2006/10/23-19:22 住民側敗訴確定へ=来月2日に判決言い渡し−小田急線高架訴訟・最高裁
http://www.jiji.com/jc/s?k=2006102300622 小田急線高架化事業をめぐる訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(泉徳治裁判長)は23日、
来月2日に判決を言い渡すことを決め、関係者に通知した。弁論が開かれていないため、
事業認可取り消しを認めなかった住民側逆転敗訴の2審東京高裁判決が確定する見通し。
同小法廷は争点のうち、高架予定地に不動産を持たない住民らに
訴えを起こす資格(原告適格)があるかについて、最高裁大法廷に審理を回付。
大法廷は昨年12月の判決で、40人のうち37人に原告適格を認めていた。
1審東京地裁は2001年、高架化により、周辺地域に騒音公害や日照障害が生じる可能性を指摘。
都の事業認可申請を認めた国の処分を取り消す判決を言い渡した。
しかし、2審は03年、都の都市計画決定に裁量権の逸脱はなく、
国の認可は違法ではないなどとして、住民側の訴えを退けた。(了)
泉徳治(いずみ・とくじ)