しかしこの計画地、反正陵からわずか120メートル。
完成したら周囲の景観は激変し、世界遺産登録への影響が心配されます。
反対派住民は計画の見直しを訴えましたが、南海電鉄との話し合いは平行線のままです。
地元で反対運動を進める吉田さんらは、手作りの模型で、マンションの及ぼす影響を説明してきました。
〈地元対策協議会・吉田暢事務局長〉
「イメージがわかない方もおられるんで、『ピラミッドの横に150メートルの建物が建つという風にお考え頂いたら
よくわかりますよ』と。あぁそういうことかと」
吉田さんのもとには、すでに7,000人を越える署名が集まりました。
堺市の有識者会議にも名を連ねる専門家はこう指摘します。
〈京都府立大学・宗田好史助教授〉
「あえて、今から登録をめざす遺産の中に高層ビル、それも地元の反対があるとなれば絶望的ですね」
世界遺産か高層マンションか。
ttp://mbs.jp/voice/special/200605/23_2733.shtml