続き>
たとえばひょっとすると現状よりも、9月末に凱旋門賞、10月末に米ブリーダーズC、11月末に香港国際レース、
12月末にジャパンカップ(中山2000m)、なんていう構成にしたほうが出走させる側にとっても楽なんじゃないだろうか。
11月末の東京2400mを有馬記念にし、10月末の天皇賞は東京3400mに変更、4月末の天皇賞を京都2000mに、
くらいの強引さがあってもいい。
また、アジア圏や世界規模でのシリーズレースを作ることも必要だろう。
“スキマを埋めるレース”にも目を向けるべきだ。
選手権距離2400mにこだわるから競合レースが多くなって出走馬集めに苦労するのであって、な
らば「稼ぎたいんだけれど、賞金や格の高い適条件がないんだよね」という馬に可能性を与えるようなレースを作ってもいいはずだ。
ステイヤー向け、芝のスプリンター向け、牝のダート馬向け、障害……などの高額賞金国際レースを増強することもアリだろう。
もちろん開催時期も、他国でビッグレースがおこなわれていないタイミング&一線級がローテーションを組みやすい時期
=“スキマ”を狙うべきだが、いちどにさまざまな条件のGIを実施する、
すなわち日本版ブリーダーズCを創設して米ブリーダーズCや香港国際競走に出走した馬がそのまま来てくれる、
日本の馬にとっても諸国を転戦しやすくなる、というカタチを模索するのもいい。
もう1つ、中堅以下の馬主および調教師の地位向上というか、「その馬が走るべきレースを走る」
ことが円滑に実現できるような環境作りも大切ではないかと思う。
日本の馬が海外のビッグレースを走り、帰ってきてGIに出走、ということが恒常的におこなわれれば競馬はもっと面白くなるはずだが、
現状では一部の調教師(リーディング上位常連で、海外遠征のノウハウも持っている調教師)の発言力や立場が、
やや強すぎるように思える。彼らに「モノをいえる」のは、これまたごく一部の大馬主だけ。
結局のところ、一部の馬主と一部の調教師の思惑だけで、遠征する馬・遠征先が決められているという印象だ
(自由競争の社会だから、それはそれでいいのだが)。
<続き>
そこで提案その1が、これまで厩舎サークルに蓄えられた海外遠征に関するノウハウを広く
公開・共用できるようなシステムを作ること。
個別の厩舎やオーナーブリーダーだけでノウハウを独占するのではなく、
あらゆる日本の馬がスムーズに海外へと向かえるシステム・体制を構築したいものだ。
その2は、ゴドルフィンをはじめとする海外資本に日本の馬主資格を与えること。
いまのところ殿下サイドは「金持ちケンカせず」を決め込んでいるが、いつ外圧をかけてくるかわからない。
力ずくでこじ開けられるよりも、ちょっと卑怯だけれど恩を売るようなカタチで海外資本に門を開いてやればいい。
一定以上の割合で内国産馬を所有するよう義務づければ馬産地も助かるはずだし、かつ日本国内に調教拠点を構えてもらえば、
外国から新馬や現役馬も持ってきやすくなる。
自然と「日本で強豪がぶつかる」というケースが増え、相対的に日本のレースの地位が向上し、競馬が面白くなり、
馬券も売れて、競馬サークル全体が潤うのではないだろうか。
<続き>
その3が、格安な資金で馬主になれる新しいタイプの共有馬主クラブを2つ〜3つ作ること。
1頭につき200〜300人の馬主がいるとして、彼らのインターネット投票によって預託先が決まり、
「次に使うレース」も決まる。そんな仕組みを作れないだろうか。
多くのファンが「その馬に最適な条件は?」と考えるようになれば、そして、そんな中から海外に遠征できるレベルの馬が登場すれば、
けっこう面白いことになるんじゃないかと思う。
その4が、そういう共有馬主クラブを米、英、仏などにも設立すること(法律的にどこまで可能なのかは不明だが)。
これがけっこう効果的に、日本の競馬を盛り上げることになるんじゃないかと思う。
日本の一般ファン200人が持つアイルランド産馬が、イギリスでデビューし、フランスで重賞を勝つ。
当然オーナーたちは「次はジャパンCだ!」と意気上がることだろう。
つまり「日本に遠征してくる海外の強豪」を、日本人みずからの手で作り出しちゃうのである。
そこまで上手くコトが運ばなくても、海外のレースに関する情報がいまよりも豊富に日本へ入ってくることになり、
「あの馬をジャパンCに呼ぶには、あの馬をスプリンターズSに呼ぶためには、どんな番組や体系を作らなければならないか」
ということについて、より多くのファンが考えるようになることだろう。
すぐには実現できないことばかりだけれど、1つ1つ、前述の
「その馬が走るべきレースを走る」ことが円滑に実現できるような環境を整えていくことが、日本の競馬を面白くするのではないか、
と思う。
東京競馬場ダート2100mコースデータ
集計期間 2001/01/29 〜 2006/11/19
※数値の見方
項目(着別度数) 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
東京ダ2100データ
☆騎手☆
横山典弘 10- 9- 2-31/52 19.2% 36.5% 40.4% 186 119
内田博幸 2- 4- 0-13/19 10.5% 31.6% 31.6% 68 66
武豊 4- 1- 7- 8/20 20.0% 25.0% 60.0% 86 96
後藤浩輝 10- 2- 7-38/57 17.5% 21.1% 33.3% 151 93
吉田豊 8- 4- 3-41/56 14.3% 21.4% 26.8% 345 136
田中勝春 4- 7- 8-39/58 6.9% 19.0% 32.8% 32 127
北村宏司 2- 1- 3-35/41 4.9% 7.3% 14.6% 61 53
藤田伸二 1- 1- 2-24/28 3.6% 7.1% 14.3% 38 37
騎乗10回以下
五十嵐冬 0- 1- 0- 0/ 1 0.0%100.0%100.0% 0 790
安藤勝己 1- 2- 0- 2/ 5 20.0% 60.0% 60.0% 154 86
角田晃一 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 280 100
佐藤哲三 1- 0- 0- 6/ 7 14.3% 14.3% 14.3% 298 82
デットー 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
ルメール 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
幸英明 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0 50
※このコースは横山典騎手が得意としています。連対率も良いですが、回収率も素晴らしいです。
内田博、武豊騎手ももちろん注目しなければなりません。他では騎乗回数が少ないですが安藤勝騎手も。
◎横山典…ハードクリスタル
◎内田博…フサイチリシャール
◎武豊…シーキングザダイヤ
◎安藤勝…サンライズバッカス
東京競馬場ダート2100mコースデータ
集計期間 2001/01/29 〜 2006/11/19
※数値の見方
項目(着別度数) 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
☆種牡馬☆
サンデーサイレンス 8-13- 6-38/65 12.3% 32.3% 41.5% 108 118
エルコンドルパサー 3- 1- 1- 8/13 23.1% 30.8% 38.5% 60 237
出走10回以下
Storm Cat 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0 455
クロフネ 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0 27
クリスタルグリツターズ2- 0- 1- 7/10 20.0% 20.0% 30.0% 77 45
ジェニュイン 1- 1- 0- 8/10 10.0% 20.0% 20.0% 18 34
フサイチコンコルド0- 1- 2- 7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0 78
Subordination 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0 180
ヘネシー 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
タマモクロス 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
クロコルージュ 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
※種牡馬のデータは少ないのですが、出走が圧倒的に多いサンデーサイレンスは、かなり高い数値で
JCDとJCの見どころ
JCとJCDの枠順も決まりあとは決戦の日を待つばかり。
ディープインパクトは6枠6番、ハーツクライは1枠1番に決まった。
JCの見どころはなんといってもディープ対ハーツだろう。
去年ディープが初めて負けたときに勝った馬がハーツである。
その後のハーツの成績を見たらディープを負かしたことはフロックでないと証明されている。
しかし対するディープも今年の春はまさに無敵の強さで国内最強を証明した。
そして凱旋門賞では3着と惜しいところで世界一の座を逃した。
その後禁止薬物で失格となってしまったが我々の評価は変わらない。
その他にも
2冠馬メイショウサムソン、欧州最強牝馬ウジャボード、北の雄コスモバルクなど伏兵とするには惜しいメンバーがそろっている。
一方のJCDは外国馬の参戦はなく、去年の勝ち馬のカネキヒリ、地方最強馬のアジュディミツオーもおらず、
そして今日になって一昨年の勝ち馬タイムパラドックスの骨折が判明して国際GTとしてはさびしい気がする。
そんな中での注目馬はシーキングザダイヤ。
実に地方も含めてGT2着が9回。こんな記録まず破られないだろう。
去年の2着で惜敗を喫してるだけに是が非でも勝ちたいだろう。
第7回 ジャパンカップダート(GI) 19頭
サラ系3歳以上 (国際)(指定) オープン定量 2100m ダート・左
1.@人気
開催 着順 馬名 JCD人気 前走
01年 1着 クロフネ @人気 武蔵野S @人気1着
02年 3着 アドマイヤドン @人気 白山大賞典 A人気1着
03年 2着 アドマイヤドン @人気 JBCクラシック @人気1着
04年 2着 アドマイヤドン @人気 JBCクラシック @人気1着
05年 1着 カネヒキリ @人気 帝王賞 @人気2着
2.前走 連対馬
00年 1着 ウイングアロー C人気2着
2着 サンフォードシチー A人気1着
3着 ロードースターリング 2着
01年 1着 クロフネ @人気1着
3着 ミラクルオペラ @人気1着
02年 3着 アドマイヤドン A人気1着
03年 2着 アドマイヤドン @人気1着
3着 ハギノハイグレイドG人気2着
04年 2着 アドマイヤドン @人気1着
3着 ジンクライシス @人気1着
05年 1着 カネヒキリ @人気2着
2着 シーキングザダイヤ@人気2着
3.外国人ジョッキー(A人気なら消し)
00年 3着 ヴァルデ
01年 3着内なし
02年 1着 デットーリ
03年 1着 コート
04年 3着内なし
05年 3着 ペリエ
第7回 ジャパンカップダート(GI) 19頭
4.外国馬(人気薄)
00年 3着 ロードスターリング (アメリカ)E人気
03年 1着 フリートストリートダンサー(アメリカ)J人気
5.前走JBCクラシック、武蔵野S出走馬
00年 2着 サンフォードシチー 武蔵野S A人気1着
01年 1着 クロフネ 武蔵野S @人気1着
02年 3着 アドマイヤドン JBCクラシック A人気1着
03年 2着 アドマイヤドン JBCクラシック @人気1着
3着 ハギノハイグレイド武蔵野S G人気2着
04年 2着 アドマイヤドン JBCクラシック @人気1着
05年 2着 シーキングザダイヤJBCクラシック @人気2着
●買えない馬
1.4歳関東馬
4歳関東馬は過去1頭も馬券絡みなし。
関東馬成績
02年 1着 イーグルカフェ 牡5D人気
2着 リージェントブラフ 牡6L人気
04年 3着 ジンクライシス 牡3F人気
2.A人気馬
00年 8着 ユーカー セン5 フローレ
01年 8着 リドパレス 牡4 ベイリー
02年 5着 ゴールドアリュール 牡3 武豊
03年 7着 サイレントディール 牡3 ペリエ
04年 4着 トータルインパクト 牡6 スミス
05年 7着 サカラート 牡5 デットーリ
3.牝馬
過去に7頭出走も4着が最高
★兵庫ジュニアGP、人気のトロピカルライトが快勝
2006年11月23日(木) 16時25分 netkeiba.com
23日、園田競馬場で行われた兵庫ジュニアグランプリ(2歳、交流GIII・ダート1400m、1着賞金2200万円)は、
福永祐一騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.5倍)トロピカルライト(牡2、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)が、終始先頭から直線で後続を突き放し、
2着の2番人気・北海道のトップサバトンに4馬身差をつけて快勝した。
勝ちタイムは1分28秒0(良)。
さらに3/4馬身差の3着には6番人気スナークトモクンが入った。
勝ったトロピカルライトは父Mizzen Mast、母Tropico Cielo(その父セクレト)という血統の米国産馬。
半兄に03年グランシャリオC(交流GIII)を制したエコルプレイス(父Grindstone)がいる。
6月の2歳新馬(福島・ダート1000m)を後続に8馬身差をつけて圧勝。続くカンナS(OP)で2着、
プラタナス賞(500万下)は1番人気で6着に敗れたが、今回の勝利で前走の2歳500万下(京都・ダート1400m)に続く2連勝となった。
通算成績5戦3勝(うち地方1戦1勝、重賞1勝)。
★障害無敗のスプリングゲント、屈腱炎で休養へ
2006年11月23日(木) 19時5分 netkeiba.com
23日、11日の京都ハイジャンプ(JGII)を勝ったスプリングゲント(牡6、栗東・野村彰彦厩舎)が右前浅屈腱炎を発症し、
約9か月の休養を要する見込みであることが、JRAから発表された。
スプリングゲントは、父オペラハウス、母スプリングマドンナ(その父ニッポーテイオー)という血統。
平地で3勝した後、06年2月の障害転向初戦を快勝すると、障害では重賞3連勝を含む、無傷の6連勝を飾っていた。
通算成績39戦9勝(うち障害6戦6勝、重賞3勝)。
★モンテリーゾ騎手に短期免許を交付
2006年11月23日(木) 16時59分 netkeiba.com
23日、JRAはイタリアのマルコ・モンテリーゾ騎手(27)に、11月25日から12月24日までの短期免許を交付した。
イタリア国籍の同騎手は、1979年7月1日生まれ。身長170cm、体重52.5kg。
00年にイタリアでデビューし、04年に151勝を挙げ伊リーディングに輝いている。
さらに05年デシーカ De Sica、06年ジェントルウェーブ Gentlewaveで伊ダービーを(伊G1)連覇するなどの活躍を見せている。
短期免許で来日するのは今回が2回目となり、前回の来日時(06年1月5日〜2月26日)にはJRA・82戦6勝の成績を残している。
身元引受調教師は栗東・石坂正調教師、身元引受馬主は松岡隆
★名手絶賛ウィジャ絶好調〜JC
2006年11月24日(金) 6時6分 スポーツニッポン
さすがは世界のデットーリ。
ウィジャボードの軽やかな走りを、公開調教で早朝から東京競馬場に訪れたファンの目に焼き付けた。
芝の2コーナー過ぎからピッチを上げ、ゴール前は軽く仕掛け1F12秒4。
回転の鋭い脚さばきで駆け抜けた。デットーリは「グッド!!BC(フィリー&メアターフ1着)の時と同じ感触。
レースで無駄な力を使わないし、自分のリズムで走れるのが長所。それに素晴らしい末脚を持っている」と称える。
ファロンが騎乗した昨年(5着)は早仕掛けが響いた。
ダンロップ師は「確かに東京は直線が長いし、あんなに焦って動くことはなかった。今年はあまり早く先頭に立たないようにしたい」
と話す。
デットーリは「日本の2頭(インパクト、ハーツ)は強いし敬意を表したい。
当然どちらかをマークしていくつもりだ。控えるレースになると思うが僕が間違いを犯さなければ必ずいいレースになる。
ガンバリマス!!」と史上初のJC4勝目を見据えていた。
★サムソン悔いのない状態〜JC
2006年11月24日(金) 6時6分 スポーツニッポン
「キーマンの懐へ」では「第26回ジャパンC」に出走する2冠馬メイショウサムソンの石橋守騎手(40)を直撃した。
――メイショウサムソンの前走(菊花賞4着)を振り返って。
アドマイヤメインが大逃げする形で1番人気馬としては競馬がしづらかったのでは?
(石橋守)過去のメインの競馬ぶりからああいう形になる可能性も十分あると考えていました。
だから競馬がしづらいということはなかった。
――スタンド前を通過して1コーナーのあたりで少し行きたがるそぶりを見せました。
(石橋守)中盤はどの馬も掛かり気味に。確かに僕のも多少行きたがったけど、あのくらいは気になるほどではありませんでした。
――では、最後に伸びを欠いた原因は?
(石橋守)やっぱり全体的に時計が速すぎたせいだと思います。
道中もそれなりに流れていたのに、最後まで流れが緩まず結局レコード決着。
ああいう競馬になったせいで、4コーナーではいつもの手応えではなくなってしまいました。
――前々走(神戸新聞杯2着)はスタンド前、内で狭くなってガツンとハミを取った。
(石橋守)1枠で逃げ場がなくて、狭いところへ押し込まれました。あれで向正面に行く頃にはちょっと掛かってしまいましたね。
――最後はフラフラした。春にもうかがいましたが、コーナリングはそれほどうまくないタイプ?
(石橋守)春にも答えましたけど(笑い)、その点は大丈夫だと思いますよ。前々走は内の馬も出てきていたし、
僕がうまく乗れなくて迷惑をかけてしまった(内斜行で制裁)けど、通常は真っすぐ走ってくれます。
――中京2歳Sの時にモタついたスタートも、その後は上手に切っている。
(石橋守)そうですね。大きな馬だけどスタートは速い方だと思いますよ。その点も何も心配はしていません。
――今回が秋3戦目。状態面は?
(石橋守)先々週の段階では正直少し重たいかなって感じました。
でも、先週はそれなりに動けてきたし、今週の最終追い切りでは一段と素軽くなったように思えました。
仕上がりに関しては“悔いのない状態”と言えますね。
――となると相手関係。今回は古馬、それもいきなりトップクラスが相手。
(石橋守)ディープインパクトとハーツクライだけではなく、欧州の年度代表馬に選ばれたウィジャボードもいますからね。
いくら2冠馬といっても胸を借りる立場だと思います。
ただし、状態はいいし、馬体が大きくなっているように成長しているのは明らかですからね。
今後のためにもここでどれだけ迫れるか。僕も期待して乗りたいと思っています。
≪取材後記≫ダービーを勝った時は、ゴール前、早々に手綱を抑える余裕の勝利。
着差以上に強いと言える内容で、この馬のベストパフォーマンスと思える競馬ぶりだった。
今回はその時と全く同じ東京の芝2400メートル。能力を発揮するには絶好の舞台だ。
ディープインパクトなど強豪が相手になるのは決して好材料ではないが、2冠馬としての潜在能力は古馬が相手でも決して劣らないはず。十分に通用する。
●ハナ差の魔術師デットーリとウィジャボードがディープ倒す
2006年11月24日(金) 8時4分 スポーツ報知
◆ジャパンカップ追い切り(23日) 世界一の名ジョッキーが、今年も魅せる!!
ジャパンカップで最多の3勝を挙げているランフランコ・デットーリ(35)が、
英国の名牝ウィジャボードとのコンビで主役の座を狙っている。23日は、東京競馬場での追い切りに騎乗して、順調な仕上がりを確認。
スポーツ報知の取材に対し「チャンスはある」と前向きに話した。この日決まった枠順は3番。
ディープインパクト、ハーツクライに対して、どんな秘策を用意しているのだろうか。
馬券は24日から、一部ウインズで前々日発売される。
ジャパンCの3勝は、すべて「鼻差」。デットーリのマジックのような手綱さばきは、日本のファンの脳裏に深く刻まれている。
「鼻差でも、大きく離しても勝ちは勝ち。ひとつ言えるのは、自分はいつもラッキーだったということ。
昨年のアルカセットは、負けたと思ったから…」
運を引き寄せる最大の要因。それは、臨機応変な位置取りだろう。基本は、ライバルより前で動くこと。
96年シングスピールは4角5番手。小回りの中山が舞台だった02年ファルブラヴも、4角5番手だ。
レコード決着のハイペースとなった昨年は、前半こそ後方に待機したが、4角では9番手にまで押し上げ、
ハーツクライ、ゼンノロブロイの追い上げを封じている。
「ウィジャボードを壁にして競馬を進めて成功した」デットーリは昨年を振り返って言った。
ファロンが騎乗したウィジャボードの成績は5着だったが、デットーリがマークする相手として選んだのは、
その能力と、競馬センスを高く評価していたからにほかならない。
●ハナ差の魔術師デットーリとウィジャボードがディープ倒す2
初めて手綱を執ったのは、3歳春の調教。その当時から「ファンタスティック」と好印象を持っていた。
過去、この馬とのコンビでは【3110】。前走の米ブリーダーズCフィリー&メアターフでも勝利を収めた。
「彼女は、競走馬としてプロフェッショナルだ。精神的に強く、ジャパンCの大歓声にも動揺したりしない。
追い切りの動きもグッド。昨年よりも強くなっていると思う」
「勝つ可能性? 20%かな」日本の2強の強さは分かっている。
「ディープインパクトが2倍、ハーツクライが3倍、ウィジャボードは5倍…」
デットーリ式の“オッズ”で力関係を表現したが、ウィジャボードの場合、ジョッキーのプラスアルファは計り知れない。
「ハーツクライとディープインパクトの間に入って、うまく競馬ができればチャンスはある」これが逆転のシナリオだ。
近走のレースから考えると、位置取りはハーツが前でディープは後ろだ。
ジャパンCは、前々で流れに乗った方が有利という意識がデットーリにある以上、マークするのはハーツクライになると思われる。
頭数が少なく、積極的に引っ張る馬もいない。
「ディープインパクトは速い流れの方が力を発揮できるだろうが、ウィジャボードはスローの方がいい」
という希望通りの展開になりそうだ。
ハーツを競り落とし、ディープの強襲をぎりぎりしのぐ。叩き合いに持ち込めば、デットーリは負けない。
●ハナ差の魔術師デットーリとウィジャボードがディープ倒す3
◆馬名の由来 ウィジャボードとは、降霊術で娯楽のために使用される文字盤。
「ウィジャボード、ウィジャボード」と唱えながら占う。
祖母ウィジャと母セレクションボードから連想して、馬主である第19代ダービー卿が命名した。
香港で出走した時の広東語名は「占卜」だった。
◆余裕の7ハロン96秒4 ウィジャボードは、東京競馬場の芝コースで追い切りを行った。
7ハロン地点からスピードを上げ、馬場のど真ん中を通って直線へ向かった。
デットーリが軽く手綱を押すと、頭をグッと下げてストライドを伸ばし、余裕たっぷりにフィニッシュ。
96秒4−38秒0−12秒4をマークした。
「ずっと他の馬と走っていないので、ちょっとボーッとした部分があった」
とダンロップ調教師は話したが、この日の追い切りでピリッとしてきた感じだ。
「ここまでリラックスできていたのは、逆に悪くないのかも。馬場状態も良くなっているからね」
欧州年度代表馬の底力を示す態勢は整った。
【阪神JF】メジロアダーラ巻き返しへ元気…1週前追い
《美浦》福島2歳S12着のメジロアダーラ(大久保洋)は、
高橋智騎手(実戦は未定)が騎乗し坂路3本目に4ハロン55秒5−36秒6−12秒0(ゴール前追う)。
「前走後も元気。1600メートルでどんな競馬ができるか見てみたい」と大久保洋調教師。
ホットファッション(戸田)はWコースでサウンドバイト(牝3、500万下)と併せ、
5ハロン69秒4−53秒2−38秒8−13秒1(直線一杯に追う)で半馬身先着。
【次走報】キンシャサノキセキ、新設重賞・阪神Cへ
★霜月S5着タイキエニグマ(美・清水美、牡5)は、美浦トレセン近くのオークヒルファームで年内休養。
来年は根岸S(1月28日、東京、GIII、ダ1400メートル)から始動し、
フェブラリーS(2月18日、東京、GI、ダ1600メートル)を目指す。
★マイルCS5着キンシャサノキセキ(美・堀、牡3)は、安藤勝騎手とのコンビで、
阪神カップ(12月16日、阪神、GII、芝1400メートル)へ。
同10着カンファーベスト(美・佐藤吉、牡7)は、美浦トレセン近くのオークヒルファームへ放牧。
年内は休養に充て、来春は安田記念を目指す。
【特選2歳馬情報】セイウンヒーロー芝でも有望
★セイウンヒーロー(東京)
22日の追い切りでは美浦坂路で松岡騎手が騎乗。
時計はエラーになったがスピード感あふれる走りを見せており好仕上がりだ。
「スピードはあるし、いいレベルの馬。先週のディオスクロイくらい走る馬だよ」と、
手塚調教師は18日の東京新馬戦(ダ1400メートル)を3馬身半差で快勝した僚馬とそん色ないと見ている。
「フサイチペガサスの子は芝を走る馬が出ていないが、母系を考えればこなせる」と期待も大きい。馬体重は440キロ前後。
★コスモベル(京都)
日本ではあまり馴染みのない血統だが、父は京成杯3歳S勝ちのゴーゴーナカヤマなどを輩出したウェルデコレイテッドの産駒。
母の父はダマスカスの直子。
22日に坂路でシゲルオブリガード(牡2新馬)と併せて一杯に追われ、4ハロン52秒6をマーク。
併走馬を3馬身突き放して見せた。
西園調教師は「フロリダのトーレニングセールの出身で、これぐらいは動いて当然。素直で仕上がり早い牝馬だから、
初戦から力を出せると思う」と力が入っている。馬体重は約430キロ。
【JCダート】ブルーコンコルドGI3連勝へ破格の時計
ブルーコンコルドは栗東坂路で躍動感ある走りを披露。初の距離を克服し、中央GI初制覇を飾るか
ブルーコンコルドが栗東坂路で推定4ハロン49秒6の好時計を弾き出し、交流GI連勝中の充実ぶりを見せつけた。
今回は未知の距離に対応できるかがポイントだが、参戦を進言した幸騎手は
「今ならこの距離でもやれる」と好勝負を確信している。
午後に確定した枠順では4枠6番を引き、悲願のGIを狙う7番シーキングザダイヤと同じ枠となった。
◇南部杯、JBCマイルとマイルの交流GIを連勝中のブルーコンコルドが、破格のタイムとド迫力の動きを披露した。
「テンからやれば、これぐらいの時計は出せる馬だよ」 服部調教師が満足げな表情で振り返った。
幸騎手を背に栗東坂路で単走追い。四肢が良く伸びた豪快なフットワークでグングン加速する。
2ハロン目からのラップは11秒6−12秒2−13秒6。最初の1ハロンだけエラーで計時されなかったが、
トレーナーが手動で測ったラップタイムは12秒2。
これを足せば推定4ハロン49秒6(3ハロンは37秒4−25秒8−13秒6)と破格のタイムだ。
「最近は馬がいい意味でズブくなって、攻めのラスト1ハロンはいつも時計を要する。
けさも最後はヤメた感じだったから13秒6を要しただけ」
好時計について師はきっちりと分析を加えた。
今回の課題は距離面に尽きる。芝では2000メートルまで経験があるが、京王杯2歳S優勝など良績は短距離に集中。
ダートはマイルを超えた距離は未知だ。それでも、トレーナーはそれほど意に介していない。
【JCダート】
「春からの放牧で馬自体がすごく柔らかくなった。
以前に痛めた背中も良くなったことで、前脚の出も硬さがなくなったし、おかげで手前の替え方やコーナーワークもスムーズになった。
今はいい意味でズブさが出て折り合いもつくから、距離には全く不安を感じていない。
だから『今の状態で挑戦しなければいつする?』という感じ」
それは追い切りの手綱を取った幸騎手も同じだ。
「馬も走る気十分。ボクも今ならこの距離でもやれるから挑戦してみたい、と服部先生に打診しました。楽しみです」と、
笑顔の中にも内に闘志を秘める。春までとはすべてが違う。GI3連勝なら、JRA最優秀ダート馬の資格も十分。
ブルーコンコルドが“砂の国際舞台”で大きく羽ばたく。
★フサイチリシャール父子制覇へ好枠
《栗東》昨年の2歳王者で、クロフネとの父子制覇がかかるフサイチリシャールは2枠3番。
松田国調教師は「東京のダート2100メートルはスタートしてすぐに1コーナー。中に入れるにしろ、前に行くにしろいい所でしょう。
東京の2100メートルで包まれることは考えられないから、前に行ければラチ沿いにロスのない競馬ができます」と満足そう。
昨年の5着馬で休み明けの武蔵野S2着のサンライズバッカスは7枠12番。
音無調教師は「エエやないか。後入れの偶数にこしたことはないからな。でもスタート悪い馬だから、どこでもいいんやけどね」と笑顔。
《美浦》前日はデットーリ騎手で追い切ったピットファイターは8枠14番。
内枠希望だった加藤征調教師は、「最悪だね。内からロスなく行きたかったから、5枠から内がほしかった」と落胆の様子。
《北海道》中央時代の一昨年の3着馬ジンクライシスは3枠5番。
五十嵐冬騎手は「枠がどこというよりもゲートを出てからになりますね。距離は問題ありませんし、
折り合いだけ気をつけてこの馬の競馬をするだけです」と持ち味を引き出すことに専念する。
●コンコルド距離不安なし…JCダート追い切り
2006年11月24日(金) 8時3分 スポーツ報知
今年は日本馬だけの争いになったジャパンカップダートの枠順が決まった23日、
交流GI2連勝中のブルーコンコルドが栗東トレセンで追い切られた。
目下の充実ぶりをアピールするかのように、猛烈な動きだった。未体験ゾーンの2100メートル。
ダートではマイルまでしか経験のないブルーコンコルドにとって、プラス500メートルはまさしく未知数。
陣営は、ぎりぎりまで絞ってスタミナ勝負に耐えうる仕上げを施した。
幸を背に坂路へ入り、目いっぱいの追い切りをかけた。
序盤は内ラチ沿いから外へぶれるシーンも見せたが、トップスピードに乗ると真っすぐに。
2ハロン目から11秒6−12秒2という猛烈な加速で急坂を一気に駆け上がった。
ラスト1ハロンは「ズブさを見せて」(幸)13秒6を要したが、容赦なく首を押しまくった。
全体の時計はエラーとなったが「私の手動の時計で49秒6。しまいを要したのもいつものこと。心配してません」と服部調教師。
引き揚げてきた幸には笑みが浮かんでいた。「走る気十分。いい状態で挑めます」
5か月ぶりで臨んだ南部杯、JBCマイルの統一G12連勝で迎える秋3走目。さらなる良化を鞍上は感じ取っている。
繰り返される距離への質問にも、自信があるからこそ言い切った。
「落ち着きが出て、リラックスして競馬できるようになってます。これなら心配ない。フェブラリーS(4着)当時とは馬が違います」
最高の状態に距離への不安が消えれば、狙うはもちろん悲願のJRA・G1奪取。
「チャンスがある馬。楽しみです」“砂王”の座をはっきりと見据えている。
【JC】ディープ陣営、6枠6番に「ちょうどいい枠」
ディープインパクトは坂路で楽走。落ち着きがあり、リラックスした走りを見せた
2週続けて武豊騎手を背に好時計を出したディープインパクトは、この日は池江調教助手を背に坂路をゆったりとキャンターで上った。
以前のように行きたがるのを抑えるのではなく、落ち着き払って4ハロン92秒6。悠然とした姿が印象的だった。
池江助手は「こちらが引っ張るんじゃなくて、自分から軽く行っていた。ハミが抜けていいハッキングだったね」と笑顔を見せた。
以前より精神的な成長が顕著になってきて、池江助手が教え込んできたことが実になってきた様子。
「いつもの勝つときと同じような感じ。ストレスが溜まっている時は違うからね。落ち着いているし、満足していますよ」
と追い切り後の状態の良さに目を細めた。
午後に発表された枠順は6枠6番。01年にジャングルポケットが最強と言われていたテイエムオペラオーを破ったときと同じ番号だ。
発表の紙を見た片山調教助手はすぐさま池江郎調教師に電話で連絡。
「先生は『極端な場所じゃないし、真ん中の偶数でちょうどいいんじゃないか』と言ってましたよ」と言葉を伝えた。
引退までラスト2戦。ファン投票で1位選出が確実な有馬記念で、
無敗3冠馬シンボリルドルフに並ぶJRA最多GI7勝を成し遂げるには、ジャパンCを勝たなければならない。
そのための態勢は着々と整っている。
【JC】ハーツ不安一掃!ディープ返り討ちへ絶好の動き
昨年の有馬記念で無敗3冠馬ディープインパクトを初めて破ったハーツクライ(栗東・橋口、牡5)が
23日、ルメール騎手を背に栗東坂路で最終追い切りを行った。
4ハロン50秒7、終い1ハロン12秒4と絶好の動きで、先週公表されたノド鳴りの不安を吹き飛ばした。
凱旋門賞でもディープに先着しているルメールは「(ハーツで)1度負かしているしね」と自信満々。1枠1番から、NO.1を狙う。
猛烈なタイムが不安を一掃した。前日とは違って冷え込んだ朝の栗東トレセン。
2度目のハロー明けの午前9時30分すぎ、ルメール騎手を背にしたハーツが坂路に登場。
1本目に4ハロン67秒3で軽く脚慣らしを終えて間もなく、水曜に絶好の追い切りを終えたディープインパクトがキャンターで登坂。
そのわずか4分後、猛然とハーツが駆けてくる。しかもルメールの手綱はピクリとも動かない。
モニターに計時されたタイム4ハロン50秒7−37秒0−12秒4を見て、報道陣からため息のような声が漏れた。
ハーツなら当然の時計だが、先週、橋口調教師がノド鳴りを発表しただけに、その影響を感じさせない動きに感嘆した。
「ベリーグッド!」。称賛の声を上げた橋口師は「私の想定した通りの時計と動きでした。
これより悪かったらノド鳴りの影響かも、と思ったから」と安堵の表情だ。
「馬券を買って応援してくれるファンに悪い」という理由で公表に踏み切っただけに、申し分ない動きに喜びが広がる。
「叩いて良くなるタイプじゃないから、久々の不安はない。今は完成されて、見た目にもたくましくなった」と、
7月29日の英GI“キングジョージ”3着以来、4カ月ぶりの実戦も気にしていない。
昨年の有馬記念でディープに初めて黒星をつけたハーツは、
その前にレコード決着となったJCでアルカセットと3センチのハナ差2着の死闘を演じた。
「あのJCも内容的には勝っていた」と橋口師は振り返るが、あの敗戦が有馬記念でまさかの先行作戦につながったことは間違いない。
【JC】ハーツ不安一掃!ディープ返り討ちへ絶好の動き
あれから11カ月。両馬とも海外での経験を積み、再び対決が実現する。
「皆さん、楽しみにしてると思うけど、ディープは大きな壁。あの馬は朝青龍みたいなものだから」と、
大相撲好きの橋口師らしい例えでライバルに敬意を払う。
コンビを組むルメールは、ハーツに初のGI制覇をもたらしたベストパートナー。
同時に、凱旋門賞でもプライドで2着に入り、武豊&ディープに2戦2勝のジョッキーでもある。
「ディープはファンタスティックな馬。でも(ハーツで)1度負かしているし、2度目もあるよ」と自信満々に語った。
ディープとハーツ、どちらが強いのか? それが最大の焦点となる今年のJC。
「調教と実戦は違うから、全く(ノド鳴りの)不安がないとは言いません。
ディープとは戦いたくないけど、もう1回戦うことの楽しみもある。全力で行きますよ」。
最後は力強く締めくくった橋口調教師。勝っていてもチャレンジャー精神。そこに栄光への突破口があるかもしれない。
★メイショウサムソン絞れた
前日に抜群の動きを見せたメイショウサムソンは、この日は軽めにDWでキャンター調整。
引き上げてくるとそのまま鞍を着けて馬体重を計量し522キロ。
前日の530キロから絞れ、東京までの輸送で理想的な510キロ以下になりそうだ。枠順は大外の8枠11番。
瀬戸口調教師は最初は「大外かいな」と嘆いたが、
「まあ、この頭数だし、関係ないやろ。ジワッと外からいい位置に付けていけるしな」と気を取り直した様子で、
01年ダービー馬ジャングルポケット以来5年ぶりの3歳JC制覇に意欲を見せていた。
★バルクが北海道を出発/ジャパンC
2006年11月24日(金) 9時4分 日刊スポーツ
3年連続でジャパンCに出走するコスモバルク(牡5、北海道・田部)が23日、東京競馬場に向け門別競馬場を出発した。
天皇賞の時と同じ馬運車に午前10時45分に乗り込み、人馬ともに手慣れた作業で約5分後には出発した。
約22時間の輸送を経て、東京競馬場には24日午前8時半すぎに到着する。出発前の馬体重は524キロ。
前走の出発前より約6キロ重いが、帯同する鹿島厩務員は
「十分な運動をしてのもの。完全に戦闘モードに入っているし、後は自分で体をつくる馬だから」と不安を一掃した。
8枠10番の枠順を伝え聞いた田部師も「過去3回の10番枠では連対を外していないからね。
もまれずスムーズに運べそうだしいいと思う」と笑顔で語った。
★インパクト心身ともに万全/ジャパンC
2006年11月24日(金) 9時5分 日刊スポーツ
ディープインパクトは6枠6番。11頭立ての真ん中からスタートを切る。
池江泰郎師は「頭数も少ないし枠は特に気にしてない。極端な枠でもないし、あとはユタカ(武豊騎手)に任せるだけです」と語った。
23日は坂路をキャンターで1本。4ハロン92秒6と軽めの内容。
やや跳ねる仕草を見せるほど気合乗りが良く、心身ともに万全の状態に仕上がった。
池江助手は「追い切った翌日の気配が鍵になるが、走る気を内に秘めた感じですごく良かった。
遅い時計も無理に引っ張ったわけじゃないし、勝つ時と同じ雰囲気なのがいいね。馬自身が調整している」と話した。
★パラドックスが右前脚骨折で引退へ
2006年11月24日(金) 9時5分 日刊スポーツ
JCダートを目指していたタイムパラドックス(牡8、栗東・松田博)が、23日の最終追い切り後に右第4中手骨骨折を発症。
同レースを回避することになった。8歳という高齢でもあり、このまま引退、種牡馬入りが濃厚になった。
調教後、右前肢の歩様に違和感を感じた松田博師が獣医を呼び寄せた。エックス線検査の結果は骨折。
休養期間は未定と発表されたが、同師はサバサバとした表情で話した。「ここまで良く頑張ってくれた。
このまま引退だろうが、本当に頭が下がる思い」。そして最後にポツリと付け加えた。
「あと2300万円やったけどな」。これまでの総収得賞金は9億7786万5000円。
今回3着以内ならダート戦獲得賞金のみで史上初の10億円ホースの誕生だったが、その夢は直前でついえることになった。
★ハーツ絶好!猛時計50秒7/ジャパンC
2006年11月24日(金) 9時4分 日刊スポーツ
最強馬対決に向けてハーツクライ(牡5、栗東・橋口)が絶好の走りを見せた。
栗東坂路で馬なりのまま4ハロン50秒7の猛時計をマーク。
手綱を取ったルメール騎手は「素晴らしい追い切り」と絶賛。ごく軽度の喘鳴症(通称=ノド鳴り)を抱えるが、
影響を感じさせない動きでディープインパクトとの頂上決戦に挑む。
ハーツクライが頂点を目指し一気に駆け上がった。
最大のライバル・ディープインパクトがキャンター調整を終えた約5分後、坂路追いをスタートさせた。
外ラチ沿いに体を寄せ、完歩の大きなフットワークで突き進む。あん上ルメールの手は微動だにしない。
4ハロン50秒7、ラスト1ハロンは12秒4。全体的に時計のかかる馬場をものともせず、激しくチップをけ散らした。
ハーツ自身が自らハミを取り、心身ともに万全の出来を披露した。
ルメールは「素晴らしい走りだった。ぼくは手綱を持っていただけ。リラックスして走っていたしレース同様に気分よく走っていた」
と絶賛した。
★ハーツ絶好!猛時計50秒7/ジャパンC
昨年のジャパンCは、後方から馬群をぬうように伸びた。勝ったアルカセットとはわずか3センチ差で2着に敗れた。
だがこの敗戦を糧として、飛躍した。「逆に3センチ差で勝っていたら、それまでと同じようなレースをしていただろう」
とルメールは振り返る。有馬記念の前には過去のビデオを取り寄せ、分析した。
小差で味わった辛酸を有馬記念で美酒に変えるきっかけとなった。意義のある敗戦に変えた。
馬自身の成長も大きい。入厩当初は、馬房の中でも尻っぱねをするやんちゃぶり。
外に出す時には、必ずふたりで手綱を引かなければならなかった。そんな気性も落ち着き、腰まわりの筋肉もついた。
陣営が言っていた「古馬になったら必ずG1を取れる馬」という言葉を体現して見せた。
今回はディープインパクトという最大のライバルがいる。
橋口師は「ディープは大きなカベ。朝青龍のような感じ」と例える。
ルメールも「リスペクトしている。ファンタスティックホース」と賛辞を送った。
そしてハーツ自身もノド鳴りの症状を抱えながらの戦いだ。
ルメールは「ノドはまったく問題ない。走っている時も特に気にならないし、いいレースができる」と意に介す様子はない。
元来の追い込みか、それとも先行か、はたまたドバイで見せた逃げか。
「作戦はない。ゲートが開いてから決めたい」とフランスの名手はニヤリと笑う。
ハーツで有馬記念を勝ち、今年の凱旋門賞ではプライドでインパクトに先着した。
怪物キラーのルメールが、三度“平成の天馬”の前に立ちはだかる。
★ウィジャボード「グッド」/ジャパンC
2006年11月24日(金) 9時5分 日刊スポーツ
馬上のデットーリは、気分良さそうに引き揚げてきた。東京競馬場の芝コースで行われたウィジャボードの最終追い切り。
「グッド!。とにかく感触には満足しているよ」。調教スタンドの前でダンロップ師と軽く言葉を交わすと、白い歯がこぼれた。
軽めのキャンターから徐々にピッチを上げ、ゴールまで軽快に駆け抜けた。
直線を向いても、坂を迎えても、ゴールが近づいても、馬の首の動きに合わせて軽く手綱が動くだけ。
あん上に最後まで派手なアクションはなかったが、それで十分だった。「今までに乗ったときと同じ雰囲気だ」。
7ハロン96秒5、ラストは12秒6。時計自体は平凡だが、状態の良さはしっかりと確認できた。
デットーリは、世界でただ1人のJC3勝ジョッキーだ。
しかも、3戦すべてが鼻差の勝利。強さの秘密を聞かれると
「あくまでも馬次第。本当はもっと大差で楽をして勝ちたいんだが、勝利の女神が自分の方を向いてくれているのは幸せだ」と笑う。
神に選ばれた男が、今年のパートナーには絶大な信頼を寄せている。
「前走は自分のキャリアの中でも最高の瞬間だった。優勝を確信した残り1ハロンは本当にワクワクしていた」。
直線で後続を一気に引き離した加速力は、馬上で風を感じていたこの男しか分からない。
「彼女はどんな大レースでも自分のペースを崩さない。そして、非常に素晴らしい末脚がある」。
日本が誇る2強の強さは十分に承知している。「ハーツクライは去年のJCでも間近に見ているし、非常にいいステイヤーだ。ディープインパクトは日本のスーパースターだし、最近では日本で1番強い馬」。
それでもデットーリは自信の姿勢を崩さない。「彼女は世界でも有数の実力を持った牝馬だから」。
史上初めて2度目のカルティエ賞(欧州年度代表馬)を受賞した名牝と奇跡を呼ぶジョッキー。
最強の刺客が日本の誇りの前に立ちはだかる。
★コンコルド絶好37秒4/JCダート
2006年11月24日(金) 9時5分 日刊スポーツ
マイルG1連勝中のブルーコンコルド(牡6、栗東・服部)が、栗東の坂路で3ハロン37秒4の好時計をたたき出した。
前半から飛ばしたため、しまいは13秒6と掛かったが、動きは文句なし。
最近は折り合いにも進境を見せており、陣営は距離克服に、自信の表情だ。
ブルーコンコルドは、幸英明騎手(30)を背に坂路入り。豪快なフォームで前半からスピードに乗った。
さすがに後半はおつりがなかったが、3ハロン37秒4(4ハロンはエラー)の平地並みの時計をマークした。
服部利之師(48)の手時計では4ハロン49秒7。
「これだけ動けば十分でしょ。ラスト1ハロンは13秒6と少し時計がかかったが、最近はラストがいつもズブいので、
こんなもの。状態は言うことない。あとは距離だけだね」と笑顔を見せた。
服部師が課題に挙げた距離だが、幸は「僕がここを使って欲しいと先生に言ったんです。
今年の夏の放牧前もそれなりには走ってたが、それでもテンションが高くて力んでいた。でも帰厩してからの2戦はリラックスした走り。それがしまいの伸びにつながっている。今なら距離延長も大丈夫だし、いい状態の時に使いたかったから」と説明した。
この馬でG1を3勝。その強さをもっとも知るジョッキーからの進言だけに軽視はできない。
短距離馬となめてかかると痛い目に遭うかもしれない。
■年度代表馬レースオッズ(JC出走前締切)
ディープインパクト 1.2
メイショウサムソン 5.0
ダイワメジャー 5.8
ハーツクライ 8.3
コスモバルク 27.0
フサイチパンドラ 36.0
その他 30.0
年度代表馬は今季G1勝利のあるJC出走馬とG1連勝のダイワメジャーに絞られると思います。
ディープかサムソンのどちらかがJCを勝てば勝った馬が年度代表馬決定。
しかしこの2頭以外の馬がJCを勝った場合は年度代表馬レースは混沌としてきます。
JCと有馬記念を連勝できる馬がいればその馬が年度代表馬になりそうです。
ダメジャーが年度代表馬になるパターンは、JCがディープかサムソン以外の馬、有馬がダメジャーの場合ですね。
ドリームパスポート、スウィフトカレントなどがJC→有馬連勝などというミラクルサプライズも可能性の上ではなきにしもあらずです。
カワカミプリンセスはエリザベスで降着がなければG1を3勝。しかも無敗。ほんと残念ですね。
ディープとの対戦を見たかった人はきっと1000万人はいるでしょう。
■ 2006年ジャパンカップ、ジャパンCダート
2006年ジャパンカップ(JC)は、外国馬の出走はウィジャボードとフリードニアに2頭のみ。
そして、ジャパンカップダート(JCD)はゼロである。
ちょっと寂しいな〜と思っていたけれど、JC、JCDの予想をちょっと考えだすと、「いや、そんな事はないじゃない?」と思った。まぁ、外国馬の参戦が少ないのは、滅多に世界の競馬を身近に感じる機会の少ない自分にとっては寂しいことだけど、
外国馬が少ない方が予想はしやすいという事は事実。でも、いざ少し予想を考え出すと難しい。
ジャパンCは、ある程度まとまりつつあるが、ジャパンカップダートの方は難しい感じ……。
シーキングザダイヤ →G1を勝たせてあげたいような?やっぱり2着のような?
メイショウバトラー →いつも◎。ダートで認める馬。JCBマイルの敗戦は仕方ないと思うところもある。牝馬か…。
アロンダイト →府中ダート2100m得意の勢いのある馬。今年のメンバーならもしかしたら…。後藤かぁ…。
フサイチリシャール →やっぱり軽視は禁物かも。内田博騎手魅力。距離か…。
ブルーコンコルド →距離か…。でも、JBCマイルの勝ち方は強かった。
サンライズバッカス →カネヒキリを破ったことのある実力馬。
ピットファイター →久々も距離は大丈夫そう。デットーリ騎手で5馬身違うか!?
ヴァーミリアン →ルメール騎手。馬体は戻っているみたいだし…。
ジンクライシス →JCD3着あり。地方馬として…。
ほかにもチャンスがありそうな馬も多い。
外国馬の参戦がなかったジャパンカップダートだけど、レース、予想はとても面白いものとなりそうだ。
■ ジャパンカップの週末!
今週は競馬ファンにはたまらない週で土日共にG1ですね。
凱旋門賞の後に色々ありましたが日曜日にはディープインパクトが久々に日本での競馬なので、また盛り上がりそうですね。
それではまずダートの方から出走馬の指数を見ると、メイショウバトラー、シーキングザダイヤの指数が高いので注目したい。
今年は外国馬がいないので、ペースも早くならないと思うので前で競馬ができて内枠に入ったメイショウバトラーは
チャンスではないかと考えている。
シーキングザダイヤは当然実績も良いし人気もしそうだが外せない1頭、
だたいつも勝ちきれない印象があるのでまた2着だったりして、、、。
以下は、ブルーコンコルド、ハードクリスタル、ピットファイター、フィールドルージュ、サンライズバッカス、ヴァーミリアン。
続いて日曜日の芝の方は頭数が少なく、なんか寂しくなりましたね、メンバーを見てもここはやはりディープインパクト中心に考えたい。この馬はデビュー戦を見て、ダービー勝つのはこの馬や!と言っていたくらいに東京コースが合うと思っていた。
結局ダービーでは直線突き抜けて圧勝したので今回ダービー以来の東京コース、当然人気は1番人気だろうがこの馬中心に考えたい。
問題はディープの相手だが、展開を考えるとそんなに早くはならないと考えてスローの未脚勝負になりそうなので、
ドリームパスポートを考えています。
以下は、コスモバルク、ハーツクライ、メイショウサムソン、スウィフトカレント、ウィジャボードまで。
●ジャパンカップJCとJCDのサイン読み CMとポスター
さあ今週で11月のG1シリーズが終わります。
11月の中居君のテレビCMからのサインのメインイベント。
中居君が演じるホスト役の今回が総仕上げ。ホストの役割を良く考えてもらいたい。
昨日のマイルCSからホストを考えると2頭。 ダンスインザムードとデアリングハート。
いいムードで女のハートをつかみ取る。 こんな感じです。
今回のジャパンカップでホストから浮上するのは2頭のみ。
この2頭で決まってくれる事を信じています。
以前、このブログで応援馬券のお話をしました。
武豊が背を向けてオグリキャップに跨っている。
これはオグリのラストランでの優勝。
そして10月上旬、G1シーズンが始まった頃にこの様に書いた。
「ディープと武豊はG1を有馬まで勝てない」
いまでもその気持ちに変りはありません。
いよいよ今週、疑惑ペアのディープ武豊が登場します。 武豊は私の読み通り今だ後半戦のG1優勝がありません。
果たして読み通り、ディープと武はすっとんでくれるでしょうか?
●ジャパンカップ JCDとJCのサイン読み ディープインパクト
私がどうしてディープインパクトが優勝しないと思っている事を少し。 時系列で追ってみましょう。
ディープが凱旋門賞挑戦表明(5月)→ディープ壮行レース宝塚を優勝
→凱旋門賞で3着に敗れる(10月1日)→ディープ年内で引退表明(10月11日)
→ディープ薬物疑惑(10月19日)→ディープの失格の裁定(11月16日)
以上の流れを1人の一般的な社会人として考えてみます。
昨年もそうですが今年の初めからディープにどの位の経費をJRAは使ったのでしょうか?
クッズやイベント、挙句の果てには凱旋門賞挑戦のテレビCM。
一般企業でこれだけのお金を投資したら勿論どれだけの売上が望めるのかを会社のお偉いさん方は皮算用するのです。
当然ながら赤字と分っているものには絶対に投資はしない。 これが世の常です。
あくまでも想像の域ですがJRAの予想だにしなかった事態とは?
きっと凱旋門賞を勝つ事はきっと決まっていた。
しかし、凱旋門賞前に金子オーナーが「勝って即引退させます」と言うような言葉をレースする前からきっと口にしたのでしょう。
これを知ったJRA側は直ぐにフランスに申し入れして、お仕置き着順の3着にしたのだと私は考えています。
昔から馬主に制裁をあたえるのはこのパターンなのです。
●ジャパンカップ JCDとJCのサイン読み ディープインパクト
ご存知の方もいるかもしれませんがサイン使いされ、敗れる強い馬の着順。
それは「4着」です。賞金も入るがサイン使いされたお礼を次回もらう着順。
何故か?
数字の中で唯一上向き尖った形すなわち「4」「↑」。
上に向く矢印はてっぺんを意味しているわけなのです。
逆に「3着」は何故お仕置きなのか?
競馬社会をご存知なら良く分ると思いますが、競走馬は現役時代は、たいしたお金になりません。種牡馬にして種付け料で儲ける。
これが競馬社会の常識です。
そして種牡馬としてもっとも嫌われるのが3着の戦歴を持つ馬。
基本的に詰めが甘いと判断される。
ディープの場合も何十億のシンジケートが組まれているが、
この3着と言う戦歴があるだけで少なくとも凱旋門賞前の80%ぐらいまで落ちた筈。
まして薬物疑惑のおまけ付き。
●ジャパンカップ JCDとJCのサイン読み ディープインパクト
ここで時系列に戻ります。
もし上に書いたJRAの予想だにしなかった事態が当っているとしたら全ての時系列の流れが普通に納得できます。
JRA想定外の事態→凱旋門賞3着のお仕置き→引退表明→薬物疑惑汚名
そしてJC前に失格の裁定。
これまでアイドルホースとして扱ってきて、一転してこの仕打ちです。
明らかにオーナーサイドとJRAがもめたのは明白。
きっと金子オーナーも人の子。
種牡馬シンジケートの巨額な金に目が眩み、JRAにはして欲しくない
判断を強引にしてしまった結果のお仕置きです。
一般社会なら上司にたてついた部下が地方に左遷されると言うパターン。
競馬の世界なら種牡馬の価値を落とすのが最大の左遷にあたるのです。
このストーリーならまたディープはお仕置きの3着なはずです。
本当に3着ならまたシンジケートの金額は大きく目減りします。
有馬も3着なら目も当てられない金子オーナー。
3着ならまだいいかも。馬群に沈んで、武が「飛ばなかった」にならぬ様、
オーナーさんは肝に命じて天命を待ってくだされ。
JRAのお仕置きはまだまだ続く。
●JC・JCD考察 【その1】
表裏一体のG1? 去年は・・・
▼JCD 4枠 シーキングザダイヤ A着
2枠 サンライズバッカス
4枠 タップデイ
▼JC 7枠 アルカセット @着
1枠 タップダンスシチー
7枠 サンライズペガサス
▼JCD
フサイチリシャール
メイショウバトラー
▼JC
フサイチパンドラ
メイショウサムソン
が、出走予定。
JCDは、 1/2で、どちらかの冠号馬と同枠馬が、
JCは、 JCDで連対しなかった方の冠号馬と同枠馬が・・・
そんな妄想から始まるJC・JCD考察です。
●JC・JCD 考察 【その2】
<連対馬の傾向>
■武蔵野S連対馬 ■南部杯連対馬
※ダートマイル重賞連対経験馬の好走が目立つ。
JBCクラッシックからの好走馬も目立つが、JBC”マイル”で開催された今年はこの組に妙味か?
■前年のJCD連対馬 ■白川大賞典B着以内好走馬
※前年の連対馬はいわずもがな、直前の同距離の重賞、 白川大賞典B着以内好走馬が、
4年連続(中山開催ダ1800m除く)B着以内好走。も、今年は出走なし・・・
■3歳馬
クロフネ、 カネヒキリは、 武蔵野S・57Kgで連対(共にG1優勝馬) JCD・55Kg(斤量2Kg減)で優勝。
▼フサイチリシャール
54Kgで、武蔵野SC着敗退。
斤量1Kg増量の今回、さすがの内パクさんも東京のG1では、仕掛け処が難しいか?の成績でもあり、楽観はできない1戦。
去年、武蔵野S優勝の3歳サンライズバッカスもD着敗退だけに・・・
▼アロンダイト
東京コースでB着以下がなかった、ジンクライシスが、前走条件戦からB着好走。
この馬も東京は、2・0・0・0。 複勝圏なら・・・
●JC・JCD 考察 【その2】
枠順も発表されました。 メイショウ フサイチが同枠。
日曜日のゲストが、東京:桜庭 京都:桜井 。
菊花賞が、櫻井淳子さんゲストで、8枠優勝でしたから、JCターフは8枠か?
桜花賞馬・キストゥヘヴンのオークス(東京芝2400m)も8枠でしたし。
▼1着候補
メイショウバトラー
ブルーコンコルド
▼2着候補
シーキングザダイヤ
ハードクリスタル
ジンクライシス
▼3着候補
アロンダイト
青枠・ブルーが鍵か?距離伸びて順番がどう変わるか。シーキングザダイヤ・ノリさんA着付けで。
いまは、こんなイメージ。
シーキングザベストに負け、後藤騎手にもフラれた(?)バッカスA着の武蔵野S組にはあまり妙味を感じないが・・・
JCDの結果次第で、 JCの本命も自動的に決定します?
●JC・JCD 考察 【その3】
JCターフの方も、 枠順確定後の印象を少し・・・
戦闘放棄とも取れる、 ハーツのノド鳴り発言。
「負けた後には、言いたくなかった」
まるで美談のように語られてますが、 「なら、引退まで隠せよ!」
オバQみたいにみじめだ、 見てられない・・・
「うちの馬もノドの疾患はある。それでも、ディープに勝つ」
っていう意味の発言なら、 れは意地の張る方向が間違ってるのでは?
ま、レースにいけば、ルメールは、知ったこっちゃないかも知れませんが、応援する気は失せた。
で、焦点はやはりディープ中心。シナリオは、
■ディープ圧勝で、国際G1制覇
■引退が決まり、JRAの庇護をなくし
アウェーの競馬を強いられるディープ
どちらにしても、 ディープが優勝の可能性は大いにあるのですが。
SS馬場なのか? サドラー馬場なのか? 土曜競馬が1つの目安になるのかな?
★ディープに続いた!ハーツ1番時計
2006年11月24日(金) 11時13分 デイリースポーツ
「ジャパンカップ・G1」(26日・東京)、あの3センチを忘れてはいない。ハーツクライが気迫の走りを見せた。
栗東坂路で4F50秒7の一番時計。英国遠征帰り、さらにノド鳴りの不安まで発生したが、それを感じさせない迫力だ。
昨年のJCはアルカセットとの激闘の末、わずか3センチ差で2着に終わった。
再度打倒ディープインパクトを果たし悔しさを晴らせば、待っているのは世界一の称号だ。
ジャパンCの馬券は24日、一部ウインズで前々日発売される。
世界と戦った自信がある。そう言わんばかりにハーツクライが風になった。栗東坂路。
どの馬より速く、力強く駆け上がり文句なしの一番時計。
4F50秒7-37秒0-12秒4を馬なりでマークした。パワーと切れに貫録が加わった。
またがったルメールは「最後まで手綱を持ったままで素晴らしい追い切りができた。
ベリーウェル、ナイスストローク、ベリーリラックス」と賛辞を連発。
橋口師も「ベリーグッド」と第一声で周りを和ませると「想定通りだった」と納得の表情を浮かべた。
★ディープに続いた!ハーツ1番時計
ただ不安もある。14日、喘鳴症(ぜんめいしょう、通称=ノド鳴り)であることが公表された。
症状次第ではレースにも影響する病気だが、最終チェックしたルメールはこう言い切った。
「問題ない。ギャロップでも音は聞こえなかった」。
橋口師も「追い切りでは全く感じない。いつものハーツでした」とうなずいた。
世界の強豪と互角に渡り合い3着したキングジョージ6世&クイーンエリザベスDS当時も、すでにその兆候はあったという。
今の状態なら問題なさそうだ。
日本で唯一ディープインパクトを負かした。ここでもう一度、昨年の有馬記念を再現すれば最強馬の称号が手に入る。
「全力でぶつかるだけ」。闘志を秘めながら橋口師はつぶやいた。
ルメールは「1度負かしているので、2度あることを信じている」。
ディープが3着失格した凱旋門賞でも、プライドに乗って2着した。勝算は、経験に裏打ちされている。
枠順は(1)枠1番。昨年のJCはアルカセットとの死闘の末、わずか3センチ差で栄冠を逃した。
あの悔しさは忘れていない。今年は真っ白な帽子が世界一のゴールを支配する。
●リシャール動き抜群 松田国師も舌巻く
「ジャパンカップダート・G1」(26日・東京)、迫力満点の動きを披露した。
栗東坂路で、フサイチリシャールは闘志をにじませながら徐々に加速する。
ラスト1FでGOサインを受けると、シャープな反応を示してフィニッシュ。
4F51秒6-37秒6-12秒7と好時計だ。
松田国師も「もともとケイコで動く馬だけど、秋になってからは本当に動く」と、パワーアップした姿に舌を巻いた。
初ダートの武蔵野Sは5着。内で窮屈になる場面があった。
「それでも抜けてこないとね」と辛口なのは期待の裏返しだろう。
前走以上にトップレベルが顔をそろえる戦い。
「乗っている回数も多く、前回よりもハードに仕上げている」。
中間は調教メニューを強化し、究極の状態で挑む。
「チャンスはあると思う。内田博騎手はうまいと思うし、彼が東京で勝ったレースをたくさん見たが、勝ち方も偶然ではないからね」。
南関東の名手を背に、父クロフネ(01年)に続く親子制覇を狙う。
●バッカス迫力満点!優秀時計マーク
栗東坂路でサンライズバッカスが力強い動きを見せた。闘志をむき出しにして駆け上がる姿は迫力満点。
フットワークも豪快で、時計は4F51秒8-37秒8-12秒6。
全体も速く、ラストも12秒台と優秀だった。
音無師は「今日はこの馬なりに動いたな」と満足げな表情を浮かべる。
単純な時計比較でも休み明けだった前走とは4Fで1秒3、ラスト1Fで0秒3速い。
「レースを使った効果があり、上積みはあるよ」。歯切れのいい言葉が続く。
二千メートル以上の距離に参戦するのは、昨年のJCダート以来になる。
不安視する声もあるが「確かに距離がどうかという点はあるが、今のダート路線のメンバーは差があまりないと思っている。
調子のいい馬が上にくるのではないかな」。出来への自信がうかがえた。
鞍上は絶好調の安藤。先週は土曜にフサイチホウオーで東スポ杯2歳Sを、日曜にはダイワメジャーでマイルCSを制した。
今年だけでG1を3勝、乗りに乗っている。
これまで最高峰では厚い壁に跳ね返されてきたバッカスだが、G1請負人を背に初の栄冠を目指す。
●メイショウバトラー 砂の頂点だ
不屈の闘志で復活したメイショウバトラーが、「ジャパンカップダート・G1」(25日、東京)に砂の頂点を目指す。
屈腱(けん)炎で1年5カ月の休養を余儀なくされたが、戦線に復帰してからはダート重賞を3連勝、前走のJBCマイルは2着と、
目覚ましい活躍を見せている。
脚元の不安も現状ではない。不治の病を克服した女傑が、大きな脚光を浴びる。
長いトンネルを抜け出して、メイショウバトラーはダート最高峰の戦いにたどり着いた。
屈腱炎で1年5カ月の休養。引退も考えられた。「繁殖入りも考えたけどな。最近の医療技術のおかげもある」。
育成牧場で調教を重ねた結果、今年3月に高橋成師は現役続行を決意した。
完治はしない不治の病。脚元を気遣いながら、戦列に復帰した。
初戦の欅Sは大敗したが、プロキオンSで勝利を飾り復活をアピール。
地方交流の佐賀サマーチャンピオン、シリウスSと重賞3連勝を達成。
JBCマイルでは2着に敗れたが、トレーナーの期待に応えるかのように、目覚ましい活躍を見せている。
●メイショウバトラー 砂の頂点だ
これまでは負担がかからないように、間隔をあけて使ってきた。今回は中2週。
「脚元が何ともないのは確か。馬は言うことないよ。絶好調の状態でいける」。
指揮官は万全の仕上がりに自信をのぞかせる。17日は栗東坂路で4F51秒8-38秒3-13秒1。
「ちょっとやりすぎたかな。でも、JBCを使って間隔も中途半端だったから、
結果的にいいかもしれないな。今週は控えていけばいい」。
青写真は微妙に狂ったが、前向きにとらえている。
いつ再発するか分からない。それだけに1戦1戦が勝負。
「最後のつもりでいく。(脚元が)もってくれたら、来年も楽しみだけど」。
激戦が予想されるG1。悲壮な決意と無事を願ってバトラーを送り出す。
「距離は大丈夫。折り合いをつけて、自分のペースで走ればしぶとさを生かせる」。
勝算はある。一世一代の舞台で大輪を咲かせる。
●骨折判明…タイムパラドックス引退
「JCダート・G1」に出走予定だったタイムパラドックス(牡8歳、栗東・松田博)は23日の追い切り後、骨折が判明。
引退して種牡馬入りすることになった。
この日の朝、栗東坂路で単走の追い切りを消化。
4F55秒2-40秒3-13秒6の時計をマークし、予定どおりの調教を積んでいたが、その後に獣医の検査を受け、
右第4中手骨骨折が明らかとなった。
兆候は、連覇を達成した前走のJBCクラシックから見られた。
「ヒザがはれていた。でも、それで勝ったんだから大したもんだよ」
と松田博師はレース後に話していたが、さすがに蓄積された疲労は抜け切らなかったようだ。
けい養先は未定だが、今後は種牡馬入りする予定。現役での通算成績は50戦16勝(うち地方18戦6勝)。
昨年と今年のJBCクラシック連覇などG1・5勝。重賞では9勝を挙げる活躍を見せた。
また、これまでの総獲得賞金は9億7786万5000円で、10億円ホースの仲間入りを目前にしての引退となった。
「地方の競馬場でも活躍して全国的に名前を売ってくれた。本当によく頑張ったよ。
10億円までの、あと2300万を稼ぎたかったけどな。いい子どもを出してほしい」と松田博師は残念そうに話していた。
●コンコルド G1制覇へ「ええ感じ」
狙うぞ、3連続G1制覇。
南部杯(盛岡)、JBCマイル(川崎)を勝ったブルーコンコルドが、JCダートに参戦。
初めてのJRA・G1獲りへ向けて、陣営は自信たっぷりだ。もちろん栗東坂路で行われた追い切りの動きも抜群。
時計はエラーで計測されなかったが、元気いっぱいの走りを披露。好調をアピールした。
前肢がしっかりとチップをつかまえ、かき込んでいく。中2週でも、ブルーコンコルドの力強さに陰りは見られない。
栗東坂路で見せた走りには、戴冠への意欲が表れていた。
地方でG1・3勝を挙げた猛者だが、JRAのG1はまだ勝ったことがない。念願のタイトルを懸けた戦い。
単走とはいえ、追い切りには気迫がみなぎっていた。鞍上では幸が手綱を握り、力いっぱいに駆け上がる。
テンから飛ばしたため最後の1Fは13秒6かかったが、全体的には鋭い動きを見せた。
「50秒を切っていたのは間違いないね」と服部師はストップウオッチをにらみながら話す。
4F全体の時計はエラーで表示されなかったが、自らタイムを計測。思い描いたとおりの走りに満足げな笑顔を見せる。
木曜に追い切った理由は本番からの逆算。いい状態を維持しているため、かえって追い切りから時間をあけずにレースを迎えるためだ。「ええ感じで出られる」とトレーナーは理想的な調整ぶりに目を細めた。
JBCマイルを制覇したあと、当初は兵庫ゴールドトロフィー(12月28日・園田)へ向かうローテを考えていた。
しかし、主戦の幸が「テンションが高いと伸び切れないけど、前走、前々走のテンションなら二千百メートルでもいい競馬ができる」
とトレーナーに熱っぽく進言。ダート戦ではマイルまでしか経験がないコンコルドを、急きょ出走登録。参戦を決定した。
「チャンスがあると思う」と鞍上は真剣な表情で話す。その目には、歓喜のゴールが見えているようだった。
● 今度こそ悲願へ…ダイヤ究極仕上げ
もう銀メダルはいらない。G12着8回のシーキングザダイヤが、栗東坂路で迫力のパフォーマンスを見せた。
鞍上の武豊も気合十分。今度こそ頂点奪取を狙う。
武蔵野S2着のサンライズバッカスも栗東坂路で力強い動き。G1初制覇に意欲を燃やしている。
昨年のリベンジ、そして念願のG1制覇へ向けて、シーキングザダイヤが栗東坂路で追い切られた。
前半はゆったりしたペースで、ゴールが近づくにつれて加速。ラスト1Fで仕掛けられ、抜群の伸びを見せた。
4F53秒6-39秒1-12秒4。弾むようなフットワークが状態のよさを伝える。
「予定どおりこられたね。今回はこの前より減らして、体重ギリギリで使うつもり。
絞ることによって、もう少し切れを引き出したいからね」と清水助手。
今までの悔しい思いが表れている。どうしても勝てないG1。勝ち馬との少しの差を埋めるために、今回は究極仕上げで臨む。
ダート路線に転じてから大半を地方の競馬場で戦ってきた。
中央は今年のフェブラリーS以来となる。「パワータイプではないから地方の砂よりはいいよ」。
東京に限ればG13戦、2着3回と相性がいい。「この馬にとって、東京は競馬がしやすいね」。
勝ち星こそないが、相性のいい舞台。ここで今までの悪い流れを断ち切りたい。
これまでG1で集めた銀メダルは、中央と地方を合わせて8個。
パートナーの武豊も「G1で2着が8回ですからね。なんとかG1ホースにしてあげたい」と気合が入る。
「あと一歩のところまできている。そのために、騎手としてレースで何か考えたい」。
ユタカの言葉から、頂点奪取への執念が感じ取れた。