JR東海の在来線車両を語らう 20

このエントリーをはてなブックマークに追加
23名無し野電車区
【JR東海発足時の大昔の裏話】
 JR東海はJR他社と違い新車をばら撒く様に分散配置しているがそのために性能の違う旧車と新車が混在しダイや編成やダイヤ混乱時の回
復の足かせになっている。元々は他社と同じように一つの線区に新車を集中配置してその線区を改善した後、別の線区に新車を投入して次
の線区の改善を図る予定だった。そうなっていれば線区ごとに線区の特性に合った形式の異なる車両が投入されていたであろう。
 よく知られているのが当初は東海道線などに211系を投入するのと同時に中央線に205系が投入される計画だ。これは中央線の混雑から乗
降に優れた4ドア車を投入するものだが車体巾が狭くて乗車人数が少ない事、211系と2つの形式を同時投入する事になるなどから中止になっ
た。【311系は211系の亜種】
24続き:2006/12/23(土) 17:36:28 ID:w/QEzNdL
 それとは別に実はまったくの新車を投入する計画があった。中央線に混雑時の乗降対策で205系を投入するのは車体巾から輸送能力が不足
する。そこで車体巾を広げた4ドアロングの新型車を投入しようと言うものだ。ブレーキも電気指令式ブレーキとなったために10両編成で
ホーム余裕が10mから5mで済むようになったためその分を車体長を伸ばす計画(1両当り0.5m)で車体サイズは20.0m×2.94m(偏倚を含めた車両
限界最大)になる予定だった。システムは205系、211系に倣い、東北線/高崎線のように2M3T(中津川トイレTc−M-M`−T−Tc`名古屋)の5両編
成が約40本が神領に投入されて名古屋―中津川間はいっきに置き換えられる計画だった。それに伴い103系は車体長の違いからドア位置が変
わるため6連9本、3連9本に組み替えられて(サハ9両廃車)東海道線用のラッシュ時対応車とし大垣に転用される予定だった。大垣には117系
18本211系2本の他、113系2000番台6連が3連2本に改造されてTc−M−Mc`23本、Mc−M`−Tc`23本の46本が投入配置される予定だった。なぜこ
のような改造になったかと言うと将来Mc―Mc`の2連が組めるように配慮されたためだ。改造によりJR東海には113系2000番台がTc−M−M`−T
cの4連1本が残るが(特別な配慮により)これは2000番台のトップナンバーの予定だった。他に飯田線に2ドアで転換クロスとロングシートを
備えた新型車を2連約40本を配置して119系を御殿場線、関西線に転属させる計画だった。この時の計画では次の車両投入時に予定されてい
たのは大垣で、これに伴い117系211系や113系3連といった大垣配置車両は103系が廃車になる以外は静岡にすべて転属でこれに伴い113系0番
台のかなり(東京乗り入れ以外のほとんど)は廃車になる予定だった。
25続き:2006/12/23(土) 17:37:13 ID:w/QEzNdL
 この計画からしばらくして名鉄と競合する東海道線名古屋口に優先して新車を投入しようと計画に変更された。これには中央線に添加界
磁車の2M3Tで新車を投入してもスピードアップが見込めない事と、その当時VVVF技術が進んでいて次期新車投入時にはその技術を採用すれ
ば2M3Tでもスピードアップが見込めたからだ。そのため中央線の新車投入を少し遅らせようとの考えかもあった。東海道線名古屋口には途
中まで設計の進んでいた中央線用の4ドア新車を設計変更してドア間に転換クロスを4列(ドア部固定)設置する計画だった。輸送需要から2M2
Tの4連約70本と1M1Tの2連20本(主に大垣ー米原、赤坂支線、関西線用)が大垣に配置される予定だった。代わりに中央線には103系の他、113
系0番台を配置する計画だった。(2000番台は立席スペースが少なく輸送能力が不足するため)この段階でも静岡に117系や113系2000番台を3
連に改造して配置する計画は健在だった。(この時の次期新車投入路線は中央線)
26続き:2006/12/23(土) 17:38:18 ID:w/QEzNdL
 計画が今のものに変わったのは「民営化の成果をJR東海利用者に判り易く明示するために全線区に新車を投入を」の鶴の一声と当時名古
屋で計画されていたデザイン博に投入を間に合わすためには新しく車両を設計していたのでは無理になったためだ。そのために既存の車両
を改良して投入する事となり211系(改設計の311系を含む)、213系、それを合わせた車両とも言える211系6000番台が投入される事になった。
そのため211系は2連9本、3連48本、4連20本、213系2連14本、311系15本と車両のタイプも1編成の車両数も雑多なものになったが、もし最初
の中央線(および飯田線)に計画あるいは次に計画された東海道線名古屋口への集中投入だったら2種類だけですんでいただろう。
113系200番台3連改造や関西線用の213系投入は最初あるいは次の計画の残滓と言えるものだ。
この時の車両配置の後、私も配置転換になったために前回の313系投入以降の計画については知る機会も無くなった。
27名無し野電車区:2006/12/23(土) 17:46:52 ID:w/QEzNdL
>>25
>この段階でも静岡に117系や113系2000番台を3連に改造して配置する計画は健在だった。
>(この時の次期新車投入路線は中央線)

誤解を招く書き方になったが
中央線に最初に新車を投入する計画では次に東海道線名古屋口に新車を投入時に117系や
113系2000番台3連などを静岡に転属させる計画で、東海道線名古屋口に最初に新車を投入
する計画では最初から静岡に転属する計画だった。
28名無し野電車区:2006/12/23(土) 18:19:46 ID:w/QEzNdL
>>24
>それに伴い103系は車体長の違いからドア位置が変わるため6連9本、3連9本に組み替えられて(サハ9両廃車)
>東海道線用のラッシュ時対応車とし大垣に転用される予定だった。

記述ミスがあった。6連7本、3連7本(サハ7両廃車)の間違い。ラッシュ時には6連又は3連+3連で運用(10本)する計画だった。


最初の中央線(および飯田線)に投入計画あるいは次の東海道線名古屋口投入計画の通りになっていたら
東海道線名古屋口、中央線名古屋ー中津川、関西線は前回の新車投入時にはすべて新車に置き換えられ、
代わりに静岡地区は117系や113系3連又は4連といった転換クロス又はセミクロス車が走っていただろう。
その場合、今回の新車投入時には静岡にはどのような車両が投入されていただろう。
線区の特性に合ったものだろうが少し興味がある。