クロフネほどのインパクトを持った馬ではないことははっきりしました。
とは言え、初ダートながらも上位との差はわずかなので、GTではともかく、前哨戦や交流重賞くらいなら、
十分好勝負できると思います。
初マイルにもしっかり対応したシーキングザベストは、ダートでは12戦して、連対を外したのがわずか1回という堅実派。
今後も、常に上位争いしてくる馬でしょうし、楽しみです。
サンライズバッカスも、この1戦だけで復調したとは言いがたいですが、次走でも注目してみたいですね。
10月28日の回顧 スワンS
続いて、京都で行なわれたスワンS(GU)の回顧。
勝ったのは、人気薄のJプリサイスマシーン。好スタートから、好位集団につけます。
そのまま好位をキープし、直線では馬場の真ん中を通って伸びます。
残り200を過ぎた辺りで先頭に立つと、後続馬を振り切って優勝。
GTでも入着するなど、能力は高いものを持っていますが、使い込めない面があって、勝ち切れないレースが続いていましたが、
久々のレースにも関わらず、最後までしっかり伸びました。
実に約1年11ヶ月ぶりの勝利は、重賞3勝目。
松岡騎手も、初重賞勝利となったダイヤモンドS以来の重賞2勝目となりました。
マイル路線は、スプリントほど層が薄くないとはいえ、主役不在の状況だけに、この勢いでマイルの頂点を極められるか、注目です。
2着には、中団から伸びたGシンボリグラン。まずまずのスタートを切り、中団グループで前を見ながらの競馬。
直線では、いい脚を使って追い込みますが、勝ち馬を捕まえられませんでした。
今回はブリンカーを外したようで、それがいい方向に出たようですね。
気性的にアテにしづらい面がありますが、走る気さえ出せば、このメンバーでもやれるようです。
走る時と走らない時の差が大きいため、常にベストを出せるかわからないのが、この馬の難しいところと言えそうです。
10月28日の回顧 スワンS
3着の@アグネスラズベリは、前走から巻き返しました。
GT5着がある馬ですし、京都相性もいい馬ですが、今回は休み明けの分でしょう。叩いた次走に期待です。
逃げたNステキシンスケクンが4着。スタートから気分よくハナを奪い、直線でも懸命に粘りますが、最後に力尽きました。
スプリントよりは、マイル近辺が合うようですね。
Dオレハマッテルゼが5着。右回りだと、イマイチな馬ですが…
このメンバーで5着だと、ちょっと厳しいですね。
距離もこのくらいがベターですし、マイルCSで巻き返しがあるかとなると、難しそうです。
◎のQシンボリエスケープも、○のPタマモホットプレイも、それぞれG・E着と奮いませんでしたが、
さほど差のないところまで来てはいます。今回は、外枠が災いしたかもしれません。
スプリンターズS出走馬が人気を集めましたが、上位3頭は全て未出走。
スプリント路線の層の薄さが、改めて浮き彫りになった印象のレースです。
プリサイスマシーンは、距離的にはもう少しあった方が競馬はしやすそうですし、次走のマイルCSでも侮れないと思います。
シンボリグランは、マイルだとちょっと厳しそうですね。
人気が落ちるようなら、ステキシンスケクンを狙ってみたいところ。
コンコルド4馬身差圧勝〜東京大賞典
2006年12月30日(土) 6時4分 スポーツニッポン
06年最後を飾るG1「第52回東京大賞典」は29日、大井競馬場で行われた。
3番人気に推された中央のブルーコンコルドが直線鋭く抜け出し、後続に4馬身差をつける圧勝劇で06年を締めくくった。
2着クーリンガー、3着シーキングザダイヤで上位をJRA勢が独占。
1番人気に推されたアジュディミツオーは5着に敗れ、グランプリ3連覇は成らなかった。
満面の笑みを浮かべた服部師は、ブルーコンコルドから下馬した幸とガッチリと握手。
「わしはもともと距離は関係ないと言うてたんや。それが証明できてうれしいわ」。
南部杯、JBCマイルに続く今年のG13勝目のタイトル奪取に服部師は得意げに言い放った。
出遅れたが「かえって馬込みから離れて折り合いがつきやすかった」(幸)とそれも味方につけてしまった。
道中はゆったりとした流れを中団で折り合い、一気に集団が動いた3コーナーで流れに乗って仕掛けていく。
4コーナーをスムーズにクリアしての直線も手応え十分。幸のゴーサインとともにはじけた。
シーキングザダイヤに襲いかかるクーリンガーを外からかわすと、あとは独走状態。
ゴール前では手綱を抑える余裕もあった。
幸も喜色満面。「前走はみんなに距離は大丈夫と言っていたのに前が詰まって…。
結果が出せなかった分、悔しい思いをしたが、その借りを返してすっきりした気分。凄く馬が強くなった。
今がまさにピークと思う。この勝利でレースの選択にも幅が出るし、まだまだ勝ちたい」と意欲を見せた。
G1フェブラリーS(2月18日、東京)を目標に調整されるが
「(JCダートで包まれたが)今度は直線で前が詰まらないように乗って結果を出したい」と幸もグランプリ勝利で自信をつけた様子。
コンコルドの勢いは07年も止まりそうにない。
次元違う!ブルーコンコルドが完勝
2006年12月30日(土) 10時44分 デイリースポーツ
レースは2番手から直線で抜け出したシーキングザダイヤをブルーコンコルドが豪快にかわし、2分3秒5のタイムで完勝。
4つ目の統一G1をゲットした。幸英明騎手、服部利之調教師ともこのレース初制覇。
2着には9番人気のクーリンガーが入り、3連覇に挑んだアジュディミツオーは直線最内から伸びを欠いて5着に敗れた。
3コーナーを過ぎてから2番手のシーキングザダイヤが、逃げたナイキアディライトをかわして先頭に立った。
ここからレースの流れは一気にヒートアップ。
シーキングを目掛けて後続もドッと動いたが、そこからブルーコンコルドだけが1頭だけ次元の違うはじけっぷりで飛び出してきた。
内でもがく1番人気のアジュディミツオーとは対照的に、ゴール前までグイグイと伸びて4馬身差をつける文句なしの完勝劇。
「強かった。3〜4コーナーを上がっていく時の手応えも抜群だったし、直線に入ってから勝利を確信しました」と幸も会心の笑顔。
前走のJCダートでは直線で前が詰まって9着に終わる不完全燃焼の内容だっただけに「これで借りは返せたと思う」と胸を張った。
南部杯(盛岡)、JBCマイル(川崎)に続いて今年G13勝目。
戦前に不安視された二千メートルの距離をクリアしたことで、ダート界の主役の座に躍り出たといっても過言ではないだろう。
「自信を持てる状態で送り出せたし、コンコルドらしい競馬ができた。
アジュディミツオー、シーキングザダイヤと横綱級に勝てて気分がいい」と服部師。
今後は3度目の挑戦となる「フェブラリーS」に直行する予定で、初の中央G1ゲットへ全力投球する。
ドバイなど海外挑戦の期待も高まるが「今のところは頭にない。まだやることがたくさんある」と遠征プランを封印した。
「もう注文をつけるところはありません」と幸が言えば、「馬が完成されてきていると思う」と服部師も充実ぶりを強調する。
07年はダートの王道路線を歩むブルーコンコルドが、タイトルをどんどん量産していきそうだ。
東京大賞典の回顧
今日は、大井競馬場で地方競馬のラストを飾る大一番・東京大賞典(統一GT)が行われました。
勝ったのは、3番人気のKブルーコンコルド。
スタートで躓くような格好になり、出遅れて中団後方からのレース。
前走は内で動けなくなったこともあり、道中は外を通って包まれないポジション取り。
3コーナー辺りから進出を開始し、直線でも外を通って前を追います。
前の脚色が徐々に衰え出すと、一気に外から交わし去り、残り200M手前で先頭に立ち、後は軽く流すだけで4馬身差の楽勝。
今年GT3勝目をあげました。不安視された距離も問題なく、むしろこっちの方が向いているのでは?
と思わせるくらいの圧勝でした。
前が残りづらくなっている大井の馬場も味方した面もありますが、この馬自身も非常に力を付けています。
来年は7歳になりますが、衰えるどころか進化している感すらありますし、楽しみです。
幸騎手も、今回は(←強調)馬の力を引き出す好騎乗でした。
2着には人気薄の@クーリンガー。
有力馬が前に行くのを見ながら、好位集団の後ろでマークするようなレース。
3コーナーで外へ持ち出し、前に取り付きながら直線へ向き、そこからもしぶとく伸びます。
ブルーコンコルドには突き放されたものの、先行したシーキングザダイヤを交わして2着と大健闘でした。
近走成績を見ると、前3戦は全て1秒以上の差をつけられて負けていた上に、7歳馬で上がり目もなさそうに見えましたが…
またしても暮れの大一番で大激走を見せました。何でここまで走れたのか、ちょっと好走の原因がわかりません。
大井競馬場の水が合うんでしょうかね。来年以降も現役を続けるようなら、時々こういう穴を出しそうなイメージですね。
東京大賞典の回顧
3着にJシーキングザダイヤ。
スタートから積極的に前へ行き、ハナをも奪おうかとしているように見えましたが、
ナイキアディライトが行くのを見て2番手に控えます。
道中も逃げ馬の直後につけますが、3コーナーで早々と脱落したことで、押し出されるように先頭へ立ち、直線へ向かいます。
直線に入って、一旦は抜け出しますが、見せ場はここまでで、外からブルーコンコルドに差し切られてしまいます。
最後はクーリンガーにも交わされて、3着確保が精一杯。
溜める競馬をしても、ブルコンほどの脚が使える馬ではありませんし、積極策自体は良かったと思います。
しかし、展開も馬場も味方してくれませんでした。
これまで下にいた馬もどんどん伸びてきていますし、この馬自身にプラスアルファがない分、GT獲りはかなり厳しい状況でしょうね。
これを書くと、ファンの方から反感を買うでしょうけど…この馬はもうGTは勝てないでしょう。
勝てるシーンが想像できません。安定はしているので、連軸には十分でしょうけど、年齢的にもそれ以上を望むのは酷でしょうね。
4着のカフェオリンポスは、直線でよく追い込んできました。
前を捕まえるには至りませんでしたが、このレースでGTを勝った馬ですし、意地は見せたと思います。
ようやく復調してきた感はありますが、基本的にムラ馬ですし…これで完全復調とは考えづらいですね。
しばらくは様子見でしょうか。
東京大賞典の回顧
3連覇を狙ったアジュディミツオーは5着。
ゲートの出が今ひとつで、ハナに立てず好位からの競馬。
道中は内でロスのないコース取りで、じっくりと仕掛けのタイミングを待ちます。
直線で上手くスペースが出来た頃を見計らい、満を持して追い出すも、そこからのの伸びがありません。
結局、3連覇のかかったレースで、最後まで先頭に立つことはありませんでした。
この馬に関しては、久々で力を出し切れなかったのもありますが、内田騎手が『初めてゲートでうるさかった』
と話しているように、スタートの時点ですでに決着はついていたのかもしれません。
順調に使えなかったことが悔やまれますが、南関東を背負って立つ馬だけに、このまま終われません。
来年のリベンジに期待しましょう。
ボンネビルレコードは6着。
勝ったブルーコンコルドは仕方ないとはいえ、2番手集団とは差のない競馬でしたし、やはり力は付けています。
来年も交流GTで欠かせない存在になりそうです。
復活を目指したシーチャリオットは、見せ場すらなく9着。
8歳のクールアイバーにすら先着を許しているようでは、復活への道は険しそうです。
勝ったブルーコンコルドは、距離を克服しての勝利だけに、非常に価値のある1勝です。
来年はフェブラリーSから始動の予定だそうですが、カネヒキリなどの有力馬不在の現状なら、
あっさりと中央初GT制覇も達成できそうです。
不安は、今年中央重賞未勝利の鞍上くらいか。
天皇賞・秋:親王殿下御誕生慶祝競走の回顧
今日の東京競馬場では、悠仁親王殿下御誕生慶祝競走となった天皇賞・秋(GT)が行われ、4番人気のMダイワメジャーが優勝!
外のスタートから押して、好位に取り付き、道中は逃げ馬を見ながら、やや速いペースを2番手で追走という競馬。
直線に入ると、楽な手応えのまま先頭に立ちます。
かなり早めに先頭に立ちますが、そのまま長い直線を押し切り、2004年の皐月賞以来となるGT2勝目を飾りました。
切れる脚がないため、早め先頭に立つ競馬をしましたが、内から追い込むスウィフトカレントなどを最後まで交わさせない競馬で、
毎日王冠の時と同じく、非常に強い内容でした。
以前は、喉鳴りの影響で低迷した時期もありましたが、手術後は成績も安定し、今年に入ってからは、
更に強さを増した印象すらあります。安藤勝己騎手とも相性がいいようで、このコンビでは3戦2勝。
ピークの短いサンデーサイレンス産駒にしては、3歳でGT馬となり、5歳で再びGT勝ちという珍しいパターン。
次走はマイルCSになるのでしょうか?
昨年2着と適性も実証済みですし、主役不在のマイル路線なら、あっさりもあり得るでしょう。
香港マイルへの遠征の可能性もありそうですし、今後も非常に楽しみな馬です。
天皇賞・秋:親王殿下御誕生慶祝競走の回顧
今日の東京競馬場では、悠仁親王殿下御誕生慶祝競走となった天皇賞・秋(GT)が行われ、4番人気のMダイワメジャーが優勝!
外のスタートから押して、好位に取り付き、道中は逃げ馬を見ながら、やや速いペースを2番手で追走という競馬。
直線に入ると、楽な手応えのまま先頭に立ちます。
かなり早めに先頭に立ちますが、そのまま長い直線を押し切り、2004年の皐月賞以来となるGT2勝目を飾りました。
切れる脚がないため、早め先頭に立つ競馬をしましたが、内から追い込むスウィフトカレントなどを最後まで交わさせない競馬で、
毎日王冠の時と同じく、非常に強い内容でした。
以前は、喉鳴りの影響で低迷した時期もありましたが、手術後は成績も安定し、今年に入ってからは、
更に強さを増した印象すらあります。安藤勝己騎手とも相性がいいようで、このコンビでは3戦2勝。
ピークの短いサンデーサイレンス産駒にしては、3歳でGT馬となり、5歳で再びGT勝ちという珍しいパターン。
次走はマイルCSになるのでしょうか?
昨年2着と適性も実証済みですし、主役不在のマイル路線なら、あっさりもあり得るでしょう。
香港マイルへの遠征の可能性もありそうですし、今後も非常に楽しみな馬です。
2着にはIスウィフトカレント。中団から前を見るような位置でレースを進めます。
直線では、ダイワメジャーの内を突いて伸びてきますが、残り200Mを過ぎた辺りで脚色が同じになってしまい、
ムチ連打も届かず2着。横山典弘騎手は、またしてもGT2着に泣きました。
この馬にしては、割と前での競馬になりましたが、これ以上後ろからでは届かなかったでしょうし、好騎乗だったと思います。
しかし、本人は納得しづらいでしょうね…
スウィフトカレント自身も、似たようなタイプ(6勝2着8回)だったため、ある意味これは必然の結果?
常に上位争いに絡んでくる馬ですし、今後の中距離路線での活躍が期待できそうです。
天皇賞・秋:親王殿下御誕生慶祝競走の回顧
3着に3歳馬のNアドマイヤムーン。中団後方寄りの位置取りのまま、直線へ向かいます。
やや進路取りに手間取るシーンがあり、最速の上がりで追い込むも、前2頭には及びませんでした。
3歳ではトップレベルにいる馬ですが、この相手に3着ならなかなかのものですし、
まだこの1戦だけでは判断できませんが、3歳世代のレベルは高いかもしれません。
そういえば、アンカツ−ノリ−ユタカの1〜3着(GT)は、すでに今年3度目(桜花賞・NHKマイルC)なんですね。
これだけの名手同士の決着にも関わらず、どれもかなりの高配当だったりします。
4着はGコスモバルク。好スタートを切り、好位で折り合って走りますが、直線では外へ向かって走るような格好になっています。
馬自身が苦しがって、外へヨレてしまったのか…
折り合いがつくようにはなりましたが、国内GTを勝つとなると、ワンパンチ足りないような…何とも判断しづらい結果となってしまいま
した。
1番人気のFスイープトウショウは、中団から外を通って伸びようとしますが、弾ける末脚がなく5着まで。
−12キロや、2走ボケなどの敗因が思い浮かびますが、あまり気配もよくなかった気がします。
連覇のかかるエリザベス女王杯で仕切り直しでしょう。
人気を集めたもう1頭の牝馬、Cダンスインザムードは6着。
勝ったダイワメジャーをマークするように3番手追走も、直線での伸びを欠きました。
特に問題のある競馬ではありませんでしたが、今回は一息足りなかったということでしょう。
この馬なりの競馬はできたと思います。
天皇賞・秋:親王殿下御誕生慶祝競走の回顧
上位3頭は、全てサンデーサイレンスの血を持つ馬で、今年もサンデーの強さを見せ付けられた天皇賞でした。
ダイワメジャーは、もう「ダメジャー」なんて呼べないくらい、強くなりました。
メンバーの手薄なマイルCSに出てくれば、一本被りでも重い印を打たなくてはならなそう。
それから、このレースで4歳勢3頭は大惨敗。
ローゼンクロイツ13着、オースミグラスワン14着、インティライミ15着(ブービー)となり、
4歳世代のレベルの低さを実証する結果となりました。
本来であれば、リードすべき立場である4歳世代がこれでは、あまりに情けないです。
ディープ以外には、もうGTで1銭も投じる必要はないでしょう。
4億9000万円ザサンデー3着/東京新馬戦
注目の東京4Rの新馬戦でデビューしたザサンデーフサイチ(牡2、栗東・池江泰寿厩舎)は、1.1/4馬身+クビ差の3着と敗れました。
ゲート入りに手間取り、スタートもイマイチで後方から。
直線に向いて、内寄りから差を詰めますが、伸びを欠いて3着までした。
個人的な見解としては、若さが出たという感じで、真面目に走っていませんから、次走以降で変わる可能性は十分あると思います。
しかし、新馬戦には強い一族ですから、それでも勝つくらいの結果が欲しかったのも事実。
この結果だけで、全てを判断するのは難しいところです。ダンス産駒ですし、距離ももう少しあった方がベターでしょう。
ただ、少なくとも世間が騒ぐほどの大物ではないということは明らかになりました。
JBCマイルの回顧
川崎競馬場では初の開催となる「フサイチネット協賛・第6回JBC」の初日の今日は、JBCマイル(統一GT)が行われました。
勝ったのは、昨年のJBCスプリントの覇者・1番人気のEブルーコンコルド。
スタートはまずまずですが、中団後方寄りに位置します。
向こう正面でペースが上がり、前との差をジリジリと詰め、3・4コーナーでは外を通って進出し、直線へ向かいます。
直線でも外を通って伸び、残り100M付近で先頭を行くメイショウバトラーを捕らえ、最後は流すような形でゴールイン。
見事、南部杯からのGT2連勝に加え、昨年のJBCスプリントに続く変則連覇を達成。
終わってみれば、完勝といった感じでした。
以前は、短距離の差し馬といった感じで、マイルには実績がありませんでしたが、
今年はフェブラリーS4着にかしわ記念2着、南部杯優勝と、マイルへの対応を見せて、
今回も格の違いを見せ付ける勝利でした。
直線での伸び脚も非常に強烈。6歳にして、充実期を迎えた印象です。今後も楽しみですし、
久々に芝への挑戦も面白いかもしれません。
鞍上の幸騎手も、これをきっかけにして、中央でも勢いを取り戻してもらいたいところですが、
1コーナーでグレイスティアラの不利の原因となってしまったのが、ちょっと反省点ですね。
JBCマイルの回顧
2着にはCメイショウバトラー。スタートから、今日は中団でのレースを選択し、道中は前を見ながらレースを進めます。
3コーナーでスッと前に取り付き、4コーナーを回りながら先頭に立ち、直線へ向かいます。
完全に抜け出したかのように見えましたが、外から猛烈な勢いで追い込むブルーコンコルドの前に、残り100Mで捕まってしまいました。
ほぼ完璧な競馬をしての2着だけに、今回は相手を褒めるしかないでしょう。
これまでとは相手がワンランク上でしたが、2着と好走しましたし、やはり力はあります。
ただ、GTを勝つとなると、ここが最大のチャンスだったような印象で、逃してしまったのは痛かったと思います。
3着は@リミットレスビッド。こちらも中団の後ろ寄りからレースを進めます。
3・4コーナーで、上位2頭が一気に上がっていく中、仕掛けをジッと我慢し、直線で内を突きます。
しかし、前の2頭の脚色には及ばず、3着まで。
岩田騎手が距離をロスしない乗り方をしての3着だけに、上位2頭との力差があったということでしょう。
年齢的なことを考えれば、よく頑張っていると思います。
Hグレイスティアラは6着。不利もありましたが、現状ではこのくらいでしょうか。
休み明けでしたし、一度叩いた次走に注目です。
Kアグネスジェダイは7着。ハイペースの前を外目から追いかけたため、最後は息切れ。
Gナイキアディライトも9着と、速いペースで逃げたため、最後は失速してしまいました。
また、交流GT初挑戦で注目された女性騎手・山本茜騎手のLキングスゾーンは8着でした。
JBCクラシックの回顧
昨日のJBCスプリントに引き続き、今日も川崎競馬場では「フサイチネット協賛・第6回JBC」のJBCクラシックが行われました。
勝ったのは、昨年の覇者・5番人気のLタイムパラドックス。
スタートから、先行する馬を見ながら中団後方寄りでレースを進めます。
しかし、1週目のスタンド前で、押さえ切れず一気に2番手までポジションを上げ、1コーナーへ。
向こう正面でも2番手をキープしますが、3コーナー入り口手前で先頭に立つと、内へコースを取って直線へ。
そのまま脚色が衰えることなく、後続馬を寄せ付けずに1馬身半差をつけて快勝。
見事にJBCクラシック2連覇を達成し、その時以来となる勝利を飾りました。
また、管理する松田博資調教師は、2002年のアドマイヤドン以来、JBCクラシック5連覇という金字塔を打ち立てました。
ここ数戦は、年齢的な衰えもあったのか、煮え切らないレースが続いていましたが、長距離では未だ健在を示し、見事な復活劇でした。
岩田騎手が、思い切って馬の行く気に任せ、早めに進出したのも功を奏した印象です。
しかし、昨日の幸騎手もそうですが…3コーナーで先頭に立つシーンが、少し強引で、審議の対象になってしまったことが残念でした。
カネヒキリにアジュディミツオーといった主役不在の今年のジャパンCダートなら、外国馬の出走次第で、
2004年以来2年ぶりとなる優勝があるかもしれません。
JBCクラシックの回顧
2着にはまたしても@シーキングザダイヤ。
好スタートを切り、他馬の動き次第ではハナに行くようなシーンも見られましたが、控えて先行集団での競馬。
そのままジッと内目で、前を見ながらの競馬で、直線では外へ持ち出します。
一気に前を交わそうかというところでしたが、前との差を詰めることができず、2着まで。これでGT2着は8回目…
恐らく、武豊騎手は内を突いて抜け出したかったんでしょうが、逃げたマズルブラストが後退したため、
外へ持ち出さざるを得なかったのが痛かったですね。
それから、レースぶりが消極的で、構えすぎたのもあるでしょう。
豊さんとしては、タイムパラドックスが潰れると読んで、我慢したんでしょうけど…
しかし、どんな相手になっても勝てません。ここで勝てないとなると、この先でGT勝ちを望むのは本当に厳しいでしょうね。
例年よりメンバーが手薄そうなジャパンCダートなら…とも考えられますが、また2着っぽい気が…
JBCクラシックの回顧
3着は後方から伸びたKボンネビルレコード。
3・4コーナーでペースアップした時に、少し置かれてしまいましたが、直線ではよく盛り返してきました。
帝王賞は完敗しましたが、このメンバーだったら、十分通用するようですね。
4着のCハードクリスタルは、直線では3着を確保するかと思いましたが、ゴール前で差されてしまいました。
−12キロが響いたかもしれません。
横山典弘騎手とシーキングザダイヤによる、注目の2ゲッター対決ですが、今回は向こうに軍配。
人気の3歳勢ですが、Dマンオブパーサーが5着が最先着。
先行してよく粘りましたが、直線での伸びの差は歴然。現状では力負けでしょう。
Aビービートルネードは7着。
スタートからペースについていけず、中団のままでした。こちらも、現状では力不足。
終わってみれば、スプリントに続いて、昨年の覇者が連覇を達成するという結果でした。
スプリントと違って、タイムパラドックスは、近走内容から衰えが見られていたため、人気の盲点となっていましたが、
前走は不得意な距離で0.5秒差と健闘していました。
8歳ながらも、まだまだ健在。ジャパンCダートで、再びロートルパワーを見せ付けられるか、注目です。
11月5日の回顧 アルゼンチン共和国杯
今日は東京競馬場でハンデの長距離重賞・アルゼンチン共和国杯(GU)が行われました。
勝ったのは、1番人気のHトウショウナイト。スタートから中団に控え、前を見ながらの競馬。
4コーナーで手応えよく直線へ向くと、残り400Mで早々と先頭に立ちます。
そして、後方から追い込む馬たちの追撃を抑え、長い直線を押し切りました。
GTでも入着経験のある実力馬が、デビュー10年目となる鞍上の武士沢友治騎手とともに、悲願の重賞制覇を達成しました。
57.5キロと、決して楽なハンデではありませんでしたが、春先の不振からは完全に脱却したことをアピールする快勝でした。
長距離では安定している馬ですし、さらに上を狙える馬。再びのGT挑戦でも期待です。
2着はCアイポッパー。中団後方でジッと我慢し、直線では馬群の中を割って先頭を窺います。
ジリジリと先頭を走るトウショウナイトを追い詰めますが、最後まで交わせずに2着まで。
4コーナーでやや狭くなる不利があり、斤量差もあったことを考えれば、勝ち馬との差はほとんどないと言っていいでしょうが…
勝ち切れないのは相変わらず。
こちらも重賞級の力を持っているだけの馬ですし、次走以降の巻き返しに期待したいところ。
3番人気のDチェストウイングは、直線で前が狭くなった分、追い出しが遅れました。
しかし、直線での伸びも今ひとつで、重賞ではまだ厳しいかもしれません。
叩き2戦目でしたが、二番が利かないタイプなので、その辺も影響した可能性もありそうです。
実力上位の2頭で決着という、ハンデ戦らしからぬ結果になりましたが、勝ったトウショウナイトは、ついに重賞制覇を達成しました。
相手に恵まれた印象はありますが、まだまだ重賞を狙える馬です。
11月5日の回顧 ファンタジーS
京都競馬場では、阪神JFへの前哨戦・ファンタジーS(GV)が行われました。
勝ったのは、3番人気のKアストンマーチャン。好スタートを切りますが、武豊騎手はじっくり抑えて、中団を進みます。
やや行きたがるような面を見せますが、抜群の手応えで直線に向くと、追い出してからグンと伸びて5馬身差の楽勝。
勝ちタイムの1.20.3はレコードタイム。
かなり時計の出やすい京都とはいえ、終始余裕で、最後は流すほどの競馬でのレコード勝ちだっただけに、相当な能力を感じます。
しかも、かなり前目の位置から最速の上がりを使いましたから、あれでは他馬も敵いません。
有力馬が揃ったレースながら、その有力馬たちをいとも簡単に下してしまいました。
阪神JFでは大本命となりそうですが、今日のようなレースができれば、あっさり勝っても不思議はありません。
2着はHイクスキューズ。かかり気味に先行し、2番手を追走。直線でも伸びてはいますが、
アストンマーチャンに軽く突き放されてしまい、2着確保まで。
能力は見せたものの、今回は相手がさすがに悪かった印象。
かかってしまう気性面に課題を残している馬ですが、本番へ向けて逆転を狙うとなれば、その辺りの改善がないと厳しそうです。
3着が1番人気のLハロースピード。後方待機から、直線勝負に賭けますが、入り口で前が狭くなるシーンがあり、
3着争いに加わるのがやっと。結果論ですが、位置取りが後ろすぎたのが敗因でしょう。
また、不利がなくても、アストンマーチャンを捕らえるまではいかなかったと思われます。
能力はありますし、本番での巻き返しに期待。
こちらも上位人気による結果になりましたが、アストンマーチャンの強さだけが目立ったレースでした。
ここ数年、勝ち馬は阪神JFで苦戦を強いられていますが、これだけ圧倒的な強さを見せられたとなると、
本番で逆らうのは難しい気が…距離延長も問題なさそうですし、どんな走りをするのか注目です。
11月11日の回顧 京王杯2歳S
全国的に雨模様となった今日は、各場で重賞レースが行なわれました。まずは、東京で行なわれた京王杯2歳S(GU)の回顧。
勝ったのは、Iマイネルレーニア。
これまでと違い、逃げずに先行集団からのレース。4コーナーで先頭に並びかけ、荒れた内を嫌い、外へ持ち出します。
直線では早々と先頭に立ちますが、なかなか突き抜けることができず、接戦となりますが、最後まで粘り込んで優勝。
渋った馬場で後続の末脚が鈍ったこともありましたが、後続馬の追撃を抑え切った内容はなかなかのものでした。
前走の新潟2歳Sでは、切れ負けしてしまいましたが、後続馬の末脚が鈍る馬場も味方したかもしれません。
好位で競馬ができるようになったのは収穫ですし、テン乗りの松岡騎手も上手く乗りました。
この競馬ができれば、完成度の点からも朝日杯で好勝負になる可能性は十分です。
2着はCマイネルフォーグ。好位2番手を追走しますが、3・4コーナーでポジションを下げます。
直線で外に出すと、先頭を行くマイネルレーニアに襲い掛かり、先頭を窺いますが、しぶとく粘られて交わしきれませんでした。
よく伸びてはいましたが、勝ち馬とは完成度の差でしょうか。まだよくなる余地がありそうなので、今後に期待したいところ。
1番人気のFゴールドアグリは4着。スタートで出遅れて、中団より後方からのレースになります。
そのまま直線に向き、伸びて来てはいるものの、前を捕まえるには至りませんでした。
渋った馬場で切れ味を殺されたのが敗因でしょうか。距離も1ハロン足りなかった印象。2番人気で5着のKアドマイヤヘッドも同様。
勝ったマイネルレーニアは、前走からの距離短縮と、馬場に助けられたとは言え、最後まで後続に先頭を譲らない好レースでした。
グラスワンダーとの親仔制覇も達成し、次は朝日杯でも親仔制覇に挑みます。
また、東京競馬場の芝は、雨の影響もあって、最内がかなり荒れてしまっているようで、
各馬が大外を回しているシーンが印象的でした。
これは明日の競馬にも影響を及ぼしそうです。
11月11日の回顧 福島記念
続いて、福島で行なわれた福島記念(GV)の回顧。
勝ったのは、@サンバレンティン。最内からのスタートですが、道中はジッと中団・馬群の真ん中で我慢します。
直線では大外へ持ち出すと、豪快な伸び脚で前を捕らえて優勝。重賞初勝利を達成しました。
叩き2戦目と距離延長で一変しました。他の馬が苦労した分、重馬場も味方したと言えそうです。
距離に関しては、2000M以上での経験はありませんが、今回のレースぶりからは、むしろ更に伸びてよさそうな印象すら受けます。
インティライミの全兄に当たる馬ですが、弟に比べて遅い重賞制覇となりました。
また、半姉のオーバーザウォールとの姉弟制覇も達成。
インティライミが伸び悩んでいる分、この馬にかかる期待も小さくなさそうです。
2着はFフォルテベリーニ。
中団前寄りの外を追走し、3・4コーナーでは手が動き出しますが、直線では外を突いてしぶとく伸び、混戦の2着争いを制しました。
ハンデ差もありましたが、重賞でもなかなか好レースができることを証明しました。
切れる脚はありませんが、バテない末脚はなかなかのものです。
3着に1番人気のIワンモアチャッター。
後方からのレースで、マクリ気味に上がって行き、先行集団の直後までつけて直線に向かいます。
しかし、ここからというところで脚色が鈍ってしまいました。
昨年に続いての3着ということで、ハンデもありましたし、馬場コンディションを考えれば頑張った方でしょうか。
また、人気の一角Lヴィータローザは11着。重実績はあったものの、トップハンデの58キロを背負ってこの馬場は厳しかったか。
11月11日の回顧 福島記念
ハンデ戦で重馬場と、荒れる要素満載かと思いきや、割と堅めの決着となりました。
逆に堅いと思われた京王杯が荒れたということで、競馬は難しいものです。
勝ったサンバレンティンは、これから距離が延びて面白そうな存在。
GTとなると、さすがにまだ不透明ですが、中・長距離重賞なら、再び出番がありそうです。
それから、京都で行なわれた京都ハイジャンプ(J・GU)は、Fスプリングゲントが8馬身差の完勝。
スタートから先行集団でレースを進め、道中早めに先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けませんでした。
休み明けでも全く問題ない強さで、障害は6戦6勝!相手に恵まれた感もありますが、中山大障害が非常に楽しみになりました。
また、小坂騎手は重賞騎乗機会5連勝を達成しています。
ザサンデーフサイチ骨折、クラシック絶望
デビュー戦で3着と敗れたザサンデーフサイチ(牡2、栗東・池江泰寿厩舎)ですが、
8日の調教後に第三足根骨板状骨折を発症していることが判明しました。
全治には9ヶ月程度かかる見込みで、春のクラシックはもちろん、菊花賞もほぼ絶望的になりました。
エアグルーヴの産駒は、アドマイヤグルーヴ以外が全て故障に悩まされており、ザサンデーも例に漏れず、
骨折の憂き目に遭ってしまいました。初戦こそ3着でしたが、次走で確勝を期していただけに、残念です。
前走は、仕上がり途上での出走だったため、無理が祟ったのかもしれません。
4億9000万という、破格の値段で取引された馬ですし、値段が高ければ走るというわけではないとはいえ、
このまま終わってしまうのは、あまりに寂しいこと…
ゆっくりと療養し、また競馬場へ戻ってきてもらいたいものです。
エリザベス女王杯の回顧
京都競馬場で行なわれたエリザベス女王杯(GT)は、まさかの結末が待っていました。
1位入線したカワカミプリンセスが、ヤマニンシュクルの進路を妨害したため、12着に降着となり、
2位入線のNフサイチパンドラが繰り上がって優勝。GTでの1位入線→降着は、1991年の天皇賞・秋でのメジロマックイーン以来。
勝ったフサイチパンドラは、シェルズレイが後続を大きく離して逃げる中、スタートから中団に控え、前を見ながら外に位置取る競馬。
3・4コーナーで先行集団の直後まで進出し、抜群の手応えで直線に向きますが、そこから突き抜けることができません。
内に進路を取ったカワカミプリンセスが抜け出す中、接戦の2番手争いを制したといった印象。
そして、長い審議の結果、上記のように1位入線のカワカミプリンセスが降着となったため、繰り上がりでの優勝となりました。
勝利騎手インタビューでも、福永祐一騎手に笑みはなく、複雑そうな表情。
すっきりした形での勝利とはなりませんでしたが、古馬を抑えて2着に入線したからこその勝利。
気性の幼かった以前に比べると、堅実で常に上位争いできるようになってきています。
次は、実力でカワカミプリンセスを抑え切って優勝してもらいたいものです。
2着がGスイープトウショウ。
まずまずのスタートを切りますが、抑えて中団後ろに控え、道中はカワカミプリンセスの直後につけます。
直線では外へ持ち出しますが、追い出してからの末脚に以前のようなキレがなく、3番手入線まで。
前走に比べて、馬体も多少は戻しましたが、やはり昨年ほどの出来にはなかったということでしょう。
牝馬同士なら上位争いには来れるとはいえ、年齢的にも能力に陰りが見えるだけに、これ以上を望むのは難しいかもしれません。
エリザベス女王杯の回顧
3着はJディアデラノビア。
今日は中団の前寄りで競馬。直線では、内を突いて上がってきますが、弾けるほどの脚はなく、外を伸びる馬に差されて4位入線。
ペースが速かったこともあり、持ち味の切れ味を発揮できませんでした。溜めても前に行っても勝ち切れません。
これで5戦連続の3着で、GTには3回挑戦して全て3着…
@アサヒライジングが4着。こちらは先生のキャラ全開といったところ。
前が速くなると見越して、逃げずに好位から。一旦は先頭に立ち、見せ場は作りましたが、残念でした。
Bアドマイヤキッスは5着。いつもと違い、先行集団で早めの競馬をしますが、直線での伸び脚がありませんでした。
最後に、1位入線も12着降着となった、1番人気のOカワカミプリンセスのレースぶり。
スタートから中団の後ろにつけるといういつも通りのレース。
秋華賞と同じく、3・4コーナーで鞍上の手が動き出し、おっつけながら直線に向かいます。
そして、降着原因となる問題のシーン。
直線に向いて、前にアサヒライジング、外にフサイチパンドラがいたため、内に進路を取ろうとしますが、
少々強引に内へ切れ込んでしまったため、ヤマニンシュクルの四位騎手が立ち上がるシーンがあります。
そして、内に進路を取った後は、素晴らしい伸び脚を見せて、他馬を完封したのですが…あまりにももったいないレース。
ヤマニンシュクルに脚が残っていたようには見えなかったとはいえ、あれは降着も仕方ないですね。
馬自身は非常に強いレースをしましたが、騎手の不注意でこういった結果になってしまい、本当に残念です。
無敗という看板はなくなってしまいましたが、事実上の無敗馬…
まぁ、嬉しくない肩書きでしょうけれど、今後の巻き返しに期待します。
また、不利を受けたヤマニンシュクルですが、レース後に故障を発生したとのこと。
まだ症状などはわかっていませんが、大事に至らないことを祈ります…
東京スポーツ杯2歳Sの回顧
今日は東京競馬場で、クラシックへ向けての登竜門・東京スポーツ杯2歳S(GV)が行われました。
勝ったのは、1番人気のCフサイチホウオー。スタートは今ひとつですが、スッと先行して好位を追走。
楽な手応えで直線へ向かいますが、追い出してからの反応がイマイチ。
しかし、徐々にエンジンがかかって、ゴール前は叩き合う形になりましたが、半馬身差抜けて快勝。
デビュー2連勝で重賞制覇を飾りました。半信半疑の部分もありましたが、着差以上に余裕のある勝利。
安藤勝己騎手によれば、道中は左にモタれたり、直線で外にヨレたりと、まだまだ若さが目立ちます。
それでこれだけ余裕を持って勝つ辺り、相当な大物ですね。父のジャングルポケットは、今年の新種牡馬で、重賞初勝利。
新種牡馬では、タニノギムレット・アドマイヤコジーンに続く重賞勝利と、なかなか豊作のようです。
次走は朝日杯FSか、ラジオNIKKEI賞になるかわかりませんが、どちらになっても楽しみです。
2着にはKフライングアップル。好スタートから、先行するかと思いきや、中団に下げる競馬。
3・4コーナーで外目を通ってスーッとポジションを上げていきます。
追い出してからいい伸び脚を見せますが、フサイチホウオーとの叩き合いに敗れました。
直線に向いてからの手応えは、こちらに分がありそうなくらいでしたが、相手が一枚上手だったということでしょう。
堅実なタイプですし、差す競馬でも結果を出せたので、これからも重賞路線で活躍できそう。
東京スポーツ杯2歳Sの回顧
3着にGドリームジャーニー。スタートでやや後手を踏み、後方からになってしまいます。
直後にかかってしまい、一気に先行集団までポジションを上げますが、懸命になだめて折り合いをつけて中団へ。
直線では、内を突いて先頭に並びかけますが、外から来たフサイチホウオー、
接戦の2着争いとなったフライングアップルに次ぐ3着入線。
見事にESPが発動してしまいましたが、よく3着まで来ました。
勝ち馬との差はありますが、能力的には重賞でも通用するだけのものはあります。
スムーズなら巻き返しも可能ですし、次走に期待します。
3番人気のヴェルトマイスターは、いいところなく9着。こちらもややスタートが悪く、かかり気味に中団からのレース。
直線では、抜け出そうとする時に少し前が狭くなりましたが、追ってからの伸びがありませんでした。
前走のようなレースが全くできませんでしたし、馬自身も若い印象。これからの馬でしょうね。
勝ったフサイチホウオーは、まだまだ底知れない魅力を秘めた馬。これからが本当に楽しみになりましたね。
新馬を勝った時点で、早くも「ダービー候補」という声もあがっていましたが、この勝利で現実味を帯びてきたのではないでしょうか。
クラシックへ向けて、次走の走りにも注目です。
マイルCSの回顧
雨が降りしきる今日の京都競馬場では、マイルCS(GT)が行われました。
勝ったのは、1番人気のIダイワメジャー。スタートから2番手を追走し、道中は前を見ながらの競馬。
4コーナーを回り、直線手前ではスーッと外へ持ち出して先頭に立ちます。
後続が差を詰める中、最後まで先頭を譲ることなく、そのまま押し切り勝ち!
天皇賞に続いて、GT2連勝を達成し、通算では3勝目となりました。良馬場発表とはいえ、馬場が渋って、
後続馬の末脚が鈍ったことで、瞬発力勝負になると分が悪そうな同馬には恵まれたとはいえ、この強さはまさに本物。
天皇賞後には、ジャパンC参戦プランも飛び出すほど、ここに来て充実の一途を辿っています。
安藤勝己騎手も、注文はないと大絶賛し、距離延長も問題ないとコメントしています。
来年も現役続行となるかわかりませんが、まだまだ楽しめそうです。
年内で使うとすれば、有馬記念でしょうか。今の状態なら、2500Mでも好勝負が可能そうです。
2着には、Fダンスインザムード。まずまずのスタートを切り、道中は中団辺りにつけます。
手応えよく4コーナーを回って直線へ向くと、外へ進路を取って前を窺います。
残り200Mを切って、単独の2番手に上がると、一気に先頭のダイワメジャーを捕らえるような脚で襲い掛かりますが、
クビ差まで追い詰めるも届かず。最速の上がりを使うも、またもやダイワメジャーの前に敗れ去りました。
しかし、前走より差はわずかで、マイルへの距離短縮がプラスに出たようです。
すでに今年限りでの引退を表明しているため、これが国内ラストランとなりそうですが、残念ながら白星で飾ることはできませんでした。
しかし、気性のキツさがなくなり、常に安定した走りができるようになっているので、次走予定の香港でも好走が期待できるでしょう。
マイルCSの回顧
3着はOシンボリグラン。スタートはさほど出が良くなく、中団からの競馬になります。
4コーナー辺りから手応えよく進出し、外へ出しながら直線へ。
追い出してからジワジワと加速し、前の手応えには及ばなかったものの、ゴール前では単独の3番手に上がっての入線。
前走はなかなかの内容ながら、強敵相手で人気の盲点になっていました。
気性やスタートに課題を残す馬で、ムラっ気が強いタイプゆえに、安定感には欠けますが、これくらいは走れる馬。
そういった面が改善されれば、今の主役不在のスプリント路線なら、トップへ行ける力はありそうです。
3歳のJマイネルスケルツィが4着。
ダイワメジャーの直後でレースを進め、直線では一瞬前を捕らえるかのような手応えでしたが、もう一伸びがありませんでした。
さすがに古馬相手のGTとなると微妙な印象がありましたが、大健闘でした。
ただ、ムラのある馬なので、なかなか取捨の難しいタイプになりそうです。
同じく3歳のMキンシャサノキセキが5着。
中団からのレースになりますが、ちょっとかかり気味だった分、最後の伸びがありませんでした。
瞬発力の生きない馬場もマイナスでした。まだ馬も若いですし、これからの成長に期待ですね。
人気の一角となった@コートマスターピースは7着。
スタートで遅れ、後方でのレースになります。直線でも伸びるシーンがなく、不完全燃焼でした。
荒れた馬場とはいえ、32秒台の決着になると苦しかったかもしれません。
Nマルカシェンクは、スタートからリズムに乗れず。差しが届く馬場でなかったのも、結果的に響いたようです。
ダンスインザムードに詰め寄られたとはいえ、ダイワメジャーの強さが目立ったレースでした。
並ばれてからもう一度伸びたようで、この勝負根性は素晴らしいですね。今後も期待できると思います。
また、今日の1〜6着までは全て関東馬が独占という珍しい事態。関西馬全盛の時代に、大健闘だったと思います。
276 :
名無し野電車区:2007/01/02(火) 15:02:03 ID:MVb+pRKq
新年のご挨拶
2007/01/01
新年あけましておめでとうございます。
昨年は、日本馬が海外で活躍し、日本のパートI国入りが認められるなど、日本の競馬が世界の中で注目を集めた1年となりました。
今年は「FEEL LIVE」をキャンペーンキーワードに、競馬の感動をより多くの皆様にライブで体験していただけるよう、様々な取り組みをしてまいります。
東京競馬場スタンドの全面改築工事が終了し、4月21日にグランドオープンを迎えます。
世界一のスタンドと、世界一のターフビジョンと、それに負けない世界一のサービスで皆様をお迎えします。
その他の競馬場、ウインズでも快適な環境で競馬を楽しんでいただけるよう取り組んでまいります。
開催日程も、金杯を土曜日とし、祝日の開催を増やすなど、ファンの皆様が少しでも足を運んでいただきやすい工夫をいたしました。
レース面では昨年に引き続きグローバルスプリントチャレンジやアジアマイルチャレンジといった、
海外とのシリーズ競走にも参加し、海外馬の参戦による伯仲したレースの提供に努めてまいります。
本年もサラブレッドたちが創り上げる競馬の迫力をお楽しみいただき、引き続き中央競馬へのご声援をお願い申し上げます。
JRA日本中央競馬会 理事長 高橋 政行
2007年中央競馬ここが変わる
2007年1月1日(月) 6時5分 スポーツニッポン
《新春日程》
年初競馬の開幕が初めて6日に。東西金杯も同日に行われる。1回中山、京都は従来より1日少ない7日間開催となる。
《距離変更》
菊花賞との関連性を強めるため、神戸新聞杯を2000メートルから2400メートルに変更。
3歳戦では毎日杯2000メートル→1800メートル、
ローズS2000メートル→1800メートル、
紫苑S1800メートル→2000メートルと変更される。
《地方馬》
JRAが指定した国際G1競走、または地方のダート交流G1(ともに2歳戦除く)を制した地方所属馬は
高松宮記念、天皇賞・春秋、ヴィクトリアマイル、安田記念、スプリンターズS、エリザベス女王杯、マイルCSへの出走申し込みが可能に。
《有馬開放》
有馬記念は外国馬に門戸開放。従来はジャパンC優勝馬のみに限定されていたが、今年は最大4頭の出走が可能。
《出走枠拡大》
3歳クラシック(皐月賞、ダービー、菊花賞、桜花賞、オークス)への外国産馬出走枠を5頭から6頭に拡大。
《新調教コース》
美浦トレセン南馬場にニューポリトラックコース(全天候型馬場)を10月導入。
インパクト全兄タイドが飛ぶ/中山金杯
2007年1月1日(月) 9時4分 日刊スポーツ
「伝説」は兄に引き継がれる。
6日の日刊スポーツ賞中山金杯に出走するディープインパクトの全兄ブラックタイドが、一戦ごとに調子を上げている。
陣営は2年10カ月ぶりの勝利と、07年の飛躍を誓った。
ディープインパクトが凱旋門賞への出国準備を整えていた7月23日、兄ブラックタイドはひっそりと新潟の関越Sで復帰した。
2年3カ月ぶり。屈腱(けん)炎からのカムバック初戦。脚元への負担を考えてダート競馬を選択した。
結果は7着だったが、最後方の15番手から大外を強襲した脚に「やっぱり雰囲気がある」
と、手綱を取った藤岡騎手は興奮気味に語った。
その後は3、6、2、3着と勝ち切れないが、ゆっくりと確実に上昇カーブを描いている。
2走前のアンドロメダSを勝てば「有馬記念で兄弟対決もあったんだ」と池江泰郎師が語ったほど、脚元への不安はほとんどない。
この中間も元気いっぱいで、12月31日にはDウッドコースで、しまい1ハロン12秒6の時計を出した。
3歳時とは違って落ち着きがあり、黒光りする馬体からも、体調の良さはうかがえた。
前走のディセンバーSは少頭数のスロー。逃げたスターイレブンが2着に残ったように、末脚勝負のタイドには厳しい流れだった。
片山助手は「前走は完全な前残り。追い込み馬にとって、あの形は厳しかった。それでもしまいはよく伸びていたからね」
と復調への手応えは感じている。
自身の上がり3ハロンは34秒1。33秒台の上がり時計を連発していた弟には及ばないが、
自己最速の上がりをマークしたことが復調の証しだ。
片山助手は「具合はいいんだ。問題ないどころかじわじわと前進している。あとは展開が向いてくれればね」と期待を込める。
04年4月の皐月賞で16着に敗れた後、競走馬にとって不治の病といわれる屈腱炎が判明。長期離脱は避けられない。
だが、陣営はあきらめなかった。弟がターフで脚光を浴びる陰で、兄も必死で病魔と闘った。そして勝った。
今度は04年3月のスプリングS以来、約2年10カ月ぶりの勝利を目指す。
態勢は整った。弟インパクトに向けられていたスポットライトを、今年は兄が浴びる番だ。
橋口厩舎東西金杯に意欲の3頭出し
2007年1月1日(月) 9時4分 日刊スポーツ
東西金杯に3頭を出走させる橋口師が、厩舎のエースで昨年のJC後に引退したハーツクライの後継馬として、
京都金杯(G3、芝1600メートル、6日=京都)に出走するペールギュント(牡5)を指名した。
前走は展開のアヤで6着と伸びを欠いたが、シンザン記念を勝った相性のいい京都のマイル重賞で巻き返す。
橋口師は例年、好調馬を金杯にぶつけてくる。
「だって金杯はG1みたいなものだからね。勝てば気分よく1年のスタートを切ることができる」。
昨年は中山金杯を7番人気のヴィータローザで制し、この勝利を皮切りに勝ち星を量産。
海外でもハーツクライがドバイ・シーマクラシックを勝った。
京都金杯は01、02年にダイタクリーヴァで連覇している。
ここを勝てば波に乗れる。
今年、橋口師がハーツの後継候補に指名したのは京都金杯に出走するペールギュントだ。
「この馬には頑張ってほしい。前走は馬場がゆるめで掛かってしまった。出来はいいし楽しみ」と好感触だ。
京都のマイル戦は2年前にシンザン記念を勝った舞台。得意のコースで飛躍への第1歩を踏み出す。
中山金杯は2頭出しで臨む。昨年の覇者ヴィータについては
「体調は変わらずいい。アテにならない面はあるが、一発があってもいい。昨年勝ったゲンのいいレースだからね」
と期待を込める。
G1馬ロジックは「前走を見る限りまだ本来の出来にはないのかな。体が絞れてくれば」と体重をポイントに挙げた。
3冠へ新たな始まりビギニング
2007年1月1日(月) 6時5分 スポーツニッポン
07年の競馬シーンをリードするのはニュービギニング(牡3=池江郎、父アグネスタキオン)だ。
昨年の有馬記念を最後に引退したディープインパクトの半弟。
皐月賞トライアル(レース未定)から本番を目指すが、デビュー2戦2勝のレースぶりに早くも兄に続くクラシック3冠獲りの期待が高まっている。
ニュービギニングは新たな夢を背負って元日を迎えた。
昨年末に北海道へ旅立った兄ディープインパクトが再び池江郎厩舎に戻ってきたのかと錯覚させるほど、よく似た顔を馬房の中からのぞかせる。顔つきだけではない。
小柄な馬体を駆使した怒とうの追い込みは兄を思い起こさせる。
有馬記念の2時間20分前にゲートが開いたホープフルSで最後方から14頭ごぼう抜き。
G1を制したような大歓声に、武豊は「いい勝ち方だった。さすがの血統。少し飛んでいたね」と目を細めた。
7冠馬の主戦ジョッキーも血統の威力を感じずにはいられない。
昨年9月の入厩当初から常に兄と比較されてきた。調教では馬なりで古馬をあおった兄のような迫力がない。
併せ馬で同期にも後れを取り「周りに馬がいないと闘志がわかない気性。並んだら強いんだがな」と池江郎師も苦笑いするしかなかった。
12月3日の新馬戦(阪神芝2000メートル)では2番手から抜け出し、直線でいったんかわされながら1馬身半差し返した。
だが道中モタつき、勝ち時計2分08秒0も平凡。同コース2分3秒8で4馬身差圧勝デビューを飾った兄ほどのインパクトはなかった。
動きがひょう変したのはホープフルSの最終追い切り。調教ではステッキを使わない武豊が珍しく振り下ろした。
「ちょっとナマクラだからヤキを入れた」と冗談めかして語ったが、この愛のムチで目覚めたのだろう。
初めて併せ馬の相手を突き放し、ホープフルSではレースレコードとなる2分01秒1。新馬戦から約7秒も時計を縮めた。
「前肢に比べてトモ(後肢)の筋肉がまだ物足りない。トモにパワーがつけばもっと走れる」と片山助手は課題を挙げる。
前輪駆動の走りでデビュー2連勝。最強の血が流れるポテンシャルは計り知れない。
07年は馬名の通り最強の血統をG1ロードに開花させる“新たな始まり”となる。
スケルツィ短距離王目指す…6日・京都金杯
2007年1月3日(水) 8時1分 スポーツ報知
6日の京都金杯・G3(京都・芝1600メートル)に遠征するマイネルスケルツィは2日、美浦トレセンの坂路で追い切りを済ませた。
予定より速いタイムになったが、無理をしたものではない。目下の充実ぶりを表すもので、新年の好スタートを切るか。
マイネルスケルツィは坂路へ。大きく、しなやかなフォームで駆け上がった。
最初の1ハロンこそ14秒2で入ったが、残り3ハロンはすべて12秒台のラップタイムを刻んで4ハロン51秒3−37秒1。
鞍上が軽く気合をつけた程度でこの時計。体調の良さが手に取るように伝わってきた。
それでも、稲葉調教師は顔を曇らせた。「イメージでは後半3ハロンを39秒から40秒くらい。
やってしまったものは仕方ないけど、これまできついローテーションで来ただけに速すぎた。
馬は競馬の当日に走りたいという気持ちにしてやらなければ」
通常なら厩舎の休み(1日)の翌日は強いけいこを控えるが、関西遠征でレース前日に輸送することから、この日の追い切りとなった。
誤算はあったものの、トレーナーは「時計は予定より出てしまったけど、無理に追ったわけではない。
本気で追ったら48秒から49秒で走る。状態は悪くないんだ」と気を取り直した。
昨秋はマイル路線を歩んだが、4歳の今年は短距離で頂点を目指す。
「春は高松宮記念、秋はスプリンターズSが最大目標。G1に参戦するためにも、ここで賞金を加算しておきたい。
そうすれば、今後のローテーションが楽になる」と看板馬にかける期待は大きい。
手綱を執る柴田善は、04年から3年連続で1回中山のリーディングに輝くなど、正月競馬は理屈なしに強い。
新年は京都からのスタートになるが、02年はビッグゴールドで中山金杯に優勝している。
今回Vなら、史上初の東西金杯制覇。同時に関東馬の京都金杯も初めとなる。
相変わらずの「西高東低」の中、東の人馬が一矢報いるか。
スケルツィ会心山登り〜京都金杯
2007年1月3日(水) 6時5分 スポーツニッポン
新春を飾るマイル重賞「第45回スポニチ賞京都金杯」に遠征する関東馬マイネルスケルツィが異例の“火曜追い”を行った。
稲葉師の想定以上の好タイムが順調の証。
今春はマイルだけではなく、高松宮記念など短距離G1を目指す同馬にとって、賞金加算は果たさなければならない使命。
得意の右回り+好成績のマイル戦に狙いを定めた京都遠征で“初笑い”をもくろむ。
正月気分も吹き飛ぶ快走だ!!スポニチ賞京都金杯に挑むマイネルスケルツィが全休明けの2日、最終追いを敢行した。坂路2本目。
稲葉師の「暮れに速いところをやっているから、きょうは微調整程度」の予告とは裏腹に手綱を抑えたまま、
軽快なピッチで駆け上がってくる。4F51秒3(3F37秒1)。この時計は稲葉師も想定外!?
引き揚げてきた桑原調教厩務員に「速すぎたぞ」と声を掛ける一幕もあったが、事態は深刻ではない。
「本当は3F39〜40秒台を予定していたが…。まあ無理して追ったわけじゃないし、動き自体は良かったからね」と稲葉師。
確かに冬場とは思えないほど毛ヅヤはピカピカ。昨秋から使い詰めでも、疲れとは無縁の順調ぶりだ。
異例の“火曜追い”を選んだのには理由がある。水曜追い(3日)なら、翌4日は運動だけ→5日は輸送が通常パターン。
2日間コース入りできないまま、6日の本番を迎えることになる。1日早めれば「木曜にコースに入れる」(同師)
と微調整も利くわけだ。
新年早々、関西への殴り込みは07年に懸ける決意の表れだ。まず、京都との相性の良さ。
きさらぎ賞(3着)ではドリームパスポート、メイショウサムソンと接戦。秋のマイルCS(4着)ではダイワメジャーと0秒5差。
京都では常にレベルの高い走りを見せている。そして賞金加算の思惑がある。
「右回りはとにかく安定している。それに今年はスプリントG1も目指したいんだが、今の賞金では出走も危なっかしい。
この後はひと息入れ、高松宮記念(3月25日、中京)を目指したい」と同師。
首尾良くVなら、安田記念の“出走権”も手中にできる。
年明け早々、このスケルツィ陣営の気合十分の調整は買いの一手だ。
サムソン3月高橋成厩舎へ…瀬戸口師2月定年退職
2007年1月3日(水) 8時1分 スポーツ報知
昨年の皐月賞、ダービーを制覇した2冠馬メイショウサムソン(牡4歳、栗東・瀬戸口厩舎)が、
瀬戸口勉調教師の定年退職(2月いっぱい)に伴い、3月から栗東・高橋成忠厩舎に転厩することが2日、確実となった。
昨年暮れの有馬記念(5着)のあと、瀬戸口調教師と松本好雄オーナーが話し合いを持ち、転厩先が固まった。
「一番お付き合いのある調教師ということで、高橋先生のところへという話になりました」と瀬戸口調教師は説明した。
同馬はこれまで厩舎で調整を続けてきたが、4日に栗東近くのグリーンウッドへ放牧に出る。
始動戦は未定だが、今春には高橋成厩舎の所属馬としてターフに復帰することになる。
夢舞台!リシャールがドバイ挑戦
2007年1月3日(水) 6時5分 スポーツニッポン
慎重に言葉を選びながらも、松田国師ははっきりとドバイ挑戦を表明した。
「もともとクロフネで行く予定があった。その産駒のフサイチリシャールがこれだけの競馬をすれば、夢として描けるんじゃないかな」
幻に終わったクロフネのドバイWCへの出走。その息子が、父の果たせなかった舞台を目指す。
「ドバイに行くというのなら、根岸SからフェブラリーSというダート路線を想像するかもしれないが、ドバイには芝もある。
もう1つ(芝で)勝ってからダートに戻すという考え方もありますから」。
同師の描く青写真はスポニチ賞京都金杯からフェブラリーS、そして3月31日にドバイで行われるドバイWCをはじめとするビッグレー
スへの挑戦。
選択肢を広げるためにも、07年の初戦を落とすわけにはいかない。
吉田隼人「猪突猛進」飛躍誓う
2007年1月3日(水) 8時1分 スポーツ報知
若手のホープ、吉田隼人騎手(23)=美浦・堀井厩舎=は、亥(い)年生まれの「年男」だ。
デビュー3年目の昨年は兄・吉田豊を3勝上回る60勝をマークして、めきめき腕を上げてきた。今年は中身も問われる。
年頭にさらなる飛躍を誓った。
ステップアップした姿をファンの前で披露したい。
デビュー4年目を迎えた吉田隼が、年男の07年を「勝負の年」として、羽ばたこうとしている。
昨年は、関東リーディング8位の60勝をマーク。4月の福島牝馬Sでは、ロフティーエイムで初の重賞制覇も果たした。
「2年目から、自分としては競馬のリズムが良くなっていました。
それに、重賞を勝ったことで『自分でも通用するんだ』という自信がついて、大胆に勝負できるようになりましたね」。
勝利がより強い馬への騎乗依頼につながり、さらに勝ち星を重ねるという“相乗効果”で、数字を伸ばした。
4年目の今年は減量の恩恵がなくなるが、自身もそれはしっかりと自覚している。
「去年あれだけの結果を出しただけに、期待されていることは感じています。
減量がなくなったから勝てなくなったではダメですし、結果を出さないといけない馬にも乗っていますから」とキッパリ。
その上で、今年の目標を「昨年を上回る勝ち星を挙げること」と宣言した。
さらに「G1でもどんどん騎乗したいですね」と、どん欲な姿勢も見せた。
昨年はコイウタで秋華賞(17着)に参戦こそしたが、デビュー2連勝を飾ったハロースピードは阪神JFで乗り替わり。
だが、そこに悲壮感はない。
「まだ自分が乗れるレベルに達していないだけ。これから『隼人に頼もう』と言われるようにならないと」あくまでも前向きだ。
「猪突猛進? そうですね。負けず嫌いですし、1つのことに向かって突き進むタイプですから」
と“亥年の男”ぶりをアピールした吉田隼。
まずはキープクワイエットで参戦予定の中山金杯で好スタートを切るつもりだ。
横山典今度こそ!充実の1年へ/中山金杯
2007年1月3日(水) 8時59分 日刊スポーツ
日刊スポーツ賞中山金杯でワンモアチャッターに騎乗する横山典弘騎手(38)が、2年越しの勝利を目指す。
昨年は同馬が馬場入場時に放馬したため、左鎖骨を骨折。年頭から長期の離脱を余儀なくされた。
充実した1年を送るためにも、まずはここを制覇して勢いに乗りたい。
この男が勝たなければ、やはり関東の競馬は盛り上がらない。
2年連続関東リーディングを獲得した横山典騎手が、今年は年明けからエンジン全開だ。
「秋2走の走りを見ても、内容は悪くない」。ワンモアチャッターとのコンビで2年越しの中山金杯制覇を狙う。
06年も開幕は好調だった。初日にいきなり4勝の固め打ち。スタートダッシュを決めたと思った直後、落とし穴が待っていた。
「去年もスタートは良かった。そうしたら2完歩目でつまずいた」。
中山金杯で騎乗したチャッターが、返し馬で凍った馬場に脚を滑らせて放馬し競走除外。
自身は左鎖骨を骨折し、2月までの離脱を余儀なくされた。
「今思えば油断があったのかも知れない。『勝ってかぶとの緒を締めよ』だよ」。去年の分まで、今年は会心の騎乗を見せたい。
新たな1年のスタートに際し、横山典は「まずけがをせず、無事に乗りたい」という。
その上で大きな目標を掲げる。「関東の馬でG1を勝つ」。ここ数年、機会があるごとに言い続けてきたことだ。
「関東の馬が頑張ってくれれば、おれの結果もついてくる」。
昨年は美浦から桜花賞馬や天皇賞馬が誕生したが、あん上は関西騎手。
関東の純正コンビでG1を制したのは、ヴィクトリアマイルだけ。
「ダービーだって関東馬はおれのジャリスコライトだけ。これじゃまずい。正月にオヤジ(富雄元騎手)とも話したんだ。
オヤジの時代は関東が強かったけど、ダービーに関西馬が1頭ということはなかったからね」。
東の人馬でG1を勝ってこそ、初めて関西と互角に渡り合ったことになる。
目標へ向けて、まずは金杯制覇で勢いに乗る。
96年はベストタイアップでスタートダッシュを決め、サクラローレルとのコンビで暴れ回った。
「あの年は東京だったし、自信があった。あれで流れに乗れた」。
04年天皇賞(春)以来のG1制覇へ向けて、横山典の一年の計は金杯にある。
ジャパンカップダートの回顧
今日の東京競馬場で行なわれたジャパンカップダート(GT)は、伏兵人気のCアロンダイトが優勝。
道中は中団の内を追走し、ちょうど1番人気のシーキングザダイヤの直後でマークするような位置取り。
そのまま内々をピッタリ回って直線へ向くと、1頭分だけ空いた最内を通って抜け出しを図ります。
最後まで脚色が衰えることなく、外から先頭に立ったシーキングザダイヤを、残り200M付近で交わし去り、リードを広げて快勝。
デビュー2戦は芝で惨敗して休養へ。復帰と同時にダートへ転向しましたが、
これが的中して復帰初戦3着の後は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、未勝利から4連勝。
連勝中の勢いそのままに、5連勝でGT馬へと登り詰めました。
エルコンドルパサー産駒としては、菊花賞のソングオブウインドに次ぐGT馬となりました。
後藤騎手も非常に嬉しかったようで、あわや落馬しそうなくらいのガッツポーズ。
ロスのない見事な競馬だったと思います。
3歳でまだまだ底が見えないだけに、今後の活躍はもちろん、血統的に純粋なダート馬ではなさそうですし、
再度の芝挑戦があっても面白いかもしれません。
ジャパンカップダートの回顧
2着にはまたしてもFシーキングザダイヤ。
好スタートから好位集団に取り付き、前を見ながらの競馬。
4コーナーから直線へ抜群の手応えで向き、残り400M付近から追い出しにかかります。
一旦は先頭に立ちますが、残り200Mを過ぎるとアロンダイトに交わされ、そのままの態勢でゴール。
9度目のGT2着となってしまい、ついに二桁の大台に王手をかけてしまいました。
残り200を過ぎてからが問題なのですが、止まったとも相手が伸びたとも見えます。
どちらか、というよりは両方かもしれません。
勝ったアロンダイトが、ロスのない上手い競馬をした分や、斤量の差もあるとはいえ、
あの手応えで勝てないとなると、ちょっと厳しいですね…
誰が乗っても、どんな競馬をしても2着のような気さえしてしまいます。
年齢的に、チャンスも残り少なくなってきていますし、何とかGTを勝たせてあげたいところですが…
3着にはNフィールドルージュ。スタートは一息で中団より後方でのレース。
直線では、外から伸びてきましたが、前を捕まえるには至らず。
後方からいい脚で追い込んではきましたが、さすがに後ろ過ぎましたね。
それでも、この相手でこれくらいのレースはできるので、実力はあります。
ダートは未だに掲示板以下なしという堅実派。今後の活躍も期待できそう。
ジャパンカップダートの回顧
4着は@ヴァーミリアン。
先行勢が潰れる流れの中、最後までよく粘りました。
直線で、やや前が狭くなって抜け出しづらい状況になってしまったのが痛かったですが、
休み明けでこの内容なら上出来です。
実力馬の意地は見せました。
その他の人気馬ですが、Kサンライズバッカスは、スタートでやや遅れて5着まで。
直線入り口では、フィールドルージュと一緒に上がっては来たんですが、もう一伸びがありませんでした。
Lハードクリスタルは8着。スタートは良かったんですが、中団後ろからの競馬。
直線では大外へ持ち出しますが、そこからの伸びがなく、完敗。
Eブルーコンコルドは9着。中団からの競馬で、直線では内を狙いますが、ゴチャついて完全に進路がなくなってしまいました。
突き抜けるような脚があったような印象もなく、距離も影響しているかもしれません。
Aメイショウバトラーは、果敢にハナを奪うも12着。速いペースで逃げたため、直線では一杯でした。
同じく先行したBフサイチリシャールも、直線で潰れて13着。
アロンダイトは、やや相手に恵まれた感があるとはいえ、一気の相手強化にも対応して、なかなか先が楽しみになる快勝でした。
距離に関しては、割と長い方が良さそうなので、マイルのフェブラリーSではどうなるか微妙な印象を受けます。
それでも、まだまだ伸びる余地を残しているだけに、期待したいところ。
京阪杯の回顧
続いて、京都競馬場で行なわれた京阪杯(GV)の回顧。
勝ったのは、4番人気のCアンバージャック。
道中は中団を追走し、4コーナーで前に接近。直線では、馬場の真ん中を伸びて、粘るコパノフウジンをゴール前で差し切りました。
500万からの4連勝で重賞制覇となり、東京のジャパンカップダートと同じく、
連勝中の新星が勢いそのままに重賞を持っていく結果。幸四郎騎手もなかなか上手い騎乗でしたが、
それ以上にこの馬の強さが光りました。
ここまで芝の1200M以下は無敗という、大きな可能性を秘めた馬。
相手がさほど強くない印象もありますが、これをきっかけに短距離界の主役へと駆け上がってもらいたいものです。
そういえば、この馬は新潟競馬場で、実際に生のレースを見たんですが、まさかここまで強いとは、想像もしていませんでした。
2着には先行策から粘り込んだAコパノフウジン。高松宮記念の後は、やや精彩を欠きましたが、本来の粘りが戻ってきたようです。
鮫島騎手との手も合うようですね。短距離重賞の渋い脇役といった感じで、これからも楽しませてくれそう。
3着は大外から追い込んだMタマモホットプレイ。いい脚は使っているんですが、前が止まりにくい展開に泣きました。
1番人気のLイースターは9着。道中からチグハグな競馬で、直線でも前が塞がる不利。
福永騎手の位置取りミスと言われても仕方ない競馬でした。この1戦では見限れないでしょう。
さて、今日は私が応援している上村騎手の復帰最初の日だったわけですが…シンガリ→10着→シンガリと見事な大惨敗。
京阪杯のMワンダフルデイズは、スタートから終始最後方。さすがに2年7ヶ月ぶりでは、この結果も仕方ありません。
他の2レースも、馬の差があり過ぎました。とりあえず、これで少しは騎乗勘を取り戻せたでしょうか?
明日は非常に期待の大きなペールギュントを筆頭に、他の馬も展開一つで面白い馬が揃っているので、
復帰後初勝利&通算400勝を期待します。
でもまぁ、それ以上に怪我のないよう、無茶のない程度に頑張ってもらいたいものです。
ジャパンカップの回顧
今日は東京競馬場で、ジャパンカップ(GT)が行われました。
勝ったのは、圧倒的1番人気のEディープインパクト!
スタートは、ややタイミングが遅れてしまいましたが、想定の範囲内といった感じで、
いつものように最後方に控え、前を見ながらの競馬。道中も折り合って非常にいい手応えで進み、
3コーナーを回ったところから、外を通って少しずつ進出を開始します。
直線では、さらに外へ持ち出して行き、残り200M手前で先頭を捕らえると、2馬身差をつけて完勝!
海外遠征帰りの分か、いつものようにぶっちぎりというわけには行きませんでしたが、
凱旋門賞後のトラブルで騒がしくなった周囲の雑音を吹き飛ばすには、十分な勝ちっぷりでした。
これでGT6勝目。
しかし、そんな記録以上に強さを感じさせる馬です。
次は、いよいよラストランとなる有馬記念。昨年、初めて苦杯をなめさせられた因縁の舞台になります。
全く不安がない、というわけではないと思いますが、圧倒的な強さで、現役生活の最後を締めくくり、
有終の美を飾ってもらいたいものです。
ジャパンカップの回顧
2着にはFドリームパスポート。
スタートはまずまずで、今日はいつもより早めのポジション、中団やや前につけます。
3・4コーナーを内々を通って回り、直線では最内へ入れ、残り300Mで先頭に立ちます。
しかし、最後は大外を通って伸びたディープインパクトに差し切られてしまいました。
後ろから行っては、ディープには敵わないと判断しての早めの競馬かと思いきや、
少しかかり気味だったと岩田騎手は話しています。
それでも、3歳ながら強豪相手の2着ということで、さすがの競馬でした。
秋になってから、さらに身が入ったようで、本当に充実しているようです。
GTこそ勝ち切れませんが、未だに馬券圏内率100%を継続中。
ディープのいる有馬はともかく、来年の主役候補の1頭には間違いありません。次走以降に期待です。
3着はBウィジャボード。道中は後方に控え、ディープインパクトの前に位置取ります。
デットーリ騎手は、なるべく外を回さないようにコーナーを回り、直線では馬場の真ん中を突きます。
しかし、ディープの伸びには及ばず、ドリームパスポートを捕まえきれずに3着まで。
残り100Mで止まってしまったようですが、このメンバー相手の好走は、さすが欧州年度代表馬と思わせます。
牝馬ながら、よく頑張りました。
年齢的に、今年一杯の可能性も高いでしょうし、この後は香港へ向かうと思われます。
どんな走りを見せてくれるか、楽しみです。
ジャパンカップの回顧
4着はIコスモバルク。行く馬がいないと見るや、スッとハナを奪って逃げます。
そのまま後続を引き連れて直線に向かいますが、直線半ばでドリームパスポートに交わされてしまいます。
それでも、最後まで食らいついた粘り腰はさすが。直線入り口で外にヨレてしまい、
行儀の悪いところを見せてしまったのが残念でした。しかし、気性面が安定したことで、常に力を出し切れるようになりました。
ただ、勝ち切るにはもう一押しがほしいところです。
5着のGフサイチパンドラは、好位を追走して、直線でもよく粘りました。3歳牝馬ですから、これくらいやれれば上出来でしょう。
人気を背負った馬ですが、Jメイショウサムソンは6着。
今日はいつもより後ろ、中団グループでのレース。直線に向いて、ここからというところから伸びがありません。
おまけに、内へ外へとフラフラして、真っ直ぐ走っていませんでした。
どうも秋はリズムが良くなく、復活への道は険しそうです。また、石橋騎手の騎乗にも不満が残ります。
あんなにフラフラ走られては、他馬の迷惑ですよ。しっかりしてもらいたいものですね。
2番人気の@ハーツクライは、直線で失速してブービーの10着。
スタートからリズム良く走っていたように見えましたが、直線での止まり方はちょっと心配です。
休み明けを考慮しても、負けすぎです。
ルメール騎手は、ノド鳴りの影響を否定していますので、敗因は他にありそうですが…
次走以降に向けて、かなり不安を残してしまうような負け方でした。
連覇のかかる有馬記念ですが、出否はどうなるか、今後の動向に注目です。
勝ったディープインパクトに関しては、私があれこれ語る必要もないくらいの勝ちっぷりでした。
あれだけ外へ持ち出しても勝てるんですから、ここでは実力が一枚以上上でした。
また、東京競馬場の2400Mという条件も、この馬にはベストの条件だったようですね。
次走の有馬記念での走りが、本当に楽しみになりました。
ステイヤーズSの回顧
今日は中山競馬場で、3600Mのマラソンレース・ステイヤーズS(GU)が行われ、
断然の1番人気に支持されたEアイポッパーが貫禄勝ち!
スタートはまずまずですが、出脚は一息。それでも、1週目の1コーナーでは好位集団の後ろにつけ、いつもより前目の位置取り。
そのまま好位を追走して、手応え良く直線に向かうと、入り口で早々と先頭に立ち、後続を寄せ付けずに3馬身差の完勝。
悲願の初重賞制覇を達成しました。まるで危なげない競馬で、格の違いを見せ付けるかのようなレースでした。
ペリエ騎手も、この馬の力を完璧に出し切り、昨年のデルタブルースに続く連覇達成。
さらに、3年連続で外国人騎手の勝利となりました。
中山コースも問題ないようで、完全に復調したと言っていいでしょう。有馬記念でも、一発が期待できるかもしれません。
2着にJトウカイトリック。道中は中団後ろからのレースで、時折ルメール騎手が気合を付けるようなシーンを見せます。
3・4コーナーで後方の各馬が外を通ってポジションを上げて行く中、内の経済コースを通って直線へ。
ようやく2番手に上がった頃には、時すでに遅しといった状況でした。
前走と同じく、中団からの競馬になりましたが、豊富なスタミナを生かすという意味では、
もう少し前のポジションに付けた方が良さそうな気がします。
道中の行きっぷりもあまり良くなかったのですが、2着まで来たのは実力の証明。
不振の4歳世代ですが、今後も中・長距離重賞では欠かせない存在になりそうです。
ステイヤーズSの回顧
3着はAチェストウイング。
こちらは中団からアイポッパーをマークするような位置でレースを進めましたが、直線では引き離されてしまいました。
重賞でも通用する力は持っていますが、さすがに今回は距離が長すぎたようです。
4着はDグラスポジションで、5着に@チャクラと、このレースに実績のある2頭が後方から脚を伸ばしました。
さすがにピークを超えた感はありますが、掲示板確保で意地を見せました。
Kファストタテヤマは、8着と直線で伸びを欠きました。中山適性云々よりも、この距離は長すぎですね。
勝ったアイポッパーは、ようやく初重賞。
GTでも好走できるだけの力を持っていましたし、この勝利は本当に嬉しいことでしょう。
有馬記念に使うかはわかりませんが、軽視できない1頭になりそうです。
WSJS2戦目、豪州のウィリアムズ騎手制しトップに
阪神競馬場で行なわれているWSJS(ワールドスーパージョッキーズシリーズ)ですが、
第1戦のゴールデンスパーTは、B.プレブル騎手騎乗のツルマルスリーが優勝し、
第2戦のゴールデンホイップTはC.ウィリアムズ騎手騎乗のエイシンドーバーが優勝。
この結果、現在ポイントで1位はC.ウィリアムズ騎手で24点ということになり、
以下、B.プレブル騎手が21点で2位、D.ビートマン・岩田康誠両騎手が20点で3位と続きます。
明日のレース次第では、まだまだ逆転も可能でしょうし、好レースを期待します。
阪神ジュベナイルフィリーズの回顧
今日は阪神競馬場で、新装後初のGT・阪神ジュベナイルフィリーズ行われました。
勝ったのは、4番人気のAウオッカ!好スタートから好位集団に付けると、道中は内々を進みます。
手応え良く直線に向きますが、やや前がゴチャついて狭くなってしまいます。
しかし、四位騎手は慌てずに馬場の真ん中へ誘導して追い出すと、素晴らしい末脚を繰り出し、
先に抜け出したアストンマーチャンをゴール前で捕らえて優勝。
今年デビューとなるタニノギムレット産駒初のGT制覇を達成しました。
完全に勝ちパターンに持ち込んだアストンマーチャンを差し切ったのですから、大したものです。
四位騎手も、2003年のこのレース以来、久々のGT勝ちとなりましたが、ロスなく内を回り、
直線では上手く馬場の真ん中に持ち出して、この馬の実力をフルに出し切る好騎乗でした。
男勝りの馬体の持ち主で、欠点らしい欠点もなく、来春のクラシックが非常に楽しみになりました。
2着は断然人気を背負ったHアストンマーチャン。
絶好のスタートを切ると、逃げ馬を見ながら先行集団での競馬。直線では、ポッカリと空いた最内を突いて、早々と先頭に立ちます。
そのまま押し切りを狙いますが、外から追い込むウオッカの末脚の前に、僅かに及びませんでした。
心配された折り合いも上手く付きましたし、距離もこなしました。
豊さんも完璧に乗って、実力は出し切ったと思うのですが、ここは相手が一枚上手でしたね。
直線が長くなった分、最後に差されてしまったかもしれません。
2歳牝馬ではトップクラスですし、まだ伸びしろがあるようなら、桜花賞でのリベンジも期待できるでしょう。
阪神ジュベナイルフィリーズの回顧
3着に逃げたAルミナスハーバー。こちらも好スタートで、押し出されるような形で先頭に立ちます。
そのまま後続を引き付けながら逃げ、直線に向かいます。
結局、上位2頭には離されてしまいましたが、最後まで粘って3着を確保しました。
まさかの逃げを打つ展開でしたが、馬体減や体調不安が囁かれた中で、よく頑張ったと思います。
ただ、外回りに変わったからとはいえ、簡単に内を突かれた小牧騎手の騎乗には、かなり不満が残ります。
あのスペースをきっちり締められるようでなければ、GTは勝てません。
能力は世代でも上位ですし、まずは馬体を立て直して、クラシックへ向かってもらいたいものです。
4着はPローブデコルテ。中団後ろから外を突いて差してきましたが、届きませんでした。
Oイクスキューズが5着。藤田騎手はわざとスタートを遅らせ、内へ切れ込んで折り合いを付けます。
しかし、前の手応えには及ばず。福永・藤田両騎手とも「相変わらずの外枠不利」を敗因に挙げており、
さほど劇的には変わらないのでしょうか?来週以降の競馬もじっくり見てみたいところです。
人気の一角Gハロースピードは6着。スタートで行き脚がつかず、後方からのレース。
よく追い込んだのですが、さすがにあの位置取りでは苦しかったですね。
力はありますので、巻き返しに期待しましょう。
ウオッカは、まだまだ伸びる余地を秘めていそうですし、血統的には距離延長も問題なさそうなタイプですので、
来春のクラシックの最有力と言えそうです。阪神JF勝ち馬のヘタレ化傾向の強さを見ると、やや危険な香りもしますが…
杞憂であってほしいと思います。
そして、今回はサンデーサイレンス産駒が不在となる最初の2歳GTでしたが、
新種牡馬のタニノギムレット・アドマイヤコジーンのワンツーとなりました。
今年はすでに上記2頭に加え、ジャングルポケットも重賞勝ち馬を出しており、豊作の年と言えそうです。
中日新聞杯の回顧
続いて、最後の父内国産限定重賞となった中日新聞杯(GV)の回顧。
勝ったのは、3歳馬の@トーホウアラン。スタートの出はあまり良くなく、中団からのレース。
ジッと内で我慢し、直線に向かいますが、抜け出すスペースを見つけるのに苦労します。
しかし、ルメール騎手は慌てることなく、わずかに空いた最内の狭いスペースを突いて前を捕まえました。
馬自身の強さも然ることながら、ルメール騎手の騎乗も上手かったですね。
直線に向いた時は、脚を余して負けそうな予感がしましたが、よく差し切ったと思います。
こういった競馬が出来るなら、来年の中・長距離重賞での活躍が期待できそうです。楽しみになりました。
2着にはEインティライミ。
スタートから中団の前目につけ、前を見ながらの競馬。直線に向くと、残り200Mで先頭に立ちますが、
ゴール前でトーホウアランに差し切られました。
前走の大惨敗から、復活は遠そうな印象でしたが、久々にいい競馬だったと思います。
まぁ、ハンデ差があるとはいえ、このメンバーで無様な競馬をするようでは先々厳しくなったでしょうし、何とか望みを残した印象。
まだ完全復調とは言えませんし、このままで終わるわけには行きません。輝きを取り戻してもらいたいものです。
3着はMマヤノライジン。
中団からの競馬で、4コーナーから外目を通って進出し、直線でも伸びましたが、久々とハンデの分、及びませんでした。
実力は証明しましたし、重賞制覇もさほど遠くないでしょう。
5着のCトウショウシロッコは最後方からの競馬で、直線では大外へ持ち出すというロスの目立った競馬。
さすがにこんな競馬で勝てるほど、重賞は甘くありません。
人気を集めたAマヤノグレイシーは、3コーナーでラチに体を擦ってしまい、バランスを崩してシンガリ負け。
初の重賞挑戦になりましたが、実力を出し切れませんでしたね。残念でした。
ディープインパクト半弟、ニュービギニング初戦飾る
ディープインパクトの半弟・ニュービギニング(牡2、栗東・池江泰郎厩舎)が武豊騎手を鞍上に阪神6R(芝2000M)でデビュー。
後続に1馬身半差で勝利しました。
レースを見ましたが、スタートはややゆっくり。
スローな流れの中、道中は好位2番手に付け、先頭に並んで直線へ向き、サダムカアナパリとの叩き合いになります。
一旦は前に出られましたが、そこからもう一伸びして抜け出しました。
兄ほどのインパクトはないとはいえ、なかなかいい競馬だったと思います。
相手が強くなってどこまで通用するか、楽しみです。
後藤浩輝騎手、JRA年間100勝達成
中山メインのターコイズSをコスモマーベラスで勝った後藤浩輝騎手が、JRA年間100勝を達成しました。
昨日の横山典弘騎手に続き、今年6人目の達成で、関東では2人目。
先日のアロンダイトでジャパンカップダートを勝つなど、今年はなかなかの活躍を見せています。
個人的には、あまり活躍しているようには感じませんけどね。
WSJS最終戦、スボリッチ騎手が逆転優勝
昨日から阪神競馬場で行なわれていたWSJSですが、
最終戦をアドマイヤカンナで勝ったA.スボリッチ騎手が43点を獲得し、第3戦終了時8位からの逆転で優勝しました。
4戦の全成績MCC@着でした。2位に岩田康誠騎手が41点、3位にはD.ビートマン騎手が35点で入りました。
スボリッチ騎手は、ドイツの騎手で2002年・2004年にドイツリーディング獲得などの実績があり、
このWSJSでも2004年に優勝があります。日本でも短期免許で騎乗経験があり、現在も短期免許で騎乗中。
2004年のシルクロードSをキーンランドスワンで勝つなど、なかなか乗れる騎手です。
まぁ、昨日の第2戦で、私の馬券を無にしてくれたA級戦犯なわけで、私と馬券の相性は悪そうです。
鳴尾記念の回顧
今日の阪神競馬場では、新コースの1800Mに距離が変更となった鳴尾記念(GV)が行われました。
勝ったのは、1番人気のBサクラメガワンダー。スタートはまずまずで、いつもより前の先行ポジションにつけます。
道中は3番手の内でジッと我慢し、ロスのない競馬で直線に向くと、快調に逃げるマルカシェンクをジワジワと追い詰めます。
残り200Mを切った辺りで先頭を奪うと、食い下がるマルカシェンクを抑えて優勝。約1年ぶりの勝利を飾り、復活の狼煙を上げました。
馬自身も強い競馬でしたが、ペリエ騎手の好騎乗も光ったレースでした。
上手く内の経済コースを通り、少し雨の影響を受けた馬場やペースを考慮して、早めのポジション取りも功を奏したと思います。
春先から不振に陥っていた実力馬が、ようやく復活したということで、来年が楽しみになりました。
どうやら、天皇賞ではなく、安田記念を目標にされるようですが、確かにそのくらいの距離が向いていそうです。
2着には逃げたIマルカシェンク。
スタートはさほど良くありませんでしたが、吉田稔騎手が軽く気合をつけると、スッとハナへ。
そのまま後続を引き連れ、余裕の手応えで直線に向かいますが、好位につけたサクラメガワンダーに交わされてしまいます。
懸命に食い下がりますが、及びませんでした。意外にも逃げる展開になりましたが、上手くペースを落として逃げました。
先行馬でも33秒台の上がりを使っている(この馬も33.7秒)わけですから、
後方から行ったのでは届かなかったでしょうし、好騎乗と言っていいと思います。
前で競馬ができたことは、先々に繋がってくると思いますし、可能性が広がる競馬でした。
ただ、2歳時ほどのインパクトがないのも事実。
使い詰めで来ていて、疲労が気になりますし、一度来年へ向けて立て直すのも手だと思いますね。
鳴尾記念の回顧
3着はCホッコーソレソレー。
道中は中団で脚を溜め、直線で追撃を開始しようとしますが、やや前がゴチャついてしまい、外へ出します。
ようやくエンジンがかかった時には、上位2頭との差があり過ぎました。
最後の末脚はさすがというものがありましたが、少し位置取りが後ろだったことや、
直線で外へ持ち出すのに時間がかかったのが影響しました。
重賞でもやれるだけの素質があることはわかりましたし、次走以降に期待したいと思います……
はぁ、上村騎手の手に戻ることはなさそうだなぁ…
出遅れたGブライトトゥモローは7着(同着)まで。あの出遅れが最後まで響いた感じですね。
外を通り過ぎたこともありますし、スムーズなら巻き返しは可能でしょう。
個人的に期待したHヴィータローザは14着。この馬も外を回しすぎ。
阪神の外回りコースは、まだ芝の状態が良いので、内をロスなく立ち回った馬が好走しやすいだけに、内容的には不満です。
まぁ、前に行ける脚質ではないので、苦しかったのもありますが…
Mオースミグラスワンは17着とシンガリ負け。直線で完全に行き場を無くしてしまいました。
極端に内の馬場が荒れ、外差しが決まるようなことにならなければ、直線で内に馬が殺到する分、
ゴチャゴチャに巻き込まれない先行馬有利な状況が続きそうです。
上位2頭は3歳ということで、今週も『強い3歳世代』を感じさせられる結果になりました。
勝ったサクラメガワンダーは、元々天皇賞3着などのアドマイヤムーンを破るほどの実力馬ですし、関西圏では崩れにくいようです。
まだ輸送競馬に不安は残りますが、来年以降が本当に楽しみになる競馬だったと思います。
朝日杯フューチュリティステークスの回顧
今日の中山競馬場では、2歳王者決定戦・朝日杯フューチュリティステークス(GT)が行われました。
勝ったのは、2番人気のBドリームジャーニー。
スタートでタイミングが合わず、最後方からレースになります。
しかし、蛯名騎手は慌てることなく、道中はそのままシンガリを追走。
3・4コーナーで外を回ってスーッと進出すると、直線では弾けるような伸び脚を見せ、
ゴール前でローレルゲレイロを差し切って優勝しました。
出遅れた瞬間に『ESPキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』と思いましたが、出遅れを感じさせない快勝でした。
父のステイゴールドと同じく、小柄な馬ですが、秘める末脚は相当なものです。距離延長は問題ありませんが、
クラシックを戦う上で、こういった極端な脚質では厳しい部分も出てくるでしょうから、その辺が課題でしょうか。
蛯名騎手は、今年の初重賞が4年ぶりのGT制覇。また、ステイゴールド産駒・池江泰寿厩舎としても初のGT勝ちです。
2着にはHローレルゲレイロ。スタートから好位を追走し、絶好位をキープ。
4コーナーで馬場の真ん中を通って進出し、直線入り口で先頭に立ちます。
そのまま逃げ込みを狙いますが、外から追い込んだドリームジャーニーに差されてしまいました。
ほぼ完璧と言っていいレースでしたが、あれで差されてしまっては、相手を褒めるしかありません。
これで3戦連続で重賞2着となりましたが、堅実な反面、勝ち切る決め手がないですね。馬体増も少し影響したかもしれません。
それでも、やはり力はあります。血統やレースぶりを見る限り、多少の距離延長は問題なさそうです。
それにしても、本田騎手はカワカミプリンセスにこの馬と、キングヘイロー産駒と相性がいいですね。今後も注目してみたいですね。
朝日杯フューチュリティステークスの回顧
3着に人気のJオースミダイドウ。
スタートから好位につけますが、他にハナを主張する馬がいないのを見ると、思い切って先頭へ。
後続を引き付けた逃げの形になりますが、直線入り口で早々と交わされてしまいます。
それでも、懸命に食い下がって一度は差し返すようなシーンもありますが、3着確保が精一杯。
ペリエ騎手は、「外に外に、逃げる感じになってしまった」と話しており、精神的に幼いところが出てしまったかもしれません。
実力があるのは証明済みですが、気性面が課題として残りそうです。
母系がスピード血統なので、距離延長に不安が残るだけに、こういった気性面の改善がないと、
クラシックでは厳しい戦いを強いられることになりそうです。
Fフライングアップルが4着。ローレルゲレイロの直後につけ、直線でも伸びるかに見えましたが、やや伸び脚が足りません。
さほど大きく負けていませんし、堅実さはあります。ただ、GT勝ちとなると、もう一つ足りませんね。今後の成長に期待です。
Cマイネルレーニアが5着。今回も好位からの競馬になりますが、直線での伸びが今ひとつ。
松岡騎手は「スタート、もっとサッと行くと思ったんだけど、イメージ通りに行かなかった」
と話しているので、もっと前のポジションにつけたかったようです。
Kマイネルシーガルは6着。+10キロが響いたか、直線での切れがありませんでした。
外傷明けで、強い調教が出来なかったのが敗因でしょうか。次走以降の巻き返しに期待ですね。
勝ったドリームジャーニーは、荒削りな部分が多いので、まだまだ伸びる余地を秘めていそうな気がします。
父がステイゴールドで、母の父がメジロマックイーンという血統から、単純なマイラーという印象はありませんし、
『小柄な追い込み馬』というと、あの馬を思い出させてくれますが、そこまでの活躍は酷としても、来年以降に期待したいものです。
余談ですが、この馬はデビュー戦を生で見ていた馬なので、ちょっとファンになりました。
私という疫病神に憑かれたことで、運気が下がらなければいいんですけどね。
香港国際競走の回顧 香港ヴァーズ
昨日は香港のシャティン競馬場で、香港国際競走が行われました。
日本からも精鋭たちが挑戦し、好結果が期待されましたが…結局、1勝もすることができませんでした。
それでは、各レースを振り返ってみたいと思います。
まずは、ソングオブウインド(牡3、栗東・浅見秀一厩舎)とアドマイヤメイン(牡3、栗東・橋田満厩舎)
が出走した香港ヴァーズ(GT・芝2400M)から。
ウィジャボードが左肩ハ行で出走取消(引退)となり、主役不在となったレースですが、
スタートから果敢に先頭を奪ったのは、予想通りアドマイヤメイン。
対照的にソングオブウインドは最後方からの競馬。アドマイヤメインが各馬を引き連れて逃げ、
それをサターン・スコーピオンらが追いかける展開になり、その少し後ろにコリアーヒルが続き、この辺りが先行集団を形成します。
向こう正面でも、ソングオブウインドは後方を進み、そのままの隊列で3コーナーへ。
その途中から外を通って徐々にソングオブウインドが順位を押し上げにかかり、直線入り口では好位の後ろまで取り付きます。
アドマイヤメインが先頭のまま直線に向かいますが、外からコリアーヒルが一気に先頭を奪うと、
アドマイヤメインは後退し、交わそうとしたスコーピオンとラチの間に挟まれて、
武豊騎手が立ち上がるような格好になってしまい、さらにズルズルと後方へ下がってしまい、
大きく遅れた(勝ち馬から13.1/4馬身差)ブービーの8着。
ソングオブウインドは、単独の2番手に上がってから前と脚が同じになってしまい、
後方から追い上げたカストリアとシャムダラに差されて、勝ち馬から1.3/4馬身差の4着でした。
香港国際競走の回顧 香港ヴァーズ
まず、ソングオブウインドですが、菊花賞と同じように後方追走から、
マクリ気味に3コーナーでポジションを押し上げる競馬でしたが、直線で前と脚が同じになってしまいました。
武幸四郎騎手は、「最後、手前を変えてから少し自分でブレーキをかけるような感じになった。MAXで走っていない感じ」
とコメントしており、実力を出し切ったとは思っていないようですね。
それでも、この相手で健闘はしたと思います。来年に期待が持てる内容でしたが、どうやら故障が判明した模様です…
まだ症状ははっきりとしていないようですが、右前脚の屈腱を痛めているようで、屈腱炎の可能性も考えられます。
続報を待ちたいですが…非常に残念です。
アドマイヤメインは、武豊騎手もコメントしているように、道中はいいペースで行けたと思いますが、
直線では空気が抜けたかのような失速…不利もありましたが、あれがなくても上位争いには絡めそうにありませんでした。
先行した3頭は、シンガリから下位を独占しているため、後方からかかるプレッシャーが厳しかったのかもしれません。
しかし、勝ったコリアーヒルは4番手を追走していただけに、やや不可解な敗戦です。
残念ですが、こういうこともあるのが競馬、ということでしょう。
勝ったコリアーヒル(Collier Hill セン8、英国・A.スウィンバンク厩舎)は、
ややスタートでタイミングが合いませんでしたが、好位4番手を追走します。
道中は手応えがイマイチで、鞍上のマッキオン騎手の手が動くシーンもちらほら。
しかし、4コーナーで進出していくと、直線で早々と先頭に立ち、完全に抜け出す格好になります。
最後はカストリアにハナ差まで詰め寄られたものの、わずかに抑え込みました。
父ドクターデヴィアス、母Polar Queen、母父Polish Precedentという血統。
8歳馬ですが、昨年に愛セントレジャーを勝って初GT制覇を達成し、今年のドバイシーマクラシックでは、
ハーツクライの2着と健闘。前走はカナディアン国際Sを勝って、GT2勝目をあげていた遅咲きの馬。
来年以降も走りそうですが、まだまだ活躍が期待できそうです。
香港国際競走の回顧 香港スプリント
続いては、シーイズトウショウ(牝6、栗東・鶴留明雄厩舎)とメイショウボーラー(牡5、栗東・白井寿昭厩舎)
が出走した香港スプリント(GT・芝1200M)です。
シーイズトウショウは、テンのスピードについていけないような形で、中団後ろからのレースになります。
直線で外から前を追いますが、徐々に前から遅れてしまい、勝ち馬から13.1/4馬身離された10着と完敗。
シーイズトウショウの池添騎手は、「他の馬が速すぎてついていけなかった。
日本ではGIでも持ったままいけるのが、今回はそのようなわけにはいかなかった。直線も余力がなく、厳しいレースだった」
と話しており、世界のスピードの前に屈した格好。
メイショウボーラーに関しては、「調教では道中でやめたりする部分を見せていたが、レースでは、これまでそういうことはなかった。
今回は、スタートしてすぐに止まってしまってどうしようもなかった。良い状態だっただけに残念です」(福永騎手)、
「馬体に異状はない。栗東でも少し兆候はあったが、こちらに来てから調教中に3コーナーのところで止まる癖を見せたのが、
レースでも同じようなことになってしまった」(白井調教師)とのことで、精神的に不安定な面が出てしまいました。
馬体に異常を発しての競走中止ではなかったことが不幸中の幸いではありますが、力を出す機会すらなく、残念な結果でした。
勝ったアブソリュートチャンピオン(Absolute Champion せん5、香港・D.ホール厩舎)は、
道中は中団でレースを進め、3コーナーで手応え良く進出を開始。
先行馬の直後までポジションを上げ、直線では馬場の真ん中を通って伸びます。
残り200M付近で楽に先頭に立つと、隔年連覇を狙ったサイレントウィットネスに4.1/4馬身の差をつけ、
レコードタイムでの大楽勝でした。
父Marauding、母Beauty Belle、母父Ideal Planetという血統。
ここまでの目立った実績は、前走のプレミアボウルH(香港GV・芝1200M)のレコード勝ち程度。
今回は追加選出という形での出走でしたが、上がり馬の勢いそのままに、強豪を撃破する素晴らしい走りでした。
衰えが目立つとはいえ、サイレントウィットネスを完封しただけに、今後の活躍にも期待がかかります。
香港国際競走の回顧 香港マイル
続いて、ダンスインザムード(牝5、美浦・藤沢和雄厩舎)が出走した香港マイル(GT・芝1600M)の回顧。
大外枠から好スタートを切りますが、徐々にポジションを下げて、中団後ろに位置取ります。
道中は外を通りながら、後方で末脚を溜めるような展開になり、手応え良く直線に向かいます。
そして、追撃を開始しようと武豊騎手が追い出しますが、そこからの伸びがまるでなく、後方のままゴール。
勝ち馬から6.3/4馬身差の12着と敗れました。
武豊騎手は、「道中はスムーズに行けたが、直線を向いてゴーサインを出した時反応がなかった。ちょっとよくわからない」
というコメントを残しており、不可解な敗戦になってしまいました。
道中はスムーズに運んでいますが、直線で内の馬がぶつかってくるようなシーンがあり、
そこで走る気を削がれてしまったのかもしれません。
一昨年の香港カップに続いての参戦でしたが、今回も結果が出せず、ラストランがこういった形になってしまい、
残念なことになりました。
勝ったザデューク(The Duke せん7、香港・C.ファウンズ厩舎)は、スタートから先行集団3番手を追走。
直線に向いて、徐々に前との差を詰めると、残り300Mを過ぎた辺りで先頭を捕らえ、抜け出します。
最後は、外から猛追するアルマダの追撃を振り切って優勝しました。
父デインヒル、母Mer Du Sud、母父Bluebirdという血統。
今年の安田記念で、大暴走させられてレースを荒らすことになってしまった馬ですが、
鞍上はO.ドゥルーズに変わり、別馬のようなレースを見せました。
これが初のGT制覇となり、一昨年から3年連続の挑戦でB→A→@着と1年ごとに順位を上げて頂点に立ちました。
なお、今年の安田記念を制したブリッシュラックは4着。
香港国際競走の回顧 香港カップ
最後に、アドマイヤムーン(牡3、栗東・松田博資厩舎)とディアデラノビア(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)が出走した香港カップ(GT・芝2000M)の回顧。
アドマイヤムーンは、スタートでやや遅れて後方から。
対照的にディアデラノビアは絶好のスタートを切りますが、無理に前には行かず、後方へ下げます。
結局、向こう正面入り口ではアドマイヤムーンが内、ディアデラノビアが外に並ぶような位置取りになりますが、
最終的にディアデラノビアは最後方に下げ、その前にアドマイヤムーンという態勢で向こう正面を過ぎて行きます。
3・4コーナーでも後方のまま、直線に向きますが、ディアデラノビアは大外へ持ち出し、
アドマイヤムーンは馬群のスペースを狙います。
しかし、前のプライドと外のディアデラノビアに囲まれるような格好になり、少し追い出しが遅れます。
それでも、追い出してからジワジワと加速して、残り100Mで一旦は抜け出したプライドを猛追し、最後は並んでゴール。
わずかに短頭差及ばず2着と惜敗。
ディアデラノビアは、直線でアドマイヤムーンの外から前を追いますが、伸び切れず5.1/4馬身差の7着でした。
アドマイヤムーンは、本当に惜しいレースでした。出遅れてしまっても、武豊騎手は慌てずにゴチャつかない位置を選択。
直線で、勝ち馬よりも追い出しが遅れてしまった分、届かなかったかもしれません。
しかし、完全に勝ったと思われたプライドを、あわやのところまで追い詰めたあの伸び脚は、
本当に素晴らしいものでしたし、ここまで敗戦だった日本馬の中で、意地を見せたと思います。
武豊騎手も話しているように、来年の活躍が本当に楽しみになりました。
香港国際競走の回顧 香港カップ
ディアデラノビアは、スタートが良かったのに後方まで下げたのがどうかと思います。
まぁ、後方から末脚勝負に賭けるのがいい馬なので、こういう位置取りになったのかもしれませんが…
乗り方一つでは、勝つのは無理としても、もう少し上に来れたと思うので、残念な結果でした。
勝ったプライド(Pride 牝6、仏・A.ロワイユデュプレ厩舎)は、スタートこそまずまずの出でしたが、
いつものように後方へ下げ、1コーナーでは最後方という位置取りになります。
向こう正面では、アドマイヤムーンの外へ出し、後方2番手の位置。
3コーナーから徐々に進出し、4コーナーから直線入り口では好位集団の後ろまで上がってきます。
直線残り150M付近で先頭に立つと、一度は完全に抜け出してセーフティリードかと思いきや、
外から追いすがるアドマイヤムーンに並びかけられたところでゴール。わずかに凌ぎ切りました。
父パントレセレブル、母Specificity、母父Allegedという血統。6歳牝馬ながら、
今年に入って一気にその名を世界に知らしめることになります。
凱旋門賞2着を始め、GT初制覇となったサンクルー大賞や、英チャンピオンSを勝ち、世界にその名を轟かせました。
まさに世界の名牝と呼ぶに相応しい馬ですが、このレースを最後に引退、繁殖入りします。
有終の美を飾ったプライドですが、次は母馬として、素晴らしい産駒を世に送り出してもらいたいものです。
結局、今年の日本馬は1勝もあげることができませんでした。
比較的輸送距離の近い香港とはいえ、海外へ遠征して力を出し切るということがいかに大変か、改めて思い知らされる結果になりました。
まぁ、いつもいつも勝てるほど、競馬は甘いものではありませんし、これにめげず、どんどん挑戦してもらいたいと思います。
遠征した7頭と、その関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
愛知杯の回顧
今日は中京競馬場で、牝馬限定のハンデ重賞・愛知杯(GV)が行われました。
勝ったのは、1番人気のMアドマイヤキッス。
スタートで躓いてしまい、後方に置かれてしまうアクシデントがありますが、徐々にポジションを上げながら内へと進路を取ります。
向こう正面入り口で3番手まで上がり、後続を離して逃げる2頭を見ながらの競馬。
余裕のある手応えで直線に向かうと、徐々に前との差を詰めて直線半ばで先頭に立ち、そのまま押し切りました。
トップハンデの56キロを背負って、スタートでアクシデントがありながらも勝ち切った内容は、立派の一言。
ここでは力が違ったと言っていいくらいです。
また、武豊騎手もスタート後に慌てず、徐々に内へ入れながら好位に取り付く騎乗は、さすがでした。
しかし、GT以外では本当に崩れませんね。来年も牝馬路線で欠かせない1頭でしょう。
2着はDコスモマーベラス。
スタートはまずまずでしたが、前に行って揉まれることを嫌った安藤勝己騎手は抑えて中団後方へ。
そのまま脚を溜めて、直線では外へ持ち出し、一気に前へ襲い掛かりますが、
完全に抜け出したアドマイヤキッスを捕まえることはできませんでした。
距離を考えれば、無理に前に行かなかったことが功を奏したと言っていいでしょう。
2000Mでもやれることはわかりましたし、この馬もトップハンデを背負っての内容だけに、今後へ向けて道が広がったと思います。
愛知杯の回顧
3着はNソリッドプラチナム。アドマイヤキッスを意識してか、いつもより前目、中団での競馬。
直線では馬場の真ん中を通って伸びますが、3着が精一杯。
ハンデ差3キロもらっての結果ですから、上位2頭とは差があったのかもしれません。
マーメイドSほどの爆発的な末脚が見られませんでしたし、ちょっと中途半端な位置取りだった可能性も否定できません。
4着のBレクレドールは、直線で外から伸びてきましたが、外へ持ち出すのに時間がかかった分、届きませんでした。
Eニシノフジムスメは、先行してアドマイヤキッスをマークしますが、直線で失速して8着。
秋に入って精彩を欠いていますね。立て直すのは時間がかかりそうです。
勝ったアドマイヤキッスは、来年へ向けて再スタートを切る意味で最高のレースだったと思います。
相手が相手だっただけに、これだけでGTを勝てるかと言えば、少しインパクト不足のような印象は拭えませんが、
ソツなく競馬ができれば、上位争いできる力はありますし、期待したいと思います。
中京2歳S、良血ダイワスカーレット完勝
注目の中京2歳Sは、ダイワメジャーの半妹で、1番人気のダイワスカーレット(牝2、栗東・松田国英厩舎)が優勝しました。
スタートは立ち上がるような格好になりますが、安藤勝己騎手も「スタートは上手くないが、その後が速い」
と話しており、スッと2番手につけます。
そして、楽な手応えで軽々と先頭に立つと、後方から追い込むアドマイヤオーラの追撃を半馬身振り切って優勝しました。
着差以上に余裕のある競馬でした。とても牝馬とは思えませんね…これは相当な馬です。
来年、間違いなく牝馬クラシックの主役になってくる馬でしょう。
2着のアドマイヤオーラも3着に5馬身差をつけていますし、この2頭が抜けていたようです。
12月17日の回顧 フェアリーS
まずは、中山競馬場で行なわれた2歳牝馬による重賞・フェアリーS(GV)から。
勝ったのは13番人気で単勝万馬券の伏兵Eアポロティアラ。スタートから前を見ながら、中団の内を進みます。
3・4コーナーでもジッと内で我慢し、直線で前の馬が外へ持ち出した分のスペースが空くと、
そこを突いて一気に伸び、脚色の鈍った先行馬を捕らえて優勝。
またしても勝浦騎手が大波乱を演出しました。前走のサフラン賞では、12着と大敗していたこともあり、
人気が出ないのも無理はありません。
人気薄ということもあり、無理に前に行くことなく、ジッと溜めることができたからこその好結果。
展開が上手くハマった印象も否めず、真価を見るのは次走以降になるでしょう。
なお、荒れる印象のあるこのレースですが、二桁人気の優勝は創設年以来22年ぶりのこと。
2着は大外から伸びたMサンタフェソレイユ。スタート直後にポジションを下げ、じっくりと後方待機。
4コーナーでは大外へ持ち出し、一気に伸びてきます。
しかし、完全に抜け出したアポロティアラを差し切るには至らず。
勝ち馬がロスのない完璧な競馬だったのに対し、こちらは対象的にロスが目立った競馬。
それでの2着は立派ですが、相手が相手だっただけに、高評価はしづらいところですね。
500万でも差し損ねる馬ですし、今回は速いペースも味方した面もあるでしょう。
勝ち馬同様、真価を見るのは次走。
12月17日の回顧 フェアリーS
3着はBニシノマオ。
スタートから先行集団につけ、好位の内々を進みます。
直線で馬場の真ん中へ持ち出し、ジワジワと伸びますが、接戦の3着争いまで。
この馬自身の力は出し切ったと思いますが、上位2頭に展開が向いてしまったような印象。
短距離なら崩れませんし、このくらいの距離であれば、今後も要注意だと思います。
人気の一角Fカノヤザクラは5着。
パドックからテンションが高く、レースでも力んで走っていたように見えます。
直線での伸びが今ひとつだったのは、坂に加えてその辺も影響があるでしょう。
1番人気のNクーヴェルチュールは、終始後方で何もできず。
溜めていい脚を使えるタイプでもないので、こうなってしまうと苦しいですね。
例年の傾向通り、全体的にメンバーが低調な感が否めず、レースレベル自体も平凡な印象を受ける1戦でした。
クラシックへ向けて、期待できそうな馬は見当たりません。トライアルまででしょうね。
また、引退レースとなったコスモチーキーの大西騎手は、不利を受けてシンガリ負けの16着。
こういう結果になってしまい、残念でしたが…今までお疲れ様でした。次の舞台での活躍をお祈りしています。
12月17日の回顧 阪神C
続いて、新設重賞の阪神C(GU)は、Iフサイチリシャールが昨年の朝日杯FS以来、1年ぶりとなる復活勝利。
絶好のスタートを切りますが、好位グループでレースを進めます。
道中は前を見ながらじっくりと構え、直線に向いて追い出されるとジリジリと伸び、
残り100M付近で先に抜け出したマイネルスケルツィを交わして先頭に立つと、
後方から差を詰めたプリサイスマシーンを抑え込んで優勝しました。
近走の不振や、豪華メンバーが揃ったこともあり、GT馬が8番人気という低評価になりましたが、
それに反発するかのような快勝でした。距離に多少の不安はありましたが、むしろこのくらいの方が合うのでは、と思わせるレースぶり。
今後は、マイル周辺を中心に使われる可能性が高そうですが、まだ3歳馬だけに、来年へと楽しみが広がるレースでした。
実力馬の復活で、マイル路線は盛り上がりそうです。
2着にはFプリサイスマシーン。こちらも好スタートで勝ち馬と同じような位置を進みます。
直線へ向いたときには、フサイチリシャールの直後の位置取り。
しかし、やや前が壁になり、追い出しが少し遅れます。
内にスペースを見つけて、前を追いましたが、わずかに及ばず。
いい脚で伸びてきてはいましたが、やはり直線で追い出しがワンテンポ遅れた分、届きませんでした。
スムーズな競馬であれば、差し切っていたでしょうし、ちょっともったいなかったですね。
しかし、7歳ながら衰えも見えませんし、来年以降もマイル周辺の重賞で楽しみな存在です。
12月17日の回顧 阪神C
3着にLマイネルスケルツィ。スタートから2番手と早めの競馬で、直線に向いたときには早々と先頭に立ちます。
残り200M手前で一旦は抜け出したものの、後ろから来た2頭に差されてしまいました。
良い内容だったと思いますが、あと一歩でしたね。
豊さんもさすがの騎乗でしたし、馬自身も早め先頭に立ちながら、交わされてからもしぶとく粘ったと思います。
右回りなら非常に安定していて、崩れませんね。こちらも3歳ですし、来年のマイル路線で楽しみな存在です。
GT馬のJアサクサデンエンが4着。秋2戦が不完全燃焼も、今回はいい脚を使ってよく追い込みました。
古豪健在をアピールしましたし、来年も期待できそう。
Oシンボリグランは、直線向いてここから、というところで伸びがありませんでした。
阪神の馬場を考慮して、早めに行ったんでしょうけど…持ち味を生かせなかった印象。
Eコートマスターピースは9着。
今回は少し出遅れ気味で、直線でも見せ場すらなし。前走同様、日本の馬場に対応し切れなかったようですね。
Qオレハマッテルゼは同着の14着。直線に向いたときの手応えは素晴らしかったのですが、追ってからサッパリ。
右回り重賞では、よほど相手に恵まれない限りは静観が妥当でしょうね。左回りで見直してみたいところ。
記念すべき第1回目のレースとなった阪神Cですが、なかなか好メンバーが揃って、いいレースだったと思います。
勝ったフサイチリシャールは、ようやく適所を見つけたと言っていいかもしれません。
3着のマイネルスケルツィとともに、ここでも3歳馬の層の厚さを見せ付けられた感があります。来年が本当に楽しみですね。
12月23日の回顧 中山大障害
勝ったのは、スタートから終始先頭を走ったBマルカラスカル。スタートからスッと先頭に立ち、他馬を引き離しての逃げ。
そのリードを保ちながら直線へ向くと、後続に全く付け入る隙を与えず、6馬身差の圧勝でした。
これで障害戦では5戦4勝3着1回というほぼ完璧な成績。2月の淀ジャンプSを快勝した後、球節炎で休養。
脚元が弱いことを考慮し、障害練習だけでなく、平地のレースを2戦叩いての中山大障害制覇となりました。
西谷騎手と瀬戸口厩舎のコンビは、1998年に勝ったゴッドスピードと同じ。
西谷騎手は、レース後のインタビューで男泣きし、来年に定年引退となる瀬戸口調教師に、一足早いクリスマスプレゼントとなりました。
主役不在の混戦でしたが、新たな主役候補の誕生。年齢的にもさらに活躍が期待できますし、
今度はテイエムドラゴンやスプリングゲントといったまだ見ぬ強豪との対決も楽しみです。
2着にはJメルシーエイタイム。道中は後方に控え、じっくりと前を見ながらの競馬。
徐々に進出していき、最後の障害手前で一気に2番手に上がります。
直線では、懸命に前を追いましたが、脚色が完全に鈍ってしまい、2着確保がやっと。昨年と同じ結果になってしまいました。
鞍上の小坂騎手は、重賞騎乗機会6連勝を狙いましたが、今回は勝ち馬が強すぎましたね。
3着のFアグネスハットは、後方から直線でよく差を詰めました。しかし、もたれるところがあって、まだまだ完成し切っていない印象。
能力はありそうですし、今後の障害界に欠かせない存在になりそう。
4着のOテレジェニックは、今回は先行策。
前に行った馬は、勝ち馬以外は沈んでいるので…騎手は満足しているようですが、この馬のファンとしては納得しづらいレース。
また、これで中山大障害は3年連続4着となりますが、全て6番人気だったりします。
ここで勝てないとなると、さすがに苦しいかもしれませんね。
4歳世代の弱さが嘆かれる中、今回の中山大障害は1〜3着が4歳と障害馬は強いですね。
マルカラスカルは、来年も楽しみな存在になりそうですし、来春の中山グランドジャンプでも楽しみです。
テイエムドラゴンが復活し、3連覇を狙っているカラジも出走してくれば、相当盛り上がりそうですね。
12月23日の回顧 ラジオNIKKEI賞
続いて、阪神競馬場で行なわれたクラシックへの登竜門・ラジオNIKKEI賞(GV)ですが、
勝ったのは断然人気のBフサイチホウオー。
スタートはまずまずで、好位に付けますが、各馬が前に行くのを見ながら中団までポジションを下げます。
4コーナーから楽な手応えで前に取り付いて直線へ向かうと、ムチが入って内にヨレるシーンがありましたが、
先に抜け出したヴィクトリーをわずかに交わして優勝。無傷の3連勝を飾りましたが…まだまだ若いですね。
内にヨレたシーンは被害馬の鞍上がアクション仮面こと四位だったこともあり、
一歩間違えれば降着になってもおかしくないものでした。
能力の高さは疑いようがないものの、クラシックへ向けて、課題は少なくありません。
しかし、東京以外のコースでも問題ないところを証明しましたし、中団で控える競馬もできたことで、
収穫もあったように思います。
2着にはJヴィクトリー。
スタートは今ひとつだったこともあり、武豊騎手は抑える競馬を試みますが、ややかかり気味に先行して2番手へ。
向こう正面でもしばらくかかりっ放しでしたが、何とか折り合いを付けます。
折り合ってからは、スムーズで、直線入り口で早めに先頭に立つと、そのまま粘り込みを狙います。
しかし、最後は外から急追したフサイチホウオーに差されてしまいました。
恐らくは、先を見据えて控える競馬をしたかったのでしょうけど、あれだけ口割って走りながら2着ですし、素質は高そうです。
ただ、この馬もまだ気性面に課題が残る感じ。
リンカーンと違って、ここまでは前で競馬をしていますが、その辺の脚質も含めて、これからのレースに注目です。
12月23日の回顧 ラジオNIKKEI賞
3着にFナムラマース。
スタートから中団前のポジションに付け、好位集団の直後というレース。
4コーナー辺りから手が動き出しますが、なかなか伸びがなく、不利もあって前との差が広がってしまいましたが、
もう一度伸びて3着に食い込みました。久々の分か、追い出してからの反応がイマイチでしたね。
エンジンがかかり出した時に、不利でブレーキをかけることになったのは痛かったと思います。
ただ、あれがなかったとしても、脚色から勝つまでは厳しかったかもしれません。
スムーズなら、もう少し差は詰まっていたでしょうし、クラシックへ向け、まだまだ見限れません。
4着のGマイネルソリストは、個人的に◎で期待していたので、控える競馬にはガッカリしました…
距離を考慮してとのことですが、追い比べになって勝てるほどの末脚はないですし、積極的に行く馬がいなかったことからも、
勝つには逃げるしかなかったように感じるだけに、岩田騎手の乗り方には不満ですね。
上位2頭は、まだ完成度という点では未熟な感はあるものの、良血らしく将来的には非常に期待できそうな印象です。
課題が多い分、ここで結果を出せたのは大きいですね。来年のクラシックでは、確実に上位争いになってくるでしょう。
有馬記念の回顧
今日は中山競馬場で、1年を締めくくるグランプリ・有馬記念(GT)が行われました。
これを最後に引退する最強馬Cディープインパクトが見事に優勝し、有終の美を飾りました!
スタートからいつものように後方へ下げ、前を見ながら後方3番手でレースを進めます。
はやる気持ちを武豊騎手がなだめるように、じっくりと後方で折り合いを付け、向こう正面へ向かいます。
動いたのは3コーナー手前ですが、馬なりのまま外を通ってスーッと中団グループの直後へ。
4コーナーから直線へ向かいながら追い出されると、直線で早々と前を捕らえ、
残り200Mで完全に抜け出し、最後は軽く流すほどの余裕も見せる大楽勝。
昨年のリベンジを果たすと共に、歴代最多タイのGT7勝目をあげ、引退の花道を飾りました。
この馬の強さを疑った自分を恥じるばかりの完勝でした。上がり3ハロンのタイムは33.8秒というダントツの末脚を披露。
速いペースで逃げたアドマイヤメインはともかく、先行集団につけた馬が上位を占める中、後方から一気のマクリで勝ったのは、
この馬だからこそ出来る芸当。これで引退というのが、本当にもったいなく感じるほどの強さでした。
来年は、種牡馬として新たな戦いが待っていますが、父の末脚を引き継いだ名馬の誕生を期待します。本当にお疲れ様でした。
2着には@ポップロック。スタートから前に行く先行集団の直後に付け、向こう正面では先行集団に並ぶような位置取りになります。
ジッと追い出しを我慢し、直線へ向いてこれからというところで、前が壁になってしまいますが、馬場の真ん中へ持ち出すと、
素晴らしい伸び脚を見せて2着に突っ込みました。
前走で海外GT2着とはいえ、軽ハンデに恵まれてのものだっただけに、半信半疑ではありましたが、
強豪相手に、不利がありながらもこの競馬は本当に立派でした。
最内枠を生かし、ロスなくレースを進めたペリエ騎手も上手かったですが、馬自身の成長に本当に驚かされました。
2500Mという距離の相性も素晴らしいですね。不利がなくとも、勝つまでは厳しいレースでしたが、先が楽しみになりましたね。
今年に入った時点では500万条件馬だったという遅れてきた大物候補が、来年は主役まで登り詰める可能性も低くなさそう。
有馬記念の回顧
3着が先行したDダイワメジャー。今日も早めのポジションに付け、好位2番手でのレース。
安藤勝己騎手が内の経済コースを通り、直線では一瞬だけ先頭に立ちますが、
外からディープインパクトに早々と差し切られてしまい、 さらに直後に付けていたポップロックにも交わされ、
ゴール前で接戦の3着争いがやっとでした。
これだけ完璧な競馬をし、勝ちパターンに持ち込んで負けたのですから、これは相手が上だったというしかありません。
しかし、不安視された距離も克服し、この馬自身も力を着けていることは明らかです。
来年も現役を続け、ドバイWCへの挑戦も視野に入れられています。
年が明ければ6歳を迎えますが、衰えるどころか、まだ進化を続けているようにも感じられるだけに、来年も活躍してくれそうです。
4着にはBドリームパスポート。スタートの出はさほど良くなく、中団グループに控えて前を見ながらの競馬。
内の経済コースを通りながらコーナーを回りますが、前が壁になって追い出しが遅くなってしまい、ようやく差を詰めた頃には、
完全に前が抜け出しており、僅差の3着争いまで。
あそこで追い出しが遅れてしまったのは致命的でしたね…まともだったら、3着には上がっていたはずですが、これも競馬。
ついにデビューからの連続複勝圏内率100%の記録が終わってしまいましたが、ほとんど3着に等しい4着ですし、
この馬の価値を下げるような敗戦ではありません。来年も、主役候補の1頭として、その走りには期待がかかります。
あとは、主戦騎手の固定が課題でしょうか…
二冠馬のGメイショウサムソンは、混戦の3着争いから離された5着。
前回と違い、好位に取り付いて早めに先頭を捕まえに行く競馬でしたが…直線に向いてからの伸び脚が今ひとつでした。
前回は不満だった石橋騎手の騎乗も、直線でちょっと真っ直ぐ走らせることができなかったくらいで、
あとはさほど問題のある騎乗でなかっただけに、馬自身が完全にリズムを崩してしまっているという印象。
ここまで15戦もしているツケが、ここに来て出ているような…
また、坂の辺りでの止まり方が目立ったことを考えると、距離が長いのかもしれませんね。
血統面から受ける印象とは違い、ダービーを勝っているとはいえ、実際には中距離馬かもしれません。
有馬記念の回顧
他の馬についても簡単に…6着のAデルタブルースは、好位を追走するも、こちらも直線での伸びがありませんでした。
接触のアクシデントがなくても、突き抜けるほどの脚はなかったように見えます。
7着のHトウショウナイトは、終始外を通らされる厳しい競馬。位置取りも少し後ろだったかもしれません。
相手も強かったですし、ややロスの目立つ競馬では、この結果も仕方ありません。
8着のKアドマイヤフジは、骨折明けながら頑張った方でしょう。順調なら、もう少し上に来られたはず。
ディープ世代最後の砦として、来年に期待です。
9着のIアドマイヤメインは、大逃げで実力を出し切っての結果。
9着とは言うものの、実際には2着とわずかに0.4秒差ですから、数字以上に止まってはいません。来年も楽しみです。
10着のEスイープトウショウは、ゲート入りでゴネ、出遅れて最後方追走という、最後までこの馬らしい競馬。
しかし、全盛期の脚は全くと言っていいほど見られなくなってしまいました。
こちらもお疲れ様でした。繁殖としての活躍に期待です。
11着のFコスモバルクは、想像より後ろの位置取りで、好位集団に行けませんでした。
すでにコーナーでは鞍上の手も激しく動いていましたし、連戦の疲れでしょうか…こうなると厳しいですね。
12着のJスウィフトカレントは、シンガリ追走で2位の上がりを使いましたが、見せ場すらなし。
こちらも使い詰めでしたし、勝負になる状態でなかったため、着狙いの競馬を選んだと考えるのが自然。
13着のLウインジェネラーレは中団〜後方のまま。まだ本調子になく、衰えも見え始めているだけに、復活は厳しいか。
14着のMトーセンシャナオーは、好位追走も直線で後退。完全に実力負けでしょう。GTでは厳しそうです。
勝ったディープについては、もはやあれこれ語る必要もないですが、今回は強いと言われた3歳世代が馬券に絡めず、
5歳世代が頑張りました。まだ力関係は何とも言えませんが、来年もこの2つの世代の有力馬が、競馬界を引っ張ることになりそう。
4歳世代は…まず2頭しか出走していない(しかも1頭は長期休養明け)のでは、話になりません。来年以降の巻き返しを期待します。
紅白やっぱり撃チン 史上ワースト視聴率39.8%
1月3日8時1分配信 スポーツ報知
昨年大みそかの「第57回NHK紅白歌合戦」の視聴率が第1部が30・6%、第2部が39・8%と、ともに前回を下回ったことが2日、ビデオリサーチ(関東地区)の調べで分かった。第1部は過去最低、第2部もワースト2位。
DJOZMAの女性バックダンサーが、裸に見えるボディースーツで登場したことへの抗議や問い合わせは、1日夜までに750件に上った。
また、リハーサル中に倒れた男性職員が、1日午後に亡くなった。
前回の勢いはどこへ。“国民的番組”の視聴率が再び30%台に転落した。
午後7時20分からの第1部は1990年と並び過去最低。同9時半からの第2部も2004年の39・3%に次ぐ低さとなった。
05年の前回は、司会に民放の顔ともいえる、みのもんた(62)を抜てき。
02年から続いた下落傾向に歯止めをかけ、第1部35・4%、第2部42・9%と盛り返した。
原田豊彦放送総局長も、昨年の紅白直前の会見で「去年(05年)は勢いがあった。今年につながってくれれば」と期待したが、前回比は第1部が4・8、第2部が3・1ポイントダウンと、数字には表れなかった。
関西地区も第1部が28・5%で過去最低タイ、第2部が37・6%でワースト記録を更新。
鈴木明・エンターテインメント番組部長は「多メディア多チャンネル化が進むなか、相当数の方にお楽しみいただけたと思う」
と手応えを強調し、視聴率ダウンには触れなかった。
「目玉不在」のレッテルを覆せなかった。吉田拓郎、松任谷由実、矢沢永吉、宇多田ヒカルら大物の辞退が続出。
それでも、吉田豊久チーフプロデューサーは「敵はいない。勝てると思っている」と強気だった。
小林幸子(53)とDJOZMAの対決を「紅白のヘソ」としたが、OZMAの演出が視聴者の怒りを招くという想定外の結果となった。
直前まで「交渉中も含め、10人くらいいる」とされていたサプライズゲストも印象が薄く、同局関係者さえ「結局、誰だったのか」と首をかしげた。
「歌重視」が主眼とはいえ、出場歌手で視聴者を引きつけられない限り、再び下落傾向に逆戻りしそうだ。
紅白泣いた…第2部平均視聴率が歴代ワースト2位の39.8%
1月3日8時0分配信 サンケイスポーツ
視聴率50%を割った平成12年から続く長期低落傾向に、歯止めがかからなかった。
第2部がワースト2位なら、午後7時20分からの第1部は、平成2年と並ぶ過去最低を記録。
関西地区にいたっては、第1部が28.5%で過去最低タイ、第2部が37.6%でワースト記録を更新してしまった。
NHK制作局の鈴木明エンターテインメント番組部長は2日、「番組全体を通して歌の持つ力、番組テーマが表現できたと考えています」
などと文書でコメントしたが、空しさは禁じえない。
司会に民放の視聴率男、みのもんた(61)を起用し、戦後60年企画や視聴者参加型のスキウタアンケートなどを実施した一昨年に比べ
、昨年の紅白は、当初から“地味”“目玉なし”と言われてきた。
それに対し制作陣は、「原点に返る」「歌を大切にする」と強調。
出場歌手を前年の60組から54組に減らし、歌の紹介や余韻などに時間をとる演出に方向転換。
「歌ありき」の姿勢を、北島三郎(70)ら一部の歌手は大いに評価した。
だが、目標に掲げた「5分に1回のサプライズ」演出は滑り気味で、当日のサプライズといえば、DJ OZMA(年齢非公表)のバック
ダンサーの“全裸騒動”一色に。視聴者からの抗議殺到という思わぬ結果を招いてしまった。
一方、裏番組では、TBS系「K−1」が、前年までのライバル、フジ系「PRIDE男祭り」の撤退により唯一の格闘技番組となり、“
棚からぼた餅”状態。日本テレビ系、テレビ朝日系の両バラエティーは目新しさに欠け、紅白を含め数字を下げた枠が多い中で、
テレビ東京系「にっぽんの歌」は前年と同じ9.3%をキープした。
「愛」と「絆」をテーマに掲げた昨年の紅白。もはや“年末の風物詩”に対する視聴者の「愛」は消え、「絆」も失われてしまったのか。
NHKお粗末釈明「知りませんでした」
1月3日10時5分配信 デイリースポーツ
12月31日に行われた「第57回NHK紅白歌合戦」の平均視聴率が2日、ビデオリサーチから発表され、
関東地区で第1部が30.6%と90年と並ぶ過去最低で、関西地区で28.5%と過去最低タイ、
午後9時30分からの第2部が関東地区で39.8%と04年の39.3%に次ぐワースト2位、
関西では04年の38.6%を下回る史上最低だった。
また、裸に見えるボディースーツの女性を従えたDJ OZMAの過激なステージへの抗議は、1日午後11時までに750件に上った。
NHKは公式HPで「放送まで知りませんでした」と釈明。抗議殺到に加え、数字の低調と年明けから“踏んだり蹴ったり”となった。
低調な数字がNHKのショックに輪をかけた。OZMAのステージへの抗議殺到に続き、視聴率は東西で厳しい現実を突きつけられた。
“みの効果”で巻き返しに成功した05年に続き、さらなるアップを狙ったが…。
ふたを開けてみれば歴代ワースト2位となる39・8%と04年に続く40%割れ。関西に至っては史上最低を記録してしまった。
05年は、みのもんた(62)が白組司会で42・9%をマーク。低落傾向に歯止めをかけた。
今回は8年ぶりにSMAPの中居正広(34)を起用し、紅組の仲間由紀恵(27)とフレッシュコンビを結成。
出演者もリハーサルから暴走発言を繰り返したOZMAに加え、森進一(59)・森昌子(48)元夫婦が離婚後初共演するなど、話題は
少なくなかった。
NHKお粗末釈明「知りませんでした」
1月3日10時5分配信 デイリースポーツ
期待のOZMAが“地雷”となった。バックダンサーの女性が衣装を脱いで下着姿に。
そして、最後は“おっぱい丸出し”で踊る過激な演出(実際はボディースーツ)となったことで、放送直後から苦情が殺到。
番組中に総合司会の三宅民夫アナウンサー(54)が前代未聞の生謝罪をした。
NHK側はこの日までに、HP上で「このような姿になるということは放送まで知りませんでした」と釈明。
OZMAの所属レコード会社も「(演出は)知らなかった」とし、実際にリハーサルは“下着まで”だったという情報も。
確信犯?のOZMAに怒りをぶつけるように「今回の紅白のテーマにふさわしくないパフォーマンスだったと考えています。
一部の視聴者の皆さまに不快な思いをおかけしたことを改めておわび申し上げます」と謝罪した。
OZMAのコメントはないものの、“うり二つ”の氣志團・綾小路翔は元日に更新したブログで
「昨年はありがとう。今年もよろしくな!おまえらにとって素敵な1年になりますように」と記したのみ。
裏番組のTBS・MBS系「K-1プレミアム2006格闘技史上最大の祭典Dynamite!!」が平均19・9%をマークするなど、民放の追い上げは年々増している。
苦しい立場に追い込まれた“国民的番組”が、首位の座から陥落する日は近いかもしれない。
過剰演出のOZMAをNHK突き放す
1月3日6時5分配信 スポーツニッポン
昨年大みそか放送のNHK「第57回紅白歌合戦」でDJ OZMA(本名と年齢は非公表)が、
裸に見える衣装を着た女性ダンサーを登場させた演出をめぐり、視聴者からの抗議や問い合わせが約750件に上ることが2日分かった。
NHKは公式HPに謝罪文を掲載するなど対応に追われた。DJ OZMAは今後、同局に“出入り禁止”の可能性もある。
また、番組の平均視聴率が発表され、問題の場面があった第2部は39・8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)でワースト2位だった。
紅白を盛り上げようと強行したDJ OZMAの“ストリップ演出”。
NHKによると、元日の午後11時までに東京の視聴者コールセンターに寄せられた抗議や問い合わせは約750件。
内容は「ふざけすぎだ」「子供も見ている時間帯の演出として、いかがなものか」「子供がびっくりしていた」
など批判的意見がほとんど。
今後、地方局への電話や、メールなどで寄せられた声などの集計がそろえば、1000件を超える可能性がある。
NHKでは紅白の公式HPトップに「衣装の最終チェックであるリハーサルでは放送のような姿ではありませんでした。
今回の紅白のテーマにふさわしくないパフォーマンスだったと考えます」と謝罪コメント。
また、番組責任者の制作局第2制作センターエンターテインメント番組・鈴木明部長の名で、「第57回NHK紅白歌合戦を終えて」
と題されたコメントを出し、「一部、視聴者の皆さまに不快な思いをおかけしたことを、改めておわび申し上げます」との一文が入れられた。
紅白では過去にも、サザンオールスターズによる三波春夫さん風衣装(82年)、とんねるずのパンツ1枚(91年)、本木雅弘によるコンドームパフォーマンス(92年)など、局側に極秘で歌手側が決行したサプライズがあった。
本木はその後、歌手として出場したことはなく、サザンは翌83年の出場以来、紅白のステージには上がっていない。
NHK演出大失パイ 「DJ OZMA」に猛抗議750件
1月3日8時1分配信 スポーツ報知
年が明けても、OZMAの仰天ステージに対する抗議の電話が鳴りやむことはなかった。
抗議は、大みそかだけで約250件。元日になってからも約500件が殺到し、同日午後11時までに計750件。
この件数は、NHKの視聴者コールセンターに電話で寄せられたものだけで、
つながらなかった場合や地方局などへの電話などを含めると、トータルでは相当数に及ぶことになる。
NHKは、放送中に異例の謝罪をしたが、番組ホームページでも改めて「放送まで知りませんでした。
紅白のテーマにふさわしくないパフォーマンスだった。
不快な思いをおかけして誠に申し訳ないと考えております」と謝罪文を掲載。
OZMAは、リハーサル初日に「NHKは『(開チンを)やるよ』と言っても信じてくれない。
僕を出したことを後悔すると思う」と、冗談交じりに“予告”していたが、現実のものとなった。
OZMAは紅白終了後、TBS系の生番組に出演。紅白と同じくダンサーはヌードスーツを着用してパフォーマンス。
深夜の放送ということもあり抗議はなかったが、TBSも「本番まで聞いてなかった。紅白の騒ぎも知らなかった」としている。
OZMA単独の“暴挙”には変わりないが、全国ツアーで同じパフォーマンスを見せていたことなどを考えると、
NHKのアーティストとの連携不足、認識不足を露呈したことにもなる。
一昨年まで行っていた紅白の再放送は、今年は予定されておらず、NHKでOZMAのパフォーマンスがお蔵入りすることは確実。
4日には橋本元一会長が年頭あいさつを行う。視聴率下落とともに、責任を問われることになりそうだ。
視聴者怒った!DJ OZMAの紅白ハレンチ演出に抗議750件
1月3日8時0分配信 サンケイスポーツ
昨年大みそかに放送された「第57回NHK紅白歌合戦」で、
DJ OZMAのパフォーマンス中、女性ダンサーが着用したボディースーツが全裸のように見えたことに対し、
1日午後11時までに、NHK視聴者コールセンターに計750件の抗議や問い合わせの電話が寄せられていたことが2日、分かった。
NHKによると、OZMAのパフォーマンス中から電話が鳴り始め、大みそかの番組終了の午後11時45分までに252件に。
内容は「ふざけすぎだ」「ボディースーツとはいえ、あの衣装は子供の見ている時間にはふさわしくない」などで、1日までにさらに約5
00件が上積みされた。
「演出はOZMAの独断で行われた」とするNHKは、番組終了直後に所属事務所とレコード会社に口頭で抗議。
当初は、「出入り禁止にすべき」と声を荒らげる紅白スタッフもいたが、現時点では、“懲罰”の話は出ていないよう。
NHKはこの日、鈴木部長が「視聴者の皆さまに不快な思いをおかけしたことを改めてお詫び申し上げます」と謝罪した。
一方、OZMAが「友人」と称する同一人物、人気バンド、氣志團の綾小路翔は1日に公式HPで「明けましておめでとう。
昨年はありがとう。今年もよろしくな!」などとあいさつ。騒動に対する言葉はなかった。
トラブルメーカーとなってしまったOZMAだが、4日に明らかになる歌手別視聴率がどうなるか注目だ。
秋山「タイムと言われてタイムする格闘家はいない」=Dynamite!!
2007年1月3日(水) 0時11分 スポーツナビ
大みそか「K−1 PREMIUM 2006 Dynamite!!」(京セラドーム大阪)から一夜明けた翌1日、大阪市内のホテルで記者会見が行われた。
会見には谷川貞治K−1イベントプロデューサー、秋山成勲(日本/フリー)が出席。
谷川EPは「いろんな試合があって、いろんな課題も残ったんですが……。
結果的には、いいイベントになったんじゃないかと思います」と大会を振り返った。
「課題」が浮き彫りになった。試合中、桜庭は「秋山の体に油のようなものがついている。チェックしてほしい」と何度もタイムのポーズ
を取り、レフェリーにチェックを求めたが要求は通らなかった。
桜庭の抗議について谷川EPは「昨夜、興奮した中で話しただけ。その後はしゃべっていない。また連絡を取っていこうと思っている」と
述べるにとどまった。谷川EPは今年、アメリカに本格的に進出することも視野に入れていることも示唆。
隣りに座る秋山には「チャンピオンとしてHERO’Sを引っ張っていってほしい」と大きな期待を寄せた。
秋山は「何かを言っているのは分かったけれど言葉までは聞こえなかった。
それに試合中にタイムと言われてタイムする格闘家はいない。興奮もしてますし。接近戦で止まるヤツはいないですよ」と見解を述べた。
秋山のけがは右尺骨(しゃっこつ)の骨折だった。
「試合のどの場面でけがしたのかは分からない。全治には5〜6週間はかかるんじゃないかな」と語った。
秋山は2006年を振り返り、「一生懸命につっ走った1年でした。結果だけみれば、いい形で終われたと思う。
最後の最後でけがをしてしまったけれど、それも初心に戻れという啓示だと思ってしっかり治したい」と前向きだ。
「2007年は自分の階級でHERO‘Sを盛り上げていきたい」と決意を新たにした秋山。
今年はライトヘビー級王者として追われる立場となった。秋山にも新たな試練が待っている。
箱根駅伝 順大、2年連続の往路優勝 5区の今井が逆転
1月3日10時24分配信 毎日新聞
第83回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は2日、東京・大手町から神奈川・箱根町までの往路が行われた。
5区間108.0キロに関東地区の19校と関東学生連盟選抜の計20チームが出場し、順大が5時間33分13秒で2年連続8回目の往
路優勝を果たした。東海大が1分42秒差の2位。
日体大が3位に続き、昨年初の総合優勝を果たした亜大は13位だった。
順大は1区が14位の滑り出しだったが、徐々に浮上。4区の佐藤秀和(2年・仙台育英)が区間賞で5位に押し上げ、5区の今井正人(
4年・原町)が4分9秒リードされていた東海大を逆転した。
今井は3年連続5区の区間賞を獲得し、自身が昨年マークした区間新記録を25秒更新した。
3日は箱根からの復路5区間109.9キロが争われ、総合優勝が決まる。(スタート時の気象=曇り、気温10度、無風)
◇経過…東海大、4区までは首位
東海大がスタートから飛ばした。1区の佐藤が2キロ手前から独走し、区間新記録。
2区の伊達も区間2位の走りでリードを広げ、4区までは首位を維持した。
順大は1区の中村が、集団のスローペースに戸惑って14位。しかし、じわじわと差を縮める。
4区の佐藤が4人を抜いて5位に浮上し、上りを得意とする5区の今井につないだ。今井は山道に入ってから、本領を発揮。
次々と順位を上げ、16キロ付近で東海大・石田を捕らえてトップに立ち、そのまま逃げ切った。
日体大は5区の北村が序盤に今井と競り合い、3人を抜いて3位に。早大が各区間で粘って、4位に入った。
▽日体大・別府健至監督 良くて1位、悪くて3〜5位と思っていた。許容範囲内。復路は6区の流れ次第で決まる。
▽亜大・岡田正裕監督(昨年は総合優勝)惨敗です。選手は力を発揮できず、流れを作れなかった。
復路でできるだけばん回したい。一つずつ確実に上がっていくしかない。
箱根駅伝 順大、2年連続の往路優勝 5区の今井が逆転
◇「山登りのスペシャリスト」、区間新の快走
4区終了時で先頭の東海大との差は4分9秒。順大・今井は「正直、トップには届かないなあと思った」という。
だが、「今井がいるから焦りはなかった」と順大・仲村監督が振り返ったように、追い上げへの期待を背負った
「山登りのスペシャリスト」は今年も驚きの走りを見せてくれた。路面をバンバンけらず、スッスッと滑らかに足を運ぶ。
仲村監督が「クロスカントリーに適した走り」と評するひざへの負担が少ない独特の走法でひたひたと追い上げる。
864メートルの高低差がある坂道を平地を走っているかのように「どんどん進み」、16キロ付近で東海大の左側に出ると涼しげな表情でかわした。
山頂付近でやや苦しそうな顔を見せたが、終わってみれば2位に1分42秒の差をつけ、1、2区の出遅れを取り戻してみせた。
1年生の時は2区を走ったが、山登りへの適正を見いだされ2年生から5区を任された。
1年目に11人抜きをし、山登り3年間で計20人を抜いた。今季はけがもなく順調な仕上がり。
「自分を成長させてくれた」という最後の箱根の山登りで集大成の走りができ、笑みがこぼれた。
しかし、まだ本心からは喜べない。昨年も往路を制したが、復路で伸びなかった。
「目標は総合優勝。気は抜けない」。主将の顔に戻った。
○…東海大の1区・佐藤が1時間1分6秒の区間新記録。早大の渡辺康幸監督が94年に出したタイムを7秒縮めた。
13キロ過ぎに足のけいれんで顔をしかめる場面もあったが、「気合で走り切った。流れを作りたかった」とレース直後は安堵(あんど)
の表情。記録を破られた渡辺監督は「僕のときは競り合いの中で出た記録。佐藤君は1人で出した記録で、すごい」とほめたたえた。
ただ、佐藤は往路優勝を逃したことがよほど悔しかったのか、終了後の会見を拒否。
そんなエースを大崎栄コーチは「2位になり、自分の記録を喜べないようだ」とかばった。
“オシム節”は今年も健在、アジア杯3連覇へ「100の努力」
2007年1月1日(月) 8時1分 サンケイスポーツ
いよいよオシム・ジャパンが本格的に始動する。
日本代表監督として初めて迎える新年。景気のいい言葉を期待したいところだが、口をつくのは今年も変わらぬ“オシム節”だった。
「希望や夢と現実は別のもの。“新しい年には、日本代表はもっと強いチームになります”などと簡単にお約束する気分ではない。
夢の話をするよりも、客観的にどういう現実の上にわれわれが立ち、そこから出発するのかを話したい」
めでたい正月とはいえ、オシム監督には、新年の誓いも初夢もない。だがそれも揺るぎない信念からだ。
「2010年W杯の予選を突破することが基本目標」。昨夏、日本サッカー界から託された責務のためには何がベストか−。
そのことだけを考え、今年も楽観的なセリフは口にしない。「現在と同じ力では、予選の突破は難しい」
W杯には3大会連続出場中、しかもアジア杯では2大会連続優勝中と成果を残している日本に対して
厳しい見方にもみえるが、オシム監督は自信を持って断言する。
「同じ日本代表という名でも、今は別の新しいチーム。日本以外のアジア諸国のサッカーの水準も急激に進歩している。
シリア、バーレーン、イラクも国際社会に復帰。豪州もアジアに加わった。北朝鮮も中国も侮れない。
ジーコが王者になった時代と、アジアの環境は変わってきている」今年最大の目標は7月のアジア杯。
1次リーグはカタール、UAE、ベトナムと同組に決まったが、3連覇どころか1次リーグ突破の難しささえ説く。
もちろん、戦い抜く自信がないからの言葉ではない。「日本はドイツW杯メンバーから半分以上変わったが、ポジティブな面もある。
常に100の努力をする姿勢だ。前から代表の選手も、以前より多く自分の力を出そうという姿勢を見せている」
選手たちのひたむきな姿勢には、高い評価を与える。
今年も1年間、その厳しい“オシム節”は不変でも、選手たちは南アフリカへ向けて変化を遂げていくはずだ。
2010W杯アジア予選、今の力では突破は難しい…オシム監督インタビュー
新年の抱負。普通、それは、夢と希望に満ちあふれたものになる。
しかし、日本代表イビチャ・オシム監督(65)のそれは、絶望感ばかりが漂う。
「今の力では10年南アフリカW杯アジア予選を突破することは難しい。夢と現実は別のものです」
名将は、厳しい現実を知ることが夢に近づく第一歩と訴える。
現実主義者、いや、悲観論者というべきだろうか。
晴れの正月インタビューでも、オシム監督から、威勢のいい言葉が聞かれることは、一切なかった。
「日本代表は、今の力では2010年W杯アジア予選を突破することは難しい」
サポーターにとって、ショッキングな言葉だ。指揮官は、その理由を淡々と説明した。
「オーストラリアがアジアサッカー連盟(AFC)に加わりました。シリア、バーレーン、イラク、タイが力を伸ばしています。
韓国、サウジアラビア、イラン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)など従来の強豪国は、もちろん侮れません。
アジアサッカーは急激に進歩しています。ジーコ前監督(53)がアジア杯王者になった時(04年)と時代は違うのです。
ジーコ前監督はアジアチャンピオンという大きな足跡を残した。しかし、その時のチームと、今のチームは違います。
日本代表という同じ名前のチームですが」
ちょうど1年前。当時、日本代表を率いていたジーコ前監督はオシム監督とは対照的に極めて前向きに話した。
「ドイツW杯では絶対に優勝するんだ、と考えている」前指揮官の熱い口調に、日本中は夢と希望にあふれていた。
だが、しかし…。結果は1次リーグ敗退だった。
「私にも夢はあります。こんな夢を見た、と話しをすることもできるが、それは正常な人間のすることではありません。
私は、客観的に考えたことを話します。夢と現実は別のものなのです」
オシム監督は、日本代表監督という大きな役割を、真正面から受け止めている。
2010W杯アジア予選、今の力では突破は難しい…オシム監督インタビュー
「日本代表監督を務めることは名誉ですが、それだけではありません。責任、プレッシャーの大きさを知っていますか?
そのようなことを考えない人だけが幸せになれる。私は、今、100%幸せとは言えない。
幸せのみ感じる人は、やはり正常ではありません」
78年に現役を引退。同年、サラエボのゼレズニチャルでコーチとなり、指導者の道を歩み始めた。
07年は30年目。節目の年だ。経験豊かな指揮官は、あくまで冷静に語る。
「サッカーは常に進歩しています。それは永遠に続きます。
日本のサッカーは進歩していますが、世界のサッカーも進歩しているのです。
日本が大またで歩いても簡単に追いつきません。それに余りに大またで歩くと転んでしまいます。
一気にジャンプすると追いつける、と考えてはいけません」
では、実際にどうすれば、日本は世界に近づくことができるのだろうか。
オシム監督は、具体的な弱点と、強化プランの一端を明かした。
「現在、FWに問題があります。つまり、決定力です。1―0で勝つより、5―0で勝つ方がいいという単純な問題ではありません」
長年、日本サッカー界の課題である決定力不足は、名将といえども一朝一夕には解決できない。
強固な守備、そして、DFラインからのビルドアップのレベルアップを強く訴える。
「守備については相手の戦い方によって変わりますが、基本的には1人の相手FWには1人のストッパーに任せたい。
相手がどんなに強力なFWでも1人で抑えられれば中盤でパスをつなげます。
そして、古典的なストッパーではなく、パスをつなげられるDFが必要です。
闘莉王(浦和)、阿部(千葉)、今野(F東京)、水本(千葉)、彼らはレギュラーが決まったわけではないが、DFの問題はある程度、解決できると思っています」
2010W杯アジア予選、今の力では突破は難しい…オシム監督インタビュー
さらにサイド攻撃がオシム・ジャパンのカギを握ると強調する。
「現代のサッカーでは優秀なサイドの選手が必要です。駒野(広島)は右も左もできる。
良いお手本です。政治には左右がありますが、サッカーにはありません」
オシム監督就任後、7試合で38人を招集した。そのうち、初代表の選手は26人。06年はテスト期間だったとも言える。
07年は中村俊輔(セルティック)、高原直泰(フランクフルト)ら欧州組が“新戦力”として大きな期待がかかる。
「今後、海外でプレーしている選手が日本代表に加わるでしょう。日本にも世界で通用するタレントはいます。
U―22(22歳以下)日本代表から3〜4人が入る可能性もあります。日本代表チームのドアは、どの選手にも開かれています」
07年の最大のイベントは、アジア杯(7月・タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシア共催)。
日本は、3連覇を目指すが、オシム監督はあくまで慎重だ。
「アジア杯では何を目標とするか、それを決めることが大事です。勝つことを優先させるのか。
それとも、W杯アジア予選と位置づけるのか。もし、負けても、その後、強いチームができる可能性があります。その方が大事でしょう」
慎重すぎるほど慎重な性格は、オシム監督の半生が大きく影響している。
92年、旧ユーゴスラビア軍がサラエボに侵攻。その時、オシム監督はベオグラードに滞在しており、戦火を逃れたが、
家族はサラエボに取り残され、94年まで再会することはかなわなかった。
「私の国では、朝、起きた時、今日一日を生きることが幸せなのか、考えなければならない。
これは体験した人でなければ分からない。言葉で説明することは出来ません。日本は、正月でなくとも、良い環境があります」
オシム監督には、新年の楽しい思い出はあったのだろうか?
「やはり、サッカーのことしか思い浮かびません。私からサッカーを取り上げたら何も残りませんから。
サッカー漬けであることは良い人生です」気難しい65歳は、ようやく、少しだけ、ほほ笑みをたたえた。
07年もオシム監督は、選手たちを厳しく、そして、熱く、見つめるのだ。
海外組でオシム日本に必要なのは高原
2007年1月1日(月) 10時10分 日刊スポーツ
今シーズン上半期の欧州リーグは、セルティック中村ら日本人の活躍が例年以上に目立った。
そこで主要リーグでプレーする「10人のサムライ」の通信簿を日刊スポーツが独断で作成。
近況と合わせてA〜Eの5段階で評価し、そして07年オシムジャパン入りの可能性も探った。
今、最も旬な男…、それはフランクフルトFW高原直泰(27)だ。
高原にとって今季は、ゼロから再出発するターニングポイントのシーズンになっている。
06年W杯は不発に加え惨敗。だが周囲の非難の声にも、胸を張って「力不足なら練習すればいい。おれはその繰り返しでここまでやって
きた。できることを一生懸命やる」と顔を上げた。
そんな強い信念とともに、新天地フランクフルトへ渡った。
背負ったのは、磐田入団時と同じ番号「19」。そこには、初心に帰る−という意味が含まれていた。
両ひざ負傷で出遅れたものの、昨年9月9日のドイツ杯ジーゲン戦で戦列復帰し、いきなりゴールを奪った。
圧巻は12月だった。まず3日のリーグ戦でアーヘン相手にハットトリック。13日のUEFA杯フェネルバチェ戦で2得点、さらに19日ドイツ杯ケルン戦で決勝点をたたき出した。
この間、出場5試合で6得点。今季公式戦のゴール数を10に乗せて、冬期中断を迎えた。
高原は「今はサッカーをするのが楽しい。自分がどうプレーすれば生きるのか分かってきた」と話す。
ドイツ移籍5年目。プレー中に見せる表情は、柔和なものが目立つ。敬虔(けいけん)なクリスチャン。
ストライカーとして生かされる立場が、周囲への感謝の念につながっている。
2月には初めて日本からの観戦ツアーも組まれ、ファンと夕食を共にする機会も設けた。
紆余(うよ)曲折を経て、再起のピッチに立つ男。7月のアジア杯を戦う日本代表に、高原待望論が高まる。
12月23日の回顧 ラジオNIKKEI賞
続いて、阪神競馬場で行なわれたクラシックへの登竜門・ラジオNIKKEI賞(GV)ですが、勝ったのは断然人気のBフサイチホウオー。
スタートはまずまずで、好位に付けますが、各馬が前に行くのを見ながら中団までポジションを下げます。
4コーナーから楽な手応えで前に取り付いて直線へ向かうと、ムチが入って内にヨレるシーンがありましたが、先に抜け出したヴィクトリーをわずかに交わして優勝。
無傷の3連勝を飾りましたが…まだまだ若いですね。
内にヨレたシーンは被害馬の鞍上がアクション仮面こと四位だったこともあり、一歩間違えれば降着になってもおかしくないものでした。
能力の高さは疑いようがないものの、クラシックへ向けて、課題は少なくありません。
しかし、東京以外のコースでも問題ないところを証明しましたし、中団で控える競馬もできたことで、
収穫もあったように思います。
2着にはJヴィクトリー。
スタートは今ひとつだったこともあり、武豊騎手は抑える競馬を試みますが、ややかかり気味に先行して2番手へ。
向こう正面でもしばらくかかりっ放しでしたが、何とか折り合いを付けます。
折り合ってからは、スムーズで、直線入り口で早めに先頭に立つと、そのまま粘り込みを狙います。
しかし、最後は外から急追したフサイチホウオーに差されてしまいました。
恐らくは、先を見据えて控える競馬をしたかったのでしょうけど、あれだけ口割って走りながら2着ですし、素質は高そうです。
ただ、この馬もまだ気性面に課題が残る感じ。
リンカーンと違って、ここまでは前で競馬をしていますが、その辺の脚質も含めて、これからのレースに注目です。
12月23日の回顧 ラジオNIKKEI賞
3着にFナムラマース。
スタートから中団前のポジションに付け、好位集団の直後というレース。
4コーナー辺りから手が動き出しますが、なかなか伸びがなく、不利もあって前との差が広がってしまいました。
しかし、もう一度伸びて3着に食い込みました。
久々の分か、追い出してからの反応がイマイチでしたね。
エンジンがかかり出した時に、不利でブレーキをかけることになったのは痛かったと思います。
ただ、あれがなかったとしても、脚色から勝つまでは厳しかったかもしれません。
スムーズなら、もう少し差は詰まっていたでしょうし、クラシックへ向け、まだまだ見限れません。
4着のGマイネルソリストは、個人的に◎で期待していたので、控える競馬にはガッカリしました…
距離を考慮してとのことですが、追い比べになって勝てるほどの末脚はないですし、
積極的に行く馬がいなかったことからも、勝つには逃げるしかなかったように感じるだけに、岩田騎手の乗り方には不満ですね。
上位2頭は、まだ完成度という点では未熟な感はあるものの、良血らしく将来的には非常に期待できそうな印象です。
課題が多い分、ここで結果を出せたのは大きいですね。
来年のクラシックでは、確実に上位争いになってくるでしょう。
有馬記念の回顧
今日は中山競馬場で、1年を締めくくるグランプリ・有馬記念(GT)が行われました。
これを最後に引退する最強馬Cディープインパクトが見事に優勝し、有終の美を飾りました!
スタートからいつものように後方へ下げ、前を見ながら後方3番手でレースを進めます。
はやる気持ちを武豊騎手がなだめるように、じっくりと後方で折り合いを付け、向こう正面へ向かいます。
動いたのは3コーナー手前ですが、馬なりのまま外を通ってスーッと中団グループの直後へ。
4コーナーから直線へ向かいながら追い出されると、直線で早々と前を捕らえ、
残り200Mで完全に抜け出し、最後は軽く流すほどの余裕も見せる大楽勝。
昨年のリベンジを果たすと共に、歴代最多タイのGT7勝目をあげ、引退の花道を飾りました。
この馬の強さを疑った自分を恥じるばかりの完勝でした。上がり3ハロンのタイムは33.8秒というダントツの末脚を披露。
速いペースで逃げたアドマイヤメインはともかく、先行集団につけた馬が上位を占める中、後方から一気のマクリで勝ったのは、
この馬だからこそ出来る芸当。これで引退というのが、本当にもったいなく感じるほどの強さでした。
来年は、種牡馬として新たな戦いが待っていますが、父の末脚を引き継いだ名馬の誕生を期待します。本当にお疲れ様でした。
2着には@ポップロック。スタートから前に行く先行集団の直後に付け、向こう正面では先行集団に並ぶような位置取りになります。
ジッと追い出しを我慢し、直線へ向いてこれからというところで、前が壁になってしまいますが、馬場の真ん中へ持ち出すと、
素晴らしい伸び脚を見せて2着に突っ込みました。
前走で海外GT2着とはいえ、軽ハンデに恵まれてのものだっただけに、半信半疑ではありましたが、
強豪相手に、不利がありながらもこの競馬は本当に立派でした。
最内枠を生かし、ロスなくレースを進めたペリエ騎手も上手かったですが、馬自身の成長に本当に驚かされました。
2500Mという距離の相性も素晴らしいですね。不利がなくとも、勝つまでは厳しいレースでしたが、先が楽しみになりましたね。
今年に入った時点では500万条件馬だったという遅れてきた大物候補が、来年は主役まで登り詰める可能性も低くなさそう。
有馬記念の回顧
3着が先行したDダイワメジャー。今日も早めのポジションに付け、好位2番手でのレース。
安藤勝己騎手が内の経済コースを通り、直線では一瞬だけ先頭に立ちますが、
外からディープインパクトに早々と差し切られてしまい、 さらに直後に付けていたポップロックにも交わされ、
ゴール前で接戦の3着争いがやっとでした。
これだけ完璧な競馬をし、勝ちパターンに持ち込んで負けたのですから、これは相手が上だったというしかありません。
しかし、不安視された距離も克服し、この馬自身も力を着けていることは明らかです。
来年も現役を続け、ドバイWCへの挑戦も視野に入れられています。
年が明ければ6歳を迎えますが、衰えるどころか、まだ進化を続けているようにも感じられるだけに、来年も活躍してくれそうです。
4着にはBドリームパスポート。スタートの出はさほど良くなく、中団グループに控えて前を見ながらの競馬。
内の経済コースを通りながらコーナーを回りますが、前が壁になって追い出しが遅くなってしまい、ようやく差を詰めた頃には、
完全に前が抜け出しており、僅差の3着争いまで。
あそこで追い出しが遅れてしまったのは致命的でしたね…まともだったら、3着には上がっていたはずですが、これも競馬。
ついにデビューからの連続複勝圏内率100%の記録が終わってしまいましたが、ほとんど3着に等しい4着ですし、
この馬の価値を下げるような敗戦ではありません。来年も、主役候補の1頭として、その走りには期待がかかります。
あとは、主戦騎手の固定が課題でしょうか…
二冠馬のGメイショウサムソンは、混戦の3着争いから離された5着。
前回と違い、好位に取り付いて早めに先頭を捕まえに行く競馬でしたが…直線に向いてからの伸び脚が今ひとつでした。
前回は不満だった石橋騎手の騎乗も、直線でちょっと真っ直ぐ走らせることができなかったくらいで、
あとはさほど問題のある騎乗でなかっただけに、馬自身が完全にリズムを崩してしまっているという印象。
ここまで15戦もしているツケが、ここに来て出ているような…
また、坂の辺りでの止まり方が目立ったことを考えると、距離が長いのかもしれませんね。
血統面から受ける印象とは違い、ダービーを勝っているとはいえ、実際には中距離馬かもしれません。
有馬記念の回顧
他の馬についても簡単に
…6着のAデルタブルースは、好位を追走するも、こちらも直線での伸びがありませんでした。
接触のアクシデントがなくても、突き抜けるほどの脚はなかったように見えます。
7着のHトウショウナイトは、終始外を通らされる厳しい競馬。位置取りも少し後ろだったかもしれません。
相手も強かったですし、ややロスの目立つ競馬では、この結果も仕方ありません。
8着のKアドマイヤフジは、骨折明けながら頑張った方でしょう。順調なら、もう少し上に来られたはず。
ディープ世代最後の砦として、来年に期待です。
9着のIアドマイヤメインは、大逃げで実力を出し切っての結果。
9着とは言うものの、実際には2着とわずかに0.4秒差ですから、数字以上に止まってはいません。
来年も楽しみです。
10着のEスイープトウショウは、ゲート入りでゴネ、出遅れて最後方追走という、最後までこの馬らしい競馬。
しかし、全盛期の脚は全くと言っていいほど見られなくなってしまいました。
こちらもお疲れ様でした。繁殖としての活躍に期待です。
11着のFコスモバルクは、想像より後ろの位置取りで、好位集団に行けませんでした。
すでにコーナーでは鞍上の手も激しく動いていましたし、連戦の疲れでしょうか…こうなると厳しいですね。
12着のJスウィフトカレントは、シンガリ追走で2位の上がりを使いましたが、見せ場すらなし。
こちらも使い詰めでしたし、勝負になる状態でなかったため、着狙いの競馬を選んだと考えるのが自然。
13着のLウインジェネラーレは中団〜後方のまま。まだ本調子になく、衰えも見え始めているだけに、復活は厳しいか。
14着のMトーセンシャナオーは、好位追走も直線で後退。完全に実力負けでしょう。GTでは厳しそうです。
勝ったディープについては、もはやあれこれ語る必要もないですが、
今回は強いと言われた3歳世代が馬券に絡めず、5歳世代が頑張りました。
まだ力関係は何とも言えませんが、来年もこの2つの世代の有力馬が、競馬界を引っ張ることになりそう。
4歳世代は…まず2頭しか出走していない(しかも1頭は長期休養明け)のでは、話になりません。来年以降の巻き返しを期待します。
【社説】2007年01月01日(月曜日)付戦後ニッポンを侮るな 憲法60年の年明けに
キリマンジャロのような高山から、しだいに雪が消えつつある。 氷河はあちこちで「元氷河」になり、北極や南極の氷も崩れている。
このまま進むと世界の陸地がどんどん海になり、陸上の水は減っていく。
ニューオーリンズを襲った恐怖のハリケーンなど、最近の異常気象も、海水の温度上昇と無縁ではない。
大気中に増える二酸化炭素(CO2)を何とか抑えなければ、地球の温暖化はやまず、やがて取り返しのつかないことになる。
米国の元副大統領アル・ゴア氏が伝道師のように世界を歩き、地球の危機に警鐘を鳴らしている。
1月に日本公開される記録映画「不都合な真実」は、それを伝えて衝撃的だ。
●地球と人間の危機
人間の暮らしを豊かにする技術の進歩が地球を壊していく皮肉。だが、深刻なのはそれだけではない。
人が人を憎み、殺し合い、社会を壊す。進歩のない人間の浅ましさが、いまも世界を脅かす。
今年の正月はイスラム教の「犠牲祭」に重なった。
神に感謝してヒツジを犠牲にし、みなで食べる大祭だが、イラクの人々はお祭り気分にほど遠くないか。
戦争開始から4年近くたったのに、自由で民主的な国の訪れは遠く、まるで自爆テロの国となってしまった。
市民の死者はすでに5万数千人。停電や断水は絶えず、石油は高騰。避難民は50万人に達し、崩壊国家に近づいている。
米英兵の死者も3千人を超えたが、兵を引けないジレンマが続く。
ブッシュ政権は中東の混乱に拍車をかけ、世界をより不安にさせてしまった。
ゴア氏とブッシュ氏――。6年前、大統領選の行方を決めたフロリダ州での開票は、世界の行方も左右した。
CO2削減のために決められた京都議定書にブッシュ政権は背を向けた。米国は圧倒的なCO2排出国なのに、何と鈍感なことか。
一方で、国際世論の反対を押し切ってイラク攻撃へと突き進んだ。軍事力への過信である。
●「新戦略」のヒント
この5月、日本国憲法は施行60周年を迎える。人間ならば今年は還暦。
朝日新聞はそれを機にシリーズ「新戦略を求めて」を締めくくり、日本のとるべき針路を提言する。
ゴア氏が訴える危機と、ブッシュ氏が招いた危機。そこにも大きなヒントがある。
悲願だった教育基本法の改正を終え、次は憲法だ。
そう意気込む自民党の改憲案で最も目立つのは、9条を変えて「自衛軍」をもつことだ。
安倍首相は任期中の実現を目指すといい、米国との集団的自衛権を認めようと意欲を見せる。
だが、よく考えてみよう。
自衛隊のイラク撤退にあたり、当時の小泉首相は「一発の弾も撃たず、一人の死傷者も出さなかった」と胸を張った。
幸運があったにせよ、交戦状態に陥ることをひたすら避け、人道支援に徹したからだった。
それは、憲法9条があったからにほかならない。
もし名実ともに軍隊をもち、その役割を拡大させていたら、イラクでも英国軍のように初めから戦争参加を迫られていただろう。
そうなれば、一発の弾も撃たないではすまない。間違った戦争となれば、なお悔いを残したに違いない。
もちろん、国際社会が一致してあたる場合は知らん顔はできまい。テロ組織の基地を標的としたアフガニスタン攻撃はその例だった。
自衛隊はどこまで協力し、どこで踏みとどまるか。「憲法の制約」というより「日本の哲学」として道を描きたい。
●得意技を生かそう
昨年はじめ、うれしいニュースがあった。
英国BBCなどによる世界33カ国調査で、日本が「世界によい影響を与えている国・地域」で2位になったのだ。
1位は欧州だが、国家としてはフランスや英国を抑えて堂々のトップ。
小泉前首相は「日本の戦後60年の歩みを国際社会が正しく評価している」と喜んだ。その通りである。
「GNP」(国民総生産)ならぬ「GNC」とは、米国ジャーナリストのダグラス・マッグレイ氏がつくった言葉だ。
Cはクールで「カッコいい」の意味だから、GNCは「国民総カッコよさ」か。日本は世界で群を抜くという。
アニメ、漫画、ゲーム、ポップス、ファッション、食文化……。どの分野でも日本が世界やアジアをリードしている、というのだ。
そういえば、最近はパズルの「数独」が世界のSudokuだ。そうしたことがBBC調査の結果にもつながったのだろう。
映画「不都合な真実」では、排ガスのCO2削減が企業の評価を高めている例としてトヨタとホンダを挙げている。
米国車とは対照的だ。省エネや環境対策といった日本の得意技は、これからも世界に最も役立てる分野である。
軍事に極めて抑制的なことを「普通でない」と嘆いたり、恥ずかしいと思ったりする必要はない。
安倍首相は「戦後レジームからの脱却」を掲げるが、それは一周遅れの発想ではないか。
むしろ戦後日本の得意技を生かして、「地球貢献国家」とでも宣言してはどうか。
エネルギーや食料、資源の効率化にもっと知恵や努力を傾ける。途上国への援助は増やす。
国際機関に日本人をどんどん送り込み、海外で活動するNGOも応援する。
そうしたことは、日本人が元気を取り戻すことにも通じよう。
「軍事より経済」で成功した戦後日本である。いま「やっぱり日本も軍事だ」となれば、世界にその風潮を助長してしまうだけだ。
北朝鮮のような国に対して「日本を見ろ」と言えることこそ、いま一番大事なことである。
【天声人語】2007年01月01日(月曜日)付
夜更けに空を仰ぐ。雲間に、全天一の輝きをもつ恒星シリウスが青白い光を放っている。
その右上にオリオン座の雄大な四辺形が浮かぶ。
「オリオンは高く うたひ/つゆとしもとを おとす」。こう詠んだ宮沢賢治のふるさと、岩手県の花巻市を訪ねた。
夜が明けると、薄日の差す空から、はらはらと雪が落ちていた。ほおにひとつ、またひとつ、はかなくとけてゆく。
雪をかぶった小さな広場に足を踏み入れると、賢治の童話「雪渡り」の世界が目に浮かんできた。
「堅雪かんこ、凍(し)み雪しんこ」。
こう言い交わしながら、人間の子どもと狐(きつね)の子たちが心を通わせてゆく。
動物も人間も、一度だけの生を生きる者同士という思いが感じられる。
雪で人工的なものが白く覆われたせいか、山や川と人との間に一体感が生じているように見える。
悠久の自然と命ある生き物とは対照的だが、銀河系の片隅でたまたま時を同じくして巡り合ったもの同士と考えれば、交感があっても不思
議ではない。
賢治がかつて教えた農学校を前身とする花巻農業高校に、こんな碑文がある。
「われらに要るものは 銀河を包む 透明な意志 巨きな力と 熱である」
近くには、賢治が農民や若者を指導したという建物が保存されている。
入り口に、こう書かれている。「下ノ畑ニ居リマス」。賢治はもう、畑には居ない。
しかし、生き物だけではなく、宇宙や大地の鼓動にも耳を澄ませた精神を、今こそ生かしたい。
雪の民家の戸口に、正月飾りがきらめくのを眺めながら、賢治の居場所を思った。
【天声人語】2007年01月03日(水曜日)付
毛筆で字を書くことは、めったに無い。何かの折に筆で記名を求められると、少したじろぐ。
いざ筆を紙に下ろすと、手加減次第でいかようにも太く、あるいは細くなってしまう頼りなさに戸惑う。
そして同時に、力の入れ具合で千変万化する毛筆の融通無碍(ゆうずうむげ)な魅力をも感じる。
書の世界で生きる達人の作を集めた「現代書道二十人展」を見てきた(東京・上野松坂屋で 8日まで)。
それぞれの作風を伝える漢字のみ、あるいはかなまじり、そしてかなが主の作品が並ぶ。
漢字の持つ潔さや主張性、かなの、はかなそうでいてしなやかな様がうかがえる。
作品に近づいて筆の運びを想像していると、書には現代人が忘れかけたものを思い起こさせるところがあるという気がしてきた。
それは、書かれた文言が古来のものというよりは、書が、いわば無数の曲線で成り立っていることから来るようだった。
文字、特に漢字は直線が印象的だが、人間が書いたものは厳密な直線にはならない。
どの線も、わずかにせよ丸みやくねりを持っている。それが、活字とは違って、書き手の独特の息吹を伝えてくる。
文字を手で書きつづることは、手や筆を翻し、回すことにつながる。
これと大きく異なるのは、手で打つ、あるいは指で押すというパソコンなどを使った文字の入力だ。
文字の世界だけではなく、テレビのチャンネルにしても電話にしても、回すから押すへと変わった。
この「押す時代」を押し戻すことは難しいだろう。
しかし時には、回すという古(いにしえ)の動作に立ち返ってみたい。
【社説】2007年01月03日(水曜日)長期と短期の複眼で 未来の世代に残すもの
「命」 京都の清水(きよみず)寺で、森清範(せいはん)貫主が大きな和紙に黒々と大書した。
昨年暮れの12日、恒例となった「今年の漢字」のお披露目である。
会場となった「清水の舞台」は、本堂から崖(がけ)の先に突き出ている。
国宝の本堂と舞台は江戸初期の1633年に再建され、直径1メートルもの柱約150本が支えている。
しかし、あと400年ほどすると柱の寿命がきて、建て替える必要があるだろうという。
そのときに備えて、清水寺は数年前から植林を始めている。市内の山林を買い、作業は地元の林業家に委託した。
●400年後への備え
開発が進み、木材事情は厳しくなる一方だ。
4世紀後に巨木の調達で困ることがないように、自力でいまから準備を進める。何とも夢のあるプロジェクトではないか。
建て替えを目にする子孫たちは、どんな暮らしをしているのだろうか。
遠い未来の世界に思いをめぐらしてみるのは、年の初めにこそふさわしい。
その手がかりになる数字が昨年暮れに出た。政府の人口推計だ。
日本では少子化が進み、50年後は9千万人弱へ。100年後にはその半分にまで減ってしまうという。現在の3分の1近い。
この調子で減っていけば、建て替え期には縄文・弥生の30万人レベルへ逆戻り。そんなとんでもない試算もある。
いやはや。正月早々、縁起でもない話になってしまった。
もっと元気の出る予測はないか。安倍政権が掲げる「上げ潮路線」はどうだろう。
振り付け役である自民党の中川秀直幹事長は著書で「実質3%成長へ水位を高める」と強調している。
もくろみ通りなら、経済規模は半世紀先には4・4倍、100年後には19倍へ拡大する。
がんばりすぎかもしれないが、なるほど威勢がいい。
●どこかで転ずる流れ
ただし、これが400年続いたらどうなるか。今の13万倍もの経済規模になる計算だ。
堅く2%成長としても2700倍。人口はがた減りで、経済は急膨張とは、笑い話のような予測である。
今の私たちに見通せるのは、50年先がいいところだろう。
100年単位の未来を「現在の傾向がずっと続く」と仮定して論じたところで、どこまで意味があるのかは分からない。
ただ、途方もない数字を前に、では今の流れがいつどう変わるのか、どう変えるべきかを考えるのは意味がある。
世界の歴史を振り返ってみよう。
人口と経済の急膨張は、18世紀後半に英国で起きた産業革命で幕を開け、世界へ広まった。
日本では明治に入ってからだ。 維新直後に3500万人ほどだった日本の人口は、1億3千万人弱になった。
経済規模はこの140年間で100倍に拡大したといわれている。
世界全体では近年、第三世界と呼ばれてきた地域が国際化の流れに乗って成長軌道をひた走っている。
平均4%強の成長が続き、地球規模の成長競争に火がついた感がある。
総人口も、減少に向かう日本を尻目に急増中だ。現在の65億人が50年後には90億人になるという。
このまま突き進めば、地球環境はとても耐えられない。資源も底をつく。
遠からず、いや応なく転換を迫られるのではないか。そう思わずにはいられない。
●次の社会への橋渡し
400年後のことを予測するのは無理としても、確かなのは「400年後」がやがてくるということだ。
子孫にきちんと日本を残しておかなければならない。そのために、実は「いま」という時が重大な岐路にあるのではないか。
まずは人口だ。世界的には抑制が課題だが、日本では減少をいかにして食い止めるか。
移民の受け入れを別にすれば、女性の自立と社会進出に合わせて、子どもを育てやすい社会にしていく以外に道はない。
それは知識集約化に向かう産業界にとってもプラスだ。体力勝負はともかく、知的な労働では男も女もないからだ。
一方、地球の資源と環境を維持することが、人類永続のカギを握る。そのための技術開発は日本が貢献できる分野だ。
それでも、やがて「成長の時代」を終えるのは避けられまいが、いまの日本はどうしても景気拡大を持続させる必要がある。
借金財政がもはや限界に来ているからだ。
少子高齢化が進むと、ますます福祉の需要が増えてくる。
次の世代で財政がパンクするのを防ぐには、成長を続けて税収を増やすのがいちばん効果がある。
ただ、人は欲をかく。成長を高望みしてインフレやバブルを招き、その反動で不況になれば、国債を乱発して公共事業で支える。
そうした失政で生まれたのが、目の前にある借金の山だ。
今ある課題に取り組みつつ、遠い将来をにらんで「ポスト成長」の世界への備えを怠らない。
そんな長期と短期の視点が求められている。
400年先に備えた植林も、日々の手入れを怠れば大木に育たない。
新笹代明下桜上八芦千仙つ柴国布調西飛武多廃府分中聖百高南平長北K
宿塚田大高上北幡花烏川つ崎領田布調田台霊駅中倍河蹟草幡平山沼野8
●━━●━━━━━━━━━━━●━━━━━●━━●━●━━━━●特急
●━━●━━━━━━━━━━━●━━━━━●●━●━●━━━●●準特急
●●━●━●━━━●━●━━━●━━━━━●●━●━●━━━●●急行
●●━●●●━●━●●●━━━●━━━━━●●●●●●●●●●●快速
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●━●●●●●●●●●●●各駅停車
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