2 :
名無し野電車区:
265 :名無し野電車区:04/07/30 20:33 ID:lPqyDBhc
運転協会誌7月号に次世代車両(901系〜)の開発に関わった束の運輸車両部長
の話が載ってて、ちょっと興味深かったので一部コピペ
(この間略)
JR東日本が発足し首都圏の通勤、近郊型電車の置き換えが始まり、205系、
211系が大量に投入されてきた。この大量投入を進める中、その先の電車
のあり方について様々な議論が進められた。その中で当時のY副社長から、
「重量半分、価格半分、寿命半分」を実現する車両を検討するようにという
課題が車両開発担当者に課せられた。10%削減という課題であれば205系
の延長上での検討で終わったかもしれないが、あまりにも革新的なこの課題
に車両開発の担当者は頭を悩ませた。ここに、今までの車両開発には無い、
大胆な発想での開発を余儀なくされたのである。
この課題を解決するため、前提となる考え方を明確にすることから始め、
『重量半分』は編成としての総重量の半減
『価格半分』は一定数量発注時の価格を半減
『寿命半分』は車両の耐用年数13年間のメンテナンスフリー化
の考え方として車両の構造、性能を検討することとした。特に寿命に関しては
13年で使用不可能になる車両の設計は困難であることから、13年で置き換えても
経営を圧迫させない車両として考えることとした。
3 :
名無し野電車区:2006/06/07(水) 18:58:31 ID:nxeNjoOD
266 :名無し野電車区:04/07/30 20:34 ID:lPqyDBhc
メンテナンスをどのようにするかが重要な課題であった。ライフサイクルコストと寿命設計
の観点から、基本的には13年間ノーメンテナンスを目指すこととしたが、最低限の修繕、
取替えや調整を必要とするものもあり…
〜
最も議論となったのは台車関係部品の寿命設定であり、長寿命とするか一定期
間で交換等をするかで、金属にするか、ゴム系でよいかなど、大きく設計が変
わることになるため、慎重な判断が必要となった。
最終的には東京圏を走行する車両では、車輪の使用限度から7年で車輪交換の
ための解体が必要と判断し、台車に関しては7年に一度解体修繕をすることと
し、各部分の寿命は解体するものは7年、解体しないものは13年と決定した。
(この間略)
268 :名無し野電車区:04/07/30 20:52 ID:lPqyDBhc
量産車209系のデビュー
重量と価格については大きな削減となったものの、半減という目標は達成できず
引き続き課題としてその後の車両に引き継ぐ事となった。
寿命については、経営方針としてどうするかであるが、メンテナンス周期という
意味ではかなりの部分、達成できたと思う。